気がついたら目が真っ赤、目が充血してしまっていることってよくあって、でも、これから大切な人と会うので今すぐに充血をなんとかしたい、目もしょぼしょぼして辛いといったこともあります。
そこで今回はそんな目の充血について、その原因や、今すぐに何とかしたい時の改善法、対処法、
さらに、予防法や充血しないために日ごろから気をつけたいことなどについても詳しくご紹介してみたいと思います。
これからは、真っ赤な目とはサヨナラして、いつも白く輝く、誰が見ても魅力的な目元をキープしましょう!
1.そもそも目はなぜ充血する?
目の表面は結膜という薄い透明な粘膜で覆われているのですが、その結膜には、多くの血管が通っていて、
通常であれば、結膜の血管は非常に細いものであることから、目立つことはありません。
しかし、何らかの原因により、そんな血管が膨張することがあり、血管が膨張すると、白目の部分が赤く目立つようなり、これが目の充血の原因となります。
2.生活にひそむ目が充血する原因とは?
そのように角膜の血管が膨張し、目立つことが充血の直接の原因となるのですが、
そのような角膜の血管が膨張を引き起こす原因として、
例えば、
・目の疲れ
・目の炎症
・目の乾燥
・目の疾患
などが考えられます。
そして、具体的な原因としては、以下のようなことが考えられます。
●パソコンやテレビ、スマホの画面を長時間見続ける
特に、パソコンやテレビ、スマートフォンなどのモニターを見続けていると、どうしてもまばたきの回数が減ってしまい、
まばたきの回数が減ることで、涙の分泌量も減ってしまい、目が乾燥してしまいます。
さらに、長時間モニターを見続けていると、目の筋肉も疲れたり、こわばったりし、そのような目の乾燥や筋肉の疲労を結膜がカバーしようとし、
血管を拡張させて、酸素を送り込もうとするために、目が充血しやすくなります。
●コンタクトを長時間装着する、合わないコンタクトやメガネを装着する
例えば、コンタクトレンズを長時間装着することによって目に十分に酸素が行き渡らなくなったり、目の乾燥も引き起こされます。
そのことで、目が疲れてしまい、充血しやすくなります。
また目にはピントを合わせるために働く毛様体筋という筋肉があるのですが、
自分の視力に合っていないコンタクトレンズやメガネを使用していると、その毛様体筋が無理やりにピントを合わせようとして、必要以上に負荷がかかってしまい、目が疲れやすくなります。
そのことによってもやはり目が充血しやすくなります。
●睡眠不足
睡眠中というのは、体を休めるとともに、当然、目も休まります。
睡眠時には、目にとって必要な酸素や栄養も行き渡りやすくなり、日中酷使した目の修復も促してくれるようになります。
そのため、目の疲れを改善させるのにも必要不可欠なものなのですが、睡眠不足になると、酸素や栄養も不足してしまうことになり、
目の修復も促されなくなることから、そんな疲労を回復させようと、より血管を拡張して、血流を増やそうとし、その結果として目が充血しやすくなります。
あまり眠れなかった翌朝に目が充血しやすいのはこのためです。
●目をこする癖がある
目をこする癖がある方も目が充血しやすく、注意が必要です。
こすったり、圧迫を与えたりと、外部から刺激を受けることにより、角膜も刺激され、血管も拡張しやすく、充血しやすくなります。
さらにそのような外部の刺激から炎症も起こしやすく、より充血しやすくなります。
またこすることで雑菌や細菌も目に入りやすく、そのことで炎症も起こりやすくなりますので、やはり注意が必要です。
●花粉やハウスダストなどによるアレルギー
例えば、花粉やハウスダストなどといったアレルギー物質が目に入ることで、角膜が炎症を起こして、目が充血してしまうことがあります。
特に、アレルギー体質の方は目が充血しやすく、炎症を起こすことにより、さらに目がかゆくなって、かいてしまうことで一層充血しやすくなります。
また当然、花粉症の方は花粉の季節にだけ、ダニなどのハウスダストにも反応してしまう方は、1年中、目が充血しやすいといった方もいます。
●ウイルスや細菌による炎症
目の結膜は目を守る組織であるとともに、非常にデリケートな組織でもあることから、ウィルスや細菌にも感染しやすく、
感染することによって、炎症が起こり、目が充血してしまうことがあります。
●お酒を飲んだ時
アルコールには、血管を拡張して、血流をよくするという作用があります。
お酒を飲むと体がポカポカしたり、顔がぽっと赤くなったりするのはこのためで、
目の血管も拡張して、目の充血が起こることもあります。
●目の疾患
目の充血にはあらゆる原因が考えられますが、なかには、目の疾患で充血してしまっていることも考えられます。
例えば、目の疾患としては、
●結膜炎
結膜炎は結膜が炎症を起こし、目が赤くなる疾患であり、その原因としては、アレルギーやウィルスによる感染、細菌による感染などが考えられます。
特に、アレルギー性の結膜炎の場合には、目の充血とともに、強いかゆみがあったり、まぶたが腫れやすくなるといった特徴があり、
ウィルス性や細菌性の結膜炎の場合には、目やにが出やすくなるといった特徴があります。
●角膜炎
目の表面を覆う表層組織の最も外側にあるのが角膜で、目に異物が侵入したり、
目が乾燥することによって、そんな角膜が炎症を起こしたり、傷ついたりすることがあります。
さらに、ウィルスや細菌に感染した場合も炎症を起こし、これが角膜炎で、やはり目が真っ赤に充血するという症状が現れます。
他にも、目の痛みや目の異物感、涙が出るといった症状もあります。
●ドライアイ
ドライアイは、まばたきの回数が少なかったり、目を酷使したりすることによって、涙の分泌量が少なくなってしまう疾患です。
そのことにより、目の強い乾きや疲れ、視界がぼやけるといった症状を引き起こしやすく、またそんな目の乾きや疲れにより、目も充血しやすくなります。
3.今すぐに改善させたい、そんな時の対処法は?
このように、目が充血してしまうのには様々な原因が考えられるのですが、でも、目が充血してしまうとそれだけで見た目にも気になりますし、
目がどんよりと重くなったり、かゆくなったり、疲れやすかったりと、辛い症状も出てしまうこともあります。
では、そんな目の充血をすぐに改善させる方法はあるのでしょうか?
例えば、そのためには、
●目を休ませる
目の充血は先のとおりに、結膜にある血管が膨張することによるもので、血管が膨張する主な原因は、目の疲れや乾燥です。
ですからまずは、目を休ませてあげるのが一番といえるでしょう。
目をそっと閉じて、そのまま、5~10分程度じっとして、目を休ませてあげるのもいいですし、
仕事中など目を閉じるのは難しい場合は、作業の合間に、数分間、遠くを見るようにするだけでもいいでしょう。
遠くをぼーっと見ることでも、目のピントを合わせる筋肉である毛様筋の緊張をほぐして、休ませることができます。
この時、いつもより多くまばたきするようにしてもいいですね。まばたきすることにより、涙の分泌も増えて、目の乾燥を防ぐこともできます。
●目薬をさす
目が充血した時には、その応急処置として目薬をさすのも効果的です。
目薬には、目に潤いや栄養を与えたり、角膜を保護する成分が配合されているものが多く、
特に、目の乾きを感じて、充血している場合には、
涙と同じ成分である塩化ナトリウムや塩化カリウム、塩化カルシウムなどが配合されているものが効果的でしょう。
さらに、抗炎症効果のあるものであれば、目の充血自体を鎮めてくれるので、
例えば、グリチルリチン酸二カリウムやアラントイン、硫酸亜鉛水和物などは抗炎症効果に優れた成分であり、そのようなものが配合されているのもおすすめです。
他にも、細菌やウィルスなどで炎症を起こしている場合には、抗菌作用のある目薬が、
アレルギーなどで充血や目のかゆみもあるといった場合には、抗アレルギー作用のある目薬をさすことで、そのような症状も楽になります。
どれを選べばいいのかわからない場合には、症状を伝えて、薬剤師の方に相談されるのもいいでしょう。
【正しい目薬の差し方】
そんな目薬は、目の充血を抑えるのにも効果的なのですが、
目薬を正しくさせていないと効果もきちんと得られなくなります。
その目薬の正しい差し方としては、
1.まず、上を向いて、あっかんべーをする時のように、まぶたの下を軽く引っ張るようにします。
2.そこへ、目薬の容器のノズルがまぶたやまつげにふれないように、点眼します。
点眼は、基本的には、両目、1滴ずつで十分とされています。
3.点眼したら、まぶたを閉じて、有効成分を目全体に行き渡らせ、浸透させるようにします。
この時、まばたきをする方もいますが、まばたきをすることで、やはり、液が目からあふれやすくなりますので、まばたきはしないようにしましょう。
●目を冷やす
目が充血している場合には、目を冷やすのも効果的です。
目を冷やすことで、膨張した血管を沈めることができるようになり、目の充血も改善させやすくなります。
目を冷やす際には、水でぬらしたタオルを絞って、それを目に当てるだけでも効果的ですし、
タオルにさらに氷を挟んで、それを目にそっと当てるのも効果的ですね。
また充血ともに、目がしょぼしょぼしたり、疲労を感じるといった場合には、冷やしたタオルと、お湯につけたタオルや蒸しタオルも用意しておいて、
目を冷やすのと目を温めるのとを交互に行うのも効果的でしょう。
そうすることで目の周りの血行もよくなって、疲れやしょぼしょぼといった症状も軽くなります。
●睡眠を取る
目の充血が気になる時には、必ず、十分に睡眠を取るようにしましょう。
目が充血してる上に、睡眠不足が重なってしまうと、目の充血を悪化させてしまうことにもなりますし、
睡眠を適切に取ることで、目の疲れの修復が促されたり、栄養や酸素も十分に供給され、
目が充血していても、よく眠った翌日にはすっかり改善されていることも多いでしょう。
また、十分な睡眠時間が確保できない、あるいは、どうしても眠りが浅いといった場合には、
目をつぶって安静にしておくだけでもいいので、できるだけ目を休ませるようにしましょう。
●ツボを押す
ツボのなかには、目の充血の改善に効果的なツボもあります。
それが、
【耳尖 (じせん)】と呼ばれるツボで、
耳の上部のてっぺんあたりにあるツボです。
その部分を、人差し指や親指の腹を使って、適度に刺激してあげるようにしましょう。
指の腹では優しすぎる場合には、爪楊枝の尖っている部分の反対の部分や、お箸の食べ物をはさむのと反対の部分などで軽く押しながら、刺激してあげるのもいいでしょう。
ただし、力の入れすぎには注意し、適度に刺激を感じるくらいの力で押すようにしましょう。
4.予防するには?いつでもきれいな白目でいるためには?
どうせなら、目が充血してしまう前にそれを予防する方がいいですし、
予防することで目にも負担がかかりにくくなり、目の健康自体もよくて、よりきれいな白目も保ちやすくなります。
では充血を防ぐためにはどのようなことが必要となるのでしょうか?
例えば、
●こまめに目を休ませる
目の充血を防ぐためには、目を疲れさせないことが大切になってきます。
特に仕事などで、長時間モニターを見続ける必要がある場合には、作業の間に適度に目を休ませるようにしましょう。
できれば、1時間に1回は目を休ませる時間を作って、時間も10~15分程度は休ませるのが理想です。
そんなに時間を取れないといった場合には、5分程度でもいいですね。
目を休ませる時も、目を閉じるだけでもいいですし、ボーっと遠くを見るだけでも効果的です。
さらに、冷やしたタオルなどを目に乗せて、クールダウンしてあげるのもいいでしょう。
●ディスプレイとの距離を取る、目線は下になるようにする
パソコンやテレビなどのモニターを凝視する場合には、距離を取ることも大切です。
モニターと目との距離は40cm以上は離すようにして、
さらに、モニターが高い場所にあると目は常に見開いた状態となり、目が乾燥しやすくなりますので、
モニターを見る時に目線が下になるくらい、少し伏し目がちになるくらいにモニターの位置を調節したり、
デスクや椅子、テレビならテレビ台の高さ、配置なども調節するようにしましょう。
●室内の明るさを調節する
室内の明るさや湿度も、目の充血を防ぐのには大切です。
例えば、室内が暗すぎると、より目を酷使することになり、目の疲れや乾燥を加速させてしまいます。
パソコンやスマホの画面、テレビを長時間見る時、あるいは、読書をする時には、部屋全体を明るめに保つようにしたり、
モニターや手元が見やすくなるように、部分照明を使ってもいいですね。
また、パソコンのモニターの画面が明るすぎても、逆に目に負担になってしまいますので、画面の明るさを目が疲れにくくなるくらいに調節するようにしたり、
さらに、照明や外からの光がパソコンのモニターに映りこんでも、画面が明るくなってしまい、それもまた目に負担になってしまうので、
モニターの位置を調節したりして、照明や外の光が直接モニターに当たらないようにすることも大切です。
●部屋の乾燥を防ぐ
部屋が乾燥していると、どうしても目も乾燥しやすくなります。
特に、湿度の低い冬場などには、加湿器を設置して、湿度を保つようにしたり、夏場であってもエアコンで空気が乾燥しやすいので、
エアコンの風が直接当たらないように、エアコンの送風口の向きを変えるといったことも大切です。
●まばたきを増やす
まばたきが減ってしまうと、涙の分泌も減り、目が乾燥しやすくなります。
仕事や勉強、あるいはゲームなど、何かに集中していると、どうしてもまばたきの回数が減ってしまうことが多く、
また近年では、パソコンやスマホの画面を見続けることで、まばたきが減り、目が充血しやすい環境になりがちです。
ですから、日ごろから、意識的にまばたきの回数を増やすように心がけておくことも大切です。
●コンタクトや眼鏡は合ったものを
コンタクトや眼鏡を使用されている方は必ず、ご自身の視力に合ったもの、長時間使用していても目が疲れにくいものを使用するようにしましょう。
特にコンタクトレンズは、目に直接装着するものでもあることから、決められた装用時間を必ず守るようにし、
定期的に眼科を受診するようにして、常に目に合ったものを使用するようにしましょう。
なかには、使い捨てコンタクトを何日も使い続けている、使用期限を過ぎたものを使ってるといった方もいらっしゃるかもしれませんが、
充血の原因になるのはもとより、目によくありませんので、絶対に避けるようにしましょう。
●目をこすらない
目をこすることで、直接的な刺激となり、目が充血しやすくなったり、雑菌も入りやすくなってしまうので、日ごろから、極力目はこすらないようにしましょう。
特に、目をこする癖のある方は、治すように心がけましょう。
また、目のかゆみを感じた場合にこすってしまいやすくなるので、目のかゆみを感じた時には目を閉じて軽く押さえるようにしたり、
目薬をさして、かゆみを緩和させるのもいいですね。
できるだけ日ごろから手が直接目に触れないようにするくらいの心がけでいるようにしましょう。
●目を健康を保つビタミンを摂る
ビタミンの中にも、目の健康を保つのにも効果的とされるビタミンもあります。
例えば、ビタミンAには目の粘膜を健やかに保ってくれる効果が期待できますし、
ビタミンCには優れた抗酸化作用で酸化を防ぐ効果、
さらに、ビタミンEには血流を改善し、血行を促してくれる効果、
ビタミンB群にもまた粘膜を健やかに保つ効果がありますので、
このようなビタミンを積極的に摂るようにしましょう。
例えば、にんじんやかぼちゃ、トマトなどの緑黄色野菜にはこれらのビタミンが豊富に含まれていますし、
かんきつ類やナッツ類、それに、特に、青魚を中心とする魚介類、
牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類などからもこれらのビタミンを摂ることができるようになっていますので、バランスよく摂るようにしましょう。
5.充血が改善できない場合、疾患の場合には必ず受診を
充血を改善したり、予防したりするためにはこのように色々な方法があって、今すぐにでも始められる方法もたくさんあります。
また充血は、目の疲れや乾燥がその主な原因であることから、目が充血しても通常は数時間、あるいは、1日程度で改善させることができるようになっています。
しかしながら、充血がなかなか治らない、あるいは、充血とともに、目の違和感やかゆみ、
めやにや涙、痛みなど、他の症状も伴う場合には、何らかの目の疾患の可能性もありますので、眼科を受診されることをおすすめします。
6.まとめ
いかがでしたか?
目が充血していると、それだけで何だかテンションが下がってしまいますし、
できれば、いつもきれいで輝きのある白目でいたいものです。
それに、目が充血しているということは、目が疲れていたり、目が乾燥している証拠でもあり、充血とともに、目がじんじんしたり、重かったり、しょぼしょぼしたりと、そんな症状も辛いものです。
目の健康のためにも、できれば日ごろから目の充血は避けたいもので、
こちらでは、そんな目の充血の原因について、さらに、目が充血した時、すぐに治したい時の対処法、
さらに、目の充血を防いで、白目を保つ方法などについてもご紹介してみましたので、
ぜひ参考になさって、もう、すぐに真っ赤になってしまう目には悩まされない、いつもきれいな白目、輝く魅力的な目元を保ちましょう!
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