アイクリームには高い保湿効果で目元の乾燥や小じわを防いでくれたり、セラミドやアミノ酸などの弾力成分、
EGFなどの成長因子で若々しさを保ち、たるみやくすみ、目の下のくまも防いでくれるものもたくさんあります。
今回はそんなアイクリームの特徴や効果、成分、効果的な活用方法、悩み別ケアなどについても詳しくご紹介しています。
1.アイクリームとは?
目元の皮膚は特に薄くなっており、それはゆで卵の薄皮程度の薄さとまで言われています。
そのために、非常に乾燥しやすく、かつデリケートな箇所でもあります。
そんな目元の保湿や保護のために作られたのがアイクリームとなっています。
2.アイクリームにはどんな特徴、効果がある?
そして、保湿力が高いものも多く、目元の乾燥を防いでくれるのはもちろん、
目元の皮膚は皮脂腺が非常に少ない箇所でもあり、適度な油分を与えることで皮脂を補い、
水分の蒸発を防いでくれたり、外部刺激からも保護してくれるようになっています。
さらに、そんな乾燥しやすく、デリケートな箇所であることから、たるみやくすみにつながってしまうことも多いために、
そのようなたるみやくすみを集中的に改善させる機能を持たせたアイクリームもあります。
また、年齢の出やすい箇所もであることから、年齢による悩みのケアのためのアイクリームもあります。
3.どんな成分が配合されている?
ではアイクリームにはどのような成分が配合されているのでしょうか。
例えば、
セラミド
セラミドが配合されているものも多く、セラミドには非常に優れた保湿効果があるために、乾燥しやすい目元にもしっとりと潤いを与え、乾燥も防いでくれるようになっています。
またセラミドは、低刺激な成分であり、皮膚のバリア機能も高めてくれる成分でもあることから、敏感肌でも安心して使用することができ、
特にデリケートな目元にも安心して使用することができるようになっています。
コラーゲンやヒアルロン酸
コラーゲンやヒアルロン酸もまたアイクリームにはよく配合されています。
そのどちらも、セラミド同様に保湿力が高く、目元へとたっぷりと潤いを与えて、しっとりとなめらかに整えてくれるようになっています。
スクワラン
スクワランは油性の成分であり、人の皮脂ともその構造が似ていることから、乳液や美容クリームなど、保湿性の高い化粧品にも多く配合されている成分です。
またそのように皮脂と似ていることから、肌にも自然となじんで、デリケートな目元にも刺激になることなく、安心して与えることができるようになっています。
潤いも閉じ込めて乾燥しない状態へと整え、外部刺激からも保護してくれる効果もあります。
アミノ酸
アミノ酸もまた、アイクリームに配合されていることが多い成分です。
人の肌の角質層の水分となり、肌の潤いに大きく関わる「天然保湿因子」はその半分以上がアミノ酸でできており、
また、角質細胞であるケラチン繊維もまたアミノ酸でできています。
そのためにアミノ酸を補ってあげることで、肌の角質層はしっかりと潤いを保持することができるようになり、目元の乾燥もしっかりと防ぐことができるようになります。
さらに乾燥による小じわの改善にも効果的となっています。
レチノール、レチノール誘導体
レチノールやレチノール誘導体といった成分もまたアイクリームに配合されているものが多くなっています。
レチノールやレチノール誘導体はビタミンAの一種であり、それには、肌のターンオーバー、肌の生まれ変わりを促してくれたり、
ダメージを受けた肌の修復を促すといった効果が期待できるようになっています。
また他にも、肌内部の繊維芽細胞へと働きかけて、活性化し、肌のコラーゲンやエラスチンの生成を促すといった効果も期待できるようになっています。
そのことから、目元のたるみやくすみの改善にも効果的とされています。
※このようなレチノールやレチノール誘導体などのビタミンAは、比較的刺激の強い成分であるため、肌の弱い方や敏感肌の方は刺激を感じることがあります。
使用する際には、必要であれば医師や薬剤師にご相談の上で使用するようにし、使用された際には、その後にきちんと保湿もするようにしましょう。
EGF、FGF、ペプチド成分
EGFやFGFは「成長因子」、「グロースファクター」とも呼ばれ、人の肌の表皮や真皮にも存在するものでもあります。
またそれらには、肌のターンオーバーを促して、新陳代謝を活性化し、肌の修復も促して、若々しい素肌を保ってくれるといった効果が期待できるようになっています。
外側から補給してあげることでも、肌にハリや弾力を与えたり、透明感を与えたり、肌の老化を防ぐといった優れたアンチエイジング効果を発揮してくれるものとなっています。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体には、肌内部のメラニン色素に働きかけて還元し、シミやそばかす、くすみができるのを防いでくれるといった美白効果が期待できるようになっています。
さらには、肌のコラーゲンの生成を高めるといった効果も期待できるようになっていて、たるみやシワの改善にも効果的となっています。
このような効果から、目元のくすみやたるみ、小じわの改善のためにアイクリームに配合されているものも多くなっています。
ビタミンKやビタミンE
ビタミンKやビタミンEには、血流をよくしてくれる効果があります。
肌の血行もよくしてくれる効果によって、肌の代謝も促され、肌内部のコラーゲンの生成も促してくれるといった効果も期待できるようになっています。
4.こんな時にはこの成分
目尻や目の下の小じわが気になるといった方も多くて、そんな小じわは乾燥が原因になっていることも多いです。
ですから、そんな時には、
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・アミノ酸
などの、保湿力の高い成分が配合されたアイクリームがおすすめでしょう。
このような成分には、肌の水分量を保ち、乾燥も防いで、自然と小じわも目立たなく整えてくれる効果が期待できるようになっています。
他にも、
もいいでしょう。肌を保護して、特にデリケートな目元の優しく守って、水分蒸発も防いでくれるようになっています。
目の下にたるみができてしまって、目元にハリがない、若々しさがなくなってしまうこともあります。
原因は…真皮内のコラーゲンやエラスチンといった弾力を支える成分が減少していたり、目元の筋肉の衰えなどが原因として起こってしまいます。
そのことから、たるみの改善には、
・レチノールやレチノール誘導体
・ビタミンC誘導体
・ビタミンK
・ビタミンE
などが効果的でしょう。
これらには、肌のターンオーバーを促したり、肌の修復や再生を促したり、
さらには、真皮内でコラーゲンやエラスチンの生成を促してくれる効果のあるものもありますので、肌内部で自然とふっくらとしたハリや弾力を生み出し、たるみの改善にも効果的となっています。
また、たるみによる目元の深いしわの改善にも効果的でしょう。
目元がくすんでいたり、目の下にくまがあるだけで、顔全体がどんよりとして、暗いイメージを与えてしまいます。
また、くすみやくまにもその原因や色によって種類があり、
例えば、
●青っぽいくすみ、くまの場合
原因は…血行不良が原因で起こっていることが多くなっています。
そのために、有効成分としては、
・ビタミンE
といった血行をよくしてくれる効果のある成分がいいでしょう。
特にビタミンKは目の周りの毛細血管の血行もよくしてくれるのでより効果的です。
●茶色っぽいくすみ、くまの場合
原因は…紫外線や摩擦などが原因となり、色素沈着を起こしてしまってることが原因として考えられます。
そのことから、有効成分としては、
といった美白効果のある成分がいいでしょう。
他にも、レチノールにもメラニンの生成を抑制してくれるといった効果が期待できるようになっていますし、
プラセンタにも肌に透明感を与えて、白く保ってくれるといった効果が期待できるのでおすすめです。
●黒っぽいくすみ、くまの場合
原因は…目元のたるみが原因となっていることが多いようです。
特に年齢とともに弾力がなくなっていたり、筋肉が衰えてくると、目の下に脂肪が溜まったようになる眼窩脂肪ができてしまうことがあります。
そのようなたるみによって目の下に影ができて、くすみやくまのように見えてしまいます。
このような場合には、
・レチノールやレチノール誘導体
・ビタミンC誘導体
・ビタミンK
・ビタミンE
などが効果的でしょう。
肌の代謝をよくして、目元にハリを出してくれたり、目の周りの血流をよくして、脂肪も燃焼させ、たるみも改善してくれるようになっています。
そして目元がすっきりとすることで黒いくすみやくまの改善にも効果的となっています。
5.アイクリームはいつ使う?
ではこのようなアイクリームはいつ使えばいいのでしょうか。
お使いのアイクリームの使用方法に具体的に記載されていれば、それに従うようにしましょう。
そうでない場合には、例えば、毎日のスキンケアで化粧水、美容液、乳液、クリームをお使いの場合であれば、
化粧水→美容液→乳液→クリームの順番でお使いになっていることが多いかと思います。
この時、アイクリームを使う順番としては、できれば、乳液やクリームを塗る前か、塗った後にお使いになるのがいいでしょう。
というのは、スキンケアの基本としては、
水分量の多いアイテム→油分の多いアイテム
の順番につけていくのが理想的とされていて、
アイクリームは、当然化粧水や美容液と比べて、水分量が少なく油分が多い、非常に保湿力の高いものが多くなっていて、また密着力の高いものも多くなっています。
そのために乳液やクリームの前か、スキンケアの最後にお使いになるのがいいでしょう。
また、アイクリームではなく、目元用の美容液の場合はどうでしょうか。
美容液の場合は、水分の多いアイテムということになりますから、化粧水の後か、
他にも美容液をお使いの場合には、美容液の後がいいでしょう。
6.アイクリームの塗り方は?
アイクリームの塗り方としては、こちらも、それぞれのアイクリームに具体的に塗り方が示されている場合には、それに従うのがいいですね。
そうでない場合には、
①まず、適量を指にとって、まぶたと目尻、目の下に4~5箇所ほどに分けて、ぽんぽんと付けます。
この時、クリームがなじみやすくなるよう、伸ばす前に少し時間を置くと、体温でクリームが柔らかくなって、なじませやすくなるのでおすすめです。
②次に、そのクリームを、力の入りにくい薬指を使って、内側から外側へと優しく塗り広げてあげるようにします。
目元の皮膚は非常に薄く、デリケートですので、力が入りやすい人差し指ではなく、薬指を使うようにし、
摩擦を与えないように、極力優しい力で伸ばすようにしましょう。
③クリームを塗り広げたら、最後に、人差し指から薬指までの3本の指で優しく押さえるようにして、なじませてあげるとより効果的です。
この時も、極力優しい力でなじませてあげるようにしましょう。
7.こんなものでも代用できる!
アイクリームというと、とても高価で、でも少量しか入っていないものも多くて、購入をためらってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時には、それよりも手軽に買える美容オイルもおすすめです。
また美容オイルの中でもスクワランやホホバオイル、馬油といった成分がおすすめです。これらはいずれも、人の皮脂に近いオイルとなっていて、
デリケートな目元にも安心して塗布することができるようになっています。
なじみもとてもいいので、しっかりと潤いを与えて、目元の乾燥も防いでくれるようになっています。
目元の小じわの改善などにも効果的なんですね。
8.アイクリームとともに目元の若々しさを保つ方法
アイクリームとともに、目元の潤いやハリ、弾力などの若々しさを保つために実践したいのがこちらです。
●睡眠を十分にとる
睡眠不足になることによって、肌自体によくないのはもちろんですが、目元に出てしまうことも多く、
目の下にくまができたり、目元のたるみ、むくみなどにもつながってしまいますので、質のよい睡眠をとるようにしましょう。
●目を休ませる
目を酷使することによる眼精疲労によって目の周りの血流が悪くなってしまったり、そのことでくすみやたるみなどにもつながってしまうこともありますので、
パソコンやスマホの長時間の使用に注意する、日常的に目をこまめに休ませるようにするといったことを心がけるようにしましょう。
●十分に保湿する
アイクリームでも十分に保湿することができますが、毎日の化粧水や乳液、クリームなどによってもきちんと保湿してあげるようにしましょう。
目元は意外と塗り残しが多い箇所でもありますので、しっかりと塗ってあげるようにしましょう。
●クレンジングの際に目をこすらない
クレンジングの際に強くこすってしまうと、乾燥や色素沈着の原因となってしまいます。
クレンジングする時にはこすらないように、優しい力でなじませてあげるようにしましょう。
そして、クレンジングをしすぎないことも大切です。
●アイメイクの際に目の周りに負担をかけない、落としやすいメイクを心がける
アイシャドウやアイライナーなど、アイメイクの際にも意外と目に負担を掛けてしまうことも多くあります。
メイクによって知らず知らずのうちにこすってしまっていたり、力が加わってしまったりしていて、そのことで色素沈着やたるみ、くすみにつながってしまうこともあります。
9.まとめ
いかがでしたか?
目元の印象って本当に大切で、目元の印象だけで顔全体の印象も変わってしまうこともあります。
それでいて、目元はデリケートで、乾燥しやすくて、そのことで小じわができてしまったり、加齢とともに目元のたるみやくすみ、くまも目立ちやすくて、お手入れもとても難しい箇所でもあります。
そんな時に大きな助けとなってくれるのがアイクリームなんですね。
今ではアイクリームにも色々な種類があって、色んな成分も配合されていて、今抱えているお悩みにも合わせて選ぶこともできるようになっています。
上手くアイクリームを活用することによって、小じわやたるみ、くすみなんかも改善させることもできるようになっていますし、年齢に負けない若々しい目元も保つことができるようになっているんですね。
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