キメ?透明感?毛穴レス?誰もが認める美肌、美人の条件とは?

キメが整っていたり、透明感、透き通った素肌、また、色むらやくすみ、毛穴のない素肌も美しいです。

では、そんな誰もが認めるような美肌にはどのような条件があって、そのためにはどのようなケアが必要になるのでしょうか。

1.キメが整っている

キメが整っている素肌

“キメが整っている素肌は美しい”とよく言われるのですが、そのキメとはいったいどのようなものなのでしょうか。

肌を拡大してみると、溝になっている部分と、その溝の周りにはふっくらと山のようになっている部分とに分かれていることがわかります。

人の肌を拡大した様子

その溝になっている部分のことを「皮溝(ひこう)」といい、その山のようになっている部分を「皮丘(ひきゅう)」といいます。

そして、キメが整っている状態というのは…

その皮溝と皮丘とが均一に、規則正しく並んでおり、

また、皮丘の形がきれいな三角形や四角形の形をしている状態のことをいいます。

さらに、皮丘の面積が小さいこと、皮溝の幅が狭いということも条件にあります。

そのような状態であれば、肌自体がなめらかで、見た目にもとても美しく、ツヤツヤしい素肌となります。

逆に、キメが乱れている状態というのは、皮溝の幅が広くなってしまい、皮丘の面積が広く、形も不均一である状態の肌のことで、

そうなると肌がごわついて、見た目にもツヤがなく、くすんだように見えてしまいます。

●キメを整えるには・・・

・しっかりと保湿ケアをする、肌を乾燥させない
・スキンケアの際には優しい力で行う
・スキンケアの際にも、日常生活でも肌をこすったり、強い力を加えたりしない

といったことが必要になるでしょう。

2.水分量が保たれている

水分量が保たれた素肌

水分量が保たれている肌も美しい肌といえます。

では水分量が保たれた肌とはどのような状態の肌のことでしょうか。

肌の表面を覆うのは表皮です。その中でも、最も外側にある組織が角質層と呼ばれるもので、

その角質層は、角質細胞とその角質細胞の隙間を埋める細胞間脂質で構成されています。

さらにその細胞間脂質はセラミドや脂肪酸、コレステロール、糖脂質などで構成されていて、その約50%がセラミドでできています。

角質層の説明図

そのような細胞間脂質は角質細胞の隙間を埋める役割を果たし、肌を潤わせて、水分量を保持することができるようになります。

とくに細胞間脂質の約半分がセラミドでできているために、セラミドの量が多い肌というのが、水分量の高い肌だといえます

また、角質細胞の中にも、「NMF(天然保湿因子)」と呼ばれる、潤いを保つ因子が存在し、その「NMF(天然保湿因子)」が多いことでも、水分量の高い肌が保てるようになります。

そしてそのように水分量の多い素肌のというのは、とてもみずみずしく、柔軟で、しっとりとした肌触りのある素肌となっていますので、美しい素肌には欠かせない条件でもあります。

●水分量を保つには・・・

・保湿重視のスキンケアを行う
・セラミドが配合された化粧品を使用して補ってあげる
・こんにゃくや大豆、牛乳、小麦、わかめ、ひじきなどセラミドが含まれる食品を摂る
といったことがおすすめです。

3.水分と油分のバランスが取れている

水分と油分のバランスが取れた素肌

そんな肌の水分とともに、油分が保たれていることも美肌にとっては重要です。

肌の水分と油分の理想的なバランスは、

水分:8割
油分:2割

だと言われています。

そして主に肌の油分というのは、肌の表面を覆う皮脂膜の役割を果たすものとなっています。

肌を皮脂膜が覆うことによって、それが天然の保護膜となり、肌の内側の水分が蒸発するのを防いで、肌の水分量を保つことができるようになります。

また、外気中には目に見えないゴミやホコリ、雑菌なども無数にあり、そのようなものから肌を守ってくれる役割も果たしてくれるようになっていますし、

他にもバリア機能を保護し、強化する役割も果たしていて、紫外線や、乾燥した外気、暑さや寒さなどからも肌を守ってくれるようになります。

表皮の説明図

そしてそのように、水分と油分のバランスの取れた素肌というのはそれだけで、なめらかなキメ、肌の健康的なツヤも守られて、美しいものとなっています。

●水分と油分のバランスを整えるには・・・

・クレンジングや洗顔をしすぎない
・油取り紙などで必要以上に皮脂を取り過ぎない
・乳液やクリームなどで油分を適度に補ってあげる
といったことが必要になるでしょう。

4.透明感がある

透明感のある素肌

透明感がある素肌というのもまた美肌には欠かすことができないでしょう。

では透明感のある肌というのは、どのような状態の肌を言うのでしょうか。

まずは、肌の表面がなめらかで、そのことによって光を反射し、ツヤ感のある肌であるといえます。

また、くすみがなく、肌のトーンが明るくて、色白であることも、透明感が高い肌であるといえます。

昔から「色白は七難隠す」という言葉もありますが、色が白く、透明感がある肌であるだけで、少しくらいの欠点なら気にならなくなり、

素肌自体がなめらかで美しく見え、また、全体的にも女性らしさや上品な印象も醸し出すことができるようになるでしょう。

●透明感を高めるには・・・

・肌へとたっぷりと潤いを与える
・ビタミンC誘導体などが配合された美白化粧品を取り入れる
・紫外線対策をしっかり行い、紫外線を浴びない
・必要であればピーリングなどで古い角質を取り除く
・質のよい睡眠、適度な運動などで肌の代謝をよくする

といったことがおすすめです。

5.ツヤがある

ツヤのある素肌

肌にツヤがあるというのも美肌の条件ではないでしょうか。

ツヤといっても、過剰な皮脂の分泌によって起こるテカリとはまた違ったもので、

美しい素肌にあるツヤというのは、肌の表面のキメがなめらかに整っていることで肌が光を反射して、ツヤを発している肌ということになります。

そのようなツヤというのは適度なもので、もちろんギラギラもしていませんし、

より肌をなめらかに見せて、若々しい印象や、毛穴も目立たなくさせてくれます。

また過剰な皮脂の分泌はいけませんが、皮脂が適度に分泌されて、肌を覆っていることもまた、肌表面の美しいツヤを保つには欠かせないといえるでしょう。

●ツヤを引き出すには・・・

・肌を潤わせるケアで、キメをなめらかに整えておく
・乳液やクリームなどで適度に油分を与える

といったことが必要になるでしょう。

6.毛穴が目立たない、凹凸がない

毛穴の目立たない素肌

毛穴が目立たない素肌というも、美肌にとっては欠かすことのできない条件でしょう。

毛穴が目立たないだけで、肌に凹凸がなく、なめらかで美しく見えます。毛穴の凹凸によって顔に影ができることもありません。

毛穴が目立つ肌と目立たない肌というのは、ずばりその毛穴の大きさにあり、通常、顔の毛穴の大きさは0.2mm程度だとされていて、

それくらいの大きさ、またはそれ以下の大きさであれば目立つことがありません。

ところが、過剰に皮脂が分泌されたり、それが詰まって角栓や黒ずみになることによって、毛穴が押し広げられ、目立ってしまうことになります。

また、加齢などによって肌の弾力が落ちてしまうことでも、毛穴がたるんで、開いた状態で目立ってしまうこともあります。

●毛穴を目立たせないためには・・・

・保湿重視のスキンケアで肌を乾燥させない
(毛穴の詰まり、角栓や黒ずみの原因となる過剰な皮脂の分泌を防ぐことができる)・肌の代謝をよくして、弾力を高めてくれるエイジングケア化粧品を取り入れる
(毛穴を内側からふっくらとさせて目立たなく整える)・バランスの取れた食事を心がける
(緑黄色野菜を多く摂り、脂肪分の多い食事は控える)・質のよい睡眠や適度な運動、入浴などで肌のターンオーバーを整える

といったことが必要になるでしょう。

7.ハリがある

ハリのある素肌

ふっくらとハリのある素肌もとても魅力的なものです。

では肌のハリというのはどこから生まれるものなのでしょうか。

それは、肌の表皮の下にあり、表皮を支える真皮に関係しています。

真皮内には、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどが存在していて、

それらは真皮の大部分を占める結合組織とも言え、真皮はもちろん、皮膚組織の弾力や柔軟性、強さを支えるものでもあります。

またコラーゲンは真皮内で、ネットのような形状で張り巡らされていて、そのコラーゲンを結び付けているのがエラスチン、

さらにそのコラーゲンとエラスチンの隙間を埋めているのがヒアルロン酸となっています。

そして、そんなコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどが真皮内に多く存在することによって、肌の弾力も保たれて

ふっくらとしたハリのある素肌も保たれることになります。

よくコラーゲンを摂ると肌がぷるぷるになるという所以はそこにあるんですね。

そしてハリのある肌というのは、本当にぷるんとしていて、見た目にも若々しくなりますし、たるみなどもない美肌といえます。

●ハリを高めるためには・・・

・基本は保湿重視のスキンケア

・プラセンタやEGFなど、肌の新陳代謝を促してくれる成分が配合されたエイジングケア化粧品を取り入れる

・肌の新陳代謝を促す生活習慣(質のよい睡眠、適度な運動、入浴)を心がける

といったことがおすすめです。

8.色むらがない

色むらのない素肌

色むらがないというのも、美肌の条件といえますね。

色むらがない状態というのは、シミやくすみ、そばかすなどが目立たなく、また、ニキビ跡などの色素沈着のない状態の肌のことです。

肌の色味が均一で、明るさや透明感が高いとなお美しく見えます。

また、頬の辺りがほんのりとピンク色をしている場合には、血色のよい素肌ということで、悪い色むらではなく、若々しい印象も与えますので、美肌といえるでしょう。

●色むらを防ぐためには・・・

・肌をきっちりと保湿して肌のターンオーバーを促す
・ビタミンC誘導体などが配合された美白化粧品を取り入れる
・紫外線対策をきっちりと行って、紫外線を浴びない

といったことが必要になるでしょう。

9.全てがそろっていなくても大丈夫!

キメが整っていて、水分量が保たれて、ハリもあり、毛穴も目立たない、全ての条件がそろった素肌というのは確かに美しく、誰もが認める美肌といえるでしょう。

しかし実際には、少しは目立つ毛穴があったり、肌がくすんでしまう時もありますし、全てが完璧に整えられた肌を維持されている方のほうが珍しいといえるでしょう。

またそのように美肌を完璧に維持しようとすると、スキンケアも完璧にしなければならなくなったりと、それがかえってストレスになってしまうこともあります。

ですから、完璧さを求めなくても、例えば、毎日の保湿を心がけているだけでも、肌のなめらかさやキメ、水分量も保たれますし、

紫外線対策をしていれば、シミやそばかすも防げて、透明感も保てるようになります。

さらに食事のバランスや睡眠、運動など、本当に当たり前のことなのですが、それらを心がけていれば肌のハリも保てるようになり、これだけでも、十分に美しい素肌が保てるようになるでしょう。

10.まとめ

いかがでしたか?

キメや透明感、ふっくらとしたハリや毛穴や凹凸のないこと、それらがそろっていることで、誰が見ても美しい素肌となり、

そのような美肌はやっぱりうらやましいものです。

でもそれは何も特別なケアを必要とするものではなくて、毎日の正しいスキンケアに、バランスの取れた食事、十分な睡眠や適度な運動などの基本的な心がけで十分に美肌を保つことができるようになるんですね。

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