毛穴の悩みは尽きないもので、色々と試してみてもなかなか改善されないといった方もいらっしゃるかもしれません。
でも毛穴の種類は1種類ではなく、毎日行っているケアがその種類の毛穴に合っていない可能性もあります。
今回はそんな毛穴の種類や、それぞれの原因、改善法などについてご紹介してみたいと思います。
1.毛穴の種類は主に4種類
●ザラザラ毛穴、角栓毛穴
毛穴に脂の塊のようなものが飛び出て、ザラザラとした状態の毛穴のことです。
そのような脂の塊のようなものは「角栓(かくせん)」と呼ばれるもので、
これは、本来なら排出されるはずの皮脂や古い角質が上手く排出されずに毛穴に残り、それらが混ざり合って固まり、毛穴に詰まった状態のものです。
鼻や小鼻、鼻の横の頬の部分、おでこやあごにできることが多くなっています。
●黒ずみ毛穴、ポツポツ毛穴
毛穴に溜まった皮脂などが黒くなり、ポツポツと黒い状態に見える毛穴のことです。
黒くなるのは、毛穴に詰まった角栓が空気と触れ合うことで酸化し、黒ずんでしまうことが主な原因とされ、
他にも、毛穴に残ったメイクと混ざり合って酸化したり、
そんな黒ずみがザラザラとしていない場合には、毛穴の周りに蓄積したメラニン色素により黒く見えてしまうこともあります。
●開き毛穴
ぱっくりと大きく開いてしまっている毛穴のことです。
このような開き毛穴は、角栓や黒ずみが詰まっているわけではなく、何らかの原因で開いてしまっている毛穴です。
また、角栓や黒ずみが取れた後に、毛穴が小さくならずに、そのまま開いてしまい、開き毛穴につながってしまうこともあります。
●たるみ毛穴
肌のハリが不足し、たるんでしまっていることにより、毛穴が引き締められずに開いてしまっている状態の毛穴のことです。
開き毛穴が基本的には丸い形をしているのに対し、このたるみ毛穴は重力に逆らうことができずに、下がった状態となるので、
縦長の楕円形や涙の形のようになっているものが多くなっています。
2.毛穴の種類によって原因も異なる?
ザラザラ毛穴、角栓毛穴の原因とは?
角栓毛穴、ザラザラ毛穴の原因となるのは、主に肌のターンオーバーが乱れていることによるものが多くなっています。
このような皮脂、古い角質というのは、ターンオーバーが正常であれば、普通に洗顔、スキンケアすることで自然と排出されたり、剥がれ落ちていくものなのですが、
ターンオーバーが乱れることにより、皮脂、古い角質の排出がスムーズにいかなくなり、毛穴に蓄積され、角質肥厚なども起こり、角栓となってしまうことがあります。
さらにそんなターンオーバーの乱れというのは、あらゆることが原因となって起こり、
例えば、食生活の偏りであったり、睡眠不足や運動不足、
あるいは、誤ったスキンケアや肌の乾燥などによっても生じることがあります。
黒ずみ毛穴、ポツポツ毛穴の原因とは?
いわゆる、いちご鼻に代表される黒ずみ毛穴は、先のとおりに、角栓が古くなったり、
空気に触れて酸化することにより黒ずんでしまって、ポツポツとした状態に見えてしまうもので、
その原因は、基本的には角栓毛穴と同じで、肌のターンオーバーの乱れが原因となっていることが主です。
そんなターンオーバーの乱れを引き起こすのは、やはり、生活習慣の乱れやスキンケアの仕方が間違っていたり、
また、肌の乾燥により一層皮脂の分泌が促されてしまって、毛穴に詰まってしまうといったことが原因となっていることもあります。
開き毛穴の原因とは?
ぱっくりと開いてしまって、目立ってしまっている開き毛穴の場合には、皮脂の分泌が活発で、必要以上に分泌されてしまってることが原因として考えられます。
そのために、毛穴が常に開いてしまっている状態となり、
皮脂も常に分泌される状態が続いてしまうと、毛穴自体も大きくなってしまい、より目立ちやすくなってしまいます。
そのため、脂性肌の方というのは、同時に毛穴も目立ってしまっている方も多く、
脂性肌は生まれつきという方もいらっしゃいますが、
逆に乾燥肌の場合にも、開き毛穴が目立ってしまうことも多く、
これは肌が乾燥することにより、肌内部の弾力も失われることになり、
毛穴を押し上げる力が肌自体にないために、毛穴を引き締めることができずに、開いてしまうということが考えられます。
たるみ毛穴の原因とは?
縦長の楕円形や涙型に開いてしまっているたるみ毛穴の場合には、その主な原因は加齢によるものです。
年齢を重ねることによって肌内部のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの量が減り、肌の弾力も落ちてしまいます。
そのことにより、毛穴を肌の内側から押し上げたり、毛穴を引き締める力も弱くなり、毛穴が目立ちやすくなります。
肌も下がってしまいやすくなることから、毛穴も下方向へとひっぱられ、縦長に伸びて開いてしまいやすくなります。
3.角栓毛穴の改善法
●ターンオーバーを正常化させる
角栓によるザラザラ毛穴を改善するためにはターンオーバーを正常化させてあげる必要があります。
そのためには、毎日のスキンケアで、とにかくきちんと保湿をして肌を乾燥させないようにすることが大切です。
肌が乾燥することでターンオーバーの乱れの原因となりますし、
逆に潤っているだけで健やかな肌状態を保ち、自ずとターンオーバーも整えられます。
ターンオーバーが整うことで、角栓のできにくい素肌にも整えられるようになります。
そのためには、洗顔した後には、たっぷりと化粧水を付けて、その後には、乳液やクリームなどの油分でその水分を閉じ込めるようにし、
肌の潤いをしっかりと守ってあげるようにします。
化粧水や乳液をたっぷりと与えてあげることにより、潤いが保てるとともに、
さらに、角栓自体が柔らかくなり、落としやすくなるといったメリットもあります。
角栓や、あるいはニキビができやすい方の場合、乳液などの油分が気になって付けないといった方もいらっしゃるかもしれませんが、
やはり水分の蒸発を防いで、長時間潤いを保つためには油分も必要でしょう。
このようなザラザラ毛穴、角栓毛穴の改善のためには、洗顔も大切で、洗顔の際には、たっぷりのキメの細かい泡で洗うようにしましょう。
キメの細かい泡だと毛穴にもきちんと入り込んで、汚れを落としてくれるようになっていますし、
特に角栓が気になる箇所には、くるくると泡を転がすようにして、丁寧に洗うようにされるといいですね。
ただ、1度の洗顔だけで角栓を落とすことは難しいので、無理やり落とそうとするのではなく、
洗顔のしすぎには注意しながら、優しく丁寧に、何日もかけながら少しずつ改善させるような意識で洗顔するようにしましょう。
スキンケアとともに、食生活や睡眠、運動などの生活習慣も整えることも大切です。
食事はバランスのよい食事を心がけ、
特に、皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を促してしまうような脂肪分の多い食事の摂りすぎや、
インスタント食品やレトルト食品などの添加物の多い食品も皮脂腺を刺激してしまうこともありますので、そのようなものの食べすぎにも注意しましょう。
4.黒ずみ毛穴の改善法
●基本的には角栓毛穴と同じ方法
黒ずみ毛穴、ポツポツ毛穴の改善のためには、基本的には角栓毛穴と同様のことを行われるのがいいでしょう。
毎日のスキンケアでは、肌を保湿することを重視して、
化粧水や乳液、クリームなどでたっぷりと潤いを与えて、肌を乾燥させないようにし、肌のターンオーバーを整えてあげるようにします。
また角栓同様に、化粧水や乳液を与えてあげることにより黒ずみを柔らかく整え、落としやすくしてあげるようにしましょう。
洗顔も丁寧にしてあげて、余分な汚れは毎日きちんと落としてあげるようにします。
このような黒ずみの場合には角栓以上に洗顔で落としにくいものとなっています。
ですから、ごしごしと無理やり落とそうとするのではなく、毎日優しく洗顔しながら、ゆっくりと改善させてあげるようにしましょう。
さらに、このような毛穴の黒ずみは、落としきれなかったメイクが混ざって、より黒ずみを目立たせてしまうこともありますので、
クレンジングもきちんとして、毛穴に余分なメイク汚れが残らないようにすることも大切です。
もちろん、角栓毛穴同様に、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動といった生活習慣も整えるようにしましょう。
5.開き毛穴の改善法
●基本的には肌の保湿が大切
脂性肌の方、乾燥肌の方、両方ともに見られる開き毛穴もまた、改善のためには毎日のスキンケアが大切になってきます。
乾燥肌の方はもちろんですが、脂性肌の方も保湿が最も重要です。
たっぷりと保湿をすることにより、毛穴で過剰に皮脂が分泌されるのを抑えることができるようになり、脂性肌の改善にもつなげられますし、
皮脂の分泌による毛穴の目立ちも改善させることができるでしょう。
脂性肌の方も化粧水の後は乳液やクリームを使用するようにし、
油分が気になる場合には、やはり、塗る量を少なめにするなど、肌の様子を見ながら調節されることをおすすめします。
乾燥によって毛穴が開いてしまっている場合にはより保湿が重要で、
肌の潤いがきちんと保たれることにより、乾燥肌の改善はもちろん、肌に弾力も生まれるようになり、
開いた毛穴を内側から押し上げて、目立たなくすることも可能になるでしょう。
過剰な皮脂の分泌が原因で毛穴が開いてしまっている場合には、収れん化粧水を活用するのもいいでしょう。
そのような収れん化粧水には、アルコールなど揮発性の高い成分が配合されていて、塗るだけで毛穴を引き締め、皮脂の分泌も抑えて、毛穴を目立たなく整えてくれるようになっています。
ただこのような収れん化粧水は肌が乾燥しやすいものも多くなっていますので、使用する際にはできるだけ保湿成分もきちんと配合された、保湿力の高いものを使用したり、
また、乾燥肌の方は使用を控えるようにしましょう。
このような開き毛穴の場合にも、やはり生活習慣も大切で、
特に、脂性肌の方の場合、食生活が大きく関わっていることもあり、
野菜不足であったり、肉類や揚げ物など、脂肪分の多い食事が多かったり、食生活が偏ってしまっている方も多いようです。
また睡眠不足によっても、過剰な皮脂の分泌を招きやすく、毛穴を開かせてしまう原因となることも多いので、やはり生活習慣の見直しも大切になってきます。
6.たるみ毛穴の改善法
●肌の代謝をよくしてあげることが改善の近道
たるみ毛穴の改善にもまた毎日のスキンケアが大切になっていますが、他の種類の毛穴とは少し違ったアプローチが必要になってきます。
もちろん、きちんと保湿をして肌を乾燥させないことが大前提であり、保湿は欠かせませんが、
それに加えて、肌の新陳代謝を促してあげることも大切になってきます。
そのためには、エイジングケアを取り入れてあげるのがいいでしょう。
最近では、化粧水にしても乳液やクリームにしても、エイジングケア専用のものも多くあり、
それらには、例えばプラセンタやコエンザイムQ10、EGF、プロテオグリカンなどのエイジングケア成分が配合されているものが多くなっています。
そしてそのような有効成分には、肌の新陳代謝に働きかけて、促してくれる効果があり、
肌にハリや弾力を与えてくれるようになっていることから、
肌の弾力が高まることでやはり毛穴を内側からふっくらと持ち上げ、毛穴も小さく、目立たなく整えられるようになるでしょう。
スキンケアとともに、毎日の生活でも肌の代謝をよくすることは可能です。
そのためには、例えば、
・毎日質のよい睡眠をとる
・適度な運動をして、血行をよくする
・体を冷やさない
といったことも大切で、
さらには、入浴をして血行をよくするといったことも効果的ですね。
7.オイルクレンジングで角栓、黒ずみを取り除くのはアリ?
「肌の油分はオイルで落とそう」ということで、オイルクレンジングで角栓や黒ずみを溶かして落としているという方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、オイルクレンジングだけで角栓を落とそうとするとどうしても肌に過度の負担を与えてしまうことになります。
ただでさえオイルクレンジングというのは洗浄力が非常に高い分、肌への刺激も強いもので、肌を乾燥させてしまったり、肌のバリア機能を低下させてしまうこともあります。
ですから基本クレンジングはメイクを落とすためだけに使用し、角栓や黒ずみを落とすために使用することはあまりおすすめできません。
8.ピーリングやパックで角栓、黒ずみを取り除くのはアリ?
ピーリングやはがすタイプのパックも角栓や黒ずみ毛穴の改善に効果的であるとされています。
でもやはり、ピーリングにしてもパックにしても決して肌に低刺激というわけではありませんので、毛穴対策としてもあまりおすすめできません。
ただ、ピーリングの場合には古い角質を取り除いて、そのことで肌のターンオーバーが整えられ、毛穴の改善にも効果を発揮してくれることもありますので、
行う場合には、できれば、AHAと呼ばれるフルーツ酸が用いられた、比較的肌に優しいピーリングを行うようにし、
頻度などにも気をつけながら、慎重に行うようにしましょう。
また、一時期流行した、はがすタイプのパックはピーリングと比べても刺激が強すぎるものでもありますので、こちらはあまりおすすめできません。
9.まとめ
いかがでしたか?
毛穴といってもその種類は1種類ではなく、そのタイプによって、ザラザラとした角栓毛穴にポツポツとした黒ずみ毛穴、
そしてぱっくりとした開き毛穴、縦長のたるみ毛穴の4種類に分けることができるんですね。
そしてその毛穴の種類によっても原因や改善法は異なっていて、それに合わせたケアをきっちりと続けてあげることによって、自然と毛穴も改善させることができ、
毛穴の悩みからも解放されて、なめらかな毛穴レス肌も目指すことができるんですね。
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