ダイエットは生理後が最適?生理周期、女性ホルモンを味方にして確実にやせる方法

同じようにダイエットをしていても、生理前になると、なかなかやせることができなかったり、逆に、生理が終わると意外と簡単にやせることができたりしませんか?

これは生理の周期、女性のホルモンの分泌が大きく関係しており、そんなタイミングを理解して、それを味方にすることによって、より効率的で賢いダイエットもできるようになるんですね。

今回は、そんな生理周期やダイエットに関わる女性ホルモン、生理のタイミングを活用したダイエット法などについて詳しくご紹介してみたいと思います。

1.生理の周期とは?

生理の周期は、個人差もありますが、一般的には、25~38日とされています。

そして、月経期に卵胞期、排卵期、黄体期というものがあり、

●月経期(げっけいき)

月経期は、いわゆる生理中の期間のことであり、子宮の内側を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ちて、それにともなって月経血がある期間です。

3~7日間続き、平均としては5日間ほどとなっています。

●卵胞期(らんほうき・らんぽうき)

月経の1日目から、次の排卵が起こるまでの期間のことです。卵巣でいくつかの卵胞が生長し、そのうちの一つだけが発育して、成熟していきます。

月経期を含めて、14日前後続きます。

●排卵期(はいらんき)

卵胞期で成熟した卵子が放出される期間です。生理周期の中でこの排卵期が最も短く、通常排卵の前後3~5日程度とされています。

●黄体期(おうたいき)

卵子が放出されて、月経が始まるまでの期間のことです。この時期に子宮内膜が厚くなり、子宮が受精卵の着床(妊娠)に備えるようになります。

そしてこの期間に受精卵が着床しなかった場合には、子宮内膜が剥がれ落ちて、新たな月経が始まることになります。

2.ダイエットに関係ある女性ホルモンは2つ

ダイエットを行う上で気にしなければならないのがこの生理周期とともに、そんな生理の周期を司る女性ホルモンです。

その女性ホルモンには2種類ものもがあり、それが、

・エストロゲン
・プロゲステロン

という女性ホルモンです。

それぞれの役割というのが、

●エストロゲン…

エストロゲンは、主に卵胞から分泌される女性ホルモンであり、

受精卵が子宮内に着床するのに備えるために、子宮内膜を厚くする働きのある女性ホルモンとなっています。

また他にも、自律神経を安定させる、骨や皮膚を丈夫にする、脳の働きを健やかにするといった働きもしている女性ホルモンとなっています。

●プロゲステロン…

プロゲステロンは、子宮内膜に受精卵が着床しやすい状態へと整える働きをし、

また、妊娠の成立を助けて、妊娠後は子宮環境を整え、妊娠の継続を維持するといった働きをする女性ホルモンとなっています。

このような役割から、

・エストロゲン→基礎体温を下げ、体内の消費エネルギーを促す働き

・プロゲステロン→体内に水分を溜まりやすくしたり、栄養やエネルギーを蓄積する働き、食欲を増進させる働き

があります。

つまり、

エストロゲンが多く分泌される時期→消費エネルギーが促され、ダイエットに適した時期

プロゲステロンが多く分泌される時期→エネルギーを溜め込みやすくなり、ダイエットに適していない時期

ということになるんですね。

また、生理周期で見てみると、

月経期→エストロゲン、プロゲステロンともに分泌が減少

卵胞期→エストロゲンの分泌が増える、プロゲステロンの分泌は変わらない(少ない状態)

排卵期→エストロゲンの分泌は変わらない(多め)、プロゲステロンの分泌が増える

黄体期→エストロゲンの分泌が減少、プロゲステロンの分泌は変わらない(多め)

というようになっています。

3.やせやすい時期、ダイエットに適している時期は?

ダイエットに成功する女性

先のとおりに見てみると、やせやすい時期、ダイエットに適している時期というのは、

●生理後から、次の生理が始まる1週間くらい前まで

ということになります。

この時期というのは、エストロゲンが最も多く分泌される時期であり、

そんなエストロゲンにより、体内のエネルギーも消費されやすい状態に体が整えられている時期でもあります。

そのために、運動をしてもやせやすくなっていて、運動やエクササイズによって結果も出やすい時期となっているといえるでしょう。

さらに、エストロゲンによって自律神経も整えられた状態となっていますので、精神的にも落ち着いた状態が続く時期でもあり、

精神的にも落ち着くことで、食欲もコントロールしやすくなり、食べる量を多少減らしても、無理を感じない時期でもあります。

4.やせにくい時期、ダイエットに向かない時期は?

やせられなくて悩む女性

逆に、やせにくい時期、ダイエットに向かない時期というのは、

●生理1週間前から生理中

ということになります。

排卵後、生理1週間ほど前から、生理中にかけては、エストロゲンの分泌が減少し、プロゲステロンの分泌が増える時期であり、

この時期は体がエネルギーを溜め込もうとする時期でもありますので、なかなかやせられない時期といえます。

妊娠に備えて栄養や水分も溜め込もうとしますので、体脂肪が増えやすかったり、むくみやすい時期でもあります。

そのために、いつものように運動をしても、食事を減らしてもなかなかやせることができずに、ストレスを感じやすくなってしまいます。

体はエネルギーを溜め込もうとしますので、食欲が増しやすい時期でもあり、さらにダイエットを難しくしてしまいます。

5.やせやすい時期にはどのようなダイエット法がいい?

●有酸素運動、無酸素運動両方OK、積極的なダイエットを

ジョギング、ランニングをする女性

やせやすい時期には、有酸素運動、無酸素運動、どちらもいいですね。

両方取り入れて、積極的にダイエットをするのもいいでしょう。

●有酸素運動は、無理なく続けられるもの
●1回あたりの運動は20分以上、継続して行うのがおすすめ

特に、有酸素運動は体脂肪の燃焼を促して、体脂肪を減らしてくれるのに非常に効果的ですので、

例えば、軽いジョギングをしたり、ウォーキングをしたり、サイクリングや水泳などでもいいでしょう。

また、有酸素運動はある程度時間を継続して行わなければ脂肪の燃焼は促されませんので、

最低でも15分くらい、できれば20分以上は継続して行うようにしましょう。

●筋トレなどで筋肉を増やして、基礎代謝アップにも

ダンベルで筋トレをする様子

筋トレに代表されるような無酸素運動は、体の筋肉を増やして、体の基礎代謝を高めるのに効果的で、

基礎代謝が高まることでやせやすい体を作ることができるので、無酸素運動をこの時期に取り入れるのもいいですね。

筋トレといっても何も本格的なものでなくてもよくて、

例えば、軽い腹筋運動や腕立て、背筋運動、スクワットなどでもいいので、簡単に、無理なくできるものでいいですね。

また、有酸素運動にしても無酸素運動にしても、激しい運動は逆効果で、体にも負荷を掛けすぎてしまいますので、

無理なく、毎日続けられるような軽い運動がおすすめです。

●食事の量を減らして、カロリーダウンも効果的

●極端に減らすのは厳禁、必要な栄養はきちんと摂る

サラダを食べる女性

この時期に、食事の量を抑えて、カロリーカットを試みるのもいいですね。

やせやすい時期なので、カロリーカットでも結果が出やすくなっています。

体脂肪につながりやすい甘いものを控えるようにしたり、炭水化物を少し減らしてみたりしてもいいでしょう。

ただ、当然ですが、極端に減らしすぎるのはやめましょう。

食事を減らしすぎることにより、逆にエストロゲンの減少の原因にもなってしまいます。

何より、体によくありませんので、

糖質も適度に摂りながら、毎日の生活の上で必要となるエネルギーはきちんと摂取するようにしましょう。

●大豆イソフラボンの摂れる大豆や大豆製品もおすすめ

お豆腐と大豆

特にこの時期におすすめなのは、大豆や、お豆腐、納豆などの大豆製品です。

大豆には大豆イソフラボンが含まれており、それには、エストロゲンと似たような働きがあり、

エストロゲンをサポートしてくれるようになっていますので、より効果的でしょう。

それと同時に、良質なたんぱく質も摂ることができるので、基礎代謝を高める筋肉を作るのにも効果的ですね。

6.やせにくい時期にはどのようなダイエット法がいい?

●軽い運動を続けながら、最低限太らない努力を

ヨガをする女性

このようにやせにくくなってしまうことから、この時期には、これまでのような積極的なダイエットを続けても、なかなかやせられずに、かえってストレスになってしまうことがあります。

かといって、運動や食事制限を一切やめてしまうというのではなく、

ジョギングやウォーキングなどをされている場合には、少し時間を短くながらも継続して行うようにしましょう。

この時期には、ヨガやストレッチなどもおすすめで、無理のない運動ですし、体や心もリラックスさせてくれる効果もあります。

このような時期は、決して焦らずに、無理をせず、

でも、やせやすい時期に行っていたダイエットを無駄にしないためにも、最低限、太らないようにすることを心がけられるといいですね。

●甘いものが欲しくなる時期、イライラしやすくなる時期

●我慢しすぎずに、糖質の低い間食をする工夫も

甘いスイーツを我慢する女性

食事も、やせやすい時期に減らしていたのであれば、食べすぎには注意しながらも少し戻すようにしましょう。

またこの時期というのは、どうしてもいつもより食欲が増してしまう時期でもあり、特に、甘いものが欲しくなったりする時期でもあります。

さらに、この時期は精神的にも不安定になりやすく、

そんな食欲を我慢しようにも、余計にイライラしてしまったりすることもあります。

そんな時には無理に我慢するのではなく、好きなスイーツを、量を控えながら食べるようにしたり

特にそんな時の間食におすすめなのがドライフルーツですね。適度に甘みもありますし、通常のスイーツと比べても糖質も抑えることができます。

他にも、糖質の低いゼリーやヨーグルト、カカオの含有量が多いブラックチョコなどもおすすめですね。

ヨーグルト

●食べすぎには注意しながら、栄養補給も大切
●バランスのよい食事を心がける

バランスの良い食事を取る女性

特に食事に関しては、体重が増えるのが嫌だからと、この時期にも食事を減らしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、

生理前というのはやはり女性としての体調を整えるためにも大切な時期でもあります。

ですから、栄養をきちんと摂るようにし、もちろん食べすぎはいけませんが、

適度に糖質を摂り、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルとバランスよく、きちんと摂るようにしましょう。

7.まとめ

いかがでしたか?

女性の場合、生理があって、その周期やタイミング、女性ホルモンの分泌などによって、どうしても太りやすい時期、やせやすい時期があります。

そのことによって、頑張っても結果が出にくかったり、食欲が増してしまって、太ってしまうこともあるのですが、

逆にいえば、そんな生理周期、女性ホルモンの周期をきちんと理解しておくことで、自分が太りやすい時期、やせやすい時期がいつなのかを把握することができ、

やせやすい時期にはそれをフル活用して、積極的にダイエットに取り組むようにし、

太りやすい時期には、無理をせずに、体を休ませて上げるようにするというダイエット計画を立てることができます。

そのことにより、より効率的にやせられるようになり、無駄なダイエットや無理なダイエットも避けることができるようになるんですね。

ぜひ、実践して、無駄のない、賢いダイエットをしていきましょう。

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