今、しわ改善クリームやしわ取りクリーム、美容液もたくさんあって、人気が高いアイテムとなっているのですが、実際にどれくらいの効果があって、本当にしわをなくしてくれるのか？また、どの程度のしわなら改善できるのかも気になります。
そこで今回は、そんなしわ取りクリームがどれくらい効果があって、どの程度のしわなら改善できるのか、また、その特徴や成分、
さらに、使う順番や使う時の注意点などについてもご紹介してみたいと思います。
興味はあるけどなかなか手が出せない、自分のしわには効果があるのかわからないといった方もぜひ参考になさってみてください。
1．しわ取りクリーム、美容液とは？
しわ取りクリームや美容液というのは、塗布することで肌へと働きかけ、しわ改善へと導いてくれる専用のクリームや美容液のことで、
それらには例えば、レチノールやプラセンタ、EGFやFGFなどの成長因子といった有効成分により、
肌のターンオーバーを促進したり、肌に弾力を与えることによって、しわ改善を促すことができるようになっています。
また中には、シンエイクやアルジルリンといった、表情筋へと働きかける成分が配合されているものもあり、表情筋を弛緩させて、肌自体を柔軟に整えることで、
そのような表情筋のこわばりが原因となる表情じわを改善することができたり、
他にも、コラーゲンの生成を促すことによって、肌にハリを与え、内側からしわ改善へと導いてくれるものもあります。
このようなしわ取りクリームや美容液は、顔全体へと塗布するタイプのものもありますが、
その多くは、有効成分が高濃度に配合され、目元や口元など、しわが気になる箇所にのみスポット的に塗布するタイプのものが多くなっています。
2．どんな成分が配合されている？
しわ取りクリームや美容液ではレチノールが配合されているものが多くあります。
レチノールはビタミンAの一種であり、肌へと塗布するとレチノールからレチナールに変化し、
さらに肌へと吸収されることでレチノイン酸（トレチノイン）へと変化する成分でもあります。
またそのレチノイン酸（トレチノイン）には、肌内部にある線維芽細胞を活性化し、肌の代謝を促したり、コラーゲンの生成を促すといった効果が期待でき、
そのことにより、肌にハリが生まれ、しわ改善に大きな効果が期待できる成分となっています。
プラセンタもまた、しわ取りクリームや美容液に多く配合されている有効成分であり、
プラセンタにはビタミンやミネラル、アミノ酸、酵素、核酸といった成分が豊富に含まれ、
さらに成長因子も含まれていることから、肌の代謝を促してくれる効果が期待できるようになっています。
そのことで肌に弾力が生み出され、小じわやほうれい線の改善に効果が期待できるようになっています。
また保湿力も高いことから乾燥小じわの改善にも効果的な成分でもあります。
アルジルリンというのは、ペプチド成分の一種であり、美容先進国でもあるスペインのリポテック社により開発された成分でもあります。
またアルジルリンは、「セチルヘキサペプチド-3」という名で配合されていることも多い成分であり、それには、表情筋へと働きかけ、表情筋の緊張や収縮を緩和させる働きが期待でき、
そのような表情筋のこわばりによるしわの改善効果が期待できるようになっています。
さらにアルジルリン自体、元々は植物由来のアミノ酸のペプチド成分でもあることから、非常に安全性の高い成分でもあり、副作用などの心配もなく使用することができる成分となっています。
シンエイクは、スイスの製薬会社、ペンタファーム社により開発された成分であり、ヨロイハブという毒蛇の持つ毒が人の筋肉細胞の収縮に働くこと、
さらにそのことにより表情筋のしわ改善にも効果が期待できることがわかり、
その効果を応用して、その毒蛇の持つ成分と同様の構造を持つアミノ酸による合成ペプチドから生成し、開発された成分となっています。
もちろん、シンエイクに毒が含まれているわけではなく、安心して使え、
実際に肌へと塗布することで、表情筋の収縮やこわばりを和らげ、特に、表情筋のこわばりによるしわや表情じわの改善に大きな効果を発揮してくれる成分となっています。
さらにシンエイクは、同様の効果を持つアルジルリンの約6～８倍もの効果があるとされ、即効性にも優れた成分となっています。
コエンザイムQ10というのは、脂溶性のビタミン様物質であり、人の体内でも生成される成分でもあります。
また高い美容効果もあることから、今では多くの化粧品に配合されている成分でもあり、実際に、コエンザイムQ10には、肌内部で線維芽細胞の増殖を助けて、
コラーゲンが生み出されやすい環境へ整え、ハリを生み出すというエイジングケア効果に優れており、
さらに、皮膚細胞の活性化も促し、よりハリや弾力が生み出されやすくなります。
そのことによって、やはり小じわやほうれい線もふっくらと押し上げれ、目立たなく整えられるようになります。
幹細胞エキスというのは主に、植物の幹細胞から人工培養などの技術を用いて生成される有効成分のことで、
そのような幹細胞エキスには、肌細胞へと直接働き、肌細胞の生まれ代わりを活性化する効果が期待できるようになっています。
細胞へと直接働いてくれるので大きな効果が期待でき、特に加齢などによって衰えてしまうターンオーバーを正常化するのにも効果的で、
若々しい肌状態へと導き、やはり小じわやほうれい線の改善にも効果が期待できるようになっています。
ビタミンC誘導体は、不安定で壊れやすいビタミンCを安定化させた成分であり、
また、ビタミンC誘導体には、コラーゲンの生成を促す効果があり、肌にふっくらとした弾力を与えてくれる効果が期待できるようになります。
さらに抗酸化にも優れていて、肌の酸化や老化の原因となる物質を除去し、肌を若々しい状態へと導いてくれるようになり、
そのことからもしわやほうれい線の改善へと導いてくれるのに有効な成分となっています。
3．しわ取りクリームや美容液は本当に効果あるの？
このような有効成分が高濃度に配合されていて、人気の高いしわ取りクリームや美容液ですが、
では実際にそれらは本当に効果があるのでしょうか？
またどのようなしわにも効果が期待できるようになっているのでしょうか？
●浅いしわ（小じわ、ちりめんじわ）なら十分に効果あり
一般的に言われているのは、クリームや美容液で改善させたり目立たなくさせることができるのは、
比較的浅いしわから中程度のしわくらいまでとされています。
しわの原因は主に加齢によるものですが、加齢以外にも、肌乾燥によってできてしまうこともあり、
それはいわゆる乾燥小じわと呼ばれるもので、見た目にもしわは浅く、それほど目立つものではありません。
また、しわのなかでも、ちりめんじわと呼ばれる、やはりしわの程度が浅く、目立ちにくいしわの場合には、
クリームや美容液によって十分に改善させることが可能とされています。
特に乾燥小じわの場合には、保湿力の高いしわ改善クリームや美容液で比較的簡単に目立たなくっせることができるでしょう。
●真皮に届く、目立ちやすいしわには医薬部外品が効果的
しわの程度が進んで、見た目にもはっきりとしわの溝が目立ってきているしわの場合には、
しわのくぼみが真皮にまで届いてしまっている可能性があり、化粧品で改善させるには少し難しい段階にあるといえるのですが、
例えば、しわ取りクリームや美容液の中でも医薬部外品に分類されるものがおすすめであるといえます。
医薬部外品というのは、厚生労働省によって効果や効能が認められた有効成分が、やはり厚生労働省により定められた濃度で配合されたものであり、
医薬品と化粧品の中間のようなものです。
そのため、化粧品よりも有効成分が高濃度に配合されており、効果もそれだけ高くなっています。
そして、例えばしわ取りクリームや美容液では、レチノールやプラセンタなどの配合量が高く、
より、肌の代謝を促してくれたり、表情筋へと働きかける効果に優れたものもあり、
中程度のしわの改善にも一定の効果が期待できるようになっています。
●深く刻まれたしわでは改善が難しい、他のケアを考慮する
深く刻まれたしわ、特に加齢によるしわや、長年の表情や表情のこわばりなどによってできてしまった深いしわの場合には、やはりクリームや美容液での改善は難しく、
そのような場合には、美容医療による施術を考えてみる必要があります。
例えば、表情筋を弛緩させて、深く刻まれた表情じわの改善に効果的なボトックス注射や、
肌にハリを与えて、内側からふっくらとさせ、深く刻まれたしわ改善に直接的に効果を発揮してくれるヒアルロン酸注射といった施術がそれにあたります。
このような施術は医療機関やクリニック、専用のサロンなどで受ける必要があり、クリームや美容液などと比べると費用もかかってしまいますが、
それだけ即効性もあり、比較的深いしわの改善にも対応できるようになっています。
ただ、ボトックス注射にしてもヒアルロン酸注射にしても、各医療機関やクリニックなどによってもその技術や効果、費用なども異なりますので、慎重に検討する必要があります。
4．しわ取りクリーム、美容液の使い方は？ケアの順番は？
しわ取りクリームや美容液の多くは、しわが気になる箇所にのみ使用する集中ケアタイプのものとなっています。
ですから、目元や口元といった気になる箇所を中心に使用するようになっていてるのですが、
毎日のスキンケアで取り入れる場合には、どのような順番で取り入れるのがいいのでしょうか。
スキンケアでは基本的には、
水分が多く、油分の少ないアイテム→水分が少なく、油分が多いアイテム
の順番で使用するのがよいとされていますので、
例えば、しわ改善のための美容液であれば、
化粧水よりも油分が多く、乳液やクリームよりも油分が少ないことから、
化粧水→しわ改善美容液→乳液かクリーム
がいいでしょう。
また、しわ取りクリームの場合には、油分が多く含まれていますので、乳液や保湿クリームの順番で迷ってしまうところですが、
基本的には、
化粧水→しわ取りクリーム→乳液かクリーム
の順番がおすすめです。
しわ改善クリームには有効成分も高濃度に含まれていることから、より肌に浸透させて、効果を高めるためには、
乳液や保湿クリームの後に使ってしまうと、どうしても、乳液やクリームの油分によって、浸透が妨げられてしまうこともありますので、
化粧水の後に使用して、浸透させるのがいいんですね。
5．使用する時の注意点は？
しわ取りクリームや美容液は、適切に使用すれば、特に、乾燥による小じわやほうれい線、加齢によるしわでも、深すぎないものであれば、大きな効果が期待できるようになっているのですが、
使用する上で注意する点もあります。
例えば、
●優しく塗布する
しわが気になると、クリームや美容液を塗る時に、指でしわを伸ばしながら塗布したくなります。
しわ取りクリームや美容液は、その有効成分をしっかりと行き渡らせるためにも、しわとしわの間やしわの溝にもきちんと塗る必要があるので、
もちろん、しわを伸ばしながら塗るのはとても効果的なことだといえます。
ただ、その力加減が強すぎたり、無理に伸ばしてしまうと、肌に過度の刺激を与えてしまったり、それが続くと、しわがなかった箇所にも新たにしわができてしまうこともありますので、注意が必要です。
そのため、塗布する際には、指の腹を使って、優しい力でしわを伸ばすようにして、丁寧に、優しく塗布するようにしましょう。
●成分にも注意
現在、国内で市販されているクリームや美容液は、国で定められている薬事法などに基づいて、それに沿ったかたちで成分配合なども行われていますので、
かなり安全性の高いものとなっています。
またしわ取りクリームや美容液に多く配合されているレチノールについても、非常に安全性の高い成分といえるのですが、
特に、敏感肌の方や、これまでに何らかの成分で刺激を起こしたことのある方などは、レチノールや他の成分でも刺激になることがありますので、
やはり注意が必要で、配合されている成分を必ず確認するようにし、
心配な方は、使用する前に目立たない部分に実際に使ってみて、安全性を確認されてから使用することをおすすめします。
●効果を期待しすぎない
確かに、レチノールなどの有効成分には高い効果が期待できるようになっているのですが、
先にご紹介した通り、しわにはその程度によって段階があり、
例えば、あまり目立たない小じわ程度、乾燥による小じわ程度であれば、改善させる可能性は高くなっていますが、
深く刻まれてしまったしわに関しては、もっと高度なケアが必要になることもあります。
またその効果にも個人差があるため、クリームや美容液だけでしわが必ず目立たなくなるといった効果を期待しすぎないようにしましょう。
しわの改善や予防のためには、日々の保湿ケアをはじめ、バランスの取れた食事や適切な睡眠、適度な運動など、体の中からのケアも必要不可欠なので、
その上で、より効果を高めたり、しわ改善の助けとしてクリームや美容液を使用するようにしましょう。
6．まとめ
いかがでしたか？
小じわがあるだけで、顔全体が老けて見えてしまったり、そのことで気分も落ち込みますよね。
特に、目元や口元にはしわができやすくて、それが気になって、思いっきり笑えないといった女性も多いようです。
そんな女性の大きな味方となってくれるのが、しわ改善クリームやしわ取りクリーム、リンクルクリームに美容液なんですね。
最近では、その種類もとても豊富で、効果の高い成分が高濃度に配合されているものも多くなっています。
例えばレチノールやシンエイクなど、その効果も実証された有効成分もありますし、実際にそのような成分が配合されたクリームや美容液はとても人気が高いんですね。
こちらではそんなしわ取りクリームや美容液について、どんな成分が配合されているのか、
本当に効果があるのか、どの程度までのしわに効果的なのか、さらに、使用する際の注意点などについてもご紹介していましたので、
今現在、小じわやほうれい線に悩まれている方、クリームや美容液を取り入れてみたいけれど、どれくらい効果があるのかわからなくて迷っているといった方もぜひ参考になさって、賢く活用してみましょう。
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