注意!敏感肌が避けたい毒性の高い化粧品の成分は、この10成分!

毎日使用している化粧品やスキンケア用品の成分の中には、パラベンやエタノール、香料など、刺激性や毒性の高さが指摘される成分もあり、

普通の肌の方であれば問題なく使用することができる成分であっても、敏感肌の方にとっては強い刺激になり、肌の状態を悪化させてしまうものもあります。

今回はそんな敏感肌の方が注意すべき、避けるべき成分についてご紹介してみたいと思います。

1.敏感肌の方が避けたい成分の特徴とは?

敏感な肌に悩む女性

近年ではスキンケア用品や化粧品の安全性も非常に高くなっており、

一昔前ではその毒性などが指摘されていた成分や、何らかの皮膚刺激、アレルギー性などが懸念される成分についても、一切配合されていない化粧品も多くなっています。

そのため、現在国内で販売されている化粧品やスキンケア用品は一般的には安心して使用することができるものとなっているといえます

ただ、一般的には安心とされている成分でも、敏感肌の方にとっては刺激となったり、悪影響を与える成分もあり、

その特徴というのは、使用を続けることによって

・肌の乾燥をすすめるもの
・肌のバリア機能を弱めるもの
・必要以上に皮脂を取り去るもの

・肌に密着して落としにくいもの
・肌に吸収されやすいもの

・肌に何らかの刺激を与えるもの
・皮膚疾患の恐れのあるもの
・アレルギー性の高いもの

といった特徴のあるものです。

2.スキンケア用品で避けたい成分はこの6つ

化粧水を手に取る様子

エタノール(アルコール)

エタノールは正式名称をエチルアルコールといい、殺菌効果や防腐効果もあるため、化粧品には防腐剤として使用されている成分でもあります。

他にも、肌を引き締める効果や清浄作用もあるため、収れん化粧水や拭き取り化粧水に使用されていることもあります。

ただこのエタノールには、エタノールが揮発する際に肌表面の水分も奪ってしまうことがあり、肌を乾燥させてしまうことがあります。

普通肌の方なら問題ない程度なのですが、特に敏感肌はただでさえ肌から水分が蒸発しやすい状態にありますので、注意が必要な成分でもあります。

パラベン

パラベンには抗菌作用や殺菌作用があることから、防腐剤として化粧品に配合されているものが多くなっています。

特に、あらゆる微生物に対し優れた効果を発揮することから、

化粧品で微生物や雑菌が繁殖するのを抑え、品質を安定させるのにも優れたものとなっています。

肌への刺激も強いことから、以前では問題になることもあったパラベンですが、今では、品質をよくし、配合量も抑えられていることから、安全性も高い防腐剤となっています。

ただ敏感肌の方の場合には、それでも肌に刺激になることもあり、かぶれやかゆみなどの原因になってしまうこともありますので注意が必要な成分となっています。

レチノール(レチノイン酸)

レチノールは、ビタミンAアルコールとも呼ばれ、肌へと乗せることによりレチナールとなり、さらに、レチノイン酸へと変化します。

そのレチノイン酸には、肌の繊維芽細胞を刺激し、肌の代謝を高めて、肌内部でコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すといった効果が期待でき、

肌にハリを与えたり、しわやたるみの改善にも効果的として、エイジングケア化粧品にも多く配合されている成分となっています。

その一方で、肌への刺激性も強いため、化粧品へ配合されているものはおおむね低濃度となっており、通常であればさほど懸念されることはないのですが、

敏感肌の方にとってはそれでも刺激が強くなってしまうこともあり、

使用後に、肌の腫れやかゆみ、赤みを引き起こすこともありますので、やはり使用には注意が必要な成分となっています。

ハイドロキノン

ハイドロキノンというのは、肌内部でメラニンの元となるチロシナーゼ酵素の活性を抑制する働きが期待できる成分となっていて、

メラニンを抑えて、シミ、そばかすの予防に効果的なことから、美白化粧品にも配合されている成分でもあります。

ただその一方で、色素細胞への毒性が高いこともわかっており、アレルギーも引き起こしやすい成分でもあります。

さらに、長期的に使用することで、不可逆的白斑という症状を引き起こす恐れがある成分であることもわかっています。

そのため、化粧品に配合されていたとしても、非常に低濃度の配合量となっているものがほとんどなのですが、やはり敏感肌の方の場合、皮膚刺激を起こしてしまうこともありますので、気をつける必要があります。

また敏感肌の方が美白化粧品を使用する場合には、

・ビタミンC誘導体
・プラセンタエキス
・m-トラネキサム酸
・アルブチン
・エラグ酸
・カモミラET

といった成分が使用されているものがおすすめでしょう。

これらはいずれも厚生労働省により認可され、安全性が認められている成分となっています。

香料

その名の通り、化粧品に香りをつけたり、原材料のにおいを軽減して、使用感をよくするために配合されるものです。

そんな香料には、化学的な手法で人工的に作り出される合成香料と、

植物などから抽出される精油や樹脂などが用いられて作られる天然香料とがあり、

合成香料にしても天然香料にしても、一昔前の化粧品ではそんな香料が刺激となり、肌荒れを引き起こすケースもあったことから、香料が悪いというイメージがありました。

しかし今では、その安全性も非常に高くなっており、普通肌の方であれば安心して使用することができるものがほとんどとなっています。

ただやはり、敏感肌の方にとっては刺激になってしまうこともありますので、香料が使用されている化粧品は注意が必要ですし、

できれば、無香料のものを使用するのも安心でしょう。

また、天然香料の方が何となく合成香料よりも肌に優しいイメージがありますが、天然香料に使用されている原材料の種類というのは多岐に渡り、合成香料よりも圧倒的に多いことから、

安全性かがしっかりと確認されていない原材料が使用されていることもあります

ですから、敏感肌の方は合成香料よりもむしろ天然香料のほうに注意が必要であると言えます。

石油系合成界面活性剤

界面活性剤には、水と油とを混ぜ合わせる性質があるために、乳化剤として使用されていたり、

高い洗浄力もあるのでクレンジングや洗顔料、シャンプーなどにも多く使用されています。

界面活性剤には肌荒れを引き起こしたり、肌に刺激を与えるといったイメージがあり、あまり使用したくないというイメージが強いですが、

実際には、乳化剤として保湿クリームや乳液などに使用されているものについては、乳化する作用としてのみに使用されているので、肌への直接の作用もほとんどなく心配する必要はないでしょう。

ただ注意が必要なのは、クレンジングなどに、洗浄剤として使用されている場合です。

洗浄力が強く、汚れも簡単に落としてくれる一方で、肌に必要な油分や水分も奪いやすく、肌乾燥の原因ともなってしまいます。

特に注意が必要なのは、石油を由来とする「石油系界面活性剤」と呼ばれるもので、これには、高い洗浄力とともに、

肌のバリア機能に影響を与えたり、浸透力も高いことから、肌に残りやすく、皮膚刺激やアレルギーの原因になりやすくなっているものもあります。

そのため、敏感肌の方や乾燥肌の方は特に注意が必要な成分でもあります。

また、石油系界面活性剤には、

・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・ラウリルスルホン酸Na
・ラウリルベンゼンスルホン酸Na
・オレフィンスルホン酸Na

といったものが使用されていることが多く、

特に、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naが、シャンプーなどにも最も多く使用されいてる石油系界面活性剤となっています。

ただラウレス硫酸Naの方は、洗浄力は高いものの、浸透することがないので、さほど心配する必要はないのですが、

ラウリル硫酸Naの方は、洗浄力も高く、浸透力も高くなっていますので、

敏感肌の方はこのラウリル硫酸Naが使用されいてるものは避けた方がいいといえるでしょう。

2.ファンデーション、メイク、日焼け止め等で避けたいのはこの4つ

ファンデーションやアイシャドウなどのメイク用品

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤というのは、肌の上で紫外線を吸収し、化学反応を起こすことによって熱や赤外線などへと変性させて放出させることのできる成分となっています。

そのために、紫外線を浴びても、肌が紫外線を吸収することを避けることができ、日焼け止めやUV効果のある化粧品などにも配合されている成分でもあります。

また、同じようにUV効果のある成分としてよく使われるのが紫外線散乱剤と呼ばれるもので、これは肌の上で紫外線を拡散させて紫外線を防ぐことができる分でもあり、

紫外線吸収剤は、この紫外線散乱剤と比べてもUVカットの効果が高いとされています。

さらに、紫外線散乱剤は肌へと塗布すると白浮きしやすいのに対し、

紫外線吸収剤はもともと透明な成分であり、他の分子とも結合しやすいことから、白浮きすることなく、肌への使用感もよいものとなっています。

ただ一方で、この紫外線吸収剤にはこのように肌の上で化学反応を起こして紫外線を別のものへと変化させるという性質から、肌への刺激が強いことも懸念される成分であり、

もちろん普通肌の方で問題なく使用することができる方であれば、それほど心配することはないのですが、

敏感肌の方、肌の荒れやすい方の場合、刺激が強すぎて荒れてしまったり、敏感な状態を悪化させてしまうといったこともあります。

その点では紫外線散乱剤の方が肌に優しいといえ、

日焼け止めなどはできるだけ紫外線吸収剤不使用のものを選ばれるのが無難でしょう。

合成ポリマー(シリコンやカルボマーなど)

合成ポリマーというのは、化学的に生成された高分子のポリマーのことで、

ヒアルロン酸などの天然の高分子ポリマーに対し、人工的に合成されたものであることからそう呼ばれています。

また化粧品に多く使用されている合成ポリマーは、水に溶ける性質のある水溶性の合成ポリマーであり、

水に溶けて高い粘度を発揮することから、化粧品の粘度を高める増粘剤やゲル化剤、乳化剤として使用されることが多くなっています。

さらに合成ポリマーには、塗布することによって、水分を吸収し、その表面をコーティングしてなめらかに整えるといった効果もあることから、

肌や髪へと塗布することで、キメを整えて、肌をつるんとさせたり、

髪のキューティクルも補修して、髪のダメージや枝毛の修復にも効果的となり、ファンデーションやヘアケア用品にも使用されているものが多くなっています。

そのような合成ポリマーとしては、例えば、

・シリコン
・カルボマー

などがそれにあたり、

またシリコンには、

・ジメチコン
・シクロメチコン
・メチコン

といったものが多く使用されています。

そしてこのような合成ポリマー自体は、肌に直接乗せても毒性があるというわけではなく

そのため、今でも多くの化粧品に使用されている成分でもあります。

その一方で、肌へと塗布することによって、そのようにコーティングする効果があることから、肌への密着度も高くなり、落としにくいという性質があります。

毛穴にも詰まりやすく、特にファンデーションなどに配合されている場合には、クレンジングでしっかりと落とす必要があります。

普通肌の方であれば、やはり問題ないレベルなのですが、敏感肌の方にとっては、そんな毎日のしっかりとしたクレンジングも刺激が大きくなり、肌の乾燥にもつながってしまうこともあります。

さらに、そのような合成ポリマーを長時間、かつ長期に渡って使用し続けることにより、皮脂の分泌が減少してしまうこともあります。

必要な皮脂の分泌まで減ってしまうことで肌の防御力やバリア機能が低下してしまうこともありますので、やはり敏感肌の方にとっては注意が必要な成分といえます。

近年ではそのようなことから、ノンシリコンといった、合成ポリマーが使用されていない化粧品もありますので、そのようなものを選ばれるのもいいでしょう。

タール系色素

タール系色素というのは、石油タールや石炭タールを原材料として作られる色素、染料のことであり、

赤や黄色、青、橙色など、鮮やかに発色する色素となっています。

そのために、口紅などに使用されていることも多く、

口紅などのリップ系の化粧品の他にも、アイシャドウやチークなどのメイクアップ用品にも使用されていることが多くなっています。

このようなタール系色素は、化粧品に配合されているものは、タール系色素と表記されるわけではなく、

その多くは、赤色〇〇号や黄色〇〇号、橙〇〇号、青色〇〇号といった風に表記されています

そしてこのようなタール系色素には、肌へと塗布することにより、色素沈着を起こしたり、シミや黒皮症の原因にもなってしまう懸念があり、

さらに、発がん性やアレルギーを引き起こす恐れがあると指摘されるタール系色素まであります。

そのため、タール系色素は、旧指定成分(体質によってアレルギーなどの皮膚トラブルを起こす恐れのある成分)にも指定されているほどです。

このようなタール系色素にもやはり注意が必要で、敏感肌の方でなくても、旧指定成分であることから全ての方が注意すべき成分といえ、

できればタール系色素不使用の口紅やメイク用品を使用するのが無難でしょう。

ナノ化された酸化チタンや酸化亜鉛

●コーティングされていない酸化チタンや酸化亜鉛にも要注意

先にご紹介した紫外線散乱剤はその多くが酸化チタン、酸化亜鉛で作られています。

そのような酸化チタンや酸化亜鉛は、発がん性やアレルギー性、刺激性なども指摘されている成分でもあるのですが、

実際には、皮膚へと塗布しても吸収されることないことから、毒性は心配ない成分とされています。

ただ、酸化チタンなどを日焼け止め成分として使用した場合には、分子が大きいため、そのままだと白浮きしてしまい、

それを避けるため、近年ではその粒子を非常に小さくして、肌へとなめらかに伸びて、白浮きしないように加工したナノ化酸化チタンや酸化亜鉛も使用されているものが多くなっています。

そのようにナノ化することによって、どうしても、肌へと吸収されるリスクも高まり、肌への刺激性も高まってしまいます。

そのことからさらに紫外線散乱剤として配合されているものでも、今ではコーティング剤を用いて、肌へ直接触れたり、吸収されないように加工されているものがほとんどとなっています。

ただ中には、いまだにナノ化された酸化チタンでコーティングされていないものが使用されているものもありますので、やはり注意が必要でしょう

12.まとめ

いかがでしたか?

エタノールやパラベン、界面活性剤など、肌への刺激や毒性がよく言われる成分があって、毎日使っている化粧品に配合されていたりすると心配になったりします。

でも、そのほとんどが実際には毒性が高いものではなくて、刺激もなく安心して使用することができるものがほとんどとなっています。

ただ、そんな成分であっても、敏感肌の方の肌となると状況は違っていて、

元々水分量が低く、バリア機能が弱くなっている状態の肌には、比較的安全とされている成分でも刺激になったり、肌状態を悪化させてしまうこともあります。

ですから、敏感肌の方の場合、特に化粧品の成分には注意を払う必要があり、そのような成分を極力避けるようにするか、使用量の少ないものを選ぶ必要があるんですね。

こちらではそんな敏感肌の方が注意すべき成分、避けるべき成分についてご紹介しましたので、

今一度、日ごろお使いの化粧品の成分で確認されて、敏感肌の方も安心できるスキンケア、メイクのためにお役立ていただければと思います。

よろしければシェアをお願いいたします。