敏感肌だってきっちりメイクがしたい!カバー力もあきらめない優しいメイク術とは?

敏感肌の方は、化粧品の成分やメイクの際の摩擦、刺激に弱く、ファンデーションなどで肌荒れを起こしやすく、

あまりメイクができない、いつもメイクが薄く、カバー力をあきらめてしまっている方も多いかもしれません。

今回は、そんな敏感肌の方が安心して毎日できるメイク術、低刺激もカバー力も両方叶えてくれるメイクについて、詳しくご紹介してみたいと思います。

1.敏感肌はメイクをあきらめるべき?薄化粧に甘んじるべきなの?

敏感肌に悩む女性

敏感肌の方にとってメイクによる刺激もとても心配なもので、特に毎日メイクをする必要がある方の場合には、

毎日のことですから、1度のメイクによる肌への刺激や負担がたとえ軽微なものであっても、

それが蓄積されて、知らず知らずのうちに敏感肌を悪化させてしまうこともあります。

だからといって敏感肌の方は全くメイクをしない方がよくて、あきらめてしまう必要あるのでしょうか?

●注意すべき点、避けたい点をしっかり把握し、
●低刺激なアイテムを上手く使えば、カバー力も安心メイクも叶えられる

敏感肌の方にとってメイクにおいて注意すべき点、避けたい点などはきちんとあって、それをしっかりと把握しながら、

また、今ではファンデーションや下地、メイク用品の種類も本当に豊富で、低刺激に使用することができるものも増えています。

そのようなものも上手く活用しながらメイクをすることによって、敏感肌を悪化させることなく、安心してメイクもすることができますし、

薄化粧に甘んじることなく、カバー力、美しさもかなえることができるようになるでしょう。

2.敏感肌がメイクで心配なこととは?

では、そんな敏感肌の方にとってのメイクの刺激や、メイクの際に懸念されることとはどのようなことでしょうか?

それは、

●ファンデーションやポイントメイクの刺激の強い成分

●パフなど、直接的な肌への刺激、摩擦
それによって角質が薄くなる(バリア機能に影響を与える)

●クレンジングによる肌への刺激、乾燥、バリア機能の低下

といったことが主なことではないでしょうか。

つまり、裏を返せば、これらのメイクで心配されることを取り除いてあげることで敏感肌の方も安心して、でもきちんとメイクをすることが可能になると思います。

そのためには、

●できるだけシンプルで
肌に優しい成分のファンデーション、ポイントメイクを使う

●パフなどによって肌をこすらない、角質を薄くしない

●クレンジングでの肌への負担を極力減らす

といったことが必要になるでしょう。

ではその具体的な方法とはどのようなものでしょう。

まずは、

3.カバー力もあきらめない、敏感肌の安心メイク術とは?

●まず、メイクの前にはしっかりと保湿し、乳液などで肌を守る

乳液で保湿

メイクの前には化粧水でしっかりと保湿し、肌を乾燥させないことはもちろん、

また、乳液やクリームなどでフタをして肌を保護してあげるようにしましょう。

乳液やクリームなどの油分により、その後に使う化粧下地やファンデーションの刺激からも肌が守られるようになります。

敏感肌の方の場合には、化粧水や乳液にも普段から注意をして、低刺激なものをお使いでしょうから、普段お使いのもので肌を守ってあげるようにしましょう。

●下地は薄く塗る

下地には、肌の毛穴や凹凸をなめらかに整えてくれたり、色むらやくすみなどのカバー、テカリを防ぐといった役割もあり、

さらに、ファンデーションが直接肌に付くのを防いで、ファンデーションによる刺激を和らげる、

ファンデーションの乗りや持ちもよくして、肌へと乗せるファンデーションの量を減らすことができるといった効果もあります。

敏感肌の方の中には下地は使わないといった方も多いかもしれませんが、ファンデーションから肌を守ったり、ファンデーションの量を減らすためにも使ったほうがいいでしょう。

●できるだけ薄く塗る、力の入りにくい中指、薬指で塗る

下地を塗る女性

下地を塗る際には、できるだけ薄く塗るようにしましょう。

後にファンデーションを乗せることを考えれば、それだけでもカバー力は十分ですので、薄く塗る程度で十分で、

塗る際にも、指の腹で、極力優しい力で、滑らすように塗り広げていくようにします。角質を守るようなイメージで優しく塗りましょう

おでこ、両頬、鼻の頭、あごの5箇所に乗せて、顔の内側から外側に向かって、優しく塗り広げてあげるようにしましょう。

この時、人差し指だとどうしても力が入りやすくなりますので、力の入りにくい中指か薬指を使って塗るのをおすすめします。

●ファンデーションはミネラルファンデーションを選ぶ

●ミネラル成分100%で、化学成分による負担も一切なし

ミネラルファンデーション

ファンデーションには、できるだけシンプルな成分でできていて、化学的な成分も配合されていないミネラルファンデーションがおすすめです。

ミネラルファンデーションはその名の通り、ミネラル成分(マイカや酸化チタン、酸化鉄などの天然鉱物)だけでできているファンデーションであり、

成分構成も非常にシンプルなものが多く、それだけ肌に優しいものとなっています。

落とす時にも落としやすく、クレンジング不要のものもあります。

●カバー力の高めのものを選ぶ

ただ、低刺激なぶん、ナチュラルな仕上がりのものも多く、カバー力はやはり通常のファンデーションよりも劣ってしまうものが多いのですが、

最近では、ミネラルファンデーションの中にもカバーの高いものもありますので、そのようなものを選ばれるのもいいでしょう。

●通常のファンデーションならパウダータイプを

普通のファンデーションの方がやっぱり使い慣れているので、そっちの方がいいという方には、

リキッドよりもパウダーをおすすめします。

●リキッドは密着度が高く、落としにくい

リキッドですと、カバー力は高いのですが、粒子が細かく、肌に密着しやすくなっていて、毛穴にもしっかりと入り込んでしまうものも多くなっています。

それだけ肌に負担をかけてしまいやすく、また、落としにくくなるので、強めのクレンジングも必要になってしまいます。

ですから、ファンデーションならパウダーファンデーションを使うようにし、

下地である程度はカバーしていますので、パウダーファンデーションも薄く、軽く乗せるようにしましょう。

●無添加の低刺激パウダーファンデーションもある

パウダーファンデーション

最近ではパウダーファンデーションでも、合成界面活性剤やシリコンなどを使わず、低刺激に作られていて、

ミネラルファンデーションのように使うことができる無添加のものもあります。

そのようなものを選ばれるのもいいですね。

●BBクリームだけで仕上げる

BBクリーム
(出典:ドクターシーラボ BBクリーム)

BBクリームだけでベースメイクを仕上げるのもいいでしょう。

BBクリームは通常、下地の機能も備えていて、それだけでベースメイクができるようになっています。

下地、ファンデーションと重ねる必要がないので、それだけ肌への負担も軽くなるでしょう。

ただ、BBクリームの中にはカバー力が高い分、落としにくかったり、毛穴に詰まってしまうものもありますので、

選ばれる際には、やはりできるだけ成分がシンプルなもの、できれば、無添加、低刺激性のものを選ぶようにしましょう。

また、BBクリームを塗る際にも、下地のところでご紹介したように、極力優しい力で、肌をこすらないよう、角質を薄くしないように、優しく塗り広げるようにしましょう。

●パフを使わない、ブラシで仕上げる

●ブラシの方がパフよりも摩擦が少ない

ブラシでファンデーションを乗せる様子

ファンデーションを塗る際には、パフよりも、ブラシをおすすめします。

パフですと、どんなに優しいパフであってもやはり多少なりとも肌へ摩擦を与えてしまいます。

1回のメイクでの肌への刺激はごく小さなものかもしれませんが、

それが毎日となると、やはり、敏感肌の方にとっては気になるものです。

ブラシでも多少は肌に摩擦を与えてしまいますが、肌への設置面でいうとパフよりも小さくなり、また加わる力も弱いものになりますので、パフよりも安心といえます。

●毛足の柔らかいもの、質のいい人工毛もおすすめ

毛足の柔らかいメイクブラシ

フェイスブラシも様々なものがありますが、できるだけ肌への当たりが優しい、毛足の柔らかなものを選ぶようにしましょう。

できれば、肌に当たっているか当たっていないかわからないほどの柔らかなものがおすすめです。

また、ブラシにも天然毛と人工毛とがあり、一見天然毛の方がいいように思いますが、天然毛は雑菌が繁殖しやすく、手入れが大変だったり、高価であったり、

意外に固いものも多かったりもします。

一方で、人工毛は柔らかく作られているものが多く、手入れも簡単で、最近では、質のいいものもたくさんありますので、人工毛の方がいいかもしれません。

●ブラシが苦手な方は、フィニッシュパウダー用のパフを

パウダー用パフ

ブラシでファンデーションを乗せると、ムラになりやすかったり、きちんと肌についてくれないことも多いので、苦手という方もいらっしゃるでしょう。

そんな場合には、フィニッシュパウダー用のパフもおすすめです。

フィニッシュパウダー用のパフは通常のパフと比べても、クッション性の高いものが多く、肌へとすべらせて乗せるのではなく、ぽんぽんと押さえながら乗せるようになっています。

肌をこする心配もなく、敏感肌の方にもおすすめです。

ただやはりラになりやすいので、パフに取るファンデーションの量を少なめにするなど、調節しながらつけるようにしましょう。

●パフならシリコンパフもおすすめ

シリコンパフ

どうしてもパフで塗りたいという場合には、シリコンパフがおすすめです。

これは、その名の通りシリコンでできたパフで、通常のパフよりも表面がなめらかで、凹凸もほとんどないので、肌への摩擦を極力抑えてくれるものとなっています。

●フィニッシュパウダーは必要な時だけ

下地とファンデーションを乗せれば、通常はそれだけでも十分なので、フィニッシュパウダーは必要ないでしょう。

でも、やっぱりもう少しカバー力が欲しいといった場合や、

テカリが気になる、お化粧が崩れやすいといった場合には、やっぱりフィニッシュパウダーが便利で、

そのような場合にだけ、フィニッシュパウダーで仕上げるのもいいでしょう。

フィニッシュパウダーには、お粉タイプのルースパウダーに、ファンデーションのように固形になっているプレストパウダーとがあり、

基本的には使いやすい方を選ばれるのがいいでしょう。

この時も、できるだけ成分がシンプルなもの、無添加、低刺激性のものを選ぶようにしましょう。

●下地とフィニッシュパウダーだけでもいい

フィニッシュパウダーを乗せる様子

さらにおすすめなのは、ファンデーションは使わずに、下地とフィニッシュパウダーだけで仕上げる方法です。

フィニッシュパウダーの方がファンデーションよりも使用されている成分が少なく、ふんわりと肌に乗るタイプのものが多くなっていますので、

それだけ肌への負担も減らすことができます

カバー力には欠けるかもしれませんが、そんなに濃いメイクをする必要がない時、薄化粧でもいい時なんかにはおすすめです。

●ポイントメイクも薄めに、濃い色を薄く塗るのもおすすめ

アイシャドウやチークなどのポイントメイク

ポイントメイク自体はそれほど肌に刺激になるといったことはないかもしれませんが、

やはり肌への密着度が高く、落としにくいものも多いので、クレンジングで肌を傷めてしまうことが多くなってしまうものでもあります。

敏感肌の方がポイントメイクをする際には、できるだけ薄く付けるようにし、強力なクレンジングが必要のないようにしておくことです。

●濃い目の色を薄く塗ることで、ナチュラル過ぎないメイクもできる

特に、肌に負担を掛けることなく、でもきちんとメイクをしたいといった場合には、

アイシャドウでもリップでも、少し濃い目の色のものを選び、それを薄く塗るというのもおすすめです。

薄く塗るので落としにくくなるといったこともありませんし、

でも、発色もきちんとあるので、ナチュラルすぎるといったこともなく、きちんとメイクをしている感じも出せるんですね。

4.肌を傷めないメイク、他にもこんなポイントも!

●ウォータープルーフ処方のものを使わない

ウォータープルーフ処方のものは、汗や水にも強く、崩れにくいので、つい使ってしまいたくなるのですが、

その分、やはり肌への密着度が高く、落としにくくなってしまいます。

強めのクレンジングも必要になってきますので、使わないようにするか、

使うのであれば、汗をかきやすい季節や、汗をかきやすい、水に濡れやすい環境にいる時のみにしましょう。

●ラメ入りのものを使わない

ラメ入りのメイクアイテム

ポイントメイクでもファンデーションでも、ラメ入りのものは極力使わないほうがいいでしょう。

ラメ自体が落としにくくて、肌に残りやすく、クレンジングをしっかりする必要があり、

また、ラメには、その構造上、突起になっているものもあり、チップなどで肌に乗せる際にそれが肌を傷つけてしまうこともあるので、敏感肌の方にとっては刺激が強すぎたり、ダメージを与えてしまうこともあります。

できるだけラメ入りのものは避けるようにするか、ラメの少ないものを選ぶようにしましょう。

●クレンジングは素早く短めに、クレンジングオイルは使わない

クレンジングする様子

クレンジングはできるだけ素早く、短めに済ませるようにしましょう。

クレンジングを長くすることで肌を乾燥させたり、肌への摩擦も気になります。

クレンジングの種類としては、できれば、ミルク(乳液)タイプのものかクリームタイプのものを選ぶようにし、

そのミルクやクリームを多めに取って、それをクッションにして、優しくなじませるようにメイクを落とします。

すすぎもしっかりと行って、クレンジングが残らないようにしましょう。

●クレンジングオイルは要注意、使用するなら無添加、低刺激処方のものを

クレンジングオイルは、洗浄力が高くて、アイメイクなどの落としにくいものも簡単に落とすことができるのでとても便利なんですが、

それだけ肌への刺激も強いといえます。

また、肌のたんぱく質を変性させたり、バリア機能を壊す要因ともなる合成界面活性剤が多く使用されているものもあって、敏感肌にとっては特に気になるところです。

クレンジングオイルは使わないようにするか、どうしてもというのであれば、配合成分を確認し、

合成界面活性剤が不要のもの、無添加、低刺激処方のものを選ぶようにしましょう。

無添加低刺激処方のメイク落とし
(出典:カウブランド メイク落としオイル)

●リキッドやジェルタイプも要注意

さらに、リキッドやジェルタイプのものも、メイク落ちがよくて、さっぱりと使うことができるということもあり、好きな方も多いかもしれませんが、

リキッドやジェルも、刺激が強いものも多かったり、肌を乾燥させてしまうものもありますので、やはり注意が必要で、同様に、無添加や低刺激処方のものを選ぶようにしましょう。

●クレンジング不要のメイクを選んで、洗顔料だけで落とす

最初から、クレンジング不要の下地やファンデーションなどを選んで、クレンジングしないというのもおすすめです。

クレンジングによって肌が乾燥したり、こすりすぎや、あるいは界面活性剤などにより角質を薄くしたり、バリア機能が壊されたりといった心配もなくなります。

●薄化粧の時も洗顔料だけで落とす

さらに、薄いメイクであれば洗顔料でも十分に落とすことができると思うので、必要な場合以外は薄いメイクを心がけるようにし、洗顔料だけで落とし、

クレンジングはポイントメイクだけにするといったこともおすすめですね。

5.こんな成分にも注意

ここでは、敏感肌にとって特に要注意、避けたい成分についてご紹介しておきましょう。

・合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸グリセリル、ポリソルベート60など)
・紫外線吸収剤
・エタノール
・防腐剤(メチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベンなど)
・タール系色素
・シリコン
・合成ポリマー(カルボマー、ジメチコン、セルロース、アクリル酸、メタクリル酸、シロキサンなど)

このような成分は肌への刺激が強く、必要な角質やバリア機能を破壊することもあるものもあり、注意が必要です、

できるだけ使用されていないものを選ぶようにしましょう。

6.まとめ

いかがでしたか?

敏感肌の方にとってやはり気になるのが毎日のメイクですよね。

ファンデーションのなかには刺激の強い成分が配合されていることもあり、それが刺激になって、肌がピリピリしたり、赤くなったり、かゆくなったりといった経験のおありの方もいらっしゃるでしょう。

そんな経験から、極力メイクをしない、いつも薄めのメイクで、カバー力はあきらめてしまったという方もいらっしゃるかもしれません。

でも、工夫次第では、肌に刺激を与えない、敏感肌を悪化させない優しいメイクの方法、しかも、カバー力まで叶えることができるメイクの方法もあるんですね。

こちらでご紹介したものは、なかでも、どなたでも簡単に実践できるメイク法となっていますので、ぜひ参考になさって、

敏感肌だからといってあきらめることなく、肌に優しく、安心しながら、かつ美しさも目指していきましょう。

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