コエンザイムQ10は老化防止に美肌、疲労回復、ダイエット、生活習慣病予防と、忙しい現代人がまさに摂りたい健康成分。
今回はそんなコエンザイムQ10について、その効果や摂り方、含まれる食べ物、
1日の摂取量に、より効果的な飲み方、化粧品での利用方法、気になる副作用などについても詳しくご紹介してみたいと思います。
1.コエンザイムQ10とは?
コエンザイムQ10というのは、「ユビキノン」とも呼ばれる成分であり、
人の体内にも存在する成分で、補酵素の役割を果たすものでもあります。
また、人の体内では、細胞内の組織であるミトコンドリアに多く存在し、
そこで糖を分解してエネルギーを生み出したり、細胞の成長にも関わる補酵素となっています。
さらに、強い抗酸化作用もあることから、体内の活性酸素の除去という役割を果たすものでもあります。
2.コエンザイムQ10にはどんな効果がある?
●抗酸化作用
コエンザイムQ10には、強力な抗酸化作用があることもわかっています。
そのことにより、体内で蓄積する活性酸素へと働きかけて、その除去や無害化を促進し、
また、活性酸素が取り除かれることによって、それが原因となって起こるあらゆる症状の改善、予防にもつなげられるとされています。
●アンチエイジング、抗老化
活性酸素というのは、老化の原因ともなってしまうものであり、コエンザイムQ10の優れた抗酸化作用によってそれが取り除かれることによって、
老化も防ぐことができ、若々しさを保つことができるというエイジングケア効果も期待できるようになっています。
●美肌効果、肌を若く保つ効果
活性酸素は肌へも影響を与え、肌の老化やくすみ、しみ、小じわなどの原因にもなってしまうものでもあります。
抗酸化効果によって、そのような肌の老化も防ぐことができ、肌にツヤや弾力を与えたり、
しみやくすみを防ぐといった効果も期待できるようになります。
さらにコエンザイムQ10には、体内でエネルギーの生産を高め、肌の新陳代謝を促したり、
肌の修復や再生を促すといった効果も期待できるため、より美肌に効果的となっています。
●疲労回復効果
コエンザイムQ10には、ミトコンドリアで糖の代謝を促して、エネルギーの生産を促進するという働きがあり、
体内でエネルギーが効率的に生み出されることで、疲労回復も促してくれるようになっています。
さらにコエンザイムQ10には、血管を強化したり、心肺機能を強化するといった働きも期待できるために、
より体内の循環をよくして、疲労回復を促し、疲れにくい体にも導いてくれるようになっています。
●悪玉コレステロールの抑制効果
コエンザイムQ10のこのような優れた抗酸化効果は体内のコレステロールの酸化も防いでくれるようになっています。
コレステロールの酸化は、悪玉コレステロール、特に動脈硬化などの原因となる酸化LDLコレステロールを増やすことにもなり、
そんなコレステロールの酸化を防ぐことは、悪玉コレステロール、酸化LDLコレステロールの抑制、低減にもつなげることができるようになります。
●血管を若く保つ 、生活習慣病予防
悪玉コレステロールが抑制できることによって、溜まった悪玉コレステロールにより、血管が傷ついたり、老化することも防ぐことができ、
血管をしなやかに、若々しく保つこともできるようになります。
悪玉コレステロールはまた、増えすぎることによって、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などのあらゆる生活習慣病を引き起こしてしまうものでもあり、
それを抑制することにより、そのようなあらゆる生活習慣病予防にも効果的とされています。
●ダイエット効果
コエンザイムQ10には、糖の代謝を促し、エネルギーを生み出す効果があり、
さらに体細胞の活性化も促し、体の基礎代謝を向上させてくれるという効果も期待できるものでもあります。
基礎代謝が上がることで、体内での消費カロリーを高めて、痩せやすい体へと導いてくれるというダイエット効果も期待できるようになっています。
また、運動時に摂取することによって、より大きな効果を発揮してくれるようになっているでしょう。
●心肺機能の強化、運動機能の向上
コエンザイムQ10には、血管を再生させ、若々しく保つ効果に、
心臓や肺などの循環器を強化する効果も期待でき、
そのように心肺機能が強化されることによって、運動機能の向上も促してくれるとされています。
そのために、コエンザイムQ10は、アスリートや日ごろから運動をよくする方にも推奨される成分となっていて、疲れにくい体作りのためにも効果的となっています。
3.どうやって取り入れる?
このようにコエンザイムQ10は、様々な健康効果、美容、美肌にもとてもいい成分となっているのですが、
では実際に取り入れるにはどうすればいいのでしょうか?
コエンザイムQ10は、食べ物に含まれている成分でもあるので、食事から取り入れることも可能となっています。
さらに近年ではサプリメントや健康食品などに配合されているものもありますので、より効率的に摂りたい場合には、そのようなものもおすすめです。
4.どんな食べ物に含まれる?
コエンザイムQ10は、私たちが口にする食品にも含まれています。
その中でも多く含まれているものとしては、
・肉類(牛、豚など)
・大豆や納豆
・ナッツ類(くるみやアーモンド、ピーナッツなど)
・色の濃い緑黄色野菜(ほうれん草やブロッコリーなど)
・乳製品(チーズやヨーグルトなど)
などに含まれていますので、そのような食品を積極的に摂るようにされると良いでしょう。
5.1日の摂取量は?どれくらい摂ればいい?
●一般的には1日に30mg~100mgが目安
コエンザイムQ10は補酵素であるため、1日の摂取量に厳格な決まりはありません。
また、推奨の摂取量というものもあって、それは…
一般的には、1日に30mg~100mgが目安とされていて、
日本コエンザイムQ協会では100mgが推奨されています。
そして、30mg~100mgというように大きな幅があるのは、摂取する方がどのような目的でコエンザイムQ10を摂りたいのかによっても異なるためで、
例えば、一般の方が通常程度の健康効果や老化の予防、美肌といった効果を求めるのであれば、30mg~100mg程度の摂取が推奨されています。
さらに、より高い抗酸化効果やダイエット効果を期待したり、
また、病気などからの体力の回復や、
アスリートの方で、より運動能力の向上を目指したり、スポーツで多くの体力を消費した際の疲労感の回復を目指すといった場合には、
それよりももっと多い、100~300mg程度の摂取が推奨されるでしょう。
6.もっと効率よく摂るには?
●食事からだけでは難しい場合、サプリメントを活用
コエンザイムQ10は、このようにとても身近な食品からでも摂ることができ、
1日の推奨量としても、一般的には100mg程度が推奨されるのですが、
例えば、イワシ1匹あたりのコエンザイムQ10の含有量は約4mg、牛肉なら100gあたりの含有量は約3mgとなっています。
一つ一つの食材に含まれる量は決して多いとは言えず、
日本人の一般的な食事での1日あたりのコエンザイムQ10の摂取量の平均は約5~10mg程度にとどまっているともされていて、
実際に食品からだけで十分に摂りきるのは難しいのが現状のようです。
ですから、コエンザイムQ10の優れた効果を得るのであれば、食事以外でも補いたいところなのですが、
今では、そのようなコエンザイムQ10が配合されたサプリメントや健康食品などもあります。
摂取量が少ない場合には、そのようなサプリメントや健康食品を上手く活用されるのもいいでしょう。
また、コエンザイムQ10は、以前であれば、サプリメントに配合されているのもは「酸化型コエンザイムQ10」と呼ばれるものが主流だったのですが、
近年では「還元型コエンザイムQ10」というものも多く提供されていて、
「還元型コエンザイムQ10」は、体の中で直接吸収されるかたちのコエンザイムQ10であるため、吸収率に優れていますので、そのようなものもおすすめですね。
7.油と一緒に摂るとより吸収率アップ?
食事からコエンザイムQ10を摂るにしても、サプリメントなどで摂るにしても、
油と一緒に摂るのもおすすめです。
コエンザイムQ10は脂溶性の成分であり、油に溶けやすいという性質を持っており、
油と一緒に摂ることで、吸収率を高めることができます。
ですから、コエンザイムQ10を含む食材を油で炒めた料理で食べるようにしたり、
サプリメントであれば、油を使った食事の後に飲むようにするのもいいですね。
さらに、コエンザイムQ10には、ビタミンCやビタミンEの働きを高めてくれるという効果があることも認められていて、
一緒に摂ることでより効果的となっています。
また、ビタミンCもビタミンEも、コエンザイムQ10同様に高い抗酸化効果を有しているビタミンであり、体内でより酸化を防いだり、
老化防止や美肌にも大きな効果を発揮してくれるようになっています。
8.いつ摂ればいい?摂るタイミングは?
では、コエンザイムQ10を実際に摂る際にはより効果的なタイミングというのはあるのでしょうか?
コエンザイムQ10は、一般的には空腹時には上手く働いてくれない成分とされています。
そのため、食材から摂るのであれば問題ないのですが、
サプリメントなどで摂るのであれば、食後がいいでしょう。
また、コエンザイムQ10というのは、取り入れたらすぐに働くのではなく、
摂取してから約2~4時間程度で体内に行き渡り、働くとされています。
そのため、例えば、エネルギーの代謝や脂肪の燃焼を高めて、運動効率を上げたり、ダイエットや疲労回復効果も期待するのであれば、
できれば運動を始める2~4時間前に飲むようにされるとより効果的でしょう。
9.化粧品でも取り入れられる?
今では、そのようなコエンザイムQ10は、肌に直接塗っても優れた効果を発揮してくれることから、
化粧水や美容液、クリームなどに配合されているものも多くなっています。
ですから、美肌効果を直接得たい場合にはそのようなものを取り入れてもいいでしょう。
ただコエンザイムQ10自体、分子の大きな成分であることから、吸収されにくいという難点もあり、
10.安全性は?副作用はある?
●人の体に元々存在する成分のため安全
コエンザイムQ10自体、元々人の体内にも存在する成分でもあり、危険性や副作用などの心配はほとんどない成分だとされています。
実際に、普通に摂取していて、これまでに深刻な副作用の報告などもないようです。
ただ、過剰に摂取した場合、血栓を作りやすくなってしまう可能性もあり、
また、腹痛や頭痛、食欲不振、疲労感といった症状を引き起こす可能性もあるということです。
これはあくまでも過剰摂取した場合であり、食品からだけで摂取する場合には、過剰摂取になる心配もありませんので、安心といえるでしょう。
※さらに、血栓を増やす可能性があるということから、特に、抗血栓剤や降圧剤を服用されている方は注意が必要で、
コエンザイムQ10のサプリメントの摂取は避けるか、飲むのであれば、あらかじめ主治医や薬剤師の方に相談するようにしましょう。
11.まとめ
コエンザイムQ10には非常に強力な抗酸化作用があり、体内のサビや老化、またあらゆる病気の原因になってしまう酸化物質を取り除いてくれる効果があるんですね。
効果的に取り入れることで、酸化を防ぐことができ、若々しさを保つことができたり、
さらに、そんな抗酸化作用によって、肌の老化も防いで、若々しい素肌、ハリのある素肌、しみやくすみを防ぐといった美肌にも効果的で、
他にも、コエンザイムQ10にはエネルギーの代謝をよくして、疲労回復効果、体力回復効果に、運動効率を高めてダイエットや、運動能力の向上といった効果まで期待できるようになっているんですね。
他にも、悪玉コレステロールを抑えたり、生活習慣病予防なんかもあって、まさに忙しい現代人にとってもありがたい健康成分となっています。
こちらではそんなコエンザイムQ10について、その効果や摂り方、より効果的な摂り方、摂るタイミング、そして、気になる副作用などについてもご紹介してみましたので、
ぜひ毎日にコエンザイムQ10を上手く取り入れながら、いつまでも変わらぬ若さ、毎日の元気や美肌、ダイエットなどにも役立てていきましょう!
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