肌質によってスキンケアはどのように変わってくるのでしょうか。
また、肌質に合ったスキンケアができるだけで、美しい素肌を保つことができるのはもちろん、今ある肌の悩みやトラブルも改善させることもできるでしょう。
今回はそんな、肌質別の最適なスキンケア方法について、日本人にも多い、普通肌、乾燥肌、敏感肌、脂性肌、混合肌、
さらに、インナードライ肌、年齢肌別の正しいスキンケア方法について詳しくご紹介してみたいと思います。
1.普通肌の正しいスキンケア
●普通肌とは?
普通肌というのは…
肌内部の水分量、油分量ともに正常に保たれた状態の肌のことで、
肌表面に分泌される皮脂の量も正常であるため、肌の潤いも常に保たれていて、キメも整い、
肌が必要以上に乾燥したり脂っぽくなったりすることのない肌です。
そのような普通肌のスキンケアのポイントとしては、
・基本的には保湿だけで十分
・洗顔のしすぎ、過剰なケアには注意
ということです。
普通肌の方のスキンケアは、基本的には、
・メイクをした日にはクレンジングで落とし、その後は洗顔料や石けんで洗顔する
・洗顔後は、化粧水で水分を与える
・化粧水の後は、乳液やクリームの油分を含む化粧品で水分を閉じ込める
という、とてもシンプルなケアで十分です。
潤いはきちんと与えながらも、過剰なケアは必要ないでしょう。
ただ、普通肌の方であっても、クレンジングをしすぎたり、洗顔のし過ぎやピーリングのしすぎ、あるいは美容液の与えすぎ、
また逆に、化粧水の後は何も付けないといったケアによっても、乾燥肌や敏感肌、脂性肌に傾いてしまうこともありますので、
2.乾燥肌の正しいスキンケア
●乾燥肌とは?
乾燥肌というのは…
肌内部の水分量も油分量も少ない肌状態のことで、皮脂の分泌量も少なく、
肌が常にカサカサと乾燥している状態の肌のことです。
乾燥によりキメも乱れやすく、小じわもできやすい状態であり、
さらに、肌の乾燥により、肌代謝が低下することも多く、
肌もくすみやすかったり、毛穴の開きも目立ちやすくなることもあります。
そのような乾燥肌のスキンケアのポイントとしては、
・クレンジング、洗顔はほどほどに
・できればクリームや美容液も使う
・食べ物などで体の中から水分量を高める
といったことが挙げられます。
乾燥肌の場合、やはり保湿が何より大切になってきます。
メイクをした日にはクレンジングをして、その後に洗顔をするのですが、
そのクレンジング、洗顔でもできるだけ肌を乾燥させないよう、短時間で済ませるようにし、
その後は、素早く、化粧水でたっぷりと水分を与えて、乳液やクリームでしっかりと水分を閉じ込めてあげるようにします。
化粧水や乳液、クリームもできればしっとり系の高保湿タイプのものを選ぶようにし、
乾燥がひどい場合には、乳液よりも、さらに油分の多いクリームを選ぶようにするのもいいでしょう。
特に乾燥が気になる箇所には高保湿タイプの美容液をプラスしてもいいですね。
乾燥肌の場合、このようなスキンケアとともに、例えば、
・肌に潤いを与えてくれるセラミドを多く含む食べ物を食べる
・肌の血行や代謝をよくしてくれるショウガオールを含む生姜やカプサイシンを含むトウガラシなどを食べる
といったことで、体の内側から潤いを保つようにするのもおすすめです。
またこれ以上、乾燥をひどくさせないためにも、
熱いお湯での入浴を避けたり、熱いお湯での洗顔を避けたりするなど、生活習慣にも工夫をされると乾燥肌の改善にもつなげられます。
3.敏感肌の正しいスキンケア
●敏感肌とは?
敏感肌というのは…
乾燥肌と同様に、肌内部の水分量、油分量とも少ない状態であり、
また、乾燥肌と異なる点は、敏感肌の場合、肌の表面を形成するバリア機能が脆弱であり、
そのことにより、一層肌の水分が蒸発しやすくなったり、
外部から肌を守る機能も弱いことから、乾燥や外部からのほこりや紫外線、
あるいは、化粧品の成分や髪の毛や衣服の繊維などでも肌に刺激が起こりやすい肌状態になっていることです。
そのような敏感肌のスキンケアのポイントとしては、
・クレンジング、洗顔はほどほどに
・無添加、低刺激処方の化粧品を選ぶ
といったことが必要となってくるでしょう。
他にも、
・こすりすぎ、ピーリングには注意
・日常生活から肌を丈夫に保つ生活を送る
といったことも大切になってきます。
敏感肌のスキンケアとしては、やはり保湿を重視しながらも、
できるだけ肌に刺激を与えないケアが必要になってきます。
そのために、
メイクをした日にはクレンジングは必要ですが、
洗浄力や刺激も強いクレンジングオイルやクレンジングリキッドなどは避けるようにし、
クレンジングは、肌に優しいクレンジングミルクやクリームを使いようにするのがおすすめです。
洗顔料も、余分な成分が入っていない洗顔石けんを使用するか、無添加の洗顔料を使用するようにして、
クレンジング、洗顔ともに、できるだけ肌を刺激しないようにしましょう。
また、肌を乾燥させないように、行う際にも、さっと短時間で済ませるようするのも大切です。
クレンジング、洗顔の後には、化粧水で水分を与え、乳液やクリームで水分に蓋をするという、保湿を重視したケアが必要になるのですが、
敏感肌の場合、やはりそれらのスキンケア用品に含まれる成分も気になりますので、できれば、無添加のもの、低刺激処方のものを使用するようにしましょう。
また敏感肌が特に気をつけたい成分としては、
・石油系合成界面活性剤
肌へ浸透しやすく、長時間肌に残りやすい
・エタノール(アルコール)
揮発性が高く、肌を乾燥させやすい
・パラベン(防腐剤)
肌への刺激性が指摘されている
・紫外線吸収剤
肌の表面で化学反応を起こし、それが刺激になることも
といったものが特に注意が必要で、
他にも、
タール系色素や香料、着色料、鉱物油といった成分が配合されているものもできれば避けた方がいいですね。
逆に、敏感肌が取り入れたい成分としては、
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・プロテオグリカン
・リピジュア
といった成分です。
これらはどれも非常に優れた保湿効果があり、肌の保湿力が高まることにより、バリア機能の正常化にもつなげられるようになるでしょう。
特に、セラミドやヒアルロン酸は肌への刺激もほぼなく使用することができ、敏感肌にも安心で、
しかもバリア機能強化にも非常に効果的な成分でおすすめです。
敏感肌の方の場合、ただでさえ、肌の角質がはがれやすく、水分蒸発もしやすく、バリア機能も弱くなっていることから、
例えば、毎日のスキンケアで肌をこすってしまったり、必要以上に力を加えてしまうことで、さらに肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなってしまいます。
ですから、洗顔をする際にも、化粧水や乳液を付ける際にも、できるだけ優しい力で行うようにし、
例えば、
洗顔では泡をクッションにして、化粧水や乳液ではテクスチャをクッションにして、できるだけ肌に触れないようなケアを心がけるようにしましょう。
また、角質を取り去るピーリングなどはやはりバリア機能を弱める恐れがありますので、敏感肌の方は特に避けた方がいいでしょう。
敏感肌も、乾燥肌と同様に、肌の水分量を高めてくれるセラミドを多く含む食べ物を食べるようにしたり、
熱いお湯での入浴や洗顔を避けるようにしたり、
さらに、睡眠をしっかりととるようにしたり、適度な運動やストレスの発散などによっても肌の状態を健やかな状態へと導くことができるようになっていますので、
生活習慣で体の内側から敏感肌の改善を目指すことも必要でしょう。
4.脂性肌の正しいスキンケア
●脂性肌とは?
脂性肌というのは…
オイリー肌ともいわれ、あらゆる原因によって、皮脂の分泌が過剰になっている状態の肌のことです。
そのため、肌全体が脂っぽくなりやすく、肌のテカりや脂浮きに悩まされやすい肌状態となっていて、
また、毛穴にそのような皮脂が蓄積されやすいために、
毛穴の開きや黒ずみ、角栓などもできやすく、毛穴で雑菌も繁殖しやすく、ニキビや吹き出物もできやすくなります。
そのような脂性肌のスキンケアのポイントとしては、
・脂性肌でも保湿が大切
・乳液やクリームも省略しない
・メイクにも工夫をする
といったことになります。
脂性肌の場合、毛穴に皮脂が詰まりやすく、そのことで、ニキビや吹き出物などの肌荒れにもつながりやすくなりますので、洗顔は丁寧に行う必要があります。
できるだけキメを細かく泡立て、たっぷりの泡で洗うようにしましょう。
また、クレンジングも、毛穴にメイクが残っていることでやはり皮脂と混ざり、肌荒れしやすくなりますので、
クレンジングできちんとメイクを落としてあげるようにしましょう。
また、皮脂の分泌が過剰であっても、基本的には保湿が重要になります。
脂性肌というのは基本的には普通肌と同様に、肌の水分量は保たれた状態なので、肌自体は乾燥しにくい状態なのですが、
それでも、洗顔した後に保湿をしなければ肌は乾燥してしまいますし、そのような乾燥がさらに皮脂の分泌を招いてしまうこともありますので、
クレンジング、洗顔した後は、
普通肌と同じように、化粧水で水分を与えて、その後は、乳液かクリームで蓋をするというケアを心がけましょう。
特に、油分が気になるからと化粧水だけで済ませてしまうといった方も多いと思いますが、
それだけではやはり余計に水分蒸発を招いて、肌の状態を悪化させてしまいますので、
油分を含んだ化粧品はスキンケアの最後にはやはり必要でしょう。
ただ、脂性肌の場合、そんな化粧品の油分が毛穴に詰まって、皮脂と混ざり合い、ニキビや肌荒れもできやすくなってしまうこともありますので、
そのような場合には、油分が多いクリームよりもさっぱりとした乳液を使うようにしたり、
乳液の量も少なめにするといった工夫もいいかもしれません。
特に脂性肌の場合、メイクでニキビや吹き出物ができてしまうことも多くなっています。
それはやはりメイクに含まれる油分が原因となっていますので、例えば、油分の多いリキッドやクリームファンデーション、BBクリームなどよりは、
油分の少ないパウダーファンデーションを使うようにするといった工夫もいいですね。
5.混合肌の正しいスキンケア
●混合肌とは?
混合肌というのは…
顔の中でも、乾燥しやすい箇所がある一方で、逆に脂っぽくなる箇所もあり、
乾燥肌と脂性肌が混在している肌状態のことです。
基本的には、乾燥肌と同じように、肌内部の水分量が低下して、乾燥していることが多く、
乾燥肌と違うところは、皮脂腺の少ない頬やあごのUゾーンは乾燥しやすく、
皮脂腺の多いおでこや鼻といったTゾーンはそんな乾燥をカバーしようと皮脂の分泌が活発になり、脂っぽくなりやすい状態になっていることです。
そのような混合肌のスキンケアのポイントとしては、
・Uゾーンは多めに保湿、Tゾーンは軽めに保湿する工夫も
・ストレスやホルモンバランスが原因になっていることも多いことから
生活習慣を正して、内側からケアすることも大切
といったことになります。
混合肌のスキンケアとしては、基本的に肌が乾燥状態にあることから、乾燥肌と同じようなケアが必要でしょう。
保湿を重視したケアが必要となり、そのためには、
・クレンジングや洗顔は、肌の水分を奪いすぎないよう適度に行うようにし、
・その後には、化粧水でたっぷりと水分を与えて、乳液かクリームで水分を閉じ込めるようにします。
特にこのような混合肌の場合、脂っぽく、毛穴が目立つ箇所もあることから、つい乳液やクリームを敬遠しがちという方もいらっしゃるかもしれませんが、
肌が乾燥することで混合肌をひどくしてしまってることも多いことから、
やはり、乳液やクリームといった油分配合の化粧品は必要でしょう。
また、そのような油分により、特にTゾーン部分にニキビができやすかったり、毛穴が目立ってしまうといった場合には、
乾燥しやすいUゾーンにはたっぷりと使って、
Tゾーン部分の量は抑えて使うといった風に調節されてもいいですね。
このような混合肌の場合、その原因として、
睡眠不足やストレス、喫煙や栄養バランスの乱れなどの生活習慣により、ホルモンバランスも乱れ、そのようなことが原因となっていることも多く、
そういった生活習慣を正してあげることも大切になってくるでしょう。
6.インナードライ肌の正しいスキンケア
●インナードライ肌とは?
インナードライというのは…
肌の内部は乾燥状態にあるものの、肌の表面はその逆に、皮脂の分泌が多く、テカりやベタつきが目立つ肌状態のことです。
これは、肌の乾燥をカバーしようと、皮脂の分泌が過剰になっている状態であるといえ、
乾燥肌とインナードライ肌の違いは、乾燥肌の場合は、肌の内部も肌の表面も乾燥している状態であり、
インナードライ肌は、肌の内部は乾燥し、肌の表面は脂っぽくなっているという違いがあります。
また、混合肌との違いは、混合肌の場合は、主にTゾーンの、皮脂腺が発達している箇所のみが脂っぽくなっていて、その他は乾燥状態であるのに対し、
インナードライ肌は、顔全体が脂っぽくなりやすいという違いがあります。
そのようなインナードライ肌のスキンケアのポイントとしては、
・バリア機能も低下しやすく、低刺激なケアも
・洗顔のしすぎ、皮脂の取りすぎ、角質ケアに注意
といったことになるでしょう。
このようなインナードライ肌のスキンケアとしては、肌の内部が乾燥状態によって起こっていることから、基本的には、乾燥肌と同じケアが必要になります。
保湿ケアを最優先とし、
クレンジング、洗顔をした後は、たっぷりの化粧水で潤いをしっかりと与え、
その後は、乳液やクリームの油分でその潤いを保持してあげるようにします。
また、肌の水分量を高めてくれるヒアルロン酸やコラーゲンを与えてあげるのも効果的です。
このようなインナードライ肌の場合には、肌内部の乾燥によりバリア機能が低下し、キメも乱れやすく、
水分蒸発を招きやすい状態となり、肌が敏感になっていることも多いため、
・できるだけ低刺激な化粧品を使用する
・バリア機能をサポートしてくれるセラミド配合のものを使用する
といったこともおすすめです。
さらにこのようなインナードライ肌で特に気をつけたいのが、皮脂やテカりが気になるからと、洗顔をしすぎてしまうことです。
インナードライ肌の方の場合、自分がインナードライだと気付かず、脂性肌であると勘違いして、洗いすぎてしまっていることも多く、
脂性肌の方の場合も洗いすぎはいけませんが、それが多少であれば、回復力も早いのですが、
インナードライ肌の方の場合だと、より肌の乾燥を促してしまって、肌状態を悪化させてしまいます。
ですから、脂っぽさが気になっても、クレンジングや洗顔はほどほどにして、保湿することに重きを置くようにしましょう。
また同様に、テカりや皮脂が気になるからと、あぶらとり紙などで皮脂を取りすぎたり、毛穴パックやピーリングなどの角質ケアをしすぎるのも、
より皮脂の分泌を促してしまうことになりますので注意しましょう。
7.年齢肌の正しいスキンケア
●年齢肌とは?
年齢肌というのは…
その名の通り、年齢を重ねることにより、肌のターンオーバー、新陳代謝が遅くなり、肌の水分量や弾力が低下してしまう肌状態のことです。
そのことにより、若い頃に比べて肌が乾燥しやすくなったり、ハリが失われ、たるみやしわ、くすみなども目立ちやすくなる肌となります。
年齢にして、早い方であれば、40代前後から、遅い方でも50歳前後くらいから年齢肌を感じ始める方が多くなっているようです。
このような年齢肌の場合、どうしても年齢のせいだから仕方ないとあきらめてしまう方も多いかもしれませんが、適切なケアをしっかりと行っていくことで、改善させることも十分に可能です。
そのような年齢肌のスキンケアのポイントとしては、
・プラセンタなどの肌代謝を促す成分を使う
・美容液、フェイスマスク、部分用クリームも活用する
・サプリメント、食事、運動や入浴などで体の中からのケアも
といったことになるでしょう。
そのためには、保湿ケアとともにエイジングケアを同時に取り入れることです。
基本的には、
クレンジング、洗顔をした後には、化粧水でしっかりと水分を与えて、乳液やクリームで与えた水分を閉じ込めて、長時間キープする環境を作ってあげるようにします。
保湿成分としても、
ヒアルロン酸やコラーゲン、プロテオグリカン、リピジュアなどの高保湿であり、保湿効果も長時間持続するものを取り入れるのもおすすめですし、
保湿をしっかりと行った上で、エイジングケア成分も取り入れてあげるようにしましょう。
エイジングケア成分としては、
・プラセンタ
・EGF、FGF
・ローヤルゼリー
・幹細胞エキス
といった有効成分が配合されたものもおすすめです。
これらの成分には肌のターンオーバー、肌の新陳代謝を促進してくれる効果が期待でき、
肌の生まれ変わりを高めて、肌老化を防ぎ、若々しいハリや透明感を与えてくれる効果も期待できるものとなっています。
他にも、抗酸化作用が高く、肌の酸化を防いでくれる
・ビタミンC誘導体
・コエンザイムQ10
といった成分や、
しわが気になる場合には、高い抗しわ効果がある、
・レチノール
・アルジリン
・シンエイク
このような成分を取り入れるのもおすすめです。
年齢肌の場合、化粧水に乳液やクリームといった基本アイテムに、
美容液やフェイスマスク、部分用クリームなどをプラスしてもいいでしょう。
美容液やフェイスマスク、部分用クリームといったアイテムには、一般的には、化粧水や乳液、クリームよりも有効成分の配合量が多くなっているものが多く、
より効果的にエイジングケアができるようになっています。
年齢肌対策の場合、体の中からのケアもとても重要になってくるでしょう。
例えば、同様にプラセンタやローヤルゼリーなどの肌の代謝を促進してくれるエイジングケア成分が配合されたサプリメントを取り入れて、内側からターンオーバーを促したり、
さらに、十分な睡眠に適度な運動、適度な入浴などでも肌の代謝を促すことができるので、日常的にそのようなことをしっかりと心がける、
栄養バランスにも気をつけながら、また、逆に代謝の低下や血行不良の原因となるので体を冷やさないようにするといった、
生活習慣での心がけも年齢肌対策には大切になってくるでしょう。
8.どの肌質も共通するケアもある
このように、肌質によってスキンケアの方法も様々に異なってきて、それぞれに適したケアが必要になってくるんですね。
でも、その中でもどの肌質にも共通していえるケアもあります。
それが、
●しっかりと保湿する
乾燥肌の方や、乾燥が原因となるインナードライ肌、混合肌の方はもちろんですが、
たとえ脂性肌の方であっても、保湿は最も重要になってきます。
そのため、基本的には、洗顔後にしっかりと化粧水、
その後に、乳液かクリームで潤いを閉じ込め、潤いを保持するという基本的なケアはどの肌質にも共通して必要になるケアといえます。
●徹底した紫外線対策
紫外線対策もまた、肌質を問わず必ず必要になります。
紫外線は肌質に関係なく、肌に強力なダメージを与え、もともと肌が丈夫な方であっても、紫外線ダメージは想像以上に大きなものです。
またそんな紫外線によるダメージは、しみやそばかすの原因になるばかりではなく、肌老化をも引き起こし、
肌のたるみや乾燥、小じわ、毛穴の開き、肌全体のくすみにもつながってしまうものでもあります。
そのため、日ごろから日焼け止めやUV効果のある下地やファンデーションでガードするようにしたり、
日傘や帽子で対策するといったことを心がけるようにしましょう。
●クレンジング、洗顔をしすぎない
特に、脂性肌の方や混合肌、インナードライ肌の方の場合、肌が脂っぽく、テカりやすくなることから、つい、ごしごしとクレンジングしたり、洗顔したり、
あるいは、1日に何度も洗顔してしまうといったこともあるかもしれません。
クレンジング、洗顔のしすぎはやはり、肌の乾燥を引き起こし、混合肌やインナードライ肌の場合は、肌の状態をより悪化させてしまい、
脂性肌の方であっても乾燥することで、より皮脂の分泌が活発になったり、肌のバリア機能の低下を招いてしまいます。
ですから、クレンジングや洗顔のしすぎも避けるようにしましょう。
●皮脂、角質ケアをしすぎない
こちらも特に、脂性肌の方や混合肌、インナードライ肌の方で多いと思うのですが、
テカりが気になるたびに、あぶらとり紙などで1日に何度も皮脂を取ってしまう、
あるいは、アルコールが多く配合された化粧水で皮脂の分泌を抑えようとするといった皮脂ケアや、
毛穴の皮脂や角質を取り除く毛穴パックやピーリングなどを頻繁に行うといった角質ケアをやってしまいがちです。
でもそのような過剰な皮脂ケアや角質ケアもまた、肌の乾燥を進めてしまったり、バリア機能の低下の原因にもなってしまいますので、
やはりどのような肌質の方も過剰に行うべきではないんですね。
9.まとめ
人によっては、いつも潤いが保てていて、肌トラブルなどもめったになく健やかな状態が保てている方がいて、
でもその一方で、いつもカサカサとした乾燥肌に悩まれている方、ピリピリなどの敏感に悩まれている方、
あるいは、テカリや脂っぽさに悩まれている方など、様々な肌質の方がいらっしゃいます。
そして、そのような肌質によっては、毎日のスキンケアも大きく異なることもあります。
また、肌質によって、それぞれに合った適切なスキンケアができることにより、肌の状態を悪化させないようにしたり、
さらには、肌の状態を改善させたり、肌トラブルの改善や予防も目指すことができるんですね。
こちらでは、普通肌に乾燥肌、敏感肌、脂性肌、混合肌、インナードライ肌、年齢肌と、日本人の方にも多い肌質について、
それぞれの肌質が必要とする最適なスキンケア法をご紹介してみましたので、ぜひ今一度、ご自信の肌の状態、肌質と照らし合わせて、
またスキンケアを見直されてみて、ご自身に本当にあったスキンケアで、今よりももっといいい状態の肌へと導いていきましょう!
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