ダイエットサプリで本当に飲むべき成分は?燃焼系、抑制系、デトックス系、選び方、飲み方についても

ダイエットサプリメントといっても、今では様々な種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいませんか?

今回はそんなダイエットサプリメントについて、本当に効果的な成分やその特徴、サプリの選び方、飲み方、注意点などについてもご紹介してみたいと思います。

1.ダイエットサプリの種類

ダイエットサプリメントにはその効果別に、いくつかの種類に分けることができます。

それが、

・脂肪燃焼を促すもの
・脂質や糖質の吸収を抑えるもの
・デトックスを促すもの
・食欲を抑えるもの

といったものがその代表と言えます。

2.脂肪燃焼系の成分

脂肪燃焼系サプリメントの特徴…脂肪燃焼系サプリメントには、体の代謝を良くしたり、血行促進効果や、

体脂肪をエネルギーへと変える効果のある成分が含まれているものが多く、体脂肪を燃やしやすい体へと整えてくれる効果が期待できるものが多くなっています。

その有効成分としては、例えば、

●L-カルニチン

L-カルニチンは、アミノ酸から生成される成分であり、体内ではビタミン様の働きをする成分でもあります。

それは、脂質の代謝のために使われる成分でもあり、脂肪燃焼にも効果的な成分となっています。

●αリポ酸

αリポ酸は、別名を「チオクト酸」ともいい、脂質からエネルギーを生成するのを促進する働きがあり、

体脂肪の燃焼や分解にも効果的とされています。また、運動効率を高めて、体脂肪が溜まりにくくするといった効果も期待できるようになっています。

●しょうが(ショウガオール)

ショウガオールが豊富なしょうが

しょうがにはショウガオールという成分が含まれ、血行を促して、体の代謝を高める効果が期待できるようになっています。

そのため、体脂肪を燃えやすくしてくれたり、血行促進効果から体の冷えを防ぐ効果もあります。

●カプサイシン

カプサイシンは、唐辛子などに含まれる辛味成分であり、それにもまた優れた血行促進効果が期待でき、

基礎代謝の向上や体脂肪の燃焼も促してくれるようになっています。

●ピペリン

ピペリンが含まれるヒハツ

ピペリンは香辛料としても用いられるヒハツに含まれる辛味成分であり、血管を拡張して、特に、毛細血管の血行を促してくれる効果があります。

さらに、エネルギー代謝を促進するといった効果もあるために、体を温めたり、体脂肪の燃焼にも効果的となっています。

●クロロゲン酸

クロロゲン酸が含まれるコーヒー

クロロゲン酸は、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種であり、コーヒーポリフェノールとも呼ばれる成分で、

脂肪の分解や吸収を促す酵素の働きを抑制し、脂肪の燃焼を促してくれるという効果が期待できるようになっています。

また、糖の吸収を抑える効果も期待できるようになっています。

●コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、ユビキノンとも呼ばれ、人の体内にも元々存在する成分であり、エネルギーの生産に関わるものでもあります。

体内に十分に存在することによって、体の代謝がよくなり、体脂肪も燃えやすい体を維持することができるようになっています。

また優れた疲労回復効果もあります。

●アミノ酸

アミノ酸の中でも、特にBCAA(分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン))と呼ばれるアミノ酸には、運動をする際に筋肉のエネルギー源になるという働きがあり、

そのため、筋肉をしっかりと維持することを可能とし、筋肉が保たれることにより、基礎代謝が高まり、脂肪の燃焼にもつなげることができるようになります。

また、ダイエット時の筋力の低下も防ぐことができるようになっています。

3.抑制系の成分

抑制系サプリメントの特徴…抑制系サプリメントには、消化、吸収に関わる酵素や物質に働きかけて、それを阻害したり、その働きを抑えるといった成分が配合されているものが多く、

余分に摂取した栄養が過剰に吸収されるのを抑制してくれるものが多くなっています。

その有効成分としては、例えば、

●サラシア

サラシア

サラシアというのは、インドやスリランカといった熱帯地方に自生する植物であり、

それに含まれる「ネオコタラノール」という特殊成分には、糖の吸収を緩やかにするという効果が期待できるようになっています。

そのため、消費されなかった糖が体脂肪として蓄積されるのも抑えられ、また、血糖値の上昇も抑えてくれるようになっています。

●ギムネマ

ギムネマ

ギムネマは、ギムネマ・シルベスタとも呼ばれ、インド南部や熱帯アフリカなどに自生する伝統ハーブであり、それには、ギムネマ酸という有効成分が豊富に含まれていることもわかっています。

そのギムネマ酸には、小腸内で糖が吸収されるのを抑えてくれる効果が期待できるようになっています。

また、甘みを感じにくくさせるという作用もあり、甘いものの食べ過ぎを防ぐのにも効果的となっています。

●ガルシニア

ガルシニア

ガルシニアは、ガルシニアカンボジアとも呼ばれ、東南アジアやインドに自生する植物でもあります。

それにはヒドロキシクエン酸という有効成分が含まれ、脂肪の合成を抑えて、体脂肪がつきにくくしてくれる効果が期待できるようになっています。

また食欲を抑える効果もあり、食べすぎも防ぐことができるようになっています。

●白インゲン豆

白インゲン豆

白インゲン豆には「ファセオリン」という有効成分が含まれ、糖質を分解する酵素の働きを抑えるという効果があり、

そのため、体の中で糖の分解や吸収が抑えられるようになり、ダイエットや肥満の予防、糖尿病の予防にも効果的とされています。

●キトサン

キトサンは、カニやエビなどの甲殻類に含まれる食物繊維の一種で、

腸内で余分な脂質を吸着して、排出を促してくれるという効果が期待できるようになっています。

そのため、脂質の吸収が抑えられ、特に、脂っこい食事や脂肪分の摂りすぎが気になる方のダイエットに効果的とされています。

●重合カテキン・没食子酸(烏龍茶やプーアール茶)

重合カテキンや没食子酸が含まれるプーアール茶

重合カテキンや没食子酸は、烏龍茶やプーアール茶などに含まれるポリフェノールの一種で、そのどちらもカテキンが変化してできる成分でもあります。

それらには腸内で脂肪の吸収を阻害して、抑制してくれるという働きがあり、

脂肪を摂っても吸収されにくくなり、さらに、没食子酸には、肝機能をサポートし、脂肪の分解を促したり、

重合カテキンには脂肪の排出を促してくれるといった働きも期待でき、よりダイエットに効果的とされています。

4.デトックス系の成分

デトックス系サプリメントの特徴…デトックス系サプリメントには、腸の働きを活発にしたり、腸の善玉菌を増やして腸内環境を整える有効成分が配合されているものが多く、

老廃物の排出を促して、体の代謝を良くしたり、ダイエットの妨げとなる便秘の解消や予防に効果的なものが多くなっています。

その有効成分としては例えば、

●食物繊維

食物繊維豊富な野菜

食物繊維には、胃では消化吸収されることなく、そのままで腸内へと届き、排出されるという性質があります。

また水分を含むことによって膨張するという性質もあり、腸内で大きく膨らんで、腸壁を刺激し、腸のぜん動運動を活発にしてくれるようになっています。

さらに、腸内で吸収されなかった食べ物の残りかすや老廃物を吸収して排出を促してくれるといった働きもあり、優れたデトックス効果が得られるようになります。

そして、ダイエットには大敵となる便秘も改善させたり予防することができ、

食物繊維には他にも、脂質や糖質の吸収を緩やかにする働きもあるため、ダイエットにより効果的となっています。

●乳酸菌

乳酸菌が摂れるヨーグルト

乳酸菌には、腸内で善玉菌を増やして、悪玉菌を抑制し、腸内を健やかに整えてくれる働きがあります。

そのため、デトックスも促されて、便秘の解消や改善に効果的となり、デトックス効果によってやせやすくなり、ダイエットにも導きやすくなります

食物繊維同様に腸のぜん動運動をサポートする働きもあり、よりデトックスを促してくれるようになっています。

●ビフィズス菌

ビフィズス菌

ビフィズス菌にもまた、腸内の善玉菌を増やして、悪玉菌を抑制する働きがあり、腸内環境を正常化してくれる効果があります。

そのことにより、やはり乳酸菌同様に、優れた整腸効果が得られ、便秘の解消やデトックスにも効果的となり、

体の代謝もよくなることから、ダイエットにも効果的となっています。

●オリゴ糖

オリゴ糖

オリゴ糖は、糖とついているのですが、ブドウ糖のような糖質とは異なり、体内で消化、吸収されにくい「難消化性の炭水化物」に分類される糖となっています。

またオリゴ糖には、腸に入ることにより、善玉菌のエサとなり増やしてくれるという性質があります。

そのため、オリゴ糖を補給することで、腸を善玉菌優勢の状態に導きやすくなり、優れた整腸効果も得られるようになります。

その結果、便秘が解消されたり、デトックス効果も得られるようになります。

●マグネシウム

マグネシウムには、水分を吸収して、腸内で便を柔らかくするという働きがあります。

そのため、便秘の解消や予防にも効果的となっていて、

老廃物の排出、デトックスにも効果的となり、ダイエットもサポートしてくれるようになっています。

●青粒(クロレラ、モロヘイヤ、スピルリナ、ユーグレナなど)

青粒

いわゆる、「青粒」と呼ばれるサプリメントもデトックスやダイエットには効果的でしょう。

例えばそれには、クロレラやモロヘイヤ、スピルリナ、ユーグレナ(ミドリムシ)といったものが配合されていることが多く、

そのような原材料には食物繊維が豊富に含まれているために、デトックスや便秘解消にも効果的となっています。

他にも、ケールや明日葉、大麦若葉、ほうれん草など、青汁にもよく使用されている野菜が配合されているものも多くなっています。

5.食欲抑制系の成分

食欲抑制系サプリメントの特徴…食欲抑制系のサプリメントには、食欲を抑える体内の因子に働きかけて、その分泌を増やしたり、

胃の中で膨らんで満腹感を与えるといったもの、さらには、味覚に作用し、食べ過ぎを抑えるといったものなど様々なものがあります。

その有効成分としては、例えば、

●ギムネマ

ギムネマには、糖の吸収を緩やかにして、抑えてくれる働きがあるとともに、

口に含むことによって、甘みを感じにくくさせるという作用もあり、

甘いものの食べ過ぎや、甘いものが食べたくなるのを自然と抑えてくれる効果が期待できるようになっています。

●酵母ペプチド

酵母ペプチドは、パンや清酒を製造する際に使用される酵母をプロテアーゼ(たんぱく質の加水分解酵素により可溶化)し、体に吸収されやすいようペプチド化したもので、

それには、摂取することによって、血中の食欲を増進させる因子(グレリン)を抑えて

逆に、食欲を抑制する因子(レプチン)を増やすという効果が期待できることがわかっています。

そのため、食欲抑制効果が期待でき、自然と食欲が抑えられ、食べ過ぎを防ぐことができるようになっています。

さらに脂肪の合成を抑制するといった効果も期待でき、ダイエットにより効果的となっています。

●こんにゃくマンナン(水溶性食物繊維)

こんにゃくマンナンが含まれるこんにゃく

こんにゃくマンナンは、こんにゃくに含まれる水溶性の食物繊維のことで、

それには、水分を含むことにより大きく膨張するという性質があり、胃の中でも水分を吸って膨らんで、満腹感を与えてくれるといった効果が期待できるようになっています。

そのため、自然と空腹も抑えられ、食べ過ぎてしまうのを防ぐことができるようになっています。

こんにゃくマンナン以外にも、水溶性食物繊維であれば、このような空腹感を和らげる効果が得られるようになっています。

●ガルシニア

ガルシニアには、脂肪の燃焼を促す効果が期待できるとともに、食欲を自然と抑制してくれるという効果も期待できるようになっています。

自然と抑えてくれるので、食事中の食べすぎや間食のしすぎも無理なく防ぐことができ、

ダイエット中のストレスを減らすのにも効果的といえるでしょう。

●グァバ葉ポリフェノール

グァバ葉

グァバ葉ポリフェノールというのは、グァバの葉に含まれる特有の高分子ポリフェノールのことで、

糖の吸収を穏やかにしてくれるという作用があり、食後の急激な血糖値の上昇を抑えるといった効果が期待できるようになっています。

そして、血糖値が上昇することによりインスリンが多く分泌されるのですが、そのインスリンには食欲を増進させる作用もあるため、

インスリンが多く分泌されすぎなくなることにより、食欲も自然と抑えることができるようになっています。

6.サプリメントの選び方は?

サプリメントを選ぶ女性

このようにダイエットに効果を発揮してくれる有効成分やサプリメントは様々あり、実際に取り入れるとなるとどれを選べば良いのか迷ってしまうといった方も多いかもしれません。

選び方も色々とあるとは思いますが、例えば、

●脂っこい食事、炭水化物の多い食事が気になる方は…

→脂質、糖質を抑えるサプリメント

●体脂肪が気になる、代謝が低下し、太りやすいといった方は…

→脂肪燃焼を促すサプリメント

●便秘気味で、そのせいで太りやすいといった方は…

→デトックスを促すサプリメント

●ついつい食べ過ぎてしまう
●ダイエット時の空腹が大きなストレスになるといった方は…

→食欲を抑えるサプリメント

といった選び方をされるのもいいでしょう。

このように選ぶことによってよりダイエットに成功しやすくなるでしょう。

7.飲み方は?より効果的に飲むには?

サプリメントを飲む女性

その飲み方や飲むタイミングなどについても様々で、あらかじめ決められているサプリの場合には、必ずその用量や用法を守って、それに従うようにしましょう。

ただサプリメントの中には、飲む時間やタイミングについては決められていないものも多くあり、そのような場合にはいつ飲むのがいいのか迷ってしまいます。

もちろん、どうせ飲むのであればより効果的に飲みたいものなのですが、効果的な飲み方としては、

例えば、

●燃焼系のサプリメントの場合

→食事の後や、運動の前後が効果的でしょう。

食後に飲むことで、食事で摂ったカロリーの消費を促してくれるようになりますし、

運動の前後に飲むことで、より体脂肪の燃焼が促されて、運動の効率をアップさせることができるようになります。

●抑制系のサプリメントの場合

→食事の前後が効果的でしょう。

脂肪分や糖分などの吸収を緩やかにしてくれる抑制系のサプリメントの場合には、やはり、食べたものを抑えてくれるようになりますので、食事の前後がより効果的であるといえるでしょう。

特に、食事の前に飲んで、吸収を抑えるのが効果的であると思います。

●食欲抑制系のサプリメントの場合

→食事の前が効果的でしょう。

食欲を抑えるサプリメントの場合には、やはり食事の前が一番効果的だといえます。

配合されている成分にもよりますが、その成分が効果を発揮するのに多少時間がかかるでしょうから、

できれば、食事の直前ではなく、食事の前あるいは間食する前の20分~30分前には飲んでおくことでより効果的に飲むことができるようになるかと思います。

●デトックス系のサプリメントの場合

→就寝前に飲むのが効果的でしょう。

デトックス系のサプリメントの場合、眠っている間に腸を整え、その働きを活発にすることができ、

翌朝に、便の出やすい状態、デトックスしやすい状態へと整えてくれるようになりますので、寝る前がおすすめといえます。

8.ダイエットサプリ、飲む時の注意点はある?

●用量、用法をきちんと守る

ダイエットサプリメントも、サプリメントであることから、医薬品のように副作用などさほど心配することなく飲むことができるようになっているのですが、

やはりまずは、各製品の用量や方法をきちんと守って飲むようにしましょう。

●過剰摂取は避ける、調子が悪くなったらすぐに飲むのをやめる

特に過剰摂取には注意が必要で、そのことにより、何らかの疾患や症状が出ることもありますので、避けるようにしましょう。

アレルギーをお持ちの方は、その製品にアレルギーの原因となる原材料が使用されていないかを必ず確認してから飲むようにしましょう。

また、明らかな症状でなくても、飲み始めてから、何となく調子が悪くなったりした場合にも、体に合っていない成分が使用されている可能性もありますので、飲むのを中止した方がいいでしょう。

●デトックス系は飲みすぎに注意

デトックス系のサプリメントの場合、飲みすぎることによりお腹が緩くなったり、痛くなったりすることもありますので、やはり飲みすぎには注意しましょう。

特に、もともとお腹が緩い方や、便秘でない、普通にお通じのある方の場合にも、お腹が緩くなりやすいですので、飲む際には注意が必要です。

お腹が緩くなった場合には、飲むのを中止するか、飲む量を減らすようにしましょう。

●妊婦さんは抑制系のサプリは避けた方がいい

妊婦さんや授乳中の方は、脂質や糖質の吸収を抑えるサプリメントや食欲を抑えるサプリメントは避けた方がいいでしょう。

妊娠中、授乳中は、赤ちゃんへとしっかりと栄養を送る必要があり、抑制系のサプリ、食欲抑制サプリによって必要な栄養の吸収まで阻害されてしまうことがあります。

飲むのであれば、授乳を終えてからにしましょう。

9.まとめ

いかがでしたか?

今では、ダイエットサプリメント一つをとってみても、本当に色々なものが提供されていて、

その種類や効果も様々で、いざ選ぶとなると迷ってしまいます。

でも、本当に効果的なものって限られているもので、それをきちんと把握しておくことで賢く選ぶことができるようになりますし、

また、目的別や体質別、日ごろの食事の内容や生活スタイル、今悩んでいることなどからでも、それぞれに合ったサプリメントを選ぶこともでき、

そうすることでダイエットサプリメントも大きな効果を発揮してくれるようになるんですね。

今回はそんなダイエットサプリメントのおすすめ成分や目的別成分、飲み方などについてもご紹介しましたので、ぜひ活用なさって、毎日のダイエットにお役立てください。

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