朝起きると顔がパンパン、夕方になってくると顔がむくんで大きくなる、そんな顔のむくみに悩まれている女性も多いといいます。
でもどうして顔はむくんでしまうのでしょうか?また解消方法や予防方法はあるのでしょうか?
そこで今回は、顔のむくみについて、その原因や意外な原因、できるだけ早く解消させるための方法や簡単なマッサージ、エクササイズ、
さらに、おすすめの食べ物や心がけたい生活スタイルなどについても詳しくご紹介してみたいと思います。
ぜひ取り入れてみて、朝から晩まで、すっきり小顔をキープできるようにしましょう!
1.顔のむくみの原因は?
顔がむくむのには様々な原因が考えられるのですが、例えば、以下のような原因が考えられます。
●血行不良
顔がむくむ原因として、まず、血行不良が挙げられます。
血行が悪くなることによって、水分や老廃物の排出がスムーズにいかずに、溜まりやすくなり、むくみの原因になってしまいます。
●水分不足
むくみというと、水分の摂り過ぎが原因と考えられがちですが、
逆に水分が不足することによっても生じやすくなります。
というのは、体内で水分が不足することによって、体は危険だと感じ、より水分を溜め込もうと働くようになり、そのことでむくみやすくなるからです。
さらに、水分が不足することにより、血液が濃くなりやすく、血行不良を招いてしまうこともあり、
また、リンパの流れも悪くなるため、老廃物も蓄積されやすくなり、よりむくみやすくなります。
●塩分の摂り過ぎ
塩分の摂り過ぎもまた、むくみの原因と考えられます。
その理由も、体内では塩分の濃度を一定に保とうと常に働いていて、
そこへ塩分の多いものを食べ過ぎることにより、体内の塩分濃度が高くなると、それを薄めるために水分をより溜め込もうとします。
そのことがむくみの原因になることがあり、
塩辛いものをたくさん食べた翌日にむくみやすいというのはそのためだと考えられます。
●アルコールの摂り過ぎ
アルコールには利尿作用があるため、アルコールを摂り過ぎることによって、脱水状態が起こりやすくなります。
そんな脱水状態により、やはり体では水分不足の状態となり、少しの水分でも溜め込もうとするため、むくみやすくなります。
お酒を多く飲んだ翌日に顔がむくみやすいのもこのためなんですね。
●糖分の摂り過ぎ
一見関係ないように思えますが、糖分の摂り過ぎもまたむくみの原因になることがあります。
糖分は体内でエネルギーに変わる栄養素であるとともに、体内に水分を溜め込んでおく作用のある栄養素でもあり、
そのため甘いものを食べ過ぎてしまうと、むくみやすくなることがあります。
●体の冷え、冷え性
体の冷え、冷え性によって、血行が悪くなったり、リンパの流れも滞ってしまい、余分な水分や老廃物が体内に溜まりやすくなります。
また、血行不良やリンパの流れが悪くなることで、さらに冷え性が悪化してしまい、悪循環となって、より体がむくみやすくなることもあります。
●立ち仕事、座り仕事が多い
仕事柄、立ち仕事や座り仕事が多い方も、むくみやすいといえるでしょう。
長時間、立ちっぱなしだったり、座りっぱなしの、同じ姿勢を続けることによって血行が悪くなりやすく、
水分も溜め込みやすくなり、むくみやすくなります。
長時間の立ち仕事や座り仕事では、ふくらはぎなどのむくみにつながりやすいですが、やはり、全身の血行不良にもつながりますので、顔もむくみやすくなります。
●枕の高さが高すぎる、逆に低すぎる
例えば、枕の高さが高すぎる場合、あごが引けて、首が下を向いてしまうという状態が続くことになります。
そのことで、首や肩が凝りやすくなり、血行不良にもつながってしまいます。
また逆に、枕が低すぎると、心臓の位置よりも顔の位置が低くなることがあり、
余分や水分や血液が顔へと流れやすい状態が続くことになり、むくみやすくなることがあります。
●睡眠不足
睡眠不足の状態が続くことにより、血行不良や代謝の低下につながることになります。
睡眠不足によって、太りやすくなるともいわれ、これは、代謝が悪くなることで、脂肪を溜め込んでしまいやすくなるからとされていて、
代謝が悪くなることで、水分や老廃物も排出されにくくなることから、むくみやすくもなります。
睡眠不足の翌日に顔がむくみやすいのはやはりこのためです。
●運動不足
運動不足でもやはり、血行が悪くなりやすく、代謝やリンパの流れも悪くなりやすいです。
そのことで水分、老廃物の排出もスムーズにいかなくなり、むくみやすくなります。
2.顔のむくみを解消するには?
このように顔のむくみには様々な原因があり、それらを一つ一つ改善させることで、解消させたり防いだりすることができるのですが、
でも時間がない、今すぐにでも顔のむくみを何とかしたいといった場合もあります。
そのような時には、これからご紹介するリンパマッサージや簡単顔のエクササイズ、効果的な食べ物を食べるといったことがおすすめです。
3.簡単リンパマッサージ
リンパというのは、血液のように全身をめぐって流れており、血管の中を血液が流れているように、リンパ管の中をリンパ液が流れています。
そしてそんなリンパには、細菌や異物が体内に入らないようにする免疫機能に、さらに、老廃物を回収して、排出を促すという排出機能があり、
この排出機能をしっかりと働かせてあげることにより、むくみの改善につなげることができるんですね。
それを促してくれるのがリンパマッサージで、マッサージの方法も色々なものがありますが、簡単なものとしては、
鎖骨にあるリンパ節へと顔の水分や老廃物を流すマッサージです。
その方法としては、
1.まず、両手の4本の指の腹を使って、左右のあごの辺りから、顔の中央、
そして、顔の外側、耳の横の辺りまで、優しくさするようにして、引き上げるようにマッサージします。
2.顔の外側までいったら、耳の下の辺りにかけて、両手をおろしていきます。
3.耳の下までさするようにしたら、耳の後ろへと4本の指を持っていき、
耳の後ろから、今度は、首筋、そして鎖骨にかけて、なでるように指を下ろしていきます。
4.最後に、鎖骨にあるリンパ節へと老廃物を流すようにして、鎖骨のくぼんだ部分を、人差し指、中指で優しく押すようにします。
これを2、3回繰り返すようにします。
【マッサージの時の注意点】
・マッサージする時には、肌への摩擦や刺激をなくすために、マッサージオイルやクリーム、ミルクなどをつけて行われると安心でしょう。
・また、マッサージの際には、力の入れすぎには注意が必要で、肌をなでる際にも優しい力で行うようにし、
最後にリンパ節を強く押しすぎてしまうと、リンパ管を刺激しすぎてしまい、逆にリンパの流れを悪くしてしまうことがありますので、やはり優しい力で押すようにしましょう。
このリンパマッサージはとても簡単で、顔のむくみが気になる時にさっと行うことができるようになっていますし、
血行がよくなっているお風呂上りなんかにも行うことで、翌朝の顔のむくみも防ぐことができるようになっているんですね。
4.簡単「あいうえお」エクササイズ
リンパマッサージもいいですが、少し面倒だったり、肌への刺激も気になるといった場合には、
「あいうえお」エクササイズもおすすめです。
その方法もとても簡単で、
「あ」「い」「う」「え」「お」と言いながら、口を大きく開ける、それだけです。
もちろん、声に出さなくてもよくて、そのように口を大きく動かすだけで、口の周りの筋肉はもちろん、頬の筋肉も動かすことができ、
またこの時、目を大きく見開いたり、視線を上に向けたりすることで、目の周りの筋肉も動かすことができ、
顔全体の代謝もよくすることができます。
顔の血行もよくなって、むくみの改善や予防にも効果的となっています。
朝起きた時やテレビを見ている時なんかにも、簡単に行えるのでおすすめですね。
5.むくみを改善させる食べ物を食べる
食べ物の中にも、むくみを改善するのに効果的な食べ物もあります。そのようなものを積極的に食べるようにするのもおすすめですね。
それば例えば、
●バナナ
バナナには、カリウムが豊富に含まれていて、むくみの原因となる余分な水分や塩分の排出を促してくれるようになっています。
さらに食物繊維も豊富に含まれているので、腸内も整えて、お通じの改善とともに、老廃物の排出にもさらに効果的な食べ物となっています。
●トマト
トマトにもカリウムが豊富に含まれ、水分、塩分の排出を促し、むくみを改善するのにも非常に効果的であり、
さらに、トマトには、抗酸化作用に優れたリコピンや、
また、クエン酸も含まれていて、そんなクエン酸には、肝臓の働きを高める効果があり、より老廃物の排出を促してくれるようになっています。
●柑橘類
柑橘類には、カリウムにクエン酸も豊富に含まれていて、体内の余分な水分、塩分の排出を促してくれるようになっています。
また特に、グレープフルーツやレモンなどは、抗酸化や血行促進効果もあるビタミンCも豊富に摂ることができ、
このような柑橘類は、食欲の落ちやすい夏場でもあっさりと食べることができることから、
特に、水分不足でむくみやすい、夏場の顔のむくみ対策としてもおすすめです。
●アボカド
アボカドは“森のバター”と呼ばれるほどに栄養豊富で、むくみ改善に効果的なカリウムも豊富に含まれています。
さらに、ビタミンEも豊富に含まれていて、
そんなビタミンEには、血流を改善し、血行をよくしてくれる効果があり、血行不良も防いで、よりむくみの改善に効果的となっています。
●あさり
あさりにもまたカリウムが豊富に含まれ、余分な水分、塩分、老廃物の排出を促してくれるようになっています。
さらにあさりには、喉が渇くのを和らげてくれるという作用もあり、特に、水分を摂り過ぎてむくんでしまうといった方にもおすすめです。
●ナッツ類
アーモンドやカシューナッツ、くるみなどのナッツ類にはカリウムが豊富に含まれていて、余分な塩分の排出を促してくれるようになっています。
また、血行をよくしてくれるビタミンEも豊富に摂ることができるので、やはりむくみの改善に効果的な食べ物となっています。
ただナッツ類で味付けされているもののなかには、脂肪分が多かったり、塩分が多く含まれているものもありますので、できれば、素焼きや無塩のものを選ぶのがおすすめです。
●プルーン
プルーンにはカリウムにクエン酸、それに、ビタミンEも含まれていて、むくみを改善させる3大栄養素が全て含まれていることになります。
ですから、顔のむくみの解消としてもまさに最適な食品といえます。
それにプルーン自体、甘みもあり、柔らかな食感で、スイーツ感覚でおいしく食べることができるので、むくみが気になる方はおやつ代わりに食べてみてはいかがでしょう。
6.寝る前、起床時にコップ1杯の水か白湯を飲む
顔のむくみというのは、先のとおりに、体内で水分が不足してしまうことでも起こり、水分不足によって、より体の中で水分を溜め込もうとして起こることから、
水分をきちんと補給してあげることも大切になってきます。
特に、朝に顔がパンパンにむくみやすいといった方は、夜お休み前に、コップ1杯程度の水や白湯を飲むようにしたり、
朝、起き抜けに、やはりコップ1杯、水や白湯を飲むようにするだけでも、むくみを防ぐことができるでしょう。
7.お風呂は湯船に入って、体を温める
お風呂も、湯船にきちんと入って、入浴するのもむくみ改善や予防に効果的です。
湯船につかることで、血行が促され、体の代謝もよくなり、むくみの原因となる体内の老廃物も排出されやすくなります。
特に夏場などは暑いので、シャワーでさっと済ませてしまうという方も多いと思いますが、できれば毎日湯船につかるのがおすすめで、
お風呂上りはやはり、汗をかいて、水分不足になりやすいので、コップ1杯程度の水や白湯で水分補給をするようにしましょう。
ただ、長くお風呂に入っていたり、熱いお湯につかるのはかえって体によくありませんので、
できれば、お湯につかるのは15~20分程度、お湯の温度も40℃くらいの、少しぬるめの温度が適温でしょう。
8.生活習慣を整える
もちろん、生活習慣を正しておくことはむくみの予防や改善にも非常に大切なものです。
そのためには、例えば、
●睡眠を十分に、適切に取る
睡眠は健康やお肌のために非常に大切なことはもちろん、睡眠を十分に適切に取ることによって、体の血行や代謝もよくなります。
さらに、睡眠時にはリンパの流れも促されることになり、より、体内の老廃物などが排出されやすく、むくみの予防にも非常に効果的とされています。
逆に、睡眠不足が続いてしまうと、血流が滞りやすくなり、血行不良やリンパの流れも悪くなり、
特に、翌朝のむくみにつながりやすくなります。
●運動で血行をよくする
適度な運動もまた、顔のむくみを防いだり改善させるのには欠かすことができません。
特に、日ごろからデスクワークなどが多く、体を動かす機会があまりないといった方は血行が悪くなりやすく、むくみやすくなりますので、
できるだけ運動を取り入れるよう心がけましょう。
運動といっても、何も、ジムに通ったり、特別なエクササイズなどでなくても、
例えば、簡単にできるウォーキングや軽いジョギング、サイクリングなどでもいいですし、
忙しくてそれも無理という場合には、通勤やお買い物の時に、エスカレーターではなくて、階段を利用してみる、
余裕があれば、1駅分歩いてみるといったことでもいいですね。
●バランスのよい食事を心がけ、塩分、糖分、アルコールの摂り過ぎを避ける
毎日の食事もまたむくみ予防には非常に大切です。
炭水化物にたんぱく質、脂質、ビタミンやミネラルと、できれば、色々な食材からバランスよく摂ることができる食事を心がけるようにし、
特に、塩分や糖分、アルコールは、日常的に摂り過ぎると水分を溜め込みやすくなり、
直接むくみにつながってしまうものであることから、やはり、摂り過ぎは避けるようにしましょう。
9.なかなか改善されない場合には、病気の恐れも?
このように、顔のむくみを改善させたり、予防するには色々な方法があって、それを試すことで効果的に防いだり、改善させて、いつもすっきりとさせることもできるようになっています。
でも、これらの方法を色々と試してみても、なかなか改善できないといった場合には、何らかの病気が隠れていることもあります。
例えば、内臓に疾患があったり、甲状腺機能の低下といった内分泌系の疾患にかかることにより、体内に水分が溜まりやすくなります。
そのことで、水分の排出が上手くいかなくなると、顔のむくみをはじめ、足や腕などのあらゆるむくみにつながってしまうことがあります。
他にも、心不全や腎不全、あるいは、原発性アルドステロン症といった病気もまた、むくみの原因となることがあり、
なかなか改善されないといった場合には、ただのむくみだと見過ごさずに、医療機関での受診をおすすめします。
10.まとめ
いかがでしたか?
朝起きると顔がパンパンにむくんでいる…、夕方になってくると顔がむくんで気になる…、
それに、いつもすっきりと小顔の人がうらやましい、そんな方も多いですよね。
そんな顔のむくみの原因は、血行不良だったり、リンパの流れが悪いことだったり、
また意外にも、水分不足が原因だったりすもするんですね。
こちらではそんな顔のむくみの様々な原因や、マッサージで解消させる方法、顔のエクササイズで解消させる方法、
他にも、食べ物で解消させる方法に、さらに、日常生活で予防するために心がけたいことなどについても色々とご紹介してみましたので、
今現在顔のむくみに悩まれている方も、絶対むくみたくない方もぜひ参考になさって、朝でも夜でも、シュッとした小顔を目指しましょう!
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