パウダーにリキッド、クリームに、最近では、スティックやクッションタイプのものまであったりと、ファンデーションの種類も多彩です。
もちろんそれぞれで特徴や仕上がり、使い方も違っていて、それぞれにメリットやデメリットもあります。
今回はそんなファンデーションについて、その種類や特徴、それぞれのメリット、デメリットなどについて詳しくご紹介してみたいと思います。
1.ファンデーションの種類とそれぞれのメリット、デメリットとは?
ファンデーションには様々な種類のものがあって、もちろんそれぞれで特徴やメリット、デメリットもあります。
では、どのような種類があって、それぞれでどのような特徴、メリット、デメリットがあるのか、具体的にみていきましょう。
2.パウダーファンデーション
パウダーファンデーションは、粉状のメイク料を固めたファンデーションのことで、最も一般的なファンデーションと言えます。
パフに取って肌へと乗せていくようになっており、比較的軽い付け心地で、よれやムラになることも少なく、使いやすいファンデーションです。
化粧下地やフィニッシュパウダーと一緒に使用することも多く、皮脂も吸収してくれるので、テカリを防ぐ効果もあります。
仕上がりは比較的マットに仕上がるものが多くなっています。
●メリット
・よれやムラになりにくい
・テカリを防ぐ
・適度にカバー力がある
・携帯に便利、メイク直しがしやすい
●デメリット
・粉っぽくなりやすい
・目立つ毛穴やシミ、色むらなどはカバーしにくい
・ツヤ感が足りない
●こんな方におすすめ
・ナチュラルなメイクが好きな方
・素早くメイクしたい方
・重いファンデーションが苦手な方
・外出先でメイク直しすることが多い方
3.リキッドファンデーション
リキッドファンデーションは、パウダーに油分、水分を混ぜ合わせてできているファンデーションです。
水分の割合が多く、乳液に近くて、柔らかいテクスチャで肌にするすると伸ばせるものが多くなっています。
肌への密着度も高く、カバー力も高くなっているので、毛穴やしわ、シミ、色むらなどもしっかりとカバーしてくれるようになっています。
油分も配合され、保湿成分や美容成分が配合されているものも多くなっていて、保湿力が高く、肌の乾燥を防いでくれるものも多くなっており、
仕上がりは、ツヤ感のある仕上がりのものが多くなっています。
●メリット
・伸びがいい
・密着度が高く、崩れにくい
・ツヤ感が出せる
・保湿力がある
●デメリット
・塗り方によってはムラになりやすい
・粒子が細かく、密着度が高いので毛穴に詰まりやすい
・クレンジングが必要
・テカりやすくなることも(フィニッシュパウダーで仕上げるとテカりも防げる)
●こんな方におすすめ
・乾燥肌で、ファンデーションで肌が乾燥してしまいやすい方
・ツヤ感が欲しい方
・頻繁にメイク直しができない方
4.クリームファンデーション
クリームファンデーションは、リキッドファンデーションと同様、パウダーと水分、油分でできているファンデーションで、
リキッドよりも、パウダーの量が多く、水分が少なくなっているものです。
テクスチャも比較的硬いものが多く、
テクスチャが硬い分、肌への密着度も高く、カバー力も高くなっています。
毛穴や肌の凹凸、しわ、シミなどもカバーしやすく、肌をなめらかに整えてくれるようになっています。
保湿力が高いのも特徴で、肌をしっとりとさせ、乾燥からも防いでくれるようになっています。
ツヤ感も出せて、リキッドと似た特徴を持っていますが、リキッドよりも密着度が高く、カバー力の高いものが多くなっています。
●メリット
・凹凸などもカバーして、なめらかに整えてくれる
・崩れにくい
・保湿力に優れ、乾燥しない
・ツヤ感を与えてくれる
●デメリット
・厚塗りになりやすい
・伸びがあまりよくない
・ムラになりやすく、使い方が難しい
・毛穴に詰まりやすい
・クレンジングが必要になる
●こんな方におすすめ
・毛穴や小じわ、肌の凹凸が気になる
・超乾燥肌ですぐに肌が乾燥してしまう
・長時間メイク直しができない
5.ミネラルファンデーション
ミネラルファンデーションは、シリコンやタール系の色素など化学成分は一切使用されておらず、
マイカや酸化チタン、酸化鉄などのミネラル成分のみでできているファンデーションです。
そのために、非常に肌に優しく、敏感肌も肌への刺激を気にすることなく安心して使えるものが多くなっています。
パウダー状のルースタイプのものが多く、フェイスブラシを使って肌に乗せていくものが多くなっています。
ふんわりと軽い付け心地で、毛穴や小じわ、シミなどもある程度はカバーしてくれるようになっています。
カバー力が低いと言われているミネラルファンデーションですが、近年では、カバー力の高いものもあり、
さらに、固形のプレストタイプで、パウダーファンデーションのように使いやすくなっているものもあります。
●メリット
・シリコンなどによる肌への刺激を気にしなくていい
・軽い付け心地で圧迫感がない
・毛穴に詰まりにくい
・簡単に落とせる(クレンジング不要のものもある)
・ふんわりと柔らかい印象に仕上げられる
●デメリット
・ルースタイプのものが多く、使いづらい
・携帯しづらい
・汗や皮脂にあまり強くない
・崩れやすい
●こんな方におすすめ
・ファンデーションで肌が荒れてしまう方
・ナチュラルなメイクが好きな方
・薄化粧でもいい方
・メイクで肌に負担をかけたくない方
6.ムースファンデーション
ムースファンデーションは、リキッドでもクリームでもなく、ふんわりとムース状になっているファンデーションのことです。
ムース状になっているために、肌にも伸ばしやすく、通常は指で伸ばすことができるので、スポンジやパフを使用する必要がないものが多くなっています。
付け心地はとても軽く、パウダーファンデーションのような軽い使用感でありながら、リキッドやクリームのようにカバー力に優れたものも多くなっています。
このことから、パウダーファンデーションとリキッドファンデーションの両方の特徴を兼ね備えているといってもいいファンデーションとなっています。
●メリット
・パウダーと比べるとカバー力に優れている
・圧迫感がない
・自然なツヤ感も出せる
●デメリット
・クレンジングの必要がある
・リキッドなどに比べるとカバー力が劣る
●こんな方におすすめ
・軽い使用感がお好きな方
・パウダーでは物足りない、リキッドやクリームでは重く感じる方
7.クッションファンデーション
クッションファンデーションは、リキッド状(液状)のファンデーションがクッションスポンジに染み込ませてあるタイプのファンデーションです。
そのクッションからパフでファンデーションを取って、肌に乗せていくようになっていて、
パウダーファンデーションのように手軽に使いながら、リキッドファンデーションのカバー力や保湿力も叶えてくれるようになっています。
比較的新しいタイプのファンデーションであり、
ムースファンデーション同様、パウダーファンデーションとリキッドファンデーションの両方の特徴を兼ね備えたファンデーションとなっています。
また、液だれなどの心配もなく携帯にもとても便利で、パウダーファンデのようにメイク直しも簡単にできるようになっています。
もとは液状のファンデーションであることから、肌への密着度も高く、毛穴やシミ、色むらなどもきちんとカバーしてくれるようになっていますし、
なめらかで、ツヤのある肌にも仕上げてくれるようになっています。
●メリット
・密着度が高く、崩れにくい
・毛穴や小じわもなめらかに、シミや色むらも均一に整えてくれる
・保湿力がある、乾燥しにくい
・ツヤ感が出せる
●デメリット
・塗るのに少しコツがいるため、慣れないうちはムラになりやすい
・厚ぼったくなりやすい
・毛穴に詰まりやすい
●こんな方におすすめです
・リキッドを塗るのが苦手な方
・カバー力が欲しいけど、メイクに時間がかけられない
・メイク直しを割とよくする
8.エマルジョンファンデーション
エマルジョンファンデーションは、リキッドファンデーションやクリームファンデーションを練り状にし、固形化したファンデーションのことです。
リキッドやクリームでありながら、パウダーファンデーションのようにコンパクトで、パフなどに取って使用することができるようになっています。
もとはリキッドやクリームなので、カバー力があり、肌にもしっかりと密着して、毛穴や小じわ、色むらなどもしっかりとカバーしてくれるようになっています。
保湿力が高いものも多く、肌の潤いを守り、
それでいて、コンパクトタイプなので、パウダーファンデーションのように手軽に使用することができ、携帯にも便利になっています。
●メリット
・保湿力も高く、肌に潤いを与えてくれる
・コンパクトで持ち運びに便利
●デメリット
・パウダーよりも厚塗りになりやすい
・伸びがあまりよくない
・ムラになりやすい
●こんな方におすすめ
・リキッドやクリームを、パウダーファンデのように手軽に使いたい
・外出先でもメイク直しが多い方
・乾燥肌の方
9.スティックファンデーション
スティックファンデーションは、口紅、リップスティックのように繰り出し式になっていて、
そのまま直接肌に塗ることができるファンデーションです。
ファンデーションのテクスチャはクリームファンデーションでできていて、それを固形化し、棒状にしたものが多くなっています。
繰り出して直接塗るので、手を汚さずにメイクをすることができ、
顔全体に使用するのはもちろん、部分的にも使用できるので、
シミやくすみ、毛穴などが気になる部分にだけ使用するという使い方もできます。
油分も多めなので、肌の水分蒸発も防ぐことができ、リキッドやクリームファンデを使うのが苦手な方も簡単に使用することができるようになっています。
●メリット
・カバーしたい箇所にだけ部分的に使用できる
・持ち運びに便利で、メイク直しもさっとできる
・手を汚さずにメイクができる
●デメリット
・ヨレやムラになりやすく、使いこなすのが少し難しい
・厚塗りになりやすい
●こんな方におすすめ
・大きなシミや毛穴などカバーしたい箇所がある
・手を汚さないでメイクがしたい
・外出先などでも簡単にメイク直しがしたい
10.コンシーラー
コンシーラーは、部分用ファンデーションとも呼ばれ、
通常は、ファンデーションだけではカバーしきれない箇所を部分的にカバーするためのアイテムとなっています。
そのために、カバー力に非常に優れたものが多く、しみやくすみ、目の下のクマや毛穴、ニキビ跡などをしっかりとカバーしてくれるようになっています。
その形態も様々で、スティックタイプからペンシルタイプ、クリームやリキッドといったタイプのものもあり、
使用感や好みなどに合わせて選ぶことができるようになっています。
使用する順番としては、パウダーファンデーションを使用する場合は、ヨレを防いで、仕上がりをよくするために、ファンデーションの前に使用し、
リキッドやクリームの場合には、その後に使用する方がきれいに仕上がるようです。
●メリット
・スティックやペンシルタイプならさらに使いやすい
・メイクが崩れにくい
●デメリット
・クレンジングをしっかりとする必要がある
・使い方によっては厚塗り感が出たり、不自然になってしまうこともある
●こんな方におすすめ
・ファンデーションだけではカバー力が足りない
11.肌色乳液
肌色乳液は、その名の通り、肌色の色がついた乳液のことです。
厳密にいうとファンデーションではないのですが、肌に乗せるとほんのりと肌に色味をつけることができるようになっています。
通常のファンデーションのようにシミやくすみ、毛穴などをしっかりとカバーできるわけではありませんが、
軽い色むら程度であれば補正できるようになっています。
乳液でもあることから、肌に潤いを与えてくれたり、肌をなめらかに整えるスキンケア効果にも優れていて、
化粧水の後に使用するだけでいいので、簡単に使えて、薄化粧でいい日のファンデーション代わりにも使用することができるようになっています。
●メリット
・付け心地が軽く、圧迫感がない
・肌に負担がかからない
・クレンジング不要
●デメリット
・仕上がりがナチュラルすぎて、すっぴんのようになる
・UV効果が期待できない
●こんな方におすすめ
・しみやくすみ、毛穴などの肌トラブルが少ない
・あまり外出しない日の軽いメイクとしても
12.まとめ
いかがでしたか?
今ではファンデーション一つを取ってみても、本当に様々な種類があって、
それぞれに特徴や仕上がりの違いなどもあって、ファンデーション選びにも迷ってしまいますよね。
もちろん、それぞれでいい点、気になる点もありますし、使用される方の肌質や好み、どんな風に仕上げたいかなどによっても選び方は変わってきます。
まずはどんなファンデーションがあって、それぞれの特徴、それぞれのメリットやデメリットを知ることが大切で、
こちらではそれらについてご紹介させていただきましたので、少しでも参考になさって、よりよい、賢いファンデーション選びにお役立ていただければと思います。
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