噴き出る脇汗、べたべたの脇汗、いつの間にかできている汗染み、においなんかも気になって活動的になれない、自信が持てないといった方も多いかもしれません。
そんな脇汗もいろんな方法で改善させたり、すぐに止める方法もあり、
今回は脇汗をすぐに止める方法に体の内側から根本的に抑える方法、多汗症やワキガ改善などにも効果的な方法を様々にご紹介してみたいと思います。
1.脇汗をその場で抑える5つの方法
●ロールオンなど、制汗剤で抑える
脇汗には王道の方法ですが、やはりこれが一番即効性があります。
今では制汗剤として様々なものが市販されていて、どれを選べばいいか迷うところですが、
制汗剤の種類として、例えば、スプレータイプのものやクリームタイプのもの、
ロールオンタイプのもの、繰り出して使うスティックタイプのものなど様々なものがありますが、
その中でもおすすめなのはロールオンタイプのものです。
先端がボールになっていて、脇に直接当てて転がすだけで制汗剤を直接塗ることができるようになっているものです。
とても手軽に使えるようになっていて、便利ですし、
一般的にスプレータイプのものよりも効果が強力なものが多く、長時間、汗を抑えたり、においを抑えてくれるものが多くなっています。
また、クリームタイプのように手で直接付けるわけではないので、手を汚す必要もなく、
サイズもコンパクトなものが多く、外出先でもさっと使用することができるようになっています。
さらに、ロールオンに似たもので、スティックタイプのものもあります。
これは、リップの繰り出して使うものとなっていて、こちらもまた脇に直接当てて塗るタイプのもので、
一般的にはロールタイプのものよりも効果が強力なものが多くなっているようです。
より汗やにおいを抑えたい場合には、このようなスティックタイプのものもいいでしょう。
また、制汗成分とともに殺菌成分も配合されているものも多くなっていて、
においの原因菌も抑えてくれるものとなっていますので、においも気になる方はそのなものを選ぶのもいいですね。
●拭き取りシートで抑える
このような制汗剤、デオドラントともにとても人気のあるのが拭き取り式のシートです。
一般的には体の汗を拭き取るためのものですが、脇汗にも有効でしょう。
ポケットティッシュのようにさっと取り出せて、すぐに拭くことができるので、とても便利ですし、
外出先などでも簡単に使用することができるようになっています。
なかには、皮脂を吸収してくれる成分が配合されているものもあり、拭き取るだけで肌をサラサラに整えてくれるようになっているものもあります。
他にも、除菌成分が配合されているものもあり、汗とともに、気になるにおいも抑えてくれるようになっています。
●ミョウバン水で抑える
脇汗対策としてミョウバン水というものも、最近では話題になっています。
ミョウバンというのは、カリウムやアルミニウム、鉄など金属イオンが硫酸塩として結晶化したものとなっており、食品添加物としても使用されるものでもあります。
そのようなミョウバンには、非常に高い収斂(しゅうれん)作用があることもわかっており、
肌へと塗布することにより、汗腺を引き締めるという効果が得られるものとなっています。
汗腺が引き締められることで、汗が抑えられたり、殺菌作用もあるために、においも抑えられるようになっています。
ミョウバンはこのような効果から、古代ローマから、消臭剤や制汗剤としても活用されていたという記録もあるほどです。
そしてそんなミョウバンを水に溶かしたものがミョウバン水となっています。
ミョウバン水はそのままで市販されているわけではなく、水に溶かして作る必要があります。
作り方はとても簡単で、
まずは、
・ミョウバン10g(100円ショップなどでも手に入ります)
・水(水道水)300ml
・ペットボトル
を用意します。
そして、作り方としては、
・ペットボトルにミョウバンと水を入れて、ボトルを振って混ぜ合わせる
・混ぜ合わせたら冷暗所で保存する、できれば、1~3日はそのまま置いて、ミョウバンが水に溶けるのを待つ
これで手作りミョウバン水が出来上がります。
その使用方法は?
この状態ではまだ原液のままですので、実際に使用するにはさらに水で薄める必要があります。
通常は、ここから10倍~20倍程度に薄めて使用するようにします。
実際に、脇に直接使用する場合には、肌の状態に合わせて薄めながら使用するようにしましょう。
また、衣服の脇の部分につけることによってにおいを抑えることもできますので、そのような使い方もおすすめです。
使用する際にはペットボトルからスプレー式のボトルに移し変えるとより使いやすくなるのでおすすめです。
●ツボを押す
ツボのなかには、脇汗を押さえてくれるツボもあります。
その代表的なものとして、
・屋翳(おくえい)
・労宮(ろうきゅう)
・復溜(ふくりゅう)
といったものがあります。
●合谷(ごうこく)…手の甲の、人差し指と親指の間の骨の付け根、少しくぼんだ部分からさらに2センチほど内側にあるツボです。
脇汗を抑えてくれる効果があるツボとされています。
●屋翳(おくえい)…乳首から約4センチほど上にある部分のツボです。
上半身の汗を抑える効果のあるツボとされています。
●労宮(ろうきゅう)…手のひらの中央部分から少し親指に近い部分にあるツボです。
おもに脇汗を抑える効果があるとされるツボです。
●復溜(ふくりゅう)…足のくるぶし、アキレス腱の少しくぼんでいる部分から指三本分くらい上にあるツボです。
自律神経を刺激して、体全体の汗を抑える効果があるとされるツボです。
脇汗が気になったり、気になりそうな時には、これらのツボを親指や人差し指で、適度な力で刺激してあげるのも効果的でしょう。
●深呼吸などで緊張をほぐす、リラックスする
手に汗握るという言葉にもあるように、緊張を感じると汗をかきやすくなります。
これは緊張やストレスにより副腎皮質ホルモンとアドレナリンの分泌が活発になることによるもので、
気温などによる体温調節のために発汗が「温熱性発汗」と呼ばれるのに対し、
このような緊張などによる発汗は「精神性発汗」と呼ばれます。
緊張すると、額に汗がじわりとにじんだり、背中に汗をかきやすかったりしますし、もちろん脇汗も増えてしまいます。
そんな時には、できるだけリラックスを心がけるようにしましょう。
緊張する場面というのは、大切な面接であったり、プレゼンや会議であったり、試験といったこと多いと思うのですが、そういった時に、落ち着いてリラックスするというのも難しいでしょうが、
例えば、その場でゆっくりと深呼吸してみるのもいいでしょう。
特に、腹式呼吸は緊張をほぐして、その場でリラックスするのにも有効で、
その方法としては…
息を吸う時は鼻からゆっくりと吸い込むようにして、特に、おへそのしたの辺りを意識して、下腹部へと空気を送り込むようなイメージで吸うようにします。
そして、息を吐く時は、今度は口から、ゆっくりゆっくりとと吐くようにします。
とても簡単な方法ですが、これが結構効果的で、その場ですぐにできますのでおすすめですね。
2.根本から、体の内側から脇汗、多汗症、ワキガを改善する方法
食生活や生活習慣が原因で脇汗が出やすい体質となってしまっている場合もあり、
そのような場合にはそれらを改善することによって、脇汗を根本から改善することも可能でしょう。
そのためには、
●食生活を整える
まずは、糖質にたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルとバランスのよく食事を心がけるようにしましょう。
できるだけ多くの食材からバランスよく栄養を摂るようにし、
特に、ビタミン、ミネラルは代謝や分解を促して、体内バランスを整えてくれる栄養素でもありますので、ビタミン、ミネラルを積極的にとるようにしましょう。
そのうえで、
●脇汗を促す、注意が必要な食べ物は?
●肉類や脂肪分の多い食べ物に注意
肉類は動物性脂肪が多く、また、乳製品や揚げ物、ジャンクフードなどの脂肪分が多い食べ物を摂りすぎることによって、皮脂の分泌を促すのをはじめ、
それらには脂肪酸も豊富に含まれ、そんな脂肪酸には汗腺を刺激して、汗を出やすくしてしまうこともわかっています。
さらに、体温も上がりやすくなり、より汗をかきやすくしてしまうこともあります。
●香辛料、辛い食べ物にも注意
香辛料やスパイスの効いた辛い物を食べると、やはり汗腺が刺激され、汗をかきやすくなってしまいます。
このような辛い食べ物には体の代謝をよくしたり、血行を良くし、またダイエットのためにも効果的とされているんですが、
それと同時に発汗も促してしまうので、脇汗が気になる方にはやはり注意が必要となります。
●脇汗を改善する、おすすめの食べ物は?
●緑黄色野菜
先のとおりに、ビタミン、ミネラルを積極的に摂ることは脇汗対策としても効果的で、
特に、緑黄色野菜にはビタミン、ミネラルがより豊富に含まれ、食物繊維も豊富なので、体内の老廃物の排出も促して、気になるにおいにも効果的となっています。
さらにその中でも、トマトやピーマンなどの緑黄色野菜、
緑黄色野菜でないですが、きゅうりやナス、ゴーヤなども、“クールベジ”とも呼ばれ、体を冷やして、クールダウンしてくれる野菜でもあります。
●お豆腐や納豆などの大豆製品(特に女性におすすめ)
お豆腐や納豆などの大豆製品には大豆イソフラボンが豊富に含まれ、
そんな大豆イソフラボンには、女性ホルモンに似た働きがあることもわかっています。
特に女性の場合、女性ホルモンの乱れによって発汗が促され、脇汗につながることもあり、
そんな女性ホルモンの乱れを抑制してくれる大豆製品を摂ってあげることも効果的でしょう。
●睡眠不足を避ける
睡眠不足により自律神経やホルモンバランスの乱れが生じてしまい、体の様々な不調につながってしまいます。
脇汗が多く出てしまうのもその一つで、
脇汗につながる2種類の汗腺のうち、通常、無臭の汗とされているエクリン汗腺ではなく、
睡眠不足で自律神経などが乱れてしまうと、脂肪分や雑菌と混ざり合って嫌なにおいを発してしまい、
また人体にも影響のあるアポクリン汗腺からの発汗を促してしまうことになります。
そのために、脇汗が多くなったり、特に嫌なにおいの脇汗が多くなってしまうことになりますので、睡眠不足にも注意が必要です。
日ごろからできるだけ質の良い睡眠をとるように心がけましょう。
●運動不足を解消する
運動すると逆に汗が出て、脇汗も増えてしまうようなイメージですが、
運動不足が続いてしまうことにより、汗をかく機会が減ってしまい、そのことにより、汗腺は休眠状態となります。
そして、汗腺の働きが弱くなり、少しでも動いたり、体温が上がったりしても汗をかきやすくなってしまいます。
ですから、日ごろから運動する習慣をつけて、汗を適度にかいておくことも必要なんですね。
●ストレスをためない
脇汗と精神的な要因というのも深いつながりがあり、
過度な緊張やストレス、プレッシャーなどによって、脇汗が異常に多くなってしまうのもそのせいです。
そのようなストレス状態や緊張状態に出た脇汗はにおいやすいという特性もあります。
ですから、日ごろからストレスはできるだけためないようにし、
忙しい中でもリラックスできる時間を作るようにしたり、
無理をせずに、疲れたらこまめに休憩をとるなどして、上手くストレス対策もしておきましょう。
3.サプリメントや漢方で脇汗対策はできる?
・カリウム
・大豆イソフラボン
・ビタミンC
・ポリフェノール
などが挙げられます。
例えば、先のとおりに、カリウムには熱の排出を促してくれる効果がありますし、
大豆イソフラボンには、ホルモンバランスの乱れによる発汗を抑えてくれる効果がありますので、そのような成分が配合されているものは効果的でしょう。
他にも、ポリフェノールやビタミンCには、優れた抗酸化作用があり、老化を防いでくれるとともに、発汗を抑制してくれる効果も期待できるようになっています。
※ただし、腎臓に障害のある方はカリウムの摂りすぎには注意しましょう。
※また大豆イソフラボンにも、1日の上限摂取量が定められていますので、摂り過ぎには注意が必要です。
漢方で脇汗や多汗症の改善に効果的なものとしては、例えば、
水分代謝をよくして、むくみの改善、汗対策としても効果的な漢方とされています。
主に女性特有の症状に使用される漢方ですが、水分循環や血行を促す効果もあり、汗が気になる方にも効果的とされています。
主に精神状態の改善に使用される漢方で、精神不安、不眠、神経症といった症状の改善、それに伴う発汗の改善にも効果的とされています。
このようなものがありますので、試してみるのも効果的かもしれません。
4.色々試してもダメなら…?
●医療機関、クリニックでの治療を検討してみる
このように脇汗を止める方法としては、即効性のあるものから、体の内側からじっくりと対策できるものまで色々とあって、
これらを実践することで脇汗も気ならなくなってくるでしょう。
でも、それでもやっぱり気になる場合には、医療機関やクリニックでの治療を検討されるのもいいかもしれません。
医療機関やクリニックでは、例えば、
●超音波治療
といった治療が行われるところも多くなっているようです。
●ボトックス注射治療
これは、脇の下にボツリヌス菌を無害化したものを注射し、
そのことにより、神経から発汗を促す物質が分泌されるのを抑える効果があるものです。
このようなボトックス注射の効果は一時的であるものの、半年から9ヶ月ほどは効果が続くものとなっています。
●超音波治療
ミラドライやビューホットとも呼ばれる治療法であり、
ワキガなどのにおいの原因となるアポクリン腺に、多汗の原因となるエクリン腺へとダメージを与えることで、汗を抑えるというものです。
汗腺へとダメージを与えることにより汗腺の数を減らすことができ、一定の効果が期待できるものとなっています。
ただ一度の治療で全ての汗腺をなくすことができない場合や、
若い方であれば、細胞分裂が活発なために汗腺が再びできてしまうこともあるようです。
このような治療法のほかにも、五味式直視下剥離法や剪除法(せんじょほう)といった、脇に直接メスを入れて、汗腺を取り除くといった治療法もあります。
5.心因性や更年期が原因の場合には?
脇汗が多くなる原因としては、肉体的要因もありますが、ストレスや緊張など、心因性によるものもあり、
そのような場合には、心療内科での治療が有効かもしれません。
カウンセリングなどを行い、精神療法にじっくりと取り組むことにより大幅に改善されることもありますし、
薬を処方されることもあり、薬により治療が進められることもあります。
また、更年期障害によって脇汗が増えることもあります。
そのような場合には、婦人科での治療や、またこちらも心療内科での治療が効果的なこともあります。
心因性や更年期障害が原因かもしれないと思われる場合には、信頼のできる医療機関での治療もいいでしょう。
6.結局、制汗剤(デオドラント)が一番?
脇汗対策にはこのように色々な方法があり、食事や睡眠、運動など、日ごろの生活習慣にも気をつけながら、
一番最初にご紹介した制汗剤(デオドラント)がやっぱり一番のおすすめかもしれません。
その場ですぐに汗やにおいを抑えるのに最も有効であることはもちろんですが、
持っているだけで、脇汗が気になってもすぐに抑えることができるという安心感も得られます。
そのことで、脇汗が出たらどうしようというプレッシャーから解放されますし、
これがあるから大丈夫と精神的に楽になり、脇汗が出にくくなることもあります。
ですから気になる方は、日ごろから持ち歩いておくこともおすすめですね。
7.まとめ
いかがでしたか?
特に、暑い時期、脇汗や汗染み、それににおいも気になって仕方ないといった方も多いかもしれません。
そのことで、アクティブになれなかったり、前向きに活動できなくなったり、
また緊張やストレス、プレッシャーなどで脇汗がどっと出て、嫌な思いをしたことがあるといった方も多いかもしれません。
そんな場合にも、その場ですぐに脇汗を止める方法もありますし、食事や生活習慣などで体の内側からじっくりと改善させる方法もあります。
こちらではそんな今すぐに簡単に実践できる方法を様々にご紹介してきましたので、
ぜひ参考になさって、サラサラの脇、においも気にならない自信の持てる脇を目指していきましょう。
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