パサツキや広がりのない、するんとまとまる髪、輝くツヤに満ちた髪の決め手は髪の水分量にあります。水分量を保てば、髪のたんぱく質も保たれ、健康的な髪、枝毛や切毛なども防ぐことができます。
そこで今回は、そんな髪の水分量を高めるおすすめの方法に、髪の水分量を減らさないための対策などについても詳しくご紹介してみたいと思います。
もうパサパサしない、ごわつかない、広がらない、まとまりのある髪キープするために、ぜひ参考になさってみてください。
1.水分量の低下が広がりやパサツキの原因に
髪というのは、
・ケラチン
・メラニン色素
・脂質
・水分
などで構成されていて、
その80%ほどがケラチンと呼ばれるたんぱく質できています。
そして、髪に含まれる水分量というのは約11%~13%ほどとなっていて、
これは、たんぱく質に次ぐ多さで、2番目に多い量となっています。
さらにそんな水分は、髪の内部でケラチンを守り、健やかに保つ役割を担っており、
水分量が保たれることにより、髪は健康的な状態が保たれ、髪の質もなめらかになったり、ツヤやストレートな状態、まとまりのある状態も保てるようになります。
逆に、髪内部の水分量が少なくなると、ケラチンが破損してしまい、髪のパサつきや広がり、
また、うねりや枝毛、切れ毛の原因にもなってしまいます。
2.髪の水分量は高めることができる?
そのような髪の水分量は生まれつきの髪質といったものではなく、
日々のヘアケアの仕方によるところが大きいこともわかっています。
そのため、正しいヘアケアによって、しっかりとと水分量を保つことができたり、
より髪の質を高めて、つるんとまとまりのある髪もキープすることができるようになり、
逆に、シャンプーやドライヤーなど、ヘアケアが誤ったもので、それとは知らずに続けてしまうことで、どんどんと水分量が減ってしまい、パサパサの髪、枝毛などの原因にもなってしまいます。
ですから、毎日のヘアケアが非常に重要で、正しいヘアケアや、より水分量を高めるためのヘアケアを実践することによって、
今髪のパサツキに悩まれている方でも、水分量を高めて、改善させることも十分に可能になるでしょう。
では実際に水分量を高めるためのヘアケアとはどのようなものなのでしょうか。
例えば、
3.正しくブラッシングして、油分を行き渡らせる
ブラッシングすることは、髪を整えたり、絡まりをほぐす以外にも、
髪の水分量を保ったり、高めるためにもとても効果的です。
ブラッシングをしてあげることで、頭皮の油分が髪に行き渡り、それが髪表面を保護して、髪の水分が逃げてしまうのを防いでくれるようになるからです。
そして、キューティクルを整えたり、髪に艶を与えるのにも効果的でしょう。
ただ、そのブラッシングの仕方も、髪の根元から一気にといてしまったり、力いっぱい、乱暴にブラッシングしてしまうと、逆に、ダメージになって、水分が逃げてしまう原因にもなります。
ですから、ブラッシングの際には、
・まず、傷みやすい毛先から優しくときほぐす
↓
・次に、髪の中間
↓
・最後に髪の根元から優しくときほぐす
このように、段階的にブラッシングされるといいでしょう。
また、ブラッシングの頻度も、多すぎてしまうと逆に髪の摩擦や頭皮を傷つけたり、抜け毛の原因にもなってしまいますので、
基本的には、
・朝のヘアケア時
・シャンプーの前
あと、日中に髪を整えたい場合でも、多くても1,2回程度に留めておき、ブラッシングのしすぎにも注意しましょう。
4.洗浄力の強いシャンプーをやめる
もし、頭がすっきりするからと、洗浄力の強いシャンプーをお使いの場合には、そのシャンプーが原因で髪のパサつきがひどくなってしまっていることもあります。
そのような場合には、シャンプーを見直してみるのもいいでしょう。
例えば、今市販されているシャンプーには、主にこのような種類のものがあります。
●高級アルコール系シャンプー
洗浄成分に、ラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムなどが使用され、一般的に市販されているシャンプーの多くはこのタイプのシャンプーです。
比較的洗浄力や脱脂力が強く、髪の水分も奪ってしまいやすいシャンプーで、また、洗い上がりは爽快感はあるものの、その分、頭皮も乾燥させやすくなっています。
●アミノ酸系シャンプー
洗浄成分として、ラウリン酸やココイルグルタミン酸ナトリウムなどのアミノ酸成分が使用されたシャンプーです。
人の肌と同じ弱酸性で、頭皮も非常に優しく、洗浄力もマイルドなので、髪の水分も必要以上に奪う心配も少ないシャンプーとなっています。
●石けん系シャンプー
洗浄成分として、石けん素地や脂肪酸ナトリウムが使用されたシャンプーです。
基本的には石けん成分のみでできていて、余分な成分も無添加というものが多く、洗浄成分の界面活性剤や添加物による肌への刺激の心配がないシャンプーといえます。
ただ、洗浄力や脱脂力が強く、皮脂を取りすぎてしまうこともあります。
このようにシャンプーにはいくつかの種類があって、なかでも、高級アルコール系シャンプーは安価でもあり、
また、泡立ちもよくて、洗い心地もいいことから、使用されている方も多いかもしれません。
ただ、その洗浄成分には比較的強めの界面活性剤が使用されていることから、洗浄力や脱脂力が強いものが多く、
頭皮の乾燥とともに、髪の水分も奪いやすくなっているものも多いです。
今現在、高級アルコール系のシャンプーを使っていて、髪のパサツキや広がりが気になるといった方、水分量をしっかりと保ちたい方は、
洗浄力がマイルドで、髪の水分も守ってくれるアミノ酸系シャンプーに代えてみるのもいいかもしれません。
また石けん系のシャンプーは、一見髪によさそうで、確かに、界面活性剤や余分な成分が配合されていないことから、頭皮や髪に刺激になることはありませんが、
洗浄力も強いことから、やはり髪の乾燥につながってしまうものが多くなっていますので、髪の水分量を保つには不向きかもしれません。
5.シャンプーで髪を摩擦しすぎない
シャンプーの仕方もまた髪の水分量を保つには非常に大切なことで、
例えば、髪というのはその構造上、摩擦に非常に弱く、摩擦により、髪の表面を覆うキューティクルが乱れたりはがれやすくなってしまいます。
またキューティクルはとてももろいものなので、ちょっとした摩擦でも乱れやすいですし、
髪の表面を保護するものでもあることから、キューティクルの乱れやはがれにより、髪に隙間ができてしまい、そこから水分蒸発しやすくなってしまいます。
シャンプーの時には、髪全体を一気に洗うのでなく、頭皮を中心に洗うという意識でシャンプーされるといいでしょう。
また、シャンプーの前には、ブラッシングに予洗いをすると思いますが、そのブラッシングや予洗いを丁寧に行っていれば、髪の汚れの大半は落とすことができるようになっていて、
さらに、シャンプーの泡だけでも十分に落とすことができるようになっていますので、髪をこすってシャンプーする必要もないとされています。
ですから、頭皮をきちんと洗ったら、毛先などは特に、摩擦しないようさっと洗う程度でよくて、
その後は、ぬるま湯でしっかりとすすぐようにしましょう。
すすぐ際にも、髪をこすらないよう、手を添えるくらいでいいかもしれません。
6.洗い流さないトリートメントを使う
シャンプーの後には、トリートメントやコンディショナーなどで必ず潤いや栄養を与えるようにしましょう。
普通のトリートメントやコンディショナーでもいいのですが、なかでもおすすめなのが洗い流さないタイプのトリートメントです。
これは、シャンプーをした後にタオルドライしてから髪全体に塗布して、つけたままで眠ることができるトリートメントです。
つけている間中、髪を保湿したり、栄養を与え続けてくれるようになっていて、
さらに、トリートメントに含まれる保湿成分や油分が髪をコーティングしてくれるようになっていますので、
シャンプー後のドライヤーの熱からも髪を守ってくれたり、寝ている間の髪の摩擦からも守ってくれるようになっていて、
キューティクルを保ち、水分量を高めるのにも非常に効果的なアイテムとなっています。
今では様々なものが市販されていますので、ご自身の髪に合うものを見つけて、使ってみるのもおすすめです。
7.自然乾燥やタオルドライではなく、ドライヤーで乾かす
シャンプーをした後は、必ずドライヤーで乾かすようにしましょう。
髪というのは、濡れている時に最もキューティクルが開きやすくなるといわれていて、
髪が濡れている状態が長く続けば続くほど水分も蒸発してしまいやすくなります。
ですから、シャンプーした後は、ドライヤーでできるだけ素早く乾かすようにしましょう。
また、ドライヤーの際には、その熱でも髪がダメージを受けやすくなりますので、ドライヤーを髪から15~20cm以上は離すようにして、
そして、当てる場所も、一箇所に長時間続けて当て続けるのではなく、当てる場所を頻繁に変えながら、一箇所に熱が集中しないようにしましょう。
やはり、ドライヤーの熱を当てすぎると、ダメージが大きくなりますので、完全に髪が乾かなくても、8割程度乾いたら、それで終えるようにし、
最後に、温風から冷風に切り替えて、冷風を髪全体に当てるようにしましょう。
そうすることで、開いたキューティクルも引き締めることができ、より水分蒸発も防ぐことができます。
8.ドライヤーはマイナスイオンドライヤーを使ってみる
ドライヤーはマイナスイオンドライヤーを使ってみるのもおすすめです。
マイナスイオンドライヤーは、マイナスイオンという、負の電荷を帯びた超微粒子水を含む風を髪へと吹きつけることができるドライヤーのことです。
そしてそのようにマイナスの微粒子レベルの風を吹き付けることにより、髪の芯まで水分を浸透させることができるようになり、
その水分を髪内部に保持することができるようになっています。
そのため髪をしっとりと潤わせることができ、
さらに、このマイナスイオンドライヤーの優れているところは、静電気の発生の原因となるプラスの電荷を中和させるという効果もあり、
静電気も抑えて、そんな静電気による髪の広がりやダメージも抑えることができるようになり、よい水分の保持できる、まとまりとツヤのある髪にも整えてくれる効果も期待できるようになってることです。
9.ヘアパックをしてみる
ヘアケアアイテムとしてヘアパックを取り入れてみるのもおすすめです。
一般的にヘアパックは、トリートメントやコンディショナーよりも、保湿成分や髪に栄養を与える成分が高濃度に配合されているのが特徴で、
また、浸透力が高いものが多く、髪の内部に栄養や潤いを浸透させることができるものも多くなっています。
そしてその使い方も、パックを髪全体に塗布した後に、タオルやシャワーキャップなどで髪を覆い、
数分程度おいて、有効成分を浸透させるというものが多くなっています。
そのため、トリートメントやコンディショナーよりも手間はかかってしまうのですが、
その分、効果も高く、髪の水分量を高めて、髪をなめらかに整え、まとまりのある髪をキープする効果が高くなっています。
このように、多少手間がかかるので、デイリーケアではなく、週に1、2回程度のスペシャルケアとして使用するのがおすすめです。
10.シャンプーの回数を減らしてみる
シャンプーは、毎日している方も多いかもしれませんが、毎日シャンプーしていて、髪のパサツキがひどい、広がりやうねりがひどいといった場合には、
シャンプーをしすぎていて、髪の水分量が回復する前に、またシャンプーで水分が奪われてしまうという悪循環に陥っているかもしれません。
そういった場合には、シャンプーの回数を減らしてみるのもおすすめです。
通常、頭皮の汚れをきちんと取るためにもシャンプーは1日に1回行うのがいいとされていますが、
例えば、乾燥肌で、もともと皮脂の分泌が少ないといった方や、年齢も、特に、40代以降になると皮脂の分泌も減少してきますので、
そのような方は、シャンプーを2日に1回、3日に1回程度に減らしてみるのもいいかもしれません。
もちろん、皮脂の分泌が活発な方がシャンプーの回数を減らしてしまうと、汚れが落としきれずに、頭皮に悪影響となってしまいますので、そのような方は、毎日のシャンプーがおすすめです。
11.紫外線対策をきっちりとする
紫外線が肌のシミや乾燥、肌老化の原因になってしまうのと同じように、
髪にもダメージを与えてしまいます。
紫外線を浴びすぎると、髪のキューティクルは乱れ、髪のたんぱく質が壊されたり、水分も奪われてしまいます。
そのことで、パサツキや広がりの原因となり、髪のツヤも失われてしまうことになり、また、紫外線は頭皮自体にもよくありません。
さらに、お肌は日焼け止めなどできちんとガードしていても、髪は紫外線を浴びやすい環境にありながらも、きちんと紫外線対策ができていない方も多いので、
例えば、外出する時には、帽子をかぶるようにしたり、日傘を差したり、また、帽子、日傘が使えなければ、
今では、スプレーするだけでUV効果が得られる髪用の日焼け止めなどもありますので、そのようなものを活用されるのもいいですね。
12.まとめ
いかがでしたか?
髪には、たんぱく質の次に水分が多く含まれていて、そんな水分がたんぱく質を守ってくれているんですね。
そして、髪の水分量が不足してしまうと、髪のたんぱく質を守ることができなくなり、髪のパサツキや広がり、うねり、さらに、枝毛や切毛の原因にもなってしまいますし、
髪のツヤも失われてしまいます。
また逆に、髪の水分量がきちんと保たれていることで、髪はしっとりとなめらかになり、まとまりとツヤのある、美しい髪もキープすることができるようになるんですね。
そして、そのように髪の水分量が奪われて、低下してしまうのは、もともとの髪質であることは少なく、
その多くが、毎日のシャンプーやヘアドライ、ヘアケアが原因となっていて、
それらを正すことで、髪の水分量を回復させることはできますし、さらに、より水分量をアップさせるヘアケア法もあります。
こちらではそんな、髪の水分量を高めるおすすめのヘアケア法、水分量を減らさないための対策などについてもご紹介してみましたので、
ぜひ参考になさって、誰もが憧れる、ツヤツヤの美髪を目指しましょう!
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