ニキビは顔や背中だけじゃなく、おしりにも意外とできやすくて、そんなおしりのニキビに悩んでいる女性も多いようです。
ではおしりのニキビはなぜできるのでしょうか?その原因に、今すぐに実践できる予防法、改善法、
さらに、実はそのブツブツやプツプツはニキビではない場合もあり、ニキビ以外の可能性などについても詳しくご紹介してみたいと思います。
ぜひ参考になさって、つるんとすべすべの美尻を目指しましょう!
1.おしりのニキビの原因とは?
●ニキビ菌の繁殖
顔にできるニキビ、胸や背中にできるニキビ、全てのニキビがそうなんですが、
おしりのニキビもその原因は、ニキビ菌の繁殖にあります。
その主なニキビ菌はアクネ菌と呼ばれるもので、それは、人が分泌する皮脂をえさとして繁殖するため、毛穴で皮脂が分泌されて詰まることにより、アクネ菌が増え、それが刺激となり、炎症が起こって、ニキビとなります。
ニキビは、皮脂腺が発達している顔などにできることが多いのですが、
2.おしりならではの原因も…?
このようにおしりのニキビであっても、その根本的な原因はニキビ菌の繁殖なのですが、
他の箇所にはない特有の原因もあります。
それが、
3.圧迫や刺激が多い
おしりという箇所はどうしても、座っている時に体重で圧迫されてしまいます。
また、圧迫の際に刺激も受けやすく、そのことでニキビができやすくなったり、
すでにニキビができてしまっている場合には、そのような圧迫や刺激により、炎症がひどくなってしまうこともあります。
4.締め付けなどによる血行不良
おしりというのは血行不良も起こりやすい箇所でもあります。
特に、座っている時間が長いといった方は、やはり、その圧迫によって、血行が悪くなりやすいですし、
締め付けるタイプのボトムスや下着をよく身に着ける方もやはり血行が悪くなりやすいです。
血行が悪くなると、どうしても肌の代謝が悪くなり、肌のターンオーバーも乱れやすくなります。
肌のターンオーバーが乱れると、肌細胞が上手く育たなくなり、古い角質も剥がれ落ちにくくなり、
さらに、そのような肌環境から、肌を守ろうとして、より毛穴に角質や皮脂が詰まりやすくなったり、ニキビの原因になってしまうことがあります。
また、古い角質が剥がれ落ちないことで、おしりの黒ずみの原因にもつながることがあります。
5.蒸れやすい(雑菌が繁殖しやすい)
やはり、長時間座っていることが多いといった方は、血行不良とともに、通気も悪くなることから、どうしても肌が蒸れやすくなります。
さらに、身に着けている衣服についても、パンツスタイルが多いといった方や、
ポリエステルといった通気性のあまりよくないボトムスや下着を身に着けているといった方の場合もやはり蒸れやすくなってしまいます。
そして、蒸れることによって、より毛穴の中で雑菌が繁殖しやすくなり、ニキビもできやすくなります。
6.おしりのニキビを予防、改善させるには?
このようにお尻にニキビができる原因には様々あって、おしり特有の原因もあったりして、やっぱりできてしまうと気になるものです。
では、このようなおしりのニキビって、効果的に防いだり、改善させたりできるのでしょうか?
そのために、例えば、
●肌を清潔にしておく
ニキビの原因がニキビ菌の繁殖であり、またその繁殖を促すのが皮脂であることから、
まずは、余分な皮脂は毎日洗い流して、肌を清潔に保っておくことが大切になってきます。
そのためには、きちんとボディーソープや石鹸で体を洗ってあげるようにすることが大切なのですが、
ただこの時、汚れを落とそうと、ゴシゴシとこすったり、洗浄力の強いボディソープなどを使うと、肌の乾燥を招き、より皮脂の分泌が活発になってしまうことがあります。
何より肌によくないので、洗う際には、たっぷりの泡で、摩擦によってではなく、泡だけで優しく洗ってあげるようにします。
また、体を洗う時にはボディータオルで洗う方も多いと思いますが、ボディータオルはナイロンなどの硬いタオルを使用するのではなく、
できれば、綿や麻などの肌に優しい素材でできた、肌触りのいいタオルをお使いになるのがおすすめです。
そして洗った後は、ぬるま湯でしっかりと泡を洗い流してあげるようにします。
この時、やはり泡が残ってしまうと、それもまた雑菌の繁殖の原因になってしまうこともありますので、
ぬるつきがなくなり、すべすべな状態になるまでしっかりと洗い流すようにしましょう。
●スキンケアで保湿する
おしりのニキビの原因として、肌の乾燥、またその乾燥によって皮脂が過剰に分泌されたり、
ターンオーバーが乱れて、古い角質や皮脂が毛穴に溜まりやすいといったことも考えられます。
特に、お風呂上りに全身がかさつくといった方は、お尻も乾燥している可能性が高いので、保湿をしてあげることをおすすめします。
また、保湿アイテムも、顔や体につけて問題ない化粧水や乳液、ボディーローション、ボディークリーム、ボディーミルクなどがあればそれでいいと思います。
塗る時には、肌をこすったりすることなく、できるだけ優しく塗布してあげましょう。
ただこの時、そのようなアイテムを使って刺激がある場合には、使用を中止し、より低刺激な化粧水などに代えるようにしましょう。
このように、肌がきちんと潤うことで、おしりも、他の箇所と同じように肌が柔らかくなって、古い角質もはがれやすくなります。
●通気性のよい下着、衣服を身に着ける
毎日身に着ける下着や衣服もとても大切です。
まず、通気性のよいもの、あまり体を締め付けないものを選ぶことがポイントとなります。
例えば、下着の場合、ポリエステルなどの化学繊維のものは、丈夫で、なめらかな肌触りで、冬などは保温性もあるので、好んではいている方も多いかもしれませんが、
やはり、通気性が悪く、蒸れやすいですし、特に、夏場などは蒸れて、汗もこもりやすく、雑菌も繁殖しやすいです。
そのため、下着にはできれば、綿(コットン)などの通気性がよく、吸湿性もよくて、蒸れにくい下着を身に着けるのがおすすめです。
衣服については、タイト目のスキニーなどは細見え効果もあったりして、大変人気もあるのですが、
それと同時に、体への締め付けも強く、血行を悪くしてしまう原因にもなりますので、特に体型に合っていない細めのスキニーなどは避けた方がいいでしょう。
また女性なら、パンツスタイルよりも、通気性のよいスカートをはくのがおすすめですし、
パンツスタイルなら、ゆったりとはけるジーンズやワイドパンツなどもおすすめです。
スキニータイプの細身のパンツをはくのであれば、できれば、ワンサイズ大き目のものをはくようにしたり、伸縮性に優れた素材のものをはくようにしましょう。
さらに、女性の場合ストッキングをはく方も多いと思いますが、やはりストッキング自体、通気性が悪かったり、締め付けるものも多いので、
特におしりのニキビが気になる方は、サポートタイプではなく、ひざ下タイプのものをはくようにするといった工夫もいいですね。
●もちろん、下着や衣服は常に清潔に
いうまでもありませんが、衣服や下着は常に清潔なものを身につけるようにしましょう。
当然、毎日取り替えるようにし、最近では、洗剤も除菌効果が高いものもたくさんありますので、そのようなもので洗うようにしたり、
体を拭くバスタオルなどもいつも清潔なものを使用するようにしましょう。
特に、スポーツをされていたり、運動部に所属している学生さんなどは汗もかきやすいので、汗をかいたらこまめに着替えるといったこともおすすめです。
●適度な運動や入浴で血行促進、代謝をよくする
座っている時間が長いといった方や、立ちっぱなしでも、同じ姿勢を長時間続けていることが多いといった方の場合、血行が悪くなりやすく、
おしりの血行も悪くなって、ターンオーバーも乱れやすくなります。
ですから、日ごろから適度な運動を取り入れて、血行や代謝をよくしておくことも大切です。
血行や代謝をよくするには有酸素運動がおすすめなのですが、激しい運動は逆効果になりますので、
例えば、軽いジョギングやウォーキング、サイクリング、軽い水泳など、無理なく続けられる簡単なものでいいんですね。
またお風呂も、シャワーだけで済ませるのではなくて、湯船にきちんとつかって入浴をし、血行をよくするという習慣を身につけるようにしましょう。
入浴も、長時間の入浴は逆に体に負担になりますので、40℃前後のぬるめのお湯に、15~20分程度つかるくらいの入浴がおすすめです。
また、仕事柄どうしても座りっぱなしが多くなってしまうといった方は、
1時間に1回くらいは、立ち上がるようにしたり、軽くストレッチをするようにしたりと、おしりへの負担や圧迫を減らしたり、血行をよくするように心がけましょう。
7.おしりのブツブツやプツプツ、ニキビではないことも?
おしりにブツブツやプツプツとしたものができていると、どうしてもニキビだと思ってしまうのですが、
なかには、ニキビに似ていて、実はニキビではない可能性もあります。
それには、例えば、
●毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)の可能性
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)という可能性もあります。
この毛孔性苔癬というのは、毛穴に角質が詰まることによってできるもので、ニキビが炎症を起こして赤くなるのに対し、
この毛孔性苔癬は、炎症を起こすことなく、ザラザラ、ブツブツといった隆起が起こるというのが大きな特徴です。
色は、肌色や薄い赤、褐色をしていることが多く、痛みやかゆみといった症状はほとんどありません。
その原因はニキビのようにはっきりとせず、ホルモンバランスの乱れだったり、
また、できる年代も、小児から思春期にかけてが多いため、遺伝的なものが関係しているとも考えられています。
そしてこのような毛孔性苔癬の場合、当然、ニキビではないのでニキビ専用の治療薬やケア用品を用いてもあまり効果がなく、
基本的には、肌をきっちりと保湿して、肌のコンディションを整えておくことが改善のために大切とされています。
また肌が乾燥することによってさらに治りにくくなってしまいますので、特に乾燥しやすいお風呂上りに、肌に優しい化粧水やミルクなどで保湿してあげるようにします。
●マラセチア毛包炎の可能性
マラセチア毛包炎というのは、赤く炎症を起こして、見た目にもニキビと非常に似ているためにニキビとよく間違えられるのですが、
ニキビの原因がアクネ菌であるのに対し、このマラセチア毛包炎は、マラセチア菌というカビの一種が原因で起こる炎症です。
カビの一種であることから、湿気の多い場所を好み、特に、湿度の高くなる梅雨の時期から夏にかけてできやすい傾向にあります。
また、夏場でなくても、通気性の悪い衣服や下着を身に着けて、汗をかいたり、蒸れることによってもできてしまうことがあります。
さらに、このマラセチア毛包炎のやっかいなところは、ニキビと違って自然と治癒させることが難しく、
完全に治癒させるためには抗真菌薬が効果的とされているため、皮膚科での受診が必要になります。
もし、丁寧に洗浄したり、優しく保湿したり、あるいは、ニキビ専用のケア用品を使ってもなかなか治らないといった場合には、マラセチア毛包炎という可能性もありますので、
皮膚科での受診をおすすめします。
8.まとめ
いかがでしたか?
ニキビは、顔や背中などにはできても、おしりにできるというイメージはあまりないかもしれません。
でも、意外とできやすい場所でもあり、その原因には、座っている時の圧迫や刺激だったり、
そのことによって血行が悪くなって、肌の代謝も低下してしまい、ターンオーバーが乱れやすいことも原因として考えられるんですね。
さらに、タイトなボトムスや、通気性の悪い下着を日常的に身に着けることで、よりできやすくなってしまったりと、意外な原因もあったんですね。
特に、女性の場合、おしりのそんなニキビは結構気になるもので、見た目にも嫌ですし、座ったりすることで刺激になって悪化してしまうのも心配です。
こちらではそんなおしりのニキビの原因やその改善法、予防法、
さらには、ニキビと似ているけれど、実はニキビではない可能性などについてもご紹介してみましたので、
ぜひ参考になさって、ニキビのない、つるん、すべすべなおしりへと整えてあげましょう!
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