馬油は保湿だけじゃない?その意外な効果に使い道、クレンジングや洗顔、パック、髪にも使える?

馬油は、保湿だけじゃなく、パックや洗顔、クレンジング、マッサージ、火傷のケアまでできてしまう万能アイテムだということをご存知でしょうか?

今回はそんな馬油について、あまり知られていない驚きの効果や効能について、さらに、様々な使い方や、さらに一歩進んだおすすめの活用方法などについても詳しくご紹介してみたいと思います。

今まで保湿だけだった方も、馬油をさらに使いこなして、今よりももっと美肌、全身美容、若さを目指しましょう!

1.馬油とは?

馬油を手に取った様子

馬油というのは、馬のたてがみや腹の部分の脂肪から抽出される油のことです。

「バーユ」や「マーユ」と呼ばれることもあり、

その歴史は古く、最も古いものでは、約4000年も太古の中国騎馬民族の時代から使用されていたという記録も残っています。

また特に皮膚への優れた効能から、主に、火傷や傷などの治療薬として用いられており、

近年では、肌荒れや湿疹、ニキビ、アトピー、育毛などにも様々に活用されています。

2.その特徴は人の皮脂に近いこと

馬油を肌に塗布する女性

馬油の特徴といえばなんといっても、その成分の構造上、人の皮脂に非常に近いということが挙げられます。

それには、オレイン酸やリノール酸、リノレン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸といった脂肪酸が豊富に含まれ、

その構成も、人の皮脂に近い構成となっています。

そのため人の肌とも非常に相性がよく、直接肌に塗っても、ほとんど皮膚刺激になることがありません

そして、皮脂の役割を果たして、肌を保護、保湿してくれる効果にも優れたものとなっています。

3.馬油の色々な効果、効能とは?

●保湿、美肌効果

体の保湿をする女性

先の通りに、馬油というのは人の皮脂に非常に近いことから、人の肌とも親和性が非常に高く、

皮脂の代わりとなって、肌を保護、保湿してくれるようになっています。

まず、肌を保護し、肌内部の水分蒸発を防いでくれるようになり、さらに保湿効果も高く、浸透性にも優れていることから、

肌にもすっとなじんで、肌の内側も保湿してくれるようになっていて、肌の潤いを保ち、角質層を整え、美しい素肌を保ってくれるようになっています。

そして、人の肌と親和性が高く、肌に直接塗ってもほとんど刺激が起こらないことから、敏感肌や乾燥肌の保湿にも安心して使えるものでもあります。

●殺菌効果

馬油にはさらに優れた殺菌効果もあり、肌の上で雑菌が繁殖するのを防いでくれる効果もあります。

そして、馬油に含まれる油分には菌を取り込んで、包み込むという捕菌効果もあることから、

菌の繁殖を防いで、さらにその菌を取り込み、そのまま外側へと排出してくれるという効果もあります。

特に傷口などに塗ることで、優れた抗菌効果を発揮してくれるようになっています。

●抗炎症効果

馬油の成分には、熱を取り去り、炎症を鎮めてくれる効果もあります。

肌の炎症を、肌に刺激を与えることなく優しく鎮めてくれるので、肌がデリケートになっている状態でも安心して塗ることができ、

また、日焼け後のほてった肌、炎症を起こした肌のケアにも使用することができます。

●血行促進、保温効果

馬油で足の血行を促す様子

馬油には、保湿効果だけではなく、肌を保温して、血行をよくする効果もあります。

塗ることにより、血液の循環をよくして、肌の血行も促し、

肌の新陳代謝をよくしたり、代謝がよくなることで、肌の水分量がより高まったり、肌に明るさが出るといった効果もあります。

また、このような血行促進効果から、馬油を使ってマッサージをすることでより血行が促されて、マッサージの効果をアップさせることもできます。

●肌のバリア機能を高める効果

馬油の高い保湿効果に、人の皮脂とも近いことから、皮脂の役割を果たし、また、血行もよくしてくれる効果により、

肌のバリア機能も健やかに保たれるようになり、バリア機能を強化してくれる効果もあります。

特に、バリア機能が低下している敏感肌のケアにも最適なものとなっています。

●抗酸化効果、肌の老化を防ぐ効果

馬油には抗酸化効果もあり、肌内部で活性酸素が過剰に発生するのを防いでくれる効果もあります。

そのような活性酸素は、肌のしわやくすみ、たるみ、シミなどの原因ともなってしまうものでもあり、

その活性酸素を抑制してくれる効果で、そのような肌老化を防いで、肌を若々しく保つといった効果も期待できるようになります。

●火傷や傷の治癒を早める効果

馬油には、高い殺菌効果に抗炎症効果もあり、さらに、肌に油膜を張って、傷口と空気とが触れないようにしてくれる効果もあるため、

傷や火傷の治癒を早めてくれる効果もあります。

●肌のターンオーバーを高める効果

肌のターンオーバーが良くなり、ふっくらとした肌の女性

馬油には、優れた血行促進効果、保温効果があることから、肌の血行をよくし、肌も温めて、

肌の新陳代謝、ターンオーバーも促してくれるようになっています。

肌のターンオーバーがよくなることで、肌の弾力が保たれたり、肌に透明感を与えるといった効果も期待できるようになります。

●シミを薄くする効果

このように馬油には、肌のターンオーバーを高める効果が期待できることから、

肌のメラニンや色素沈着の排出も促され、

シミやそばかすの排出も促して、目立たなくさせるという、美白効果も期待できるようになっています。

●殺菌作用でニキビを改善する効果

馬油の殺菌作用、抗炎症作用でニキビ改善を実感する女性

馬油の優れた殺菌効果に抗炎症効果、肌のターンオーバーをよくしてくれるという効果は、ニキビの改善にも効果的となっています。

殺菌効果と抗炎症効果により、ニキビ菌の繁殖を抑えたり、ニキビの炎症も鎮め、

さらにターンオーバーがよくなることで、ニキビの治りも早めてくれる効果もあります。

●活性酸素除去作用などでアトピーを改善する効果

馬油の高い保湿効果に抗酸化効果で活性酸素を取り除き、

さらに、血行を促したり、抗菌、バリア機能の強化といったこれら5つの優れた作用によって、

肌の免疫力も高めることができ、アトピーの改善にも効果的とされています。

●育毛効果、髪を美しくする効果

頭皮をマッサージする女性

さらに馬油は頭皮や髪に塗っても、優れた効果を発揮してくれるようになっています。

高い保湿効果で頭皮と髪に潤いを与えて、髪をしっとりとなめらかに整えてくれたり、

保湿効果に、頭皮の血行もよくしてくれる効果もあり、頭皮を活性化し、髪に栄養を行き渡らせ、丈夫で抜けにくい髪を育ててくれたり

ツヤとコシのある美しい髪にも整えてくれるようになっています。

4.馬油の基本的な使い方とは?

このように馬油には非常に優れた効果や効能があって、今すぐにでも使ってみたいという方も多いと思いますが、

では実際に使うとなると、どのように使えばいいのでしょう?

その基本的な使い方としては、例えば、

●乳液やクリームの代わりに使う

馬油を乳液の代わりに使用する様子

馬油を肌の保湿や美肌のために使うのであれば、乳液やクリームの代わりとして使うことができるでしょう。

馬油は今では、主に、

・クリームタイプ
・バームタイプ
・オイルタイプ

といったものがあるのですが、

乳液やクリームの代わりに使うのであれば、なかでも、クリームタイプがおすすめです。

オイルタイプやバームタイプでもいいのですが、オイルタイプはサラサラのテクスチャのものが多いため、どちらかというと美容液のような感覚で使うことができ、

バームタイプはテクスチャが比較的硬めのものが多いため、顔に塗るよりも、リップの代わりに唇の保湿に使ったり、ハンドクリームの代わりに使うといった使い方の方がいいかもしれません。

ただ、クリームタイプでは重いといった方は、オイルタイプを使用した方が使いやすい方もいらっしゃるでしょう。

使い方も、乳液やクリームの代わりに使うので、当然、化粧水を塗った後に顔全体に優しく塗布してあげるようにしましょう。

また今では、乳液やクリームに馬油が配合されているものもたくさんありますので、そのようなものも使いやすくなっていますので、おすすめですね。

●全身の保湿に使う

全身の保湿に馬油を使用する女性

顔だけじゃなく、全身の保湿に馬油を使ってもいいですね。

馬油は、肌に非常に優しく、肌がデリケートになっていても安心して使うことができるようになっているので、

乾燥しがちな腕や足、手、ひじやひざ、かかとなどを中心に、全身に使用することができるようになっています

また、エイジングケア効果も期待できることから、年齢が出やすい首やデコルテ、手の甲などのケアにもいいですね。

特に、肌が乾燥するお風呂上りなどに使用するのもおすすめです。

●軽い火傷や傷の治療薬として使う

馬油には保湿効果に、炎症を抑えたり、殺菌、抗菌効果もあることから、傷の治癒にも高い効果があり、また、肌に刺激も与えないので、

火傷や傷の治療薬としても使うことができます。

もちろん、重い火傷や傷を治すことはできませんが、

軽い火傷をしてしまった、軽くケガをしてしまったといった場合に、それを保護するための応急処置や、

治癒を早めたりするケアにも使用することができるようになっています。

●ニキビや炎症など、肌荒れ改善に使う

ニキビや肌荒れが改善された美肌の女性

馬油はニキビや吹き出物、肌の炎症などにも効果を発揮してくれるようになっていますので、

そのような肌荒れができている箇所に集中的に塗布して、改善を早めるといった使い方もできます。

殺菌効果に、肌の代謝をよくする効果もありますので、治癒を早めてくれる効果も期待でき、

また、肌荒れ箇所に塗る時にも、力を加えると刺激になってしまいますので、テクスチャの柔らかいクリームタイプかオイルタイプでケアされることをおすすめします。

5.洗顔にパック、下地、こんな意外な活用方法も!

馬油は顔やボディの保湿に、軽い火傷や肌荒れなどのケアに使用することができるのですが、

さらに、色々と活用してみたいといった方には、こんな活用方法もおすすめです。

●クレンジングや洗顔に使う

馬油はクレンジングや洗顔にも使えます。

その方法もとても簡単で、クレンジングなら、いつもお使いのクレンジングの代わりに馬油を使うだけです。

【馬油クレンジング】

1.まず、馬油を多めに手にとって、顔全体へと優しくなじませます。この時、肌をこすらないようにして、優しくメイクを浮かせるようにしましょう。

馬油をクレンジングとして使用する様子

2.メイクが浮いてきたら、ぬるま湯で洗い流し、その後は普通に洗顔します。

馬油には高い保湿効果があるため、通常のオイルクレンジングのように肌を乾燥させることなく、潤いを保ちながらクレンジングができるようになっています。

※ただし、馬油は通常のクレンジングほどには洗浄力が高くないため、濃いポイントメイクやファンデーションは落とすことができないので、軽めのメイクの時にだけ行うようにしましょう。

馬油を使った洗顔は、主に、乾燥が気になる朝の洗顔がおすすめです。

その方法も、

【馬油洗顔法】

1.まず、馬油を顔全体になじませるようにします。

そして、その後3分~5分くらいそのまま置いて、その後は、濡らしたコットンで優しく拭き取るようにします。

コットンで優しく洗顔する女性

2.コットンで拭き取ったら、基本的には、いつもと同じように化粧水や乳液で整えるようにします。

ただ、拭き取った後も、ぬるつきやベタつきが気になる場合には、ぬるま湯ですすぐようにしたり、軽く泡洗顔するのもおすすめです。

やはり、このような馬油洗顔も、高い保湿効果が得られるようになっていますので、洗った後につっぱたり、乾燥することもありませんので、乾燥肌の方にもおすすめです。

ただ、メイクや、日中の比較的強い汚れや皮脂までは馬油では落とすことができませんので、この馬油洗顔は朝の洗顔だけに行うようにしましょう。

●馬油パック

馬油でパックするのもおすすめです。

その方法もとても簡単で、馬油を少し多めに手にとって、顔全体へと優しく塗布します。

そして、5~10分ほどそのまま置くだけです。

この馬油パックはいつ行ってもいいのですが、お風呂上りに、血行がよくなっている時にパックするのも効果的です。

その場合は、洗顔して、化粧水で整えてからパックするようにし、

パックした後は、余分な馬油だけをティッシュなどで軽くおさえて、馬油を少し残して、そのまま寝てもいいですね。

入浴中にパックすると、さらに、肌の血行もよくなって効果的です。

お風呂でパックする時には、洗顔をした後にパックして、その後、ぬるま湯で軽く落としてから、化粧水や乳液でケアするようにします。

さらに、馬油には血行をよくしてくれる効果もありますので、馬油を塗る時に、優しくマッサージするようにして塗るとより効果的ですね。

馬油パックは週に1回ほどのスペシャルケアとして行うようにしましょう。

●馬油でヘアケア、頭皮マッサージ

馬油の高い保湿効果はヘアケアにもとても効果的で、

さらに、血行を促してくれる効果もあることから、頭皮のマッサージにも使用することができます

その方法もとても簡単で、ヘアケアでは、馬油を適量手にとって、髪全体へと優しくなじませるようにするだけでよくて、

トリートメントやヘアクリームと同じ方法でなじませるといいですね。

その高い保湿効果でシャンプーやドライヤー、パーマやカラーリングなどで傷んだ髪にもしっかりと潤い、栄養を与えて、髪をツヤやかに保ってくれます。

さらに頭皮マッサージをする時には、やはり、適量を手にとって、頭皮へと優しく塗布し、

指の腹で頭皮を包み込むようにし、もみこむようにしながら、優しくマッサージしてあげます。

頭皮をマッサージし、育毛を促す様子

馬油の効果でより血行が促され、さらに、乾燥しがちな頭皮にも潤いを与えて、頭皮の状態も健康的に保つことができるようになります。

●デリケートな目元、唇のケア

目元を優しく保湿する女性

馬油は、人の皮脂にも近く、肌に直接与えても非常に低刺激なことから、

特に、デリケートな目元や唇のケアにも最適ですね。

皮膚が薄く乾燥しやすく、でも皮膚が薄いことから、敏感でもある目元や唇にも安心して使えて、刺激になることもありません。

使用する際には、馬油の中でも塗りやすいクリームタイプや美容液タイプを使用するようにし、塗る時にも、指の腹で優しくなじませてあげるようにしましょう。

●マッサージクリームとして使用

馬油をマッサージクリームとして使用する様子

肌の血行促進やむくみの解消のためにマッサージをされている方も多いかもしれませんが、

特に、肌が敏感な方にとっては、肌への摩擦を和らげるためにマッサージクリームやボディークリームが不可欠です。

でもそんなマッサージクリームやボディークリームの成分も刺激になってしまうことがあり、それが心配な方には、馬油がおすすめです。

馬油なら肌に非常に低刺激で安心して使うことができますし、油分がクッションとなって摩擦を和らげ、

さらに、血行促進効果もあることから、マッサージの効果をよりアップさせてくれるようになっています。

●ブースターとして使用

ブースターの効果を実感する女性

馬油には優れた浸透力があり、そのことから、その後につける成分の浸透もよくしてくれるという効果があります。

そのため、ブースターとして使用することで、その後につける化粧水や美容液、乳液などの美容成分の浸透も高めることができるようになっています。

ブースターとして使用する場合には、洗顔した後に、馬油を顔全体になじませて、その後にいつも使っている化粧水、美容液、乳液やクリームでお手入れをするだけです。

洗顔した後に、馬油クリームなどを直接つけるのに抵抗がある方は、さらっとした美容液タイプが使いやすいのでおすすめです。

また馬油を直接肌に塗って、ニキビや吹き出物などができてしまうこともありますので、そのような場合には、中止するようにしましょう。

●化粧下地に使う

ファンデーションでメイクをする女性

馬油は、化粧下地としても使うことができます。

その優れた保湿効果で肌をしっとりと整え、メイクの乗りをよくしてくれますし、

すぐに浸透してくれるので、塗った後は肌がすぐにサラサラになって、その後にメイクもしやすいんですね。

肌をしっかりと保湿してくれるので、肌のキメも整え、小じわも目立たなく整えてくれる効果も期待できます。

ただ通常の化粧下地のように、色むらやくすみ、毛穴などを補正する効果はないので、薄化粧でもいいような時だけ使用する、

あるいは、肌が敏感で化粧下地が使えないといった場合にだけ使用するといった使い分けもいいですね。

6.まとめ

いかがでしたか?

馬油は昔から火傷や傷の治療薬としても使われてきて、実際にそれには、高い保湿効果はもちろん、

抗炎症や血行促進、抗菌、肌のターンオーバーを整えたり、バリア機能を高めてくれるといった効果まで期待できる、大変優れた成分なんですね。

さらに人の皮脂とも非常に近くて、肌に直接塗っても刺激になることなく、安心して塗ることができるので、

顔や体の保湿に、クレンジングや洗顔、パック、さらに髪や頭皮の保湿、マッサージにと、本当に万能に使えて、きれいになりたい、でも肌に刺激は与えたくないという女性にもぴったりなんですね。

こちらではそんな馬油について、その驚くべき効果や効能、使い方、さらに意外な活用方法などについてもご紹介してみましたので、

ぜひ参考になさって、全身の美容と美肌、美髪などにも馬油をどんどん活用してみましょう!

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