毛穴からにょろっと出ている白い塊、いわゆる角栓って何でできているのでしょうか?またそれはどうしてできてしまうものなのでしょうか?
今回はそんな角栓について、その正体やできる原因、角栓ができにくい肌になる方法、できてしまった時の対処法、改善法などについてご紹介してみたいと思います。
1.角栓は何でできている?その正体は?
通常、毛穴からは皮脂が分泌されて、普通であればそれは、肌のターンオーバーとともに排出されるのですが、
何らかの原因で上手く排出が行われずに、毛穴に溜まってしまい、
さらに、古い角質と混ざり合うことにより、硬くなり、それが、白や乳白色をした塊となったものが角栓です。
一般的に角栓は、その30%が皮脂で、70%が古い角質でできていることが多くなっています。
さらにそんな角栓が長期間毛穴に詰まったままになると、空気と触れ合って酸化し、黒くなってしまい、
それがいわゆるいちご鼻の原因にもなる、ポツポツとした黒ずみとなります。
2.角栓ができる原因は?
角栓ができてしまう根本的な原因には、
・古い角質の蓄積、肥厚
があります。
また、そのように皮脂の分泌や古い角質というのは、それ自体は誰にでも起こるものであり、
通常であれば、皮脂はそのまま排出されますし、古い角質も自然と剥がれ落ちて蓄積されることもなく、角栓や黒ずみになることもありません。
では、角栓ができてしまうのにはどのような原因が考えられるのでしょうか。
例えば、
・誤ったスキンケア
・洗浄不足
・睡眠不足や運動不足、食生活の偏りなどの生活習慣
といったことが考えられます。
・肌の乾燥
肌が乾燥することにより、肌のターンオーバーの乱れにもつながりますし、
またそれとともに、肌が乾燥することによって、その乾燥から守ろうと肌は保護成分でもある皮脂をより多く分泌しようとします。
そこで過剰な皮脂の分泌が促され、ターンオーバーも乱れていることから、
毛穴に皮脂が蓄積されやすく、古い角質も蓄積され、角栓や黒ずみになってしまうことがあります。
・誤ったスキンケア
例えば、洗顔のし過ぎやクレンジングのしすぎといった誤ったスキンケアは、乾燥やターンオーバーの乱れにつながってしまいます。
他にも、肌のべたつきや油分が気になるからと乳液やクリームは使用せずに、化粧だけで済ませてしまっているといった場合にも肌を乾燥させてしまいますし、
さらに角栓や毛穴の黒ずみが気になるからと、ピーリングやパックなど、角栓を除去するケアをしすぎてしまうといったことも、
やはり肌のターンオーバーや乾燥を招いて、より角栓のできやすい肌へと傾かせてしまう要因となります。
・洗浄不足
逆に、洗顔がきちんとできていなくて、毛穴の汚れが落とせずに残ってしまっている、
クレンジングが足りずに、メイクが毛穴に詰まってしまったままになっているといった、洗浄不足もまた角栓の要因となることがあります。
・睡眠不足や運動不足、食生活の偏りなどの生活習慣
例えば、睡眠不足が重なってしまうと、自律神経の乱れを招くとともに、肌のターンオーバー、肌の新陳代謝のリズムを崩してしまう要因となりますし、
運動不足によっても肌の代謝が衰えてしまい、毛穴にたまった皮脂や古い角質が上手く排出されにくくなります。
また、食事のバランスが偏っていたり、
特に、油脂、脂肪分の多い肉類や揚げ物などの脂っこい食事が多かったりすることにより皮脂の分泌が促されて、毛穴に詰まりやすくなることがあります。
3.できてしまったら、取ってはダメ?
角栓ができてしまうのには様々な要因があり、気をつけてはいても、いつの間にかできてしまっていることもあります。
では角栓ができてしまったら、それを取ってもいいのでしょうか?
●無理やり取るを繰り返すことにより毛穴が広がり
角栓は、気になってついつい取ってしまいたくなるものなのですが、無理やり取るのはおすすめできません。
1度くらいであればあまり問題ないかもしれませんが、取ったとしても、結局また新たに角栓ができてしまうことになります。
そして、また取ってしまう、それを繰り返すことによって、毛穴自体が広がってしまって、余計に目立ってしまったり、
毛穴が大きくなるとさらに皮脂が詰まりやすく、角栓ができてしまいやすくなり、さらに毛穴を押し広げてしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。
4.角栓ができたらどうすればいい?
●角栓ができても基本的には放置
ですから、角栓ができたとしても基本的には放置で、
あまり気にせずに、いつもの保湿を重視したスキンケアを続けるようにすることをおすすめします。
また、保湿をする際には、化粧水を必ず付けると思うのですが、その化粧水により肌とともに、角栓も柔らかくしてくれる効果もありますので、たっぷりと付けてあげるようにし、
その後に乳液やクリームなども必ず付けて、さらに柔らかく保ってあげるようにしましょう。
5.そもそも角栓、黒ずみができにくい肌になれる?
●まずはターンオーバーを整えて、健やかな肌状態にすること
角栓はできたとしても、正しくケアをしてあげることで、自然と改善できるものなのですが、
それでもやっぱりできてしまうと気になるもので、それならもともと角栓のできにくい肌を保ってあげるのが一番でしょう。
そのためにまずは、肌のターンオーバーを整えて、角栓ができにくい肌状態を保つことが最も大切だと考えます。
●化粧水、乳液、クリームできっちりと保湿、過剰な皮脂の分泌を抑える
そしてターンオーバーを整えるためには、毎日のスキンケアできっちりと肌を保湿してあげて、肌を乾燥させないことも非常に重要ですし、
毎日の洗顔やクレンジングでは、洗顔のし過ぎやクレンジングのし過ぎには注意しながらも、
洗顔では肌の表面の汚れ、毛穴の皮脂はきちんと落とし、
クレンジングでは肌表面、毛穴に入り込んだメイクもきちんと落とすようにしましょう。
ただ、1度や2度の洗顔料だけでは角栓や黒ずみまでは落とすことは難しいので、ごしごしとこすったりするのは厳禁ですね。
●十分な睡眠、適度な運動、入浴で肌の代謝を整え
スキンケアとともに、生活習慣を正していくことも大切です。
角栓のできやすい方の場合、生活習慣に何らかの原因があることも多く、
例えば、忙しくて睡眠不足の日が多い方であれば、極力睡眠時間を確保し、
できれば、毎日同じような時間帯、さらに望ましいのは夜の10時から12時くらいの間には就寝するように心がけるのがおすすめです。
朝も同じような時間帯に起床するようにし、きちんとした睡眠リズムを確保するようにしましょう。
また肌の代謝をよくして、毛穴から皮脂や古い角質が排出されやすくするために、適度な運動、適度な入浴も心がけましょう。
●食事のバランスを整え、角栓を作らせない
食事のバランスもとても大切で、基本的には、炭水化物にたんぱく質、ビタミン、ミネラル、脂質もバランスよく含まれた食事を心がけるようにし、
特に、ビタミンB2やB6といった栄養素は皮脂の排出を促してくれる働きがあり、
ビタミンCには、過剰な皮脂の排出を抑えてくれる働きもありますので、角栓改善のためにも効果的となっています。
また緑黄色野菜にはそのようなビタミンがバランスよく含まれているものも多いので、緑黄色野菜を積極的に摂るのもいいですね。
角栓や毛穴が気になるといった方の場合、肉類や揚げ物など、脂肪分の多い食事には注意が必要です。
そんな脂肪分の摂りすぎで、代謝し切れなかった油分が皮脂として過剰に分泌され、角栓ができやすくなってしまっていることもあります。
全く控える必要はありませんが、摂りすぎている場合には、控えることで改善させることができるかもしれません。
他にも注意したいのが、辛い食べ物やスパイスなどが効いた刺激の強い食べ物、
さらに、甘い食べ物や添加物の多い食べ物などは、皮脂腺を刺激して、毛穴を詰まらせやすくなってしまいますので、やはり食べすぎには注しましょう。
6.どうしても気になる!そんな場合には?
●AHA配合のホームピーリングを慎重に行う
それでも角栓ができてしまうとどうしても気になってしまうし、
ざらつきなんかもあって、見た目にもよろしくないので、何とかしたいといった場合もあるかもしれません。
そんな場合には、ピーリングを取り入れてみるのもいいかもしれません。
ピーリングというと以前ならクリニックやエステサロンなどでしかできなかったケアですが、
今ではホームピーリングなどもあって、自分で自宅でもできるようになっています。
ただ、ホームピーリングであってもピーリングには代わりがなく、古い角質をはがすというケアでもあり、肌への刺激が弱いわけではありません。
ですから、ご自分で行う際には注意しながら行うようにし、
できれば、肌をこすらずに行うことができる石けんタイプのものや美容液タイプのものを使用するようにし、
ポロポロと落とすことができて、今ではホームピーリングの主流となっているジェルタイプのものを使用するのであれば、優しく、肌をいためないように行うようにしましょう。
成分についても、比較的効果が穏やかなフルーツ酸などが用いられたAHA配合のものを使用するようにしましょう。
そして、ピーリングを行った後には、きっちりと肌を保湿するようにし、肌に極力触れないようにするなど、アフターケアにも気をつけましょう。
行う回数にも気をつけて、頻繁に行わないようにし、多くても週に1回程度にとどめておくのがいいようです。
他にも、ホームピーリングと同様に、自分で角栓ケアができるものとして、酵素洗顔やゴマージュなどもあります。
酵素洗顔は、酵素によって古い角質を分解して落とすというもので、ゴマージュは、ハーブや植物の種などを用いて古い角質を取り除くというものです。
それらもやはりピーリングと同じように、肌への刺激に気をつけながら、アフターケアもきちんとしながら、慎重に行うようにしましょう。
ご自分で行うのが不安という場合には、クリニックやエステサロンなどで施術を受けられるのもいいかもしれません。
多少費用はかかってしまうかもしれませんが、専門家による施術を受けることができ、より安心でしょう。
7.角栓が自然に取れて毛穴がぱっくり!そんな時には?
角栓はやはり、取ってしまうことによって、その後は毛穴がぱっくりと開いてしまうことになり、
その後にまた皮脂や古い角質がたまってしまい、新たに角栓ができてしまいやすくなります。
ですから極力取らないで、化粧水などで柔らかくしながら、洗顔で徐々に取り除いていくというのがいいのですが、
それでも、自然と取れてしまうこともあります。
●角栓が自然と取れてぱっくりと開いた毛穴には
そのような場合には、開いてしまった毛穴へと、やはりたっぷりと化粧水を付けて、その後に乳液やクリームなどで保湿してあげるのが一番いいでしょう。
保湿することで、肌をふっくらとさせることができ、毛穴を多少なりとも目立たなく整えることができるようになりますし、
肌を潤すことにより、過剰に皮脂が分泌されにくくなり、
毛穴に皮脂が溜まりにくくなりますので、新たに角栓ができるのも防ぐことができ、徐々にではありますが毛穴も小さくなっていきます。
この時、すぐに毛穴を閉じようと、収れん作用の化粧水や美容液を使って毛穴を引き締めるという方法もありますが、
引き締め効果というのはやはり一時的なものであり、時間が経ってくるとまた開いてくることも多いので、一時的にでも良いというのであれば効果的ですが、
根本から毛穴を整えようとするなら、やはり保湿化粧水や乳液がおすすめです。
8.メイクでカバーすることはできる?
●メイクの厚塗りがかえって角栓を目立たせることに!
角栓が気になって、かといって取るのもよくないし、でも今すぐに隠したいこともあります。
そんな時に役立ってくれるのがメイクです。
毛穴の黒ずみや毛穴の開きであれば、ファンデーションなどで比較的きれいにカバーすることができるようになっているのですが、
角栓の場合、毛穴から突起していて、ざらついてしまっていることもあり、ファンデーションを塗ることによって余計に凹凸が目立ってしまうこともあります。
特に、カバー力を高めようと厚塗りして、その厚塗りによってかえって角栓が目立ってしまうこともあるんですね。
ではどのようにすれば上手くカバーできるのでしょうか。
●メイクの前の保湿、化粧下地を上手く活用
メイクで角栓を隠す場合には、メイクをする前のスキンケアに化粧下地も上手く活用してあげるようにしましょう。
先のとおりに、化粧水や乳液には角栓を柔らかく整えてくれる効果もありますので、必ず化粧水、乳液で保湿するようにし、
その後に、化粧下地を付けてあげるようにします。
化粧下地である程度カバーするとファンデーションを厚塗りする必要もありませんし、
この時、化粧下地もファンデーションも両方とも、特に角栓が気になる箇所には薄く塗るようにするとより自然とカバーすることができますね。
9.まとめ
いかがでしたか?
毛穴からぽつぽつと出ている角栓、それはいつの間にかできてしまっていて、ざらつきがあったり、メイクをしても余計に目立ってしまったりと、本当に気になるものです。
最近ではそんな角栓に悩む方も多くなっていて、そのことで素肌に自信が持てないといった方も多いかもしれません。
こちらではそんな角栓の正体やできてしまう原因、その正しい、根本からの改善法、困った時の対処法などについてご紹介してみました。
ぜひ参考になさって、もう角栓に悩まされない、つるつる素肌を目指しましょう。
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