透き通るような透明感のある素肌、くすみのない素肌というのはそれだけで美しいものです。
しかしながらいつの間にか肌がくすんでしまうことも多く、その原因というのは単に年齢によるものだけではなく、様々なことが原因として考えられます。
今回は、そんなくすみの原因や、くすみの種類、その改善方法、いつまでも透き通るような透明感のある素肌を保てる方法などについてご紹介しています。
1.くすみとは?
くすみというのは、肌に明るさやツヤがなく、血色もよくなく、肌の色が黒ずんで、透明感が低下している状態のことをいいます。
またキメの乱れや色むらによる肌色の悪さもくすみにあたります。
2.くすみの原因とは?
そんなくすみが起こる原因として考えられるのが、
・血行不良
・乾燥
・紫外線、メラニン
・肌の老化
・糖化、カルボニル化
などです。
肌のターンオーバーの乱れが原因
肌は日々ターンオーバーを繰り返し、作られています。
その周期というのは、年齢によっても異なるのですが、一般的には、健康的な素肌で約28日の周期だといわれています。
そのターンオーバーを繰り返すことで、どんどんと内側から新しい肌細胞が作られ、健康的でハリのある素肌が保たれるようになります。
さらにそのターンオーバーにより肌内部にある古い角質やメラニンなども、肌内部の基底部にある真皮から肌の表面、角質層まで押し上げられるようになり、
最後は自然と剥がれ落ちていくようになります。
そして、古い角質やメラニンなどが剥がれ落ちることで、肌の透明感が保たれるようになるのですが、
そんなターンオーバーの周期が乱れたり、遅くなったりすることで、くすみの原因となる古い角質やメラニンが剥がれ落ちにくくなり、
肌表面に残ってしまうことで、肌がくすんでしまうことになります。
血行不良が原因
血行不良もまたくすみの原因になるでしょう。
肌の血流が悪くなることによって、さらに肌のターンオーバー、肌の生まれ変わりが鈍くなってしまい、透明感が出せない状態になってしまいます。
また、血液は栄養を行き渡らせる役割も果たしていますので、血流が悪くなることで肌内部へとしっかりと栄養が行き渡らなくなり、肌がくすんでしまいます。
また、血行不良はリンパの流れも悪くしてしまいますので、老廃物の排出が滞る状態も起こってしまいますし、
乾燥が原因
肌が乾燥することによって、肌のみずみずしさが失われ、また、肌の生まれ変わる機能も低下してしまいます。
水分量が足りない肌というのは、栄養が足りない肌と同様に肌の働きを鈍らせてしまいます。
さらに、肌が潤っていない状態が続くと、キメも乱れたり、毛穴を開かせたりしてしまいますので、
そんなキメの乱れや毛穴による凹凸によって肌に影ができ、くすみのように暗く見せてしまうこともあります。
紫外線、メラニンが原因
紫外線を浴びることによって肌内部ではメラニン色素が生成されます。
通常、健康的な素肌で、ターンオーバーが正常に行われていれば、そんなメラニン色素も最終的には肌表面へと押し出され、排出されるのですが、
過度な紫外線を浴びてしまったり、過剰にメラニン色素が生成された場合、
あるいは、ターンオーバー自体が乱れていたりすると、排出されずに、そのまま色素沈着を起こして、シミやそばかす、くすみの原因になってしまいます。
肌の老化が原因
当然、年を重ねると肌の生まれ変わり、ターンオーバーの周期が遅くなり、新しい肌細胞が生まれにくくなります。
●女性ホルモンの低下や血管の老化が原因にも
また、年齢とともに肌にツヤを与える女性ホルモンの分泌が減少したり、血管やリンパの老化といった現象、
あるいは、角質が分厚くなってしまう角質肥厚といったことも起こりやすくなりますので、そのことがくすみにつながってしまいます。
糖化、カルボニル化が原因
糖化というのは、体内で糖質とたんぱく質が結びつくことで起こる現象のことで、
その結果として体の中で「AGEs(最終糖化生成物)」という物質を作り出してしまうことです。
またそんな「AGEs」は、糖尿病などの生活習慣病の原因になるのをはじめとして、
近年では、肌の老化を引き起こすこともわかっており、肌内部にあるコラーゲンやエラスチンを破壊して、肌のたるみや老化の原因になってしまいます。
●肌を黄色く変色させ、黄ぐすみの原因にも
さらに、そんな糖化は「焦げ」とも言われることもあるほどで、肌を焦げさせたり、黄色くくすませる原因にもなってしまうということです。
カルボニル化は、あまり聞き慣れない言葉なのですが、肌内部で脂質の分解物がコラーゲンやエラスチンと結合することによって起こる現象のことで、
このカルボニル化によっても肌が黄色っぽくくすんだりすることもあります。
3.くすみは一種類ではない
くすみは、一種類ではなく、その原因やくすみの色によってもいくつかの種類に分けることができます。
それは、
・青黒い、もしくは青白いくすみ
・茶色っぽいくすみ
・黄色いくすみ
といったくすみです。
グレーがかったくすみ
通常は、肌色か血色の言い方だと、頬の辺りがほんのりとピンク色をしていたりするものなのですが、
全体的に、赤みがなく、肌のトーンが暗く、グレーがかった肌色になってしまうことがあります。
そのような場合には、肌が乾燥していてターンオーバーが遅れていることによって起こっている可能性があります。
そんな場合には、肌全体がカサついていて、ツヤもなく、小じわや毛穴が目立っていることも多くなっています。
●古い角質が原因も…
また、古い角質が上手く排出されずに、肌表面に蓄積してしまっていることでも、グレーがかったくすみになることがあります。
そのような場合には、肌の表面がごわついて、硬くなってしまっていることも多くなっています。
青黒い、もしくは青白いくすみ
肌が全体的に青っぽく、肌のトーンも青黒くなってしまうことがあります。
そのような場合には、肌の血流が悪くなってしまっていることが多く、いわゆる“顔色が悪い”状態、青白くなってしまうこともあります。
このような状態を青くすみとも呼ぶことがあり、全体的に元気のない印象を与えてしまいます。
茶色っぽいくすみ
肌全体が茶色っぽく、また、肌色のトーンも低く、茶黒っぽく見えてしまう方もいます。
茶ぐすみとも呼ばれるもので、これは紫外線やメラニンの生成によって起こることが多いくすみでもあります。
また、おでこや頬、鼻など紫外線の当たりやすい部分にのみ起こることもあり、色ムラも引き起こしていることもあります。
さらに紫外線が原因の場合には、その後、シミやそばかすにつながってしまうこともあり、注意が必要です。
●肌への摩擦や刺激により茶ぐすみになることも
紫外線だけではなく、肌をよくこすったり、刺激を与えてしまうことでも色素沈着が起こり、茶ぐすみにつながってしまうこともあります。
黄色っぽいくすみ
肌全体が黄色っぽくくすんでしまうこともあります。
これは黄ぐすみと呼ばれることもあるくすみで、糖化やカルボニル化が原因となっていることが多くなっています。
黄色っぽかったり、茶色っぽかったりすることもあり、
糖化やカルボニル化が原因の場合には、くすみとともに、肌に弾力やハリがない、たるみなどの肌老化も同時に起こっていることも多いようです。
4.くすみを改善させるには?
ではこのようなくすみはどうすれば改善できるのでしょうか。
どのくすみにも共通の改善法として、
・血行を良くする
・肌を乾燥させない
・体を冷やさない
といったことが有効になるでしょう。
くすみを改善させるためには、やはりターンオーバーを整えることが大切で、そのことによってくすみの原因となる古い角質やメラニンの排出が促され、
またさらに、透明感のある若々しい肌細胞も生まれやすくなります。
そして、血行を良くすることでそんなターンオーバーがさらに整えられ、また、肌の血色もよくなり、肌に栄養も行き渡らせやすくなります。
肌の乾燥や体の冷えもまたターンオーバーを乱したり、遅らせたりする原因となってしまいますので、それを防ぐことも必要になります。
そしてそのためには、
・正しいスキンケア
・適度な運動
・入浴
が必要であると考えます。
質の良い睡眠
質の良い睡眠をとることによって、自然と肌の生まれ変わり、ターンオーバーが整えられ、健康的な肌を保つことができるようになります。
逆に言えば、くすみのない透明感のある肌のためには睡眠が不可欠なんですね。
◆就寝してから3時間後に肌の新陳代謝が活発化
また、ただ眠ればいいというわけではなく、肌の新陳代謝が最も活発になるのは、就寝してから3時間後ということですから、
そのころには熟睡できるようにしておくのがいいんですね。
そして、ターンオーバーとともに、肌の透明感やツヤ、若々しさを作り上げてくれる成長ホルモンは、夜の10時から午前2時の間に最も多く分泌されることから、
できればこの時間帯にきちんと睡眠をとっておくというのも効果的でしょう。
正しいスキンケア
美しく健康的な素肌を保つのにはもちろん、くすみをなくし、透明感を保つためにも毎日の正しいスキンケアは必要になります。
まず大切なのは、肌を保湿することで、
乾燥によるくすみを防ぎ、肌の水分量をきちんと保つことで肌の生まれ変わる力、ターンオーバーを繰り返す力も高められますので、
きちんと保湿し、肌を乾燥させないようにしましょう。
さらに透明感を保ちたい場合には、美白化粧品を使うのも効果的でしょう。
例えば、メラニンの生成を抑えてくれるような、
・アルブチン
・トラネキサム酸
・カモミラET
・エラグ酸
・リノール酸
といった有効成分が配合されている化粧品を使用することも効果的です。
また、
・カミツレエキス
・米ぬかエキス
といった成分には、肌に透明感を与え、美白を促進してくれる効果もありますので、このような成分を毎日のスキンケアに取り入れるのもいいですね。
適度な運動
運動不足は血行不良の原因にもなってしまい、その結果として、肌の血行や、肌の代謝も悪くなりくすみにつながってしまうことも多くなっています。
やはり適度な運動は必要で、毎日運動をされている方とそうでない方を比べると、肌のハリやツヤが違うというのもそのためなんですね。
●激しい運動はNG、無理のない範囲で
かといって、激しい運動や体に過度な負荷のかかる運動は、体内の乳酸や活性酸素を発生させてしまい、逆に老化の原因になってしまいますので、
その人にとって無理のない運動をするようにしましょう。
例えば、1日に20分から30分程度のウォーキングでもいいですし、
軽いジョギング、階段の上り下りなどでもいいですね。
軽く汗をかく程度の運動がおすすめです。
入浴
時間がない時なんかはシャワーだけですませている方も多いかもしれませんが、湯船につかっての入浴もくすみ改善には効果的です。
お風呂に入ることで、血行が良くなりますし、肌の血流も良くすることができ、肌を明るく保つことができるようになります。
●38℃~40℃程度のお湯に、10分~15分位つかるのがおすすめ
また、お風呂の温度はだいたい38℃から40℃、時間は、10分から15分程度つかるのがおすすめで、
お風呂のお湯が熱すぎたり、お湯につかっている時間が長すぎてしまうと、
肌を乾燥させてしまったり、血管や心臓に負担をかけてしまうことにもなり、体にも良くないので、これくらいが適当なんですね。
●入浴のタイミングは寝る1時間前位にすませるのがおすすめ
入浴するタイミングもできれば、就寝の1時間前にはすませるようにしたいです。
これは、入浴直後というのは心拍が高くなり、血行も良くなっていることから、交感神経が優位に働いている状態で、
その後しばらくすると副交感神経が働くことから、心身ともに落ち着き、1時間ほど経過することで、眠りにつくのにはいい状態になるからなんですね。
また、血行を良くするということでは、入浴剤に炭酸入りのものを使用するのもおすすめで、さらに肌の代謝をよくすることができるんですね。
5.くすみ種類別改善法
ではくすみ方の違いによって改善方法は異なるのでしょうか。
グレーがかったくすみの改善法
グレーがかったくすみの場合、肌がカサカサと乾燥していることが多く、そのような場合には、やはりたっぷりと保湿してあげることが大切です。
化粧水で水分を与えた後は、乳液やクリームでその水分をきちんと閉じ込めて、必要な油分も与え、肌を保護してあげましょう。
そうすることで肌を柔らかく保ち、透明感も引き出せます。
また、古い角質が蓄積していることによってくすみが起こっている場合には、
その場合にもはやり保湿は大切で、肌を潤いで柔らかく整えることで、古い角質が落ちやすくなりますし、
さらに、このような場合には毎日のクレンジングや洗顔も大切になってきます。
メイクをした日には必ずクレンジングをするようにし、洗顔によってきちんと汚れを落としてあげるようにします。
古い角質が厚く溜まっていて、ごわついてしまっているような状態になってしまうと、洗顔だけでは落としにくくなってしまいますので、
そのような場合には、ピーリングや酵素が配合された洗顔料を使用するのもおすすめです。
ピーリングなどは特に肌への刺激が気になりますので、安心できる医療機関でのピーリングの施術を受けるようにしたり、
自宅でのセルフピーリングであれば、フルーツ酸配合など、低刺激なマイルドピーリングがおすすめです。
青くすみの改善法
青黒く、あるいは青白くくすんでいる場合には、血行不良が原因の場合が多く、血行を良くすることでよくなることが多くなっています。
そのためには、日ごろから適度な運動をして、血行不良を改善したり、きちんと毎日湯船に使って血行を良くすることがくすみ改善の近道です。
また体が冷えることによっても血行が悪くなってしまいますので、体を冷やさないようにし、
特に、見落としがちなのが夏場の冷房で、
夏であっても1日中室内にいるといった方は冬場と変わらないくらいに体が冷えやすくなり、血行不良に陥りやすくなってしまいます。
そんな場合には、室内にいる時は長袖を着るようにしたり、特に手足が冷えないようにするといった工夫が必要でしょう。
茶くすみの改善法
茶くすみの場合、紫外線やメラニンが原因となっていることが多く、日ごろの紫外線対策が大切になってきます。
外出する際には必ず日焼け止めを塗るようにしたり、UV効果のあるファンデーションを使用したり、
あるいは、日傘や帽子で紫外線をカットすることも効果的ですね。
★美白化粧品を使うのも◎
すでに茶くすみに悩まれている方は、先のスキンケアのところでご紹介した、ビタミンC誘導体やアルブチン、
トラネキサム酸などメラニンに働きかけてくれる美白有効成分が配合された化粧品を使用することも有効でしょう。
美白ケアを行うことで、シミ、そばかす、くすみも排出しやすくなり、改善させることもできます。
また、このような茶くすみの場合にも、肌のターンオーバーを整えたり、
黄ぐすみの改善法
黄色っぽくくすんだ状態の場合、肌の糖化やカルボニル化が原因となっていることが多いので、
そのような場合にはやはり、糖分や糖質、脂肪分の摂りすぎに注意をする必要があるでしょう。
特に、スイーツなどの甘いものや甘い飲み物が好きな方、ご飯やパン、麺類などの炭水化物をよく召し上がる方、脂っこい食事が多いといった方は注意が必要で、
そのような食事によって、くすみだけではなく、肌の老化も招いてしまうことになりますので、ほどほどにしておきましょう。
6.毎日の食事で体の中からくすみを撃退
バランスの良い食事は体のためはもちろん、肌を美しく保つためにも欠かすことのできない要素です。
また、くすみを撃退し、肌の透明感を引き出してくれる、美白に効果的な食べ物や栄養もたくさんあります。
例えば摂っておきたい栄養素としては、
ベータカロチン
ビタミンE
リコピン
エラグ酸
鉄分
大豆イソフラボン
といったものが挙げられます。
そしてそれぞれの栄養素の働きは、
ビタミンC…優れた抗酸化効果があり、肌の酸化を防いで、さらに、チロシナーゼというメラニン発生の原因となる物質を抑制する働きもあるために、メラニンを抑え、シミやそばかす、くすみを防ぐといった効果も期待できる。
βカロチン…メラニンによる色素沈着を抑える働きがあり、くすみを防ぐ効果が期待できる。また、肌の新陳代謝を促す働きもあるために、シミやそばかす、くすみの排出を促すのにも効果的。
ビタミンE…肌の血行を良くしたり、新陳代謝を良くする働きがあり、肌のターンオーバーを促して、くすみの改善に効果的。
リコピン…優れた抗酸化作用があり、肌の活性酸素も取り除いて、若々しい素肌を保つ。さらに美白効果にも優れているために、シミやくすみの改善もサポート。さらにシワやほうれい線の改善にも効果を発揮してくれる。
エラグ酸…メラニン色素の生成を抑制する働きで、シミやくすみを防いで肌の透明感を守る。さらに、肌の抵抗力を高める効果もあり、紫外線やストレスからも肌を守ってくれる。
大豆イソフラボン…肌のハリやツヤを高めてくれる女性ホルモン「エストロゲン」の分泌を促して、肌の透明感を高めてくれる。美白効果もあり、くすみやシミも防いでくれる。
鉄分…血行を良くして、血行不良を防ぎ、肌の血色も良くしてくれる。肌細胞へと必要な栄養も行き渡らせて、肌を活性化してくれる。
≪ビタミンCが豊富に含まれる食べ物≫
パプリカ、レモン、キウイ、パセリ、ブロッコリー、イチゴ、ゴーヤなど
≪βカロチンが豊富に含まれる食べ物≫
にんじん、カボチャ、モロヘイヤ、しそ、ほうれん草、パセリ、にら、レバー(鶏・豚)など
≪ビタミンEが豊富に含まれる食べ物≫
アーモンドなどのナッツ類、アボカド、ほうれん草、かぼちゃ、モロヘイヤ、うなぎ、鮭など
≪リコピンが豊富に含まれる食べ物≫
トマト、ミニトマト、すいか、グレープフルーツ(特にピンクグレープフルーツ)、にんじん、柿など
≪エラグ酸が豊富に含まれる食べ物≫
ザクロ、ブルーベリー、イチゴ、アサイー、ラズベリーなど
≪大豆イソフラボンが豊富に含まれる食べ物≫
大豆、大豆製品(豆乳やお豆腐、お味噌、納豆、きな粉など)、山芋など
≪鉄分が豊富に含まれる食べ物≫
レバー(豚、鳥)、煮干、かつお、いわし、鮭、卵、あさり、しじみ、あなごなど
このような食品をはじめ、バランスのよい食を心がけましょう。
また、ショウガやカプサイシンが含まれるトウガラシなども、血行を良くして肌の代謝を高めてくれるようになりますし、
体を温めて、冷えを防いでくれるので、透明感にも効果的でしょう。
7.メイクでくすみを取り去り、透明感を作る
毎日のケアや生活習慣、食事によってもくすみを改善させることは可能ですが、
女性であればメイクによっても、くすみのない透明感あふれる肌を演出することもできます。
これはくすみ自体を根本的になくすわけではないのですが、女性にとっては一番身近でお手軽な方法ですね。
そのために必要なのが、
・ファンデーション
・フィニッシュパウダー
化粧下地はコントロールカラー下地を取り入れる
通常のベージュや白の化粧下地でも肌を明るく整えて、くすみを目立たなく整えてくれるのですが、
より色補正に長けているのが、カラー下地、コントロールカラーと呼ばれるものです。
その色の種類も、
・ブルー系
・グリーン系
・イエロー・オレンジ系
・パープル系
といったものなど、いろんな種類があります。
例えば、血色が悪く青白く見えてしまう方、青くすみで疲れた感じに見られる方にはピンク系がおすすめで、血色を良く、明るい素肌に整えてくれるようになっています。
茶色や黄色っぽくくすんで、全体的に透明感がないといった方はブルー系やパープル系がおすすめです。
薄く塗り広げてあげるだけでも肌全体に透き通るような透明感を与えてくれるようになっています。
グレーっぽくくすんで、顔色が暗く、肌の柔らかさ、若々しさが足りないといった場合には、ピンク系やイエロー系、オレンジ系がおすすめです。
色をしっかりと補正して、ふんわりと柔らかく、明るい印象に整えてくれるようになっています。
●化粧下地の厚塗りには注意、色選びも間違えないように
化粧下地は、くすみや色むらを簡単に補正して、明るい素肌に整えてくれるとても便利なものですが、
くすみを隠そうとついつい厚塗りになってしまったり、
使用される方の肌色に合っていないものを使用すると逆に白浮きなどの原因になってしまいます。
ですから、薄く塗るようにし、
また、元々青白肌の方がブルー系やパープル系のものを選んでしまうとさらに顔色が悪く見えてしまうので、避けるようにしたりといった工夫も必要ですね。
ファンデーションは薄付きで
下地できちんと整えたら、ファンデーションは薄く塗っても十分に透明感を演出できるでしょう。
ファンデーションの種類もパウダータイプのものやリキッドタイプのもの、クリームタイプのものなど様々ですが、
乾燥しやすい肌の方はパウダーよりもリキッドやクリームがおすすめです。
リキッドやクリームが重いといった場合には、BBクリームもおすすめです。
こちらも肌にツヤを与えて、色ムラも補正してくれるようになっています。
また、肌のくすみを飛ばして、透明感、明るさを与えるという意味では、ファンデーションの色も、
通常使用しているものよりも、ワントーン明るいものを選ばれるのもいいかもしれません。
フィニッシュパウダーでより明るく、ふんわり肌に
ファンデーションで整えた後は、フィニッシュパウダーで仕上げるのもおすすめです。
特にリキッドやクリームだけで仕上げてしまうと、ツヤが出すぎてしまうこともあり、
フィニッシュパウダーが、そんなツヤも適度に抑えてくれることができるようになっています。
ハイライトやコンシーラーは?
ハイライトやコンシーラーでも肌に明るさや透明感を与えたりすることもできます。
ただ本来、ハイライトであれば、肌に立体感を与える、コンシーラーであれば、色むらやシミ、そばかす、ニキビ跡をカバーするという目的で使われることが多く、
そのようなことからカバー力の強いものが多くなっています。
もし使用するのであれば、やはり薄めに使うようにしましょう。
8.くすみを悪化させるケアにも注意!
良かれと思って行っているケアが間違っていることも…
毎日、くすみのためにいいと思ってやっているケアがかえって悪化させてしまっていることもあります。
例えば、くすみの元となる古い角質を落とそうとしてゴシゴシと洗顔してしまっている…、
肌の血行を良くしようとして頻繁に顔のマッサージをしているといったことですね。
これらは、肌を必要以上に過度に摩擦することになって、色素沈着を起こし、逆にくすみを引き起こしてしまうことになります。
また、乾燥や血行不良が原因でくすんでいるのに、古い角質がたまっていると勘違いしてピーリングなどの刺激の強いケアを繰り返してしまっているなども、
かえって肌を傷つけて、くすみをひどくさせてしまうことになります。
9.脇やひじ、ひざにもくすみ、黒ずみが…?
くすみや黒ずみは顔だけにできるものではなくて、例えば、脇やひじ、ひざが黒ずんでいるといった方も多いようです。
脇のくすみは摩擦や脇の処理のしすぎも
例えば脇などは、摩擦することが多い箇所でもあり、そのことで色素沈着を起こし、黒ずんだり、角質肥厚の原因にもなって、くすんでしまったりもします。
また、シェービングやかみそりなどによる脇のケアによっても、その摩擦により、黒ずむこともあります。
そんな脇のくすみ、黒ずみの改善のためには、全く摩擦しないというのは体の構造上現実的ではありませんので、
例えば、かみそりやシェービングなどによる脇の処理をしすぎない、また、できれば肌に優しい除毛クリームなどを使用する、
あるいは、古い角質、 角質肥厚が起きている場合には、ピーリングやスクラブで取り除いてあげるといったことも効果的でしょう。
ひじやひざのくすみは摩擦や古い角質が原因
ひじやひざもくすみ、黒ずみになりやすい箇所で、ひじやひざもまた、洋服のこすれや、
ひじや膝を付いたりすることによって摩擦や色素沈着の起こりやすい箇所でもあります。
特に、ごわついていたり、硬くなっているといった場合には角質が蓄積して、固まってしまっていることもありますので、
やはりピーリングやスクラブ、ゴマージュなどでのケアが効果的です。
ただ、このようなケアは体であっても刺激のあるものでもありますので、
ケアをした後はクリームや乳液などでしっかりと保湿をして、肌のコンディションを整えてあげるようにしましょう。
また、体のくすみや黒ずみも、顔のくすみ同様に、肌の代謝を良くしてあげることで改善されるものでもありますので、
基本的には、顔のくすみ改善と同じようなことを心がけてあげことで改善できるんですね。
10.まとめ
いかがでしたか?
顔がくすんでいるとどうしても、どんよりとして、いつも疲れて見られたり、年よりも老けて見られたり、女性としての魅力も落ちてしまいます。
でもそんなくすみは、もともとの肌質ということはなくて、何らかの原因があったんですね。
肌のターンオーバーを良くしたり、肌の血行を良くしたり、たっぷりといい睡眠をとることや適度な運動など、
ちょっとした日常の心がけでも、十分にくすみを取り除くことができますし、
さらにくすみの原因を見極めて、それに合わせたケアをきちんとしてあげることでもくすみは必ず改善され、
明るく、透き通る透明肌を手に入れることができるんですね。
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