凸凹(デコボコ)ニキビ跡、クレーターは治らない?自宅で改善、ケアして、なめらかにする方法とは?

凸凹としたニキビ跡、いわゆるクレーターは治すことが難しいといわれていますが、それは本当でしょうか?

例えば、肌は日々、ターンオーバーを繰り返し、生まれ変わっているものであり、そんな肌の再生力を十分に活用してあげることで、改善を目指すことができないのでしょうか。

今回はそんな悩ましい凹凸を伴うニキビ跡、クレーターの改善法やスキンケア、日常の習慣での改善策などについて詳しくご紹介してみたいと思います。

1.大前提として肌の代謝をよくすること

デコボコとしたニキビ跡、いわゆるクレーターは治すことが難しいといわれていて、

確かに、真皮層の奥や皮下組織にまでダメージが及んでしまっているような重度のクレーターの場合には、自分で治すのは難しいかもしれません。

しかし、軽度~中程度のクレーターであれば、改善させることも可能であると考えます

そのためにはやはり、大前提にあるのが、

肌の新陳代謝、ターンオーバーを整えて、しっかりと肌を生まれ変わらせることでしょう。

またターンオーバーが整うことにより、肌の真皮層内でコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンも生み出されやすくなり、肌の弾力も高まり、

内側から押し上げてくれるので、クレーターの改善に効果的でしょう。

2.本当にターンオーバーで改善させることができる?

ニキビ跡やクレーターに悩む女性

ターンオーバーを整えることがいいのはわかっていても、実際に、ニキビ跡、クレーターまで改善させるにはやはりそれなりの期間もかかってしまいますし、

毎日の地道なスキンケアや生活習慣、食生活を整えることも必要になってきますので、難しいと感じる方も多いでしょう。

でも、時間がかかったとしても、それが必要不可欠なことは間違いないことで、結局はそれだけがセルフケアでできる一番の近道かもしれないんですね。

3.スキンケアでクレーターを改善させる方法

●まずは保湿重視のスキンケア

化粧水で保湿する女性

やはり、クレーターを改善させるためにも、保湿を第一としたスキンケアが必要です。

肌が乾燥してしまっている状態だと、角質が十分に育たないままで剥がれ落ちやすくなり、バリア機能も弱くなって、ターンオーバー、肌の代謝の乱れにもつながってしまいます。

肌のターンオーバーを整えるためにも毎日のスキンケアでの保湿は必要で、

そのためには、当たり前のことなんですが、洗顔後は化粧水でしっかりと水分を与え、乳液やクリームなどで水分を閉じ込めて、肌を守ってあげるケアが大切です

乳液やクリームの油分、それによってニキビや肌荒れが気になる場合には、薄く塗るようにしましょう。

●肌代謝を高める化粧品を使用するのも効果的

たくさんの化粧水のボトル、パッケージ

化粧品、スキンケア用品の中には肌の新陳代謝、ターンオーバーを促してくれる有効成分が配合されているものもあり、そのようなものを活用されるのもいいでしょう。

例えば、ターンオーバーを促進して肌にハリや弾力を与えてくれるエイジングケア化粧品がそれにあたり、

その有効成分としては、

・レチノール
・プラセンタ
・EGF、FGFなどの成長因子
・プロテオグリカン
・幹細胞エキス

などの成分が配合されているものがおすすめです。

●コラーゲン生成を促す化粧品も有効

スキンケア用品には、コラーゲンの生成を促して、肌に弾力を与えてくれるものもあり、そういったものを与えてあげることで、肌の弾力を高めて、クレーターの改善にも効果的となっています。

その成分としては例えば、

・ビタミンC
・ビタミンC誘導体
・プロテオグリカン

などがあります。

また、ビタミンCが肌の弾力を高めるのに効果的なのですが、不安定で壊れやすい成分でもあり、補給してあげるのであれば、より安定性の高いビタミンC誘導体がおすすめですね。

●色素沈着のニキビ跡には美白化粧品も

赤くなったニキビ跡や茶色や紫っぽくなって、色素沈着してしまっているニキビ跡には、ターンーバーを促し、そんな色素沈着の排出を促してくれる美白化粧品も効果的でしょう。

その成分としては、

・L-システイン
・ビタミンC誘導体
・トラネキサム酸
・カモミラET
・アルブチン
・エラグ酸
・プラセンタ

などがあり、このような成分が配合されているのもがおすすめです。

●適度なピーリングも

例えば、古い角質が蓄積されてしまい、そのことによって、ターンオーバーが阻害され、肌の新陳代謝が上手くいかずに、ニキビ跡、クレーターがよくなってくれない場合もあります。

そんな時には、ピーリングで古い角質を取り除いてあげるのも効果的な場合があります。

ピーリングというのは、AHA(フルーツ酸)など、酸の力によって古い角質を取り除くケアのことで、今では自宅で簡単にセルフケアできるものも増えています。

■ピーリングは肌への刺激も強いため、必要な場合のみ行う

ただ、ピーリング自体、肌に刺激の強いものが多く、ケアの際には注意が必要でしょう。

例えば、古い角質が蓄積している時にのみ行うようにし、その判断としては、くすみがひどい場合や肌が硬く、ごわついてしまっている場合などにのみ行うようにしましょう。

行う回数についても、頻繁に行うことは避けて、1回ケアすれば、1,2週間は行わないなど、必ず間隔をあけて行うようにしましょう。

4.生活習慣でクレーターを改善させる方法

生活習慣を見直したり、正すことによっても肌の代謝をよくしたり、ターンオーバーを整えて、ニキビ跡、クレーターを改善させることは十分に可能です。

それには、

質のよい睡眠で肌代謝を活発にしておく

質のよい睡眠を取る女性

質のよい睡眠は、肌の新陳代謝を整え、健やかなターンオーバーを繰り返すためには必要不可欠です。

●入眠から3時間で成長ホルモンが最も分泌され、肌代謝も活発に

そのためにはただ単に眠ればいいというわけではなく、

例えば、肌の代謝をより整えてくれる成長ホルモンが最も盛んに分泌されるのが、眠りについてから3時間後とされていますので、

入眠から3時間後にはぐっすりと熟睡しておくことが大切です。

こちらも、成長ホルモンの分泌のために大切な時間帯とされている、22時から深夜2時の間に眠っておくことも大切で、

22時が無理でも、日付が変わるころ、深夜12時までには眠りについておきたいところです。

できれば、部屋を暗くして眠るようにし、朝の日の光とともに自然に起きるのが理想的ですね。

●それはわかっていてもなかなか眠れないといった方は…

・入浴は眠る前の1、2時間前には済ませておく

のもいいでしょう。

そうすることで、入浴により温まった体が少しずつ冷めていき、眠るにつく頃にはちょうど体の深部体温も下がっていっている状態で、

心身をリラックスさせる副交感神経も優位になっていき、自然と眠りにつきやすくなります。

・できるだけ毎日、就寝時間と起床時間を同じにしておく

そうすることによって、その時間帯になると自然と眠くなってくる習慣がつきますので、

布団に入ってもなかなか眠れないといったこともなくなり、より質の高い睡眠に入ることができるでしょう。

5.適度な運動で代謝をよくしておく

運動をする女性

●無理なく続けられる軽い運動がベスト

毎日適度な運動を取り入れてあげることによって、体の代謝や血行をよくするのはもちろん、

肌の血行もよくなりますし、血行がよくなると、肌の代謝もよくなって、ターンオーバーも整えられて、ニキビ跡、クレーターの改善にもつなげれるようになるでしょう。

●ウォーキングや軽いジョギング、お散歩、日常生活で体をよく動かす習慣を

運動といっても、難しい専門的なエクササイズや激しい運動などは必要ではなくて、

例えば、

・ウォーキングや軽いジョギング

・ご近所を軽く散歩する

といったことでもいいんですね。

大切なことは無理なく続けることで、忙しくてなかなか時間が取れないといった方であれば、例えば、

・お掃除をする時にはできるだけ全身を大きく使うようにする

・通勤や通学の際には、週に何日間かは一駅分を歩いてみる

また、

・駅や会社、お店などで、エレベーターの代わりに階段を使うようにする

・お買い物の際には、車ではなく、歩いたり自転車でお店まで行くようにする

といったことでもいいですね。

日常的にできるだけ体を動かすようにして、血行をよくしておくのもいいですね。

6.食事でクレーターを改善させる方法

●基本はバランスの取れた食事を

バランスの取れた食事内容

美肌を維持するためにはもちろんですが、肌の生まれ変わりの促進、クレーター改善のためにも毎日の食事もまた大切です。

基本的には、肌の代謝をよくするためにも、たんぱく質や糖質、脂質、ビタミン、ミネラルとバランスよく摂って、

肌へもたっぷりと栄養を与えることができる食事を心がけるようにしましょう。

7.クレーター改善のために摂りたい栄養、食品とは?

また特に、クレーター改善のためにおすすめなのが、肌内部のコラーゲンを作り出す栄養素やコラーゲンの生成を高める栄養素が含まれる食品です。

コラーゲンの元になるアミノ酸

アミノ酸が含まれる食材

肌の弾力を支え、肌へとハリを与え、肌の凹凸やクレーター改善のために欠かすことのできないコラーゲンはアミノ酸でできています

そのことからアミノ酸をたくさん摂取してあげることによって、肌内部のコラーゲンを増やし、クレーターの改善にも効果的と考えられます。

アミノ酸を含む食品としては、

鶏肉、豚肉、牛肉、大豆、豆腐や高野豆腐などの大豆製品、牛乳やチーズなどの乳製品、ゼラチン など

があります。

またアミノ酸には多くの種類があるのですが、なかでも、

・プロリン、リジン…コラーゲン自体の原料となり、コラーゲンを増やす

・アスパラギン…肌の角質層の代謝を促し、コラーゲンや肌の水分を生み出しやすい肌へと整える

・セリン…肌の天然保湿因子にも含まれるアミノ酸で肌の水分量をアップさせてくれる

といったアミノ酸がより効果的です。

プロリンやリジンが含まれる食べ物としては、

豚肉、鶏の胸肉、大豆、大豆製品、牛乳やチーズなどの乳製品、動物のゼラチン質の部分 など

アスバラギンを含む食べ物としては、

アスパラガス、大豆もやし、肉類、サトウキビ など

セリンが多く含まれる食べ物としては、

牛乳、大豆、高野豆腐、かつお節 など

があります。

肌の細胞を作るたんぱく質

たんぱく質豊富な豆類とお豆腐

たんぱく質は、筋肉や内臓、髪の毛などを作り上げる元ともなる栄養素であり、人の肌もたんぱく質でできています。

そのことから、肌の弾力を保ち、肌を内側から押し上げて、クレーターの改善のためにもやはりたんぱく質は必要となるでしょう。

たんぱく質を豊富に含む食品としては、

鶏肉、豚肉、牛肉、大豆などの豆類、大豆製品、魚介類、牛乳、乳製品、卵 など

があります。

コラーゲンの生成を促すビタミンC

ビタミンC豊富な果物

ビタミンCには、肌の内部でコラーゲンの生成を促してくれるといった働きがあり、肌に弾力を与えて、ハリを与えるのにも効果的となっています。

凹凸を伴うニキビ跡、クレーターの改善にも効果的ですし、

肌のメラニンや色素沈着にも働きかけて、排出を促してくれるといった働きもあるために、色素沈着を伴うニキビ跡の改善にも効果的となっています。

ビタミンCが豊富に含まれる食べ物としては、

キウイフルーツ、アセロラ、レモン、赤ピーマン、黄ピーマン、グレープフルーツ、いちご、ブロッコリー など

があります。

肌の代謝を促すビタミン ミネラル

ビタミンやミネラルの中には、肌の新陳代謝や生まれ変わりを高めて、肌内部でコラーゲンが生成されやすい状態へと整えてくれるビタミンやミネラルもあります。

例えば、

●肌の代謝を促してくれたり、肌の血行を良くしてくれる効果のあるビタミンとしては

・ビタミンA…肌の新陳代謝を促し、肌や粘膜を丈夫に、健やかに保ってくれる(鶏レバー、うなぎ、ニンジン、ほうれん草、モロヘイヤなど)

・ビタミンB群…肌の代謝を促し、たんぱく質や脂質の代謝も良くしてくれる(豚肉、うなぎ、さんま、かぼちゃ、ブロッコリーなど)

・ビタミンE…血行を良くし、肌の生まれ変わりも高め、肌の老化を防ぐ効果もある(ナッツ類、ほうれん草、アボカド、かぼちゃ、うなぎ、いわしなど)

があります。

●肌の代謝を良くしてくれるミネラルとしては

・鉄分…肌の代謝を活性化、たんぱく質の代謝も促す(鶏肉、豚肉のレバー、うなぎの肝、ほっき貝、みる貝、大豆、大豆製品、卵など)

・亜鉛…体内でビタミンCと結びつき、よりコラーゲンの生成を促す(牡蠣、ナッツ類、大豆、牛肉、魚介類など)

・シリカ…コラーゲンを結びつけ強化する(小麦、キビ、とうもろこし、玄米、じゃがいも、アスパラガスなど)

といったミネラルを積極的に摂るといいでしょう。

他にも、

・「ショウガオール」を豊富に含む生姜

・「DHAやEPA」を豊富に含む青魚

・「アリシン」を豊富に含むにんにくやニラ

などは、血流をよくして、肌の血行をよくして、肌の代謝をよくするのも効果的です。

さらに、

・コラーゲン自体を豊富に含む食品、豚足や手羽先、軟骨、フカヒレなど

・肌の水分量を高めてくれるセラミドを豊富に含む食品、こんにゃく、しらたき、黒ごま

などを摂ってあげることも、コラーゲンや肌の水分量を高めるのに効果的でしょう。

※ただ牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類、ビタミンEを豊富に含むナッツ類などは脂肪分を多く含むものでもあり、

食べ過ぎることで、脂肪分が過多になり、カロリーオーバーやニキビができやすくなってしまうこともありますので、食べすぎには注意し、

食べるのであれば、脂肪分の少ない部位を選ぶなどの工夫をされるのもいいですね。

8.自宅でのケアは無理なく続けること、ケアしすぎないことも大切

先にも述べましたが、ニキビ跡やクレーターを治すには、特に、セルフケアで改善させるには毎日の地道なケアや生活習慣を整えることが必要で、

長い目が必要になるんですね。

そのためには、今すぐに何とかしようと思うのではなくて、毎日無理なく、自分なりに行える方法で続けるのが大切です。

そして、何とかしようと思って、ついついケアしすぎてしまって、それが逆に悪化させてしまう原因になったり、他の肌トラブルにつながってしまうこともありますので、

ケアしすぎないことも大切で、できるだけ肌に優しく、低刺激な方法でケアを続けていくということも大切ですね。

9.それでもだめならクリニックでの治療、施術を検討してみる

クリニックでレーザー治療を受ける様子

このように、改善方法はたくさんあって、日常的に簡単に取り入れることができるものも多くあるのですが、それでもなかなかよくならなかったり、

特に、重度のクレーターにお悩みの方の場合、美容皮膚科や美容外科など、クリニックでの治療も検討されてみるものいいかもしれません。

●ケミカルピーリングやレーザー治療が主流

クリニックでは現在、古い角質を取り除いて、ターンオーバーを促すケミカルピーリングや、

肌へとレーザーを照射し、肌の再生や代謝を促したり、真皮のコラーゲン生成を促したり、

あるいは、クレーター自体を削り取りなめらかにするといった施術法もあるレーザー治療(フラクショナルレーザー、炭酸ガス(CO2)レーザー、クールタッチレーザー、ピクセルレーザーなど)

他にも、コラーゲンやヒアルロン酸注射、小さな針をさすダーマローラーやマイクロダーマブレージョン

肌内部のコラーゲン生成に関わる繊維芽細胞を増やしてくれるFGFを用いた施術

自身の皮膚を培養して移植する培養表皮移植(皮膚移植)、角質培養といった施術を行っているところもあるようです。

このようなクリニックでの治療は、自宅で自分で行うケアよりもやはり効果が早いものが多いようです。

10.クリニックでの治療、施術の注意点は?

▲保険適用外で費用が高額に

このようなクリニックでの治療、施術の場合、保険が適用されないのでどうしても高額になってしまいます。

またその多くが一度の施術で終わることがなく、何度か通院して、施術を数回受けたり、定期的に受ける必要があるものがほとんどで、やはりそのたびに費用がかさんでしまうといったデメリットもあります。

▲治療技術や効果がクリニックによってまちまち

その治療や施術の技術、効果というのはクリニックによっても差があり、高額な費用を支払ったのにあまり効果が得られなかったというケースもあるようです。

ですから、クリニックを選ぶ際には事前に下調べをしっかりとした上で、慎重に選ぶようにし、

また、実際に治療、施術を受ける前にはカウンセリングを受け、納得をした上で受けるようにしましょう。

11.まとめ

いかがでしたか?

凸凹としたニキビ跡やクレーターは本当に嫌なもので、鏡を見るたびに気になったりするものです。

それでいて、そんな凸凹は本当に治しにくいもので、何をやってもなかなかよくならないといった方も多いかもしれません。

でも、肌というのはいつでもターンオーバーを繰り返して、生まれ変わっているものであり、またそれは、年齢を重ねても同じで、決してあきらめる必要はないんですね。

特に、あまりにも深刻ではない、軽度から中程度ほどのクレーターや、色素沈着したニキビ跡であれば、

毎日のスキンケアや食事、生活習慣を正しておくことで改善させることは十分に可能ですから、無理なく、気長に、そして着実に改善を目指していきましょう。

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