オイルというとどうしてもカロリーが高くて、体に悪いというイメージがあるのですが、近年ではそんなオイルのイメージも変わりつつあって、
オイル(油)の中には、不飽和脂肪酸、必須脂肪酸が豊富で、他にもビタミンAやビタミンEなども豊富で、健康はもちろん、
肌の代謝やターンオーバーをよくしてくれたり、優れた抗酸化効果で老化防止、若々しさに効果的な美容オイルもたくさんあります。
今回はそんな毎日でも摂りたいおすすめ美容オイルに、オイルの摂り方などについてもご紹介しています。
1.健康、美容によいオイルの条件とは?
オイルの主成分は脂肪酸となっていて、そんな脂肪酸は、
・不飽和脂肪酸
とに分けられます。
そして、飽和脂肪酸は、一般的に肉や乳製品などに多く含まれるオイルであり、適切な量であれば問題ないのですが、
摂り過ぎると悪玉コレステロールを増やす原因になってしまうものでもあります。
一方で、積極的に摂っていただきたいのが、不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸には、主に、
・オメガ6系脂肪酸(リノール酸、γリノレン酸など)
・オメガ3系脂肪酸(αリノレン酸、DHA、EPAなど)
があります。
このような不飽和脂肪酸、なかでもオメガ3系の脂肪酸には、悪玉コレステロールを減少させたり、
動脈硬化や高血圧など、あらゆる生活習慣病の予防にも効果的とされていて、近年注目を集めているものでもあります。
そしてこのような不飽和脂肪酸が豊富に含まれているオイルが健康や美容によいオイルと言えます。
2.飲むオイルの効果、効能って?
ではこのような健康や美容によいオイルには具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。
例えば、
・肌のターンオーバーを整え、肌をなめらかに、美しく保つ
・抗酸化効果で老化防止、若々しさを保つ
・空腹を和らげ、ダイエット効果
といったことが挙げられます。
他にも、
・腸の働きをよくし、便秘の改善
・情報伝達や記憶力、神経や感情など、脳の機能を健やかにコントロールする
・善玉コレステロールやホルモン、血液などの元となる
・抗炎症、アレルギーや肌荒れを改善させる
といった効果も期待できるようになっています。
3.美人を作るおすすめ飲む美容オイル
では美容や美肌にもとても効果的で、毎日の美しさをサポートしてくれるオイルにはどのようなものがあるのでしょうか。
オリーブオイル
オリーブの果実から抽出されるオリーブオイルには、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、
また、βカロチン(ビタミンA)やビタミンE、ポリフェノールに、植物性スクワランなども含まれています。
そんなオリーブオイルには、肌の代謝をよくしてくれたり、高い抗酸化力もあり、若々しさを保ち、肌の老化防止といった効果が期待できるようになっています。
そして、肌にハリやツヤを与えてくれたり、髪にツヤを与えてくれるといった美髪効果も期待できるようになっています。
不飽和脂肪酸が豊富に含まれていることで、悪玉コレステロールを減少させたり、中性脂肪も減らし、あらゆる生活習慣病予防に効果的とされています。
ココナッツオイル
ココナッツオイルは、ココナッツの巨大な種子から抽出することができるオイルであり、
ビタミンEやラウリン酸などの中鎖脂肪酸が豊富に含まれています。
そんな豊富なビタミンEによって血行を促進してくれたり、
優れた抗酸化作用で老化防止、シワやシミなどの改善、美白といった効果も期待できるようになっています。
また、中鎖脂肪酸には胃腸の働きを促したり、腸のぜん動運動を高めてくれる効果もあり、便秘の解消にも効果的で、腸内環境も整えてくれるようになっています。
さらに、免疫力を高めて、病気やケガなどの治癒力を高めるといった効果も期待できるようになっていて、
免疫力が高まることで、ニキビや肌荒れなど、皮膚トラブルの予防、改善にもつなげられるようになっています。
アマニ油(亜麻仁油)
アマニ油は、亜麻という植物の種子から抽出することができるオイルのことで、
αリノレン酸などのオメガ3系の脂肪酸が豊富に含まれていることで知られるオイルでもあります。
そんなオメガ3系脂肪酸には、血液の状態をサラサラに保ったり、血管を保護して血流を改善させたり、
また、動脈硬化や高血圧などのあらゆる生活習慣病を予防するといった効果が期待できるようになっています。
また、肌荒れを改善して、肌を健やかに保つといった効果も期待できるものとなっています。
さらに、アレルギー症状を抑えたり、老化防止効果や、脳の機能を高めてくれるといった効果も期待でき、認知症予防や記憶力、集中力を高める効果も期待できるようになっています。
アマニ油には、リグナンという成分も含まれ、これには女性ホルモンと似た働きがあり、ホルモンバランスと整えてくれたり、
更年期障害や生理痛を和らげてくれる効果も期待できるようになります。
エゴマ油
エゴマ油は、エゴマというシソ科の植物から抽出されるオイルであり、こちらにもまたαリノレン酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
その豊富な不飽和脂肪酸により、血液の状態がサラサラに保たれたり、
そのことによって血液の循環もスムーズになり、肌のターンオーバーを整えてくれるといった効果もあります。
そして、肌にふっくらとしたハリを与えたり、潤いを保って、肌の水分バランスを整えたり、
肌の老化防止にも効果的となっています。
また、中性脂肪や血中コレステロールを減少させてくれる効果も期待でき、動脈硬化などのあらゆる生活習慣病予防に効果的となっています。
アボカドオイル
アボカドオイルは、アボカドの果実から抽出されるオイルのことで、
それにはビタミンEやビタミンB群、ビタミンAにカリウム、カルシウム、オレイン酸なども豊富に含まれています。
その栄養素はアボカドの実と同様に豊富で、例えば、ビタミンAやビタミンB群には皮膚や粘膜を丈夫に、健やかに保ってくれる効果がありますし、
肌のターンオーバーを促してくれる効果もあり、美容、美肌にも効果的となっています。
さらに、高い抗酸化効果や血行をよくしてくれる効果のあるビタミンEも豊富なことから、老化防止やむくみを防いでくれる効果、
また、ダイエットや貧血を防いでくれるといった効果も期待できるようになっています。
オレイン酸も豊富に含まれていることから、悪玉コレステロールを減らし、コレステロール値を正常に保って、生活習慣病を予防してくれたり、
腸の働きを活性化して、便秘の予防や解消にも効果的となっています。
インカインチオイル
インカンチオイルというのは、グリーンナッツという、ペルーを原産とし、星の形をしていることも特徴的な植物の種子から抽出することができるオイルとなっています。
「グリーンナッツオイル」や「サチャインチオイル」とも呼ばれ、それには、オメガ3系脂肪酸であるαリノレン酸や、
ビタミンAにビタミンE、他にもオメガ6系脂肪酸にオメガ9系脂肪酸も含まれています。
特に、αリノレン酸などのオメガ3系脂肪酸に、ビタミンEの含有量が非常に豊富で、
オメガ3系脂肪酸にいたっては、その成分の約50%がオメガ3脂肪酸でできているほどだということです。
ビタミンEの含有量も他のどのオイルよりも多いということです。
そしてその効果としては、αリノレン酸や、他のオメガ6などの必須脂肪酸によって、血液がサラサラに保たれたり、
血管の老化も防いで、動脈硬化の予防や高血圧、コレステロールにも働きかけ、あらゆる生活習慣病予防もサポートしてくれるようになっています。
さらにビタミンAに、若返りのビタミンであるビタミンEも豊富なことから、肌の代謝、生まれ変わりが促されたり、
肌にハリやツヤ、潤いを与えてくれるといった美容効果にも優れています。
また優れた抗炎症効果もあり、肌荒れも防いでくれるようになっています。
マカデミアナッツオイル
マカデミアナッツオイルには、不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸にパルミトレイン酸が豊富に含まれ、飽和脂肪酸も含まれているのですが、
マカデミアナッツオイルの脂肪酸のほとんどが健康によい不飽和脂肪酸となっています。
またそのことから健康促進に非常に効果的で、悪玉コレステロールを減らして、あらゆる生活習慣病の予防、
さらに、パルミトレイン酸には、脳への血流をよくしてくれる効果や、血管を丈夫にしてくれるといった効果も期待でき、
脳梗塞や脳卒中、心臓病の予防にも効果的とされています。
他にも、肌の修復を促してくれるといった効果も期待でき、肌の内部で角質層や皮脂の働きを健やかに保ってくれる効果もあり、
健康的で美しい素肌を保ち、シワやたるみ、くすみ、肌荒れなど、肌老化や肌トラブルの改善にも効果的なオイルとなっています。
4.1日にどれくらいの量摂ればいい?
このようにオイルには、健康効果とともに、美容や美肌にもよいものも多くて、ぜひ毎日でも摂りたいものでもあるのですが、
やはり脂質ということから、カロリーも高く、摂りすぎには注意です。
では1日にどれくらい摂ればいいのでしょうか?
その摂取量としては、それぞれのオイルにもよるとは思いますが、ほとんどのオイルは、1日に大さじ1杯程度(12g)、
多くても大さじ2杯(24g)くらいまでが適量でしょう。
数種類のオイルを取り入れた場合にも、トータルで大さじ1杯~2杯がおすすめです。
5.美容オイルの効果的な摂り方は?
オイルにも熱に強いものと弱いものとがあり、
特に熱に弱いオイルの場合、熱を加えることによって、効果が半減してしまったり、逆に、オイルを酸化させてしまい、体によくない酸化油となってしまうことがあります。
そして、
●熱に強いオイルとしては、
・オリーブオイル
・インカンチオイル
・アボカドオイル
・ココナッツオイル
・マカデミアナッツオイル
●熱に弱いオイルとしては、
・アマニ油
・エゴマ油
があります。
特に熱に比較的強いオイルにはオリーブオイルやインカンチオイルなどがあり、これらは加熱調理もすることが可能となっています。
ただ、あまりに高温である場合には、酸化してしまうこともありますので、酸化が気になる方は、
例えば、サラダにかけてみたり、冷製スープやパスタ、熱すぎないお味噌汁に混ぜてみたり、パンにかけたりして、
過熱していないお料理などと一緒に摂るのがおすすめです。
6.逆に摂らないほうがいいオイルは?
逆に摂らないほうがいいオイルとしては、トランス脂肪酸が含まれているオイルです。
トランス脂肪酸はオメガ3系の脂肪酸の働きを弱くしたり、あらゆる生活習慣病の原因にもなってしまうものでもあります。
トランス脂肪酸が多く含まれるものとして、
・フライドポテト
・カップラーメン
・スナック菓子
などがあります。
古くなったり、熱によって酸化した油も摂らないようにしましょう。
例えば、αリノレン酸などの健康と美容によい油であっても、酸化すれば、逆に体にとって悪影響を及ぼす恐れのあるものとなってしまいます。
ですから、オイルを取り入れる際にはできるだけ新鮮なうちに使い切るようにし、古くなって、品質が変わってしまったものは取り入れないようにするといったことが必要ですね。
7.摂り過ぎてはいけないオイルは?
リノール酸などのオメガ6系脂肪酸は、適量であれば、健康にも美容にもよいものなのですが、摂りすぎてしまうと逆にアレルギーや動脈硬化などの原因となってしまいますので、注意が必要です。
リノール酸が多く含まれるオイルとしては、
・サラダ油
・ダイズ油
などがあります。
8.まとめ
いかがでしたか?
オイル(油)というとどうしてもカロリーが高かったり、コレステロールを増やしたりといったイメージあり、あまりいいイメージを持たれていない方も多いかもしれませんが、
このようにオイルの中には、オメガ3脂肪酸を豊富に含み、ビタミンEやビタミンAなども豊富で、肌の代謝をよくしてくれたり、
優れたアンチエイジングで肌老化を防いで、肌のハリやツヤ、潤いを守ってくれる美容オイルもたくさんあるんですね。
さらに、ダイエットや便秘の改善にも効果的なものまでありますので、
適量や摂り方をきちんと守って、上手く取り入れながら、美容と健康に役立ててみるのもいですね。
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