テカりやべたつき、ニキビや毛穴の原因にもある脂性肌、それには男性ホルモンが影響していることをご存知でしょうか?
きちんとスキンケアをしていても脂性肌が改善されないのにはそんな男性ホルモン、さらに、ホルモンバランスの乱れが原因になっていることも多く、
今回はそんな脂性肌と男性ホルモンとの関係、ホルモンバランスの乱れの原因や、ホルモンバランス以外の脂性肌の原因などについてもご紹介してみたいと思います。
ぜひ、脂性肌の根本改善にお役立てください。
1.脂性肌(オイリー肌)とは?
脂性肌(オイリー肌)というのは、何らかの原因により毛穴で過剰に皮脂が分泌される肌状態となり、
肌全体が脂っぽくなったり、テカリを感じやすくなる肌状態のことです。
特に、毛穴が多く存在する額から鼻筋にかけての、いわゆるTゾーンの皮脂の分泌が過剰になりやすく、
テカリをはじめ、毛穴に皮脂が詰まりやすく、毛穴の黒ずみや角栓、あるいはニキビや吹き出物ができやすいというのも脂性肌の特徴となっています。
2.皮脂の分泌を促すのは男性ホルモン?
肌の皮脂の分泌が促すのは、体内のホルモンの作用であることもわかっており、
なかでも、テストステロンやアンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンの作用によるものであるとされています。
そのため、このような男性ホルモンの分泌が盛んになることにより、肌では皮脂の分泌も促され、肌が脂っぽくなってしまうことが多く、
また女性でも男性ホルモンは分泌されていて、このようなテストステロンやアンドロゲンといった男性ホルモンも分泌されています。
これは通常のことであり、それらの分泌がピークとなるのが思春期の時期であり、この頃に肌が脂っぽくなりやすかったり、ニキビができやすくなるのはそのためで、
なかには、30代後半から40代にかけても男性ホルモンの分泌が活発になる方もいて、
特に思春期に脂性肌に悩まれていた方は、40代の前半にかけても脂性肌になりやすい傾向にあるといわれています。
女性ホルモンでも、「黄体ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンには皮脂の分泌を促す働きがあります。
これは、特に女性の生理前に多く分泌されるホルモンであり、
生理前になると肌がテカりやすかったり、ニキビができやすいといった方も多く、それはこのホルモンが影響しているといわれています。
ただ、この黄体ホルモンが生理前に活発になることは正常なことであり、
肌が脂っぽくなることも一時的であることから、黄体ホルモンによる皮脂の分泌についてはあまり心配することはないといえるでしょう。
3.女性も男性ホルモンが過剰になることも!その原因は?
例えば、思春期の場合であれば、どのような方でもホルモンのバランスが変化する時期でもあることから、男性ホルモンの分泌が活発になることが多く、
ある程度オイリー肌に傾くことは仕方のないことだとされています。
そして一般的には、その時期を過ぎれば自然とホルモンバランスも整えられ、肌も普通の状態へと戻っていきます。
ところが、大人になっても皮脂の分泌が過剰なままで、テカりやすかったり、毛穴の黒ずみや角栓、大人ニキビに悩まされる方も多くいます。
それにはやはり男性ホルモンの過剰な分泌が関わっていることがあり、さらにそれには何らかの原因があります。
その原因として考えられるのが、例えば、
●睡眠不足
通常、人は睡眠時間と活動の時間のバランスが健やかに保たれていると、活動している間は交感神経が優位になり、眠っている間は副交感神経が優位になります。
それを繰り返すことで、自律神経のバランスが正常に保たれることになるのですが、
そんな自律神経はホルモンバランスとも大きく関わるものであり、自律神経が整っていると、自ずとホルモンバランスも健やかな状態でいられます。
ところが、睡眠不足が続くと必然的に交感神経が優位な状態が続くことになり、自律神経が乱れ、
そうなると、ホルモンバランスも乱れ、特に女性は女性ホルモンの分泌の減少を招いてしまうことがあります。
また、女性ホルモンの減少は、逆に、男性ホルモンの分泌を促すとされていますので、男性ホルモンの分泌が増えてしまうことがあり、
そのことによって皮脂の分泌も活発になって、脂性肌の原因になってしまうことがあります。
●ストレスや疲れ
男性ホルモンには元々、闘争本能を高めたり、体が疲れやストレスを感じた場合に、そのような疲れやストレスへの耐性を高めるという役割もあり、
そのために、疲れやストレスが過剰に蓄積した場合には、男性ホルモンの分泌が活性化されることがあります。
そのことによって、疲れやストレスに打ち克とうとするのですが、
それは女性の場合も同様で、
疲れが溜まった時、ストレスが続いた時などに肌が脂っぽくなったり、ニキビや吹き出物ができやすかったりするのは、やはり男性ホルモンの分泌が必要以上に活発になっている証拠で、
そのことが原因で脂性肌になってしまうこともあります。
●過度なダイエット
極端な食事制限など、過度なダイエットにより、体が栄養不足の状態に陥ったり、エネルギー不足の状態に陥ることになります。
そのことで体は危険を察知し、女性の場合には、女性ホルモンの低下を招いてしまいます。
そのような女性ホルモンの低下は、やはり逆に男性ホルモンの分泌を増やしてしまい、脂性肌につながってしまうことがあります。
また無理なダイエット自体、このようなホルモンバランスの乱れの原因になるのはもちろんですが、体のためにもよくありませんので、行わないようにしましょう。
●喫煙やアルコールの過剰摂取
喫煙やアルコールの過剰摂取により体内ではビタミンやミネラルが過剰に消費され、ビタミン、ミネラルの不足を招いたり、
血行不良などの原因にもなり、体を疲弊させてしまいます。
そのことで、ホルモンバランスが乱れやすくなりますし、
特に喫煙は、男性ホルモンを刺激し、女性ホルモンの働きを弱めてしまうこともわかっています。
そのことからやはり、男性ホルモンの働きが優位になりやすく、過剰な皮脂の分泌も招きやすくなります。
ですから、喫煙や過度な飲酒も控えるようにしましょう。
4.ホルモンバランスの乱れを治せば脂性肌にならないの?
では、このようにホルモンバランスの乱れの原因、男性ホルモンを必要以上に活性化してしまう原因を取り除くことによって、完全に脂性肌を防ぐことができるのでしょうか。
なかには、ホルモンバランスを整えるよう心がけていても、なぜか脂性肌に悩まされてしまう、なかなか改善できないといった方もいます。
そのような場合、他にも原因があると考えられ、
例えばそれには、
●誤ったスキンケアが原因になることも
肌というのは健康的な状態だと、皮脂も正常に分泌され、そんな皮脂が肌を覆い、肌を守ってくれるようになっています。
皮脂量も多すぎることはなく、肌を保護しながらも、脂っぽくなったり、毛穴に詰まったりすることもないのですが、
例えば肌が乾燥してしまったり、その乾燥状態が長く続いたり、
あるいは、バリア機能が低下してしまうことにより、それをカバーしようと、皮脂を多く分泌しようとします。
そのことで、必要以上に皮脂の分泌が促され、脂性肌になってしまうことがあります。
さらにそんな乾燥状態の原因として、
例えば、
・保湿不足
・必要以上のピーリング
といった誤ったスキンケアが原因になっていることも多くあります。
クレンジングや洗顔をしすぎることにより肌が乾燥し、皮脂の分泌が促されてしまって、
そんな皮脂をさらに取ろうとして、余計に洗顔をしてしまい、より皮脂の分泌を促してしまうという悪循環に陥ってしまう方も多いようです。
また、脂性肌の方は特に、油分やべたつきが気になるからと、乳液やクリームの量を控えたり、あるいは、全く使わないといった方もいらっしゃるかもしれません。
そのことによっても、やはり肌は潤いを保つことができなくなり、過剰な皮脂の分泌を招きやすくなります。
そのため、脂性肌の方であっても化粧水の後は乳液などを使用してしっかりと潤いを保つことをおすすめします。
さらに、古い角質などをケアするためのピーリングも、それが適切なものであれば問題ないのですが、
回数が多すぎたり、誤った方法(力の入れすぎや強い薬剤を使用するなど)で行ってしまうことによって肌のバリア機能の低下を招いて、
やはり、皮脂を過剰に分泌して肌を守ろうとして、脂性肌につながってしまうことがあります。
●食事バランスの偏りで皮脂が活発になることも
例えば、揚げ物などの脂っこい食事や、脂肪分、特に動物性脂肪の多い食事を頻繁に摂ることによって、体内ではそんな脂肪分を処理しきれずに、
過剰な皮脂の分泌につながってしまうことが多く、脂性肌の原因になってしまいます。
他にも、砂糖や果糖などを多く含む食べ物、白米やパン、麺類など、炭水化物を多く含む食べ物を食べ過ぎることによっても、
そのような糖分や糖質は、皮脂腺を刺激しやすく、また、皮脂の代謝を促してくれるビタミンB群も消費しやすくなるため、
過剰な皮脂の分泌につながり、やはり脂性肌の原因になってしまうことがあります。
そのため、脂肪分や糖分、糖質の摂りすぎには注意して、
逆に、皮脂の代謝を促してくれたり、抑制してくれるビタミン、ミネラルを豊富に含む野菜を多く摂るなど、
バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。
●生まれつき皮脂腺や皮脂量が多い遺伝的なもの
もともと皮脂腺や皮脂量が多いといった方もいらっしゃいます。
そのような方の場合、両親も脂性肌という方も多くて、そのような方は遺伝的な要因で脂性肌になっているといえます。
そしてそういった場合には、ある程度は仕方のないものであるといえるのですが、
それでも、少なくともホルモンバランスの乱れに気をつけたり、正しいスキンケアや生活習慣を続けることによって、改善させることも可能といえるでしょう。
5.まとめ
いかがでしたか?
毎日きちんとスキンケアをしているのに、肌がテカりやすかったり、脂っぽくなりやすかったり、
そんな脂性肌がなかなかよくならないといった方。
それにはもしかして男性ホルモンが影響しているかもしれないんですね。
また、女性であっても、ホルモンバランスの乱れによって、男性ホルモンの影響を大きく受けてしまうことがあり、そのことで脂性肌が改善されないこともあります。
そしてそんなホルモンバランスの乱れにはいくつかの原因も考えられ、それらを改善させることで脂性肌の改善にもつなげられるかもしれません。
こちらではそのような脂性肌を招いてしまうホルモンバランスも乱れの原因や、さらに、ホルモンバランスの乱れ以外の脂性肌の原因についてもご紹介してみましたので、
脂性肌がなかなか治らない、また、ニキビができやすい方、毛穴が目立つといった方も、今一度その原因を見直されて、根本からの脂性肌の改善を目指してみましょう!
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