毛穴の黒ずみに角栓、古い角質、くすみはあきらめないで、正しくケアしてあげることで改善できます。
そして、そのケア方法も今では様々な方法があって、
今回はそんな毛穴ケア、角質ケアの種類に、それぞれの特徴、症状別や肌質別のおすすめケア法などについても詳しくご紹介してみたいと思います。
毛穴、角質に悩まれている方、実際にケアをされている方であまり効果がないなと思われている方も、今一度見直されて、
自分に本当に合ったケアで、肌の健康を保ちながら、つるつる、すべすべ、憧れの毛穴レスの肌を目指しましょう!
1.毛穴ケア、角質ケアの種類は?
毛穴ケア、角質ケアの種類で、主なものとしては、
・酵素洗顔
・ゴマージュ
・スクラブ
・毛穴(鼻)パック
・ビタミンC、ビタミンC誘導体を与えるケア
・拭き取り化粧水、拭き取りクレンジングでのケア
といったケアがあります。
2.ピーリング
ピーリングというのは、薬剤などを使用して、肌表面の肥厚した角質を溶解したり、取り除くケアのことです。
用いられる薬剤も、一般的には、BHA(ベータヒドロキシ酸)と呼ばれるものや、
グリコール酸やリンゴ酸、クエン酸、乳酸などのAHA(アルファヒドロキシ酸)と呼ばれる酸が使用されることが多く、
また、AHAはフルーツから抽出されるものが多いことからフルーツ酸とも呼ばれることもあり、
BHAよりはAHAの方が刺激も強くないことから、市販されているピーリング剤にはこちらのAHAが配合されたものが多くなっています。
さらに、このような薬剤を用いて行われるピーリングは「ケミカルピーリング」とも呼ばれ、
それ以外にも、レーザーを照射するレーザーピーリングや、酸化アルミニウムの細かな粒子を吹きかけてケアするクリスタルピーリングなどもあり、
このようなピーリングは主に、専門の医療機関やクリニック、サロンなどで行われているピーリングでもあります。
3.酵素洗顔
酵素洗顔とは、その名の通り、酵素が配合された洗顔料によって洗顔するケアのことです。
酵素には、もともと、たんぱく質や脂質を分解するという働きがあり、
肌の表面に蓄積する古い角質や、毛穴に詰まる角栓、黒ずみなどは、たんぱく質や脂質(皮脂)でできていることから、
酵素洗顔は、そのような古い角質や毛穴の皮脂を取り除くのにも効果的とされています。
配合されている酵素についても、大きく分けて、合成酵素と天然の酵素とがあり、
一般的には、合成酵素の方が洗浄力が強いものが多く、
天然酵素の方が洗浄力は劣るものの、肌への刺激が弱いものが多くなっています。
また天然の酵素としては、パパイン酵素やパイン酵素、海洋由来の酵素などが配合されているものもあり、配合する酵素の種類も増えています。
4.ゴマージュ
ゴマージュとは、天然のハーブや植物の種、殻などを用いて、
肌表面の古い角質や毛穴の詰まりをこすり落とすことができるケアのことです。
ジェルタイプのものやクリームタイプのものが主流で、
肌へとなじませることで、物理的に古い角質や皮脂を取り除くことができるものがほとんどです。
スクラブともよく似ているのですが、ゴマージュは、基本的には天然のハーブなど、植物由来の成分が用いられるのに対し、
スクラブは、ポリマーなどのスクラブ成分を用いてケアするという点で異なっています。
ただ最近では、ポリマーなどが配合されたゴマージュジェルなどもあり、スクラブとの明確な差はなくなってきているようです。
5.スクラブ
スクラブとは、ポリマーなどの細かな粒子でできたスクラブ素材を用いて、
その摩擦により、古い角質や毛穴の汚れを落とすことができるケアのことです。
その種類も、使用した後に洗い流すクリームタイプのものやジェルタイプのもの、
洗顔するだけの洗顔タイプなどもあり、使いやすいものを選ぶことができるようになっています。
用いられるスクラブ剤としても、ソルトや海藻、米ぬかや植物の種子などの天然素材が用いられているものから、
ナイロンパウダーのような合成素材が用いられているものもあり、
さらに最近では、こんにゃく由来のスクラブ素材が用いられているものもあり、より肌に優しく使用することができるものも増えています。
6.毛穴(鼻)パック
毛穴パックは、顔全体、あるいは、Tゾーンなど、角質肥厚や毛穴の詰まりが気になる箇所にパックをして、
それをはがすことによって、物理的に角質や皮脂を取り除くことができるケアのことです。
鼻パックに代表されるシートタイプのものから、
ジェルやクリーム状になっていて、それを直接肌へと薄く塗り、その後、はがしたり、洗い流してケアするタイプのものがあります。
特に、毛穴に詰まった角栓やざらつき、黒ずみなどを取り除くのに有効で、即効性もあるケアとなっています。
ただその一方で肌への刺激も強いケアで注意が必要なケアでもあります。
7.ビタミンC、ビタミンC誘導体を与えるケア
ビタミンCやビタミンC誘導体が配合されている化粧水や乳液、クリームでケアする方法です。
ビタミンCや、壊れやすいビタミンCを安定的に肌へと与えてくれるビタミンC誘導体には、皮脂の過剰な分泌を抑えてくれる効果が期待できるようになっていて、
肌へと与えることにより、毛穴で皮脂が必要以上に分泌されることも抑えられるようになります。
そのことで、毛穴に皮脂が詰まりにくくなり、角栓や黒ずみができにくい素肌に整えることができるようになります。
ビタミンCやビタミンC誘導体は、収れん化粧水にも配合されているものも多く、皮脂の分泌を抑えるとともに、毛穴を引き締める効果も期待できます。
8.拭き取り化粧水、拭き取りクレンジングでのケア
化粧水やクレンジングの中には拭き取りタイプのものもあります。
コットンに化粧水やクレンジングをしみこませたり、最初からコットンにしみこませてあるものもあり、
コットンで肌を拭き取ることで古い角質もケアすることができるようになっています。
このような拭き取りタイプのものは基本的には通常の肌の汚れやメイクを落とすことが目的のものですが、
古い角質もある程度は落とすことが可能となっています。
ただ、毛穴に詰まった角栓や黒ずみまでは落とすことは難しく、落とそうとしてゴシゴシとこすりすぎるのは刺激が強すぎるので厳禁となっています。
9.肌に優しい順、おすすめ順は?
このように、毛穴ケア、角質ケアには色々なものがあり、
また特に、ゴマージュやスクラブ、鼻パックなどは、肌へと直接物理的な力が加わるケアであり、
ピーリングや酵素洗顔にしても肌の角質を取り除くというケアでもあることから、一般的にこのような毛穴ケアや角質ケアは、肌への刺激が多少なりともあるものとされています。
でもその中でも、肌に優しい順番として見るとしたら、
【肌に優しい】
●ビタミンCやビタミンC誘導体を与えて皮脂を整えるケア
↓
●酵素洗顔
↓
●ピーリング
(ただし、フルーツ酸などの比較的肌への刺激が少ないAHAが配合されたものを使用した場合、BHAは肌への作用が強い)
↓
●拭き取り化粧水やクレンジングでのケア
↓
●ゴマージュ(天然の素材が使用されたもの)
↓
●スクラブ
(ただし、天然由来のものやこんにゃくなどの肌に優しいスクラブ素材の場合にはゴマージュよりも肌に優しいとされます)
↓
●毛穴(鼻)パック
【肌への負担が大きい】
というのが一般的となっています。
ですから、肌への刺激が気になる方は肌に優しいものから試してみるのがいいでしょう。
10.症状別、肌質別おすすめケアは?
人によっては、特に毛穴のポツポツとした黒ずみが気になったり、角栓が気になったり、あるいは、古い角質やくすみの方が気になったりと、
改善させたい症状が様々に違っていたり、また、肌質にも違いがあることから、
それぞれで向いているケア法についても考慮して、適したケアを選ばれるのもいいでしょう。
それぞれの症状、肌質でおすすめのケアとして、例えば、
・ピーリング
・酵素洗顔
・ゴマージュ
・スクラブ
・毛穴パック
・ビタミンC、ビタミンC誘導体でのケアがおすすめ
・ピーリング
・酵素洗顔
・ゴマージュ
・スクラブ
・拭き取り化粧水、拭き取りクレンジングでのケアがおすすめ
・ピーリング
・酵素洗顔
・ゴマージュ
・スクラブ
・毛穴パック
・ビタミンC、ビタミンC誘導体でのケア
・拭き取り化粧水、拭き取りクレンジングでのケアがおすすめ
・ゴマージュ、スクラブ
(ただし、ゴマージュ、スクラブも、肌乾燥を防ぐため、洗顔タイプよりも、ジェルやクリームタイプなどで優しく行うのがおすすめ)
・ピーリング
(ピーリングも、洗顔タイプよりはジェルやクリーム、美容液タイプなどがおすすめ)
・ビタミンC、ビタミンC誘導体でのケア
ただし、ケアした後は、しっかりと保湿ケアしましょう。
混合肌、インナードライ肌の方の場合、肌が乾燥していることによって皮脂の分泌が過剰になっていることが多いことから、
基本的には、乾燥肌の方と同じケア法がおすすめとなっています。
・ゴマージュ、スクラブ
(ただし、ゴマージュ、スクラブも洗顔タイプよりも、ジェルやクリームタイプなどで優しく行うのがおすすめ)
・ピーリング
(ピーリングも、洗顔タイプよりはジェルやクリーム、美容液タイプなどがおすすめ)
・ビタミンC、ビタミンC誘導体でのケア
混合肌、インナードライ肌の方もやはり、ケアした後は、いつも以上にしっかりと保湿ケアしましょう。
・基本的にはどのケアもおすすめできない
敏感肌の方の場合、バリア機能も非常に弱くなっている状態であり、
少しの刺激にも肌が反応しやすく、また肌内部の水分も蒸発しやすくなっていることから、
毛穴ケア、角質ケアを行うことによって、よりバリア機能が損なわれ、敏感肌を悪化させてしまう恐れもあります。
そのために、基本的にはどのケアも行うべきではないでしょう。
でもどうしても気になり、あえて行うのであれば、
この中では、角質をはがすことなく行うことができる
・ビタミンC、ビタミンC誘導体でのケア
が一番おすすめです。
また、
・敏感肌向けの酵素洗顔やピーリング
でもいいでしょう。
酵素洗顔やピーリングの中には、特に低刺激な成分が使用されていて、敏感肌向けのものもありますので、そのようなものもおすすめです。
ただし、それでも多少肌への刺激もあることから、使用方法や頻度などきちんと守りながら、適切に行うようにしましょう。
楕円形や滴のような形になった、いわゆるたるみ毛穴の場合、その原因としては主に加齢による肌の弾力の低下です。
そのため、毛穴の黒ずみや角栓、くすみなどとは根本的にその原因が異なっていますので、毛穴ケアの方法もゴマージュやスクラブなどではあまり効果が期待できないでしょう。
このようなたるみ毛穴の場合には、例えば、
・保湿ケア(化粧水や美容液、乳液などでたっぷりと保湿し、内側から肌をふっくらとさせてあげる)
・エイジングケア(肌の新陳代謝を促す成分が配合されたエイジングケア用品で、肌の代謝をよくして、肌の弾力を高めてあげる)
このようなケアが効果的となっています。
ただ、古い角質が蓄積し、そのことでターンオーバーが乱れて、肌のたるみにつながってしまっている場合には、
・ピーリングや酵素洗顔、ゴマージュ、スクラブ、拭き取り化粧水でのケア
このようなケアもおすすめです。
このようなケアで、古い角質を取り除き、ターンオーバーを整えることで、肌の弾力が回復し、たるみ毛穴の改善にも効果的なことがあります。
他にも、
・ビタミンC、ビタミンC誘導体を与えるケア
ビタミンCには過剰な皮脂を抑えてくれる効果とともに、肌内部でコラーゲンの生成を促す効果もあるため、
肌の弾力を高めることができ、そのことでたるみ毛穴を改善させる効果も期待できるでしょう。
11.まとめ
いかがでしたか?
今では、女性の中でも、毛穴の黒ずみにざらついた角栓、肌全体のくすみ、透明感のなさに悩まれている方もとても多くて、
そのことから、毛穴ケア、角質ケアの方法も増えています。
その中でも代表といえるものが、ピーリングに酵素洗顔、ゴマージュヤスクラブ、鼻(毛穴パック)といったもので、
他にも、拭き取りタイプの化粧水やクレンジングで古い角質を取り除いたり、毛穴の黒ずみや角栓の原因となる、過剰は皮脂自体を抑えるビタミンCでのケアといったことも、
ある意味、毛穴ケア、角質ケアといえるでしょう。
こちらではそんな毛穴ケア、角質ケアの種類やその特徴、さらに、肌への優しさの順番に、
症状別、肌質別おすすめのケア法についてもご紹介してみましたので、
毛穴や角質に悩まれている方はぜひ参考になさって、また、実際にケアをされている方も今一度見直されて、
自分に合った正しいケア法で、毛穴レス、つるつるなめらかな素肌を叶えましょう!
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