1年中ニキビケアはしっかりとしているのにニキビが治らない、ある季節になるとニキビができやすい方は、その季節に合ったニキビケアができていないのかもしれません。
ニキビは季節によってその原因が異なっていることもあって、季節でケアの仕方を変える必要もあることもあります。
そこで今回は、そんな季節別のニキビの原因にニキビケアの正しい方法についてご紹介してみたいと思います。
ぜひ毎日のニキビケアに取り入れてみて、1年中、ニキビに悩まされないつるつる素肌を目指しましょう!
1.春のニキビケア
気温が徐々に上昇し、皮脂の分泌も少しずつ増えてくるのが春です。
そのため冬に比べると、そんな皮脂の分泌によりニキビもできやすくなる季節でもあります。
さらに春というのは、卒業や入学、就職や転勤、引越しなど環境ががらりと変わることが多い季節でもあり、
そのことから生活リズムも今までとは全く変わることも多く、ストレスが増えたり、精神的に不安定にもなりやすい季節でもあります。
このようなストレスは、男性ホルモンの分泌を促してしまい、
男性ホルモンの分泌が増えることで、より皮脂の分泌が活発になりやすく、そのことでもニキビができてしまうことがあります。
春はニキビができやすく、またストレスや心身の疲れからニキビができやすいのに、肌も敏感になりやすいので、
春のニキビケアとしては、ニキビの原因菌を強力に殺菌したり、洗い流すといた積極的なケアは避けて、
保湿を重視し、肌をしっかりと潤すことで皮脂の分泌を抑えるという優しいケアがおすすめです。
洗顔も優しく行い、その後は化粧水、乳液、クリームで保湿するシンプルケアがいいでしょう。
ニキビができている場合には、腫れている部分にはできるだけ触れないようにし、優しくケアするようにして、
クリームの油分が気になる場合には、油分の少ない乳液がおすすめです。
さらに、この時期には、花粉やホコリも飛びやすくなり、アレルギー症状のある方の場合、そのような花粉やホコリによってさらに肌が敏感になりやすく、
その肌の敏感な状態を守ろうと角質が厚くなったり、皮脂も過剰に分泌されてしまって、より毛穴に皮脂が詰まりやすく、ニキビができやすくなることもあります。
花粉が多くなる時期にニキビができやすくなるといった方は、このようなことが原因ですので、できるだけアレルゲンを避けるようにすることも大切になってきます。
例えば、外出時にはマスクや花粉の入らないメガネを着用するようにしたり、
帰宅時には、玄関でしっかりと洋服についた花粉を落とすようにしたり、服を着替えるようにしたり、空気清浄機を使って花粉が室内に飛び散らないようにするといった工夫もいいですね。
花粉症の症状を抑えるとともにニキビのケアにも有効となるでしょう。
2.夏のニキビケア
夏は気温も湿度もぐんぐんと上昇し、皮脂の分泌も活発になってしまうため、1年を通して最もニキビができやすい季節であるといえます。
そのためこの季節には、皮脂ケアをきちんと行い、アクネ菌などの雑菌が毛穴で繁殖しないようにするケアが必要になってきます。
また夏は、春の敏感な状態も落ち着いてくる季節でもありますので、少し積極的なケアも可能になってきます。
ですから、洗顔を丁寧に行って、きちんと皮脂を取り除いてあげるようにし、
その後は、やはり夏であっても保湿はきちんと行う必要はありますので、
春に引き続いて、化粧水に乳液、クリームでしっかりと保湿をしてあげるようにします。
また特に、皮脂の分泌が活発で、アクネ菌が繁殖しやすい思春期ニキビの方の場合には、
ニキビが炎症している箇所にだけ塗布して、皮脂を吸収してくれるような専用の集中クリームなどを使用するのも効果的な場合があります。
ただ、そのような集中クリームは肌を乾燥させるものも多いので、使用するのは患部のみに使用し、
多用は避けて、塗る時も、患部を刺激しないよう優しく塗布するようにしましょう。
さらに、日中には皮脂の分泌でいつも以上に肌がべたつきやすいのもこの季節の特徴で、
ベタつきを長時間放置しておくことで、やはり毛穴で雑菌が繁殖してしまいやすくなるので、時折、皮脂ケアをしておくことも大切です。
その時には、油取り紙を使う方も多いですが、油取り紙は皮脂をよく吸い取ってくれる半面、必要な皮脂までも取り去ってしまうことも多く、
逆に肌を乾燥させてしまうこともありますので、特に乾燥肌の方は注意で、
皮脂ケアをするのであれば、油取り紙よりも、ティッシュで優しく抑える程度がおすすめです。
夏は何といっても紫外線が多く降り注ぐ季節で、紫外線対策も欠かすことができません。
ニキビケアと紫外線対策は一見関係ないように思えますが、紫外線を浴びることにより、肌のバリア機能は低下し、肌も乾燥しやすく、
その乾燥から皮脂の分泌が活発になり、ニキビができやすくなることがあります。
さらに、ニキビができている状態で紫外線を浴びることで、肌機能の低下も招きニキビが治りにくくなったり、
色素沈着を起こして赤や茶色のニキビ跡になってしまったり、
ですから、夏には紫外線対策を怠らないようにし、例えば、外出する時には、日焼け止めを塗るようにしたり、
メイクをする方であれば、UV効果の高い化粧下地やファンデーションを使うようにしたり、
さらに、帽子や日傘でしっかりとガードするようにしたり、街を歩く時には、できるだけ日陰を選んで歩くようにしたりといったことも効果的です。
今では、長時間冷房の効いた部屋で過ごす方も増えていて、夏場であっても、冷房の効いた部屋はどうしても乾燥してしまいます。
それとともに肌も乾燥しやすく、夏であっても、乾燥によってニキビができてしまうこともありますので、
そのような場合には、しっかりと保湿することも大切です。
冷房で乾燥しやすい方は、乳液よりも保湿力の高いクリームを使うようにしたり、日中でも肌が乾いたと感じた時には、化粧水などで保湿するようにしたり、
ミストタイプの化粧水を携帯しておけば、その場で保湿もできるので便利ですね。
夏場であっても油断せずに潤いを保って、乾燥ニキビを防ぎましょう。
3.秋のニキビケア
秋になると、夏の暑さもようやく落ち着いて、湿度も下がって、過ごしやすい季節になります。
秋は肌にとってもよい季節で、過剰な皮脂の分泌も抑えられるようになり、ニキビもできにくくなってきます。
その一方で、秋は、夏の間に受けたダメージが残りやすく、そしてそのような夏の疲れが最も出やすい季節でもあります。
例えば、夏の厳しい暑さに、紫外線を多く受けてしまった場合にはその紫外線によるダメージ、そして、冷房の効いた部屋と外との温度差、冷房による乾燥など、
あらゆるダメージにさらされ続けることによって、肌のバリア機能が低下しやすく、
肌の免疫機能も低下しやすくなり、それが積み重なって、秋になると一気にその影響が出てしまうこともあります。
秋になってもニキビができやすく、治りにくいといった方はそのような夏のダメージが影響しているかも知れません。
そのため、秋のニキビケアとしては、そのような肌の疲れを癒しながら、肌のバリア機能を回復させるケアが必要になってきます。
夏に皮脂ケアなどの積極的なケアをしてきた方は、それをやめて、保湿を重視したケアに切り替える、
また、夏にさっぱり系の化粧水や乳液でケアしてきた方も、しっとり系の保湿力の高い化粧水や乳液、クリームに切り替えるようにするといいでしょう。
またそのような夏のダメージが積み重なることによって、身体自体もそんな疲れが出やすく、そのことによっても肌バリアが低下してしまうこともありますので、
体の中からバリア機能を回復させることもこの季節には大切になってきます。
そのためには、例えば、いつも以上に質の高い睡眠を取るようにしたり、バランスのよい食事を心がけるようにしたり、
また、体の中から代謝や血行促進を促して、肌を健やかに保つため、適度な運動に、ゆっくりと入浴するといったことも効果的です。
さらに、できるだけリラックスできる時間を作ってストレスをためないようにすることも、肌のバリア機能回復のためには大切になってきます。
特に、睡眠や食事は肌を修復させるのに非常に大切で、睡眠は肌の代謝が最も活発になり、肌の再生や修復も促される夜にしっかりと取るようにし、
また食事も、不摂生は避け、特に、ビタミン、ミネラルは肌の代謝や皮脂の分泌を正常に整え、
食物繊維はデトックスを促し、肌のコンディションを健やかにしてくれる栄養素でもありますので、
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれる野菜(特に緑黄色野菜)、果物をきちんと摂るようにしましょう。
そしてたんぱく質も、肌を作る元になる栄養素であるため、たんぱく質も適切に摂るようにし、
その一方で、脂質、特に動物性の脂質や、塩分、糖分の摂りすぎは、肌の皮脂腺を刺激して、過剰な皮脂の分泌につながってしまうので、摂りすぎには注意しましょう。
秋になると、気温も湿度も下がって、楽になってきて、そんな時に油断してしまうのが紫外線対策です。
真夏ほどではないにしても、秋に降り注ぐ紫外線も思っている以上に強くて、秋になっても引き続き紫外線対策をしっかりとしておきましょう。
ただ、夏とは異なり、秋は空気も乾燥してくることから、肌も乾燥しやすくなるので、日焼け止めにしても保湿力の高いものを選ぶようにしたり、
肌のべたつきも抑えられることから、皮脂吸収効果の高いものもあまり選ぶ必要はなく、それよりも保湿力を重視したものを選ぶのがおすすめですね。
4.冬のニキビケア
気温、湿度ともに低くなる冬は、皮脂の分泌量も減り、基本的には1年の中でも最もニキビができにくい季節といえるでしょう。
それにも関わらず、冬になってもニキビができやすい方もいて、そのような方の場合、もともと脂性肌の方で、1年を通して皮脂の分泌が多いという方もいらっしゃいますが、
逆に肌の乾燥によって、その乾燥から肌を守ろうとより皮脂が多く分泌されてしまい、そのことが原因でニキビができやすくなっているという方も多いようです。
さらに肌が乾燥することによって、皮脂の分泌もそうですが、乾燥から肌を守るために角質も厚くなりやすく、肌の柔軟性が失われ、
毛穴に皮脂がたまってしまうと、排出されにくく、毛穴に詰まりやすいという肌環境になり、やはりニキビができやすくなります。
そのような冬のニキビには、何といっても保湿が最も大切になってきます。
洗顔はほどほどにして、洗顔した後は、やはり化粧水に乳液、クリームできちんと保湿することが重要です。
また化粧水や乳液、クリームのタイプも、ニキビができやすいからとさっぱり系を使用しているという方も、
秋や冬には、しっとり系のものに切り替えて、潤いをきちんと保ってあげることもおすすめです。
そうすることで、意外と簡単にニキビができにくくなったり、治ったりすることもあるんですね。
冬というとやはり体が冷えやすく、特に冷え性の女性の場合、末端の手足、そして体の芯から冷えを感じる方も多いでしょう。
そのように体が冷えることによって、血行が悪くなり、肌の血行も悪くなってしまいます。
また、血行が悪くなると肌の代謝も悪くなり、毛穴に皮脂が詰まると、排出されにくくなり、結果としてニキビができやすい肌環境になってしまいます。
さらに、肌代謝が血行が悪くなると、肌にも栄養が行き渡りにくくなり、肌に老廃物も蓄積されてしまい、よりニキビができてしまうこともあります。
また、体の冷えや自律神経やホルモンバランスの乱れにもつながり、自律神経やホルモンバランスが乱れてしまうと、皮脂の分泌を促す男性ホルモンの分泌が促されてしまい、
よりニキビができやすくなることもあります。
そのため、体の冷えは美肌にとっても大敵で、特に冬場には体を冷やさないことも大切です。
そのためには例えば、毎日適度な有酸素運動や入浴で血行をよくしておくようにしたり、
首に手首、足首の、いわゆる3首と呼ばれる箇所は特に冷えやすいので、普段からできるだけ温めるようにし、
外出時にはマフラーに手袋、厚手の靴下などでしっかりと防寒するようにしましょう。
また、野菜は確かに肌によくて、ニキビを防ぐのにもいいので、特に女性の中には毎日たっぷりとサラダを食べるようにしている方も多いかもしれませんが、
生野菜の中には体を冷やしやすいものも多いので、冬場はできれば、煮たり、蒸したりして、温野菜にしたり、炒めたりして、温めて食べるようにするのもおすすめです。
体を冷やさないようにしておくことで、ニキビの予防はもちろん、美肌も保つことができるんですね。
5.まとめ
いかがでしたか?
ニキビケアは1年中同じ方法で行っている方も多いかもしれませんが、
春夏秋冬と、それぞれの季節でニキビの原因が違っていることもあって、そのことから、季節によってニキビケアの方法をそれぞれの季節に合ったものに変えることも大切なんですね。
そうすることによってより効果的にニキビケアができ、1年中ニキビ知らずの肌にも整えることができるようになるんですね。
特に、いつもはニキビはできにくいのに、ある季節になるとニキビができやすいといった方は、その季節に合ったニキビケアができていない可能性が高く、より季節によってケアの方法を変える必要があるんですね。
こちらではそんな季節別のおすすめのニキビケアの方法、また、季節によって異なるニキビの原因などについてもご紹介してみましたので、
ぜひ参考になさって、今よりももっと効果的なニキビケアで、ニキビにニキビ跡もしっかりと防ぎましょう!
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