気をつけていてもうっかり日焼けをしてしまうこともあります。日焼けをしてしまったら仕方がないものとして、そこで大切になってくるのが、日焼けをした後のアフターケアです。
正しいケアによって意外と早く白い肌を取り戻すことができますし、シミ、そばかすもしっかりと防ぐことも可能なんですね。
今回はそんな日焼け直後の正しいケア、処置について、
さらに、体の中から肌を回復させる方法、肌が落ち着いてくる日焼け2、3日後の正しいケアについても詳しくご紹介してみたいと思います。
正しいケアで、できるだけ早く透明肌を取り戻しましょう!
1.日焼けをした後は肌を冷やすべき?
●炎症や痛みがない場合には冷やす必要はない
よく、日焼けした後はすぐに冷水などで冷やした方がいいという話も聞きますが、
例えば、日焼けでも、
軽度の日焼け、長時間の外出などでうっかり日焼けしてしまったくらいの日焼け、
赤く炎症していたり、ヒリヒリした痛みなどもない日焼けであれば、冷やす必要はないでしょう。
そのような軽度の日焼けであれば、そのままでも十分に回復させることができますし、
冷やしてしまうことで、肌の血行が悪くなり、肌の代謝の低下にもつながって、逆に回復を遅らせてしまうこともあります。
●痛みなどがある場合は、冷やす必要がある
例えば、長時間での海のレジャーやプール、アウトドアなどで、ひどく日焼けしてしまった場合、
肌が赤く炎症を起こしていたり、皮膚にヒリヒリとした痛みがある場合には、
その炎症や痛みを抑えるために冷やす必要があります。
そのために、冷水のシャワーを浴びたり、水風呂につかるようにする、
あるいは、冷水で顔をすすいだりして、
炎症や痛みがある程度治まるまで冷やすようにしましょう。
ただし、冷やしすぎると代謝を悪くしたり、体調を崩してしまう恐れもありますので、冷やしすぎには注意しましょう。
また、ある程度冷やした後は、そのままでもいいのですが、まだ少し痛みがあるようであれば、
濡らしたタオルを炎症や痛みがある部分に優しく当てて、冷やしてあげるのもいいでしょう。
特に炎症がひどい部分には、保冷剤などをタオルで巻いて、それを優しく当ててあげるとより効果的でしょう。
※そのように冷やしても、炎症が引かなかったり、痛みが治まらないような場合には、皮膚科で受診するようにしましょう。
2.とにかく保湿をして潤いを保つ
日焼けをした後の肌というのは、非常にデリケートな状態となっており、
角質層からも水分が蒸発しやすく、通常より乾燥しやすい状態となっています。
そのため、うっかり日焼けをしてしまった程度でも、すぐに肌を保湿してあげるようにしましょう。
●低刺激ローションがおすすめ
保湿をする際には、いつもお使いの化粧水やボディーローションなどで保湿してもいいのですが、
このように日焼け後は非常にデリケートな状態となっているために、いつもお使いのもので刺激が強いようであれば、
敏感肌用の低刺激タイプのローションがおすすめです。
特に、アルコールや香料などが入っていないものが安心でしょう。
保湿剤としても、例えばヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンといったものを選ぶようにするのがおすすめです。
そういった保湿剤は、高い保湿力とともに、低刺激な成分でもあることから、日焼け後の素肌にも安心して使用することができるようになっています。
他にも、アロエエキスもおすすめで、
アロエエキスは低刺激な成分でありながら、昔からやけどなどにも使用されるほどで、優れた消炎効果もありますので、日焼けの後のケアにも効果的なんですね。
化粧水を付ける際には、コットンだと、コットンの繊維が刺激になることがありますので、
できれば、手の平で付けるのがおすすめです。
手の平で優しく押さえるようになじませるようにし、肌をこすったり、パッティングなども刺激が強いのでやめましょう。
そして、化粧水でしっかりと保湿した後には、乳液やクリームで優しく潤いを保護してあげるようにしましょう。
乳液やクリームについても、低刺激なものがおすすめで、
普通の保湿乳液や保湿クリームもいいのですが、ワセリンやホホバオイルもおすすめです。
ワセリンやホホバオイルは、保湿力も高く、非常に低刺激なので、日焼け後の敏感な肌にも安心して使えます。
日焼けをした後に使いたくなるのが、美白成分の入った化粧水や乳液だと思いますが、
美白成分には刺激の強いものがありますので、日焼け直後の肌にはおすすめできません。
美白化粧水や美白乳液を使用する場合には、日焼けをした肌が落ち着いてくる、2、3日後からにしましょう。
3.肌への刺激を極力減らす
先のとおりに、日焼け直後の肌というのは、水分蒸発もしやすく、非常に敏感な状態で、少しの刺激にも弱い状態です。
そのため、優しく保湿した後は、とにかく肌への刺激を減らすようにしましょう。
そのためには、肌への刺激の強い化粧品や美白化粧品なども使用しないようにし、
また、ピーリングやゴマージュなども避け、マッサージも刺激になりますので控えるようにしましょう。
さらに、身に付ける衣服でも刺激になることがありますので、
できるだけ肌触りのよいものを身に付けるようにしましょう。
できれば、化学繊維よりも、綿素材のものがおすすめで、
綿素材のものは肌触りが柔らかく、肌へのあたりがよくなっているのはもちろん、
通気性、吸湿性にも優れていますので、熱がこもって汗をかいて、その汗が刺激になってしまうことも避けることができるんですね。
4.日焼け直後は日焼け止めも塗らない方がいい?
日焼けを防ぐために欠かすことのできない日焼け止めも、日焼けをしてしまった後の肌にはそれ自体が刺激になることもあります。
また、肌への密着度も高いことから落としにくく、クレンジングする必要があり、それが刺激になることもあります。
ですから、日焼け直後には日焼け止めもできるだけ塗らないようにするのが無難でしょう。
日焼けした直後にどうしても外出する必要がある場合には、
顔であれば、UV効果のあるできるだけ低刺激なパウダーファンデーションやフェイスパウダーを優しく塗るようにしたり、
手足は通気性のいい衣服で覆うようにしたり、日傘などを活用するようにしましょう。
5.水分補給をする
日焼け直後というのは肌が乾燥状態であると同時に、体の中も水分不足の状態に陥りやすくなっています。
体の中の水分が不足している状態だと、当然肌にも水分が届きにくくなり、肌の回復力も遅くなります。
ですから、水分補給をしっかりと行うことも大切です。
特に、日焼けをした後に、倦怠感、疲労感がある場合には、軽い脱水症状になっていたり、熱中症につながる恐れもありますので、必ず水分補給をするようにしましょう。
水分補給の際には、体の冷やしすぎを避けるためにも、常温の水か、少し冷えたくらいの水がおすすめです。
また、汗でビタミンやミネラルなども流れやすくなっていることから、
ビタミンやミネラル、電解質などが補給できるスポーツドリンクなどもおすすめです。
6.ビタミンCを摂る
●体の中からメラニンを抑え、シミ、そばかすを防ぐ
ビタミンCには、優れた抗酸化作用があり、メラニンを抑制して、シミやそばかすを防ぐ効果があります。
そのため、日焼け直後にもぜひ摂りたいビタミンとなっていて、
特に、シミやそばかすを作らせたくない、白い肌にできるだけ早く戻したいといった場合にはおすすめのビタミンです。
そして、例えば、ビタミンCを多く含む食べ物としては…
パプリカやトマト、グレープフルーツ、イチゴ、キウイ、レモン、ブロッコリーなどがあり、
そのようなものを食べるのがおすすめです。
また、サプリメントでビタミンCを補ってもいいですし、
ビタミンCがたっぷりと補給できるスポーツドリンクや野菜ジュース、フルーツジュースなどでもいいでしょう。
ホットレモンなどもさらに体に優しくておすすめです。
7.肌の代謝をよくするビタミン、ミネラルを摂る
ビタミンやミネラルの中には、肌の新陳代謝を促して、肌の回復力を高めてくれるものもあります、
例えば、
・ビタミンB群
・カルシウム
・鉄
・亜鉛
などがおすすめで、
ビタミンA(βカロチン)には…、肌の新陳代謝を促してくれる作用があり、肌の回復を促してくれる効果があります。
ビタミンB群(特にビタミンB2)にもまた…、肌の代謝をよくして、細胞の修復を促してくれる効果が期待できるようになっています。
カルシウムには…、肌の新陳代謝を促すとともに、肌細胞にある保湿成分を活性化させるという働きがあり、肌の修復力も高めてくれるようになっています。
鉄分には…、体中へと酸素を運び、肌へも十分に栄養を行き渡らせて活性化してくれる働きがあります。
亜鉛には…、肌細胞の分裂や細胞を助けるという働きがあり、肌の代謝、スムーズな生まれ変わりのために重要なミネラルとなっています。
ですからこのようなビタミン、ミネラルを積極的に摂ることもおすすめです。
ビタミンAを多く含む食べ物…
ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜など
ビタミンB群を多く含む食べ物…
肉類(牛、豚、鶏)、レバー、魚介類、卵、納豆、乳製品、葉物野菜など
カルシウムを多く含む食べ物…
牛乳、乳製品、小魚、豆類など
鉄分を多く含む食べ物…
レバーや牛肉、アサリ、シジミ、マグロ、イワシ、ほうれん草など
亜鉛を多く含む食べ物…
牡蠣やうなぎ、ほたて、牛肉、大豆製品など
このような食品も積極的に食べるのもおすすめです。
食品からでは難しい場合には、サプリメントを活用するのもいいでしょう。
8.抗酸化作用のある栄養素を摂る
日焼けをしてしまった場合には抗酸化作用のある栄養を摂るのもいいでしょう。
というのは、紫外線を浴びることによって肌内部ではメラニン色素の生成が促され、シミやそばかすの原因となってしまうことはよく知られていますが、
それと同時に、肌内部では活性酸素も発生し、その活性酸素もまたメラニン色素を活性化してしまうものでもあります。
そして抗酸化作用のある栄養を摂ることでそんな活性酸素を抑えたり、除去することが可能となりますので、
日焼け後のシミ、そばかすも防ぐことができるようになります。
例えば、ビタミンCやビタミンA、ビタミンEといったビタミンには、高い抗酸化作用があり活性酸素を取り除いてくれますし、
また、ポリフェノールも抗酸化作用に優れた栄養素となっています。
例えば、ポリフェノールとしては、
・ブルーベリー、赤ブドウ、赤ワインなどに含まれるアントシアニンやレスベラトロール
・ごまなどに含まれるセサミン
・大豆などに含まれるイソフラボン
などがあります。
9.リコピンを摂る
ポリフェノールの中でも、トマトなどに含まれるリコピンが日焼け後に摂りたいポリフェノールとしては非常におすすめで、
リコピンには、ビタミンEの約100倍もの抗酸化力があるとされ、それだけでもシミ、そばかす予防に効果的ですし、
さらに、リコピンには、メラニン自体の生成を抑えるといった作用や、
肌のターンオーバーを促進するという作用もあり、
日焼け後の肌の回復にも非常に効果的なポリフェノールとなっているんですね。
そんなリコピンは、トマト以外にも、
ニンジンやアボカド、スイカ、ピンクグレープフルーツ、バナナ
などにも含まれていますので、そのような食材を積極的に取り入れてもいいでしょう。
10.お風呂も熱いお湯は避け、ぬるま湯で
日焼けをした後は、熱いお湯で入ることも避けたほうがいいでしょう。
熱いお湯は肌の水分の流出を招きやすく、肌が乾燥しやすくなりますし、
熱いお湯というだけで肌への刺激も強くなってしまいます。
できれば、お湯の温度は38~40℃程度のぬるま湯で入るようにし、肌の乾燥を防ぐためにも、短い時間でさっと入るというのもおすすめです。
そして、体を洗う時も、ナイロン製のボディータオルやブラシなども刺激が強いため、使わないようにし、
手で洗うようにしたり、綿素材の優しいタオルを使うようにしたりするのがおすすめで、ボディーソープも低刺激なものを使用するようにするのもおすすめです。
11.ゆっくり休む、十分に睡眠を取る
●肌も体も休ませ、肌の新陳代謝を高める
日焼け直後の肌を回復させるには、十分に休養、睡眠を取ることも必要です。
日焼けをした後というのは、肌もそうなのですが、体も疲れてしまっている状態であり、肌の代謝も低下してしまいやすくなります。
そんな時に無理をしてしまうと、肌の回復を遅らせることになり、肌を白く戻すのが遅れたり、シミやそばかすの原因にもなってしまいます。
そのため、日焼けをしたその日には、早めに就寝するようにし、肌も体も十分に休ませるようにしましょう。
この時大切なのが、夜の間にしっかりと睡眠、休養を取ることです。
というのは、肌の新陳代謝をさらに高めたり、肌の回復力も高めてくれる成長ホルモンが夜の就寝中に最も多く分泌されることから、
夜の間にしっかりと睡眠を取ることにより、より回復力が高まるからなんですね。
12.日焼け2、3日後のケアは?
日焼けをした直後のケアは、肌がとても敏感になっていることからできるだけ刺激を与えないよう、優しく行う必要があり、
慎重に行いながら、また体の中からのケアも大切になってきます。
でも、日焼けをしてから2,3日もしてくると、肌の状態も落ち着いてきます。
そうなってくると、今度は、できるだけ早く白い肌を取り戻すため、また、シミやそばかすを作らせないために、もう少し積極的なケアもできるようになってきます。
例えば、
13.美白化粧水を使う
日焼けをしてから、肌が落ち着いてくると(できれば3日後くらいから)、美白化粧水や美白乳液などを使うようにしましょう。
朝と晩のお手入れに美白化粧水や美白乳液を使用するようにし、
化粧水はやはり、手の平で優しくなじませると、肌への刺激も抑えられます。
そのような美白化粧水や美白乳液にはもちろん、様々な美白有効成分が配合されているのですが、なかには刺激の強いものもありますので、注意が必要なのですが、
例えば、ビタミンCを安定化させたビタミンC誘導体は比較的安心して使用できる成分で、美白成分としての歴史も長いことから、おすすめです。
他にも
・アルブチン
・カモミラET
・トラネキサム酸
・プラセンタエキス
といった美白成分もおすすめで、
これらは、厚生労働省によりその有効性と安全性が認可された成分でもありますので、このような成分も安心でしょう。
美白成分として、ハイドロキノンという成分もあるのですが、
このハイドロキノンには、シミ、そばかすを防ぐ効果に、さらにすでにできてしまっているシミを還元して、薄くするといった効果もあるのですが、
比較的刺激の強い成分とされていて、特に肌の弱い方はハイドロキノンには注意が必要かもしれません。
14.日焼け止めを塗る
日焼けの状態が落ち着いてきたら、日焼け止めも再開するようにしましょう。
塗る時もやはり、まだ肌が完全に日焼けから回復しているわけではないので、優しい力で刺激を与えず塗り広げていくようにし、
日焼け止めの中でも、できれば紫外線吸収剤などが使用されていない、低刺激処方のものをお使いになるのがいいでしょう。
また、まだまだ肌が回復しきっていなくて、日焼け止めが不安という方は、
UV効果のある化粧下地やファンデーションのみでもいいでしょう。
それほど、外出時間が長くないといった場合には、それだけでも十分ですし、
ファンデーションなら、リキッドやクリームよりも、肌への刺激が少なく、落としやすいパウダーファンデーションがおすすめです。
15.まとめ
いかがでしたか?
気をつけていても、うっかり日焼けをしてしまうこともあります。
日ごろから美白に気をつけている方などは特に、肌が少し焼けただけでも結構ショックで、
その後にシミやそばかすができてしまうんじゃないかととても心配になったりもします。
でも、日焼けをしてしまったことは仕方ないことなので、そこで大切になってくるのが日焼けをした後のアフターケアなんですね。
そのアフターケアをきちんと行ってあげることで、意外と早く白い肌に戻すことができるようになりますし、シミやそばかすも作らせないことも可能になるんですね。
こちらではそんな日焼けをした直後に行いたいケアに、体の中からのケアについても、
さらに肌が落ち着いてくる日焼け2、3日後のケアについてもご紹介してみましたので、うっかり日焼けもあきらめないで、
きっちりとケアしながら、素早く白い肌を取り戻しましょう!
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