毎日のスキンケアは美しく、健康的な素肌、あらゆる肌トラブルを防ぐためにも必要不可欠なものです。
でも意外とできていなかったり、知らず知らずのうちに自己流になったりして、誤った方法で行ってしまっていることもあります。
こちらでは、そんな正しいスキンケアについて、その順番や洗顔法、化粧水、乳液の付け方、スペシャルケアなどについて、今一度正しく見直すための情報をご紹介しています。
1.正しいスキンケア、その順番は?
正しいスキンケアの順番としては、
↓
洗顔
↓
化粧水
↓
美容液(必要な場合のみ)
↓
乳液かクリーム
基本的にはこの順番で行われるのが最も良いでしょう。
スキンケアアイテムには油分が含まれているものとそうでないものとがあり、
油分の多いものを先に使用してしまうと、その油分により、後に使用するスキンケアアイテムの浸透が妨げられることになります。
ですから、基本的には、水分が多く油分の少ないものを先に使用するようにし、
最後に油分の多いアイテムでふたをして、水分を閉じ込めてあげるというのが最も基本のスキンケアであるといえます。
そのために、美容液も、乳液やクリームと比べると水分が多く、油分が少ないので、乳液やクリームの前に使用するのがいいでしょう。
2.正しいクレンジング法とは?
●クレンジング剤は多めに取って、
肌をこすらないようになじませる
クレンジングの形態にもよりますが、オイルクレンジングであっても、リキッドやジェル、ミルク、クリームクレンジングであっても、
その使用方法は、基本的には同じで、
クレンジング剤をたっぷり目に取って、メイクに優しくなじませてあげるようにします。
クレンジングに含まれる油分や界面活性剤がメイクを浮かしたり、溶解することによりメイクを落とすことができるようになっています。
この時、クレンジングをたっぷりと取るのがポイントで、
そうすることで肌をこすることではなく、クレンジング剤だけでメイクを落とすことができるようになり、
肌を傷めることなくクレンジングできるようになります。
クレンジングの際には、優しい力で、くるくると円を描くようにするとメイクが落ちやすくなります。
特に、落としにくいマスカラやアイライン、口紅などのポイントメイクにはより丁寧になじませるようにして、きちんと落としてあげるようにします。
ただ、クレンジングをしすぎてしまうと肌を乾燥させたり、肌を傷めたり、
クレンジングには界面活性剤も多く含まれていることから、バリア機能の低下にもつながってしまいますので、
クレンジングはできるだけ素早く行うようにします。
特に、クレンジングオイルやクレンジングリキッドなどは洗浄力が強い分、肌への刺激も強いものとなっていますので、
乾燥肌の方や混合肌の方、敏感肌の方はミルクやクリームタイプのクレンジングがおすすめです。
3.正しい洗顔法とは?
洗顔料にも様々なものがありますが、洗顔石けんであっても洗顔フォームであっても、またパウダータイプのものなどであっても、基本的には洗顔方法は同じです。
まずは洗顔料を泡立てる前に、予洗いをしておきましょう。
予洗いは、ぬるま湯で数回さっと簡単に行うようにし、
この予洗いによって、顔に付着したホコリや軽い汚れ程度であれば落とすことができますし、
顔をぬらすことによって洗顔料のなじみやすべりもよくなるんですね。
そして、予洗いが終わったら、洗顔料や石けんをたっぷりと泡立て、きめの細かい泡を作るようにします。
そんなたっぷりのきめの細かい泡で洗うことによって、肌の表面の汚れはもちろん、毛穴の奥の汚れや皮脂も落とすことができるようになります。
洗う際には、泡をおでこ、鼻、両ほほ、あごの5箇所に乗せて、
まずは、皮脂の分泌が多いおでこ、鼻から洗うようにし、
その次にほほ、あごと乾燥しやすい箇所を洗うようにします。
特に、洗い残しやすい小鼻やこめかみ、おでこの髪の生え際、フェイスラインなども忘れずにきっちりと洗うようにしましょう。
洗い終わると、同様にぬるま湯で洗い流してあげるようにします。
すすぎは、予洗いの時よりも丁寧に行うようにし、泡のぬるつきがなくなるまでしっかりとすすいであげるようにします。
洗顔ももちろん、クレンジング同様に、しすぎてしまうと肌の乾燥や肌ダメージにつながってしまいますので、
丁寧に行いながらも、洗いすぎたり、長時間洗うといったことは避けましょう。
また、洗う際にも、たっぷりの泡をクッションにしながら洗うようにし、指と肌が直接触れないように優しく洗うようにしましょう。
4.化粧水の付け方
●洗顔後はできるだけ早く化粧水で水分を与えてあげる
洗顔をした後には、化粧水で水分をたっぷりと補ってあげるようにします。
洗顔した後の肌というのは、水分が失われた状態にあり、またそれまで肌を保護していた油分も洗い流してしまっているために、非常に乾燥しやすく、
特に、乾燥肌や敏感肌の方にとっては、そんな状態が長く続くと肌状態を悪化させてしまうこともあります。
ですから、洗顔した後はなるべく早く化粧水を付けるようにしましょう。
化粧水を付ける際には、手のひらかコットンに化粧水を適量付けて、
頬、おでこ、鼻、あごへと、顔全体に満遍なくなじませてあげるようにします。
特に、おでこの髪の生え際の辺り、フェイスラインにもきっちりと付けるようにし、
小鼻などは凹凸があって、付けにくい箇所でもありますが、ムラなく付けてあげるようにしましょう。
●化粧水は手で付けるか、コットンで付けるか、迷ったら…?
化粧水を付ける際には、手でつけるか、コットンで付けるか、どちらかだと思うのですが、
どちらのほうがいいかというのは、一概には言えず、
例えば、コットンの場合ですと、そのメリットとして、
・いつも清潔な状態で化粧水を付けることができる
・肌の凹凸など細かい部分にも化粧水をつけることができる
・手が荒れていたり、ケガをしている場合など、
直接手に化粧水を乗せるのが抵抗ある場合にも使用することができる
といったことが考えられます。
逆にそのデメリットとしては、
・コットンの繊維が肌へ刺激になることがある
・繊維で肌をこすってしまうことがある
・どうしてもコットンに化粧水が残ってしまうので、化粧水を多く使ってしまう
といったことが考えられます。
手のひらでつけることのメリットとしては、
・手のひらはなめらかなので、刺激が少なく、肌に優しくつけることができる
・体温で化粧水が温められるので、化粧水の浸透をよくすることができる
・使用する分だけ化粧水を取ることができるので経済的
・直接肌に触れるので、毎日肌の状態を確かめることができる
といったことが考えられます。
逆にデメリットとしては、
・顔の凹凸など細かい部分には付けづらく、付けムラができる
・手が衛生的でない場合には、雑菌が顔に付着して、肌荒れの原因になることもある
・手荒れをしている場合には、手のひらのなめらかさが失われ、
逆に肌に刺激になってしまうことがある
といったことが考えられます。
どちらの方法がいいか迷われた場合には、このようなそれぞれのメリット、デメリットを理解した上で選ばれるのがいいでしょう。
また、どちらの方法であっても、基本的にはできるだけ肌をこすらないように、優しい力で付けるようにし、
化粧水を適量、ムラなく付けるようにすることで、肌を傷めることなく、きっちりと保湿できるようになっています。
5.乳液、クリームの付け方
化粧水の後には、乳液かクリームを付けるようにします。
基本的にはどちらも付け方は同じで、
適量を手にとって、両ほほ、おでこ、鼻、あごに乗せ、
ほほやおでこ、あごは、顔の内側から優しく塗り広げていき、なじませていきます。
鼻は、鼻筋に塗り広げ、その後は両サイドに満遍なく塗り広げていくようにします。
小鼻にも忘れずにしっかりと塗るようにしましょう。
●乳液、クリームは必要?あるいは両方必要か?
乳液やクリームには、
●肌を乾燥や外部刺激から守る
といった役割があります。
基本的には、化粧水で与えてあげた水分を、乳液やクリームに含まれる油分でふたをして、水分の蒸発を防ぐことができるようになっています。
そのことで長時間潤いを保つことができるようになりますし、
肌の表面を油分で覆ってあげることにより、外部刺激からも肌を守るという役割もあります。
ですから、化粧水を付けた後は、乳液、クリームも重ねてあげるようにしましょう。
また、その両方、重ね付けする必要があるかについては、
どちらも基本的には水分を閉じ込める役割ですので、どちらか一方でいいでしょう。
ただ、脂性肌の方やニキビができやすいといった方の場合、乳液などに含まれる油分が気になったり、
実際にその油分が毛穴に詰まって、ニキビや肌荒れにつながることもありますので、
そういった方の場合には、クリームよりも軽い乳液を使うようしたり、乳液を付ける量も減らすようにするのもいいですし、
さらに、油分の少ないジェルタイプのクリームなどを使用してもいいですね。
乳液かクリームかどちらを使えばいいのか迷ったら?
乳液かクリーム、どちらを使えばいいのか迷ってしまうといった方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの特徴というのが、
●油分が少なく、さっぱりと使いやすいのが乳液
基本的には、クリームの方が乳液よりも油分が多く、保湿力が高いものも多く、
また使用感は、乳液の方がさっぱりとしていて、テクスチャも柔らかいので、肌に塗り広げやすくなっているものが多くなっています。
乳液でも保湿力に優れているものも多くありますので、基本的には、化粧水の後は乳液だけでも十分に保湿することができるようになっています。
ただ、乳液では乾燥を感じてしまうといった場合にはクリームの方がいいですし、
乳液の場合、クリームよりも水分も多いことから、どうしても乳化剤として界面活性剤が多く使用され、成分が複雑になってしまう傾向にあり、
そういった意味では、敏感肌の方で成分が気になるといった場合には、クリームの方が適しているかもしれません。
6.美容液は必要?
スキンケアは、クレンジングに洗顔、その後に化粧水、乳液かクリームを使用するというケアが基本で、
通常であればそれだけでも十分に潤い、美しい素肌も保つことができるようになっています。
実際にそのケアで、あまり乾燥することなく、毛穴もそれほど目立たす、年齢肌などにも悩まされないといった場合には、美容液は必要ないでしょう。
ただ、
のがいいでしょう。
例えば、毎日きちんとスキンケアしていても、毛穴の開きやざらつきが目立つ、小じわやたるみ、くすみなどが気になる、
あるいは、しみ、そばかすなど紫外線ダメージが気になるといった場合には、それに適した美容液を使用することで改善されることもありますので、スキンケアに加えてあげるのがいいでしょう。
7.美容液の付け方
●基本的には化粧水の後、乳液やクリームの前に付ける
美容液は、化粧水の後、乳液やクリームを付ける前につけるのが基本です。
これは、美容液の方が含まれる油分が乳液やクリームよりも少なく、最後に美容液を付けてしまうと、乳液やクリームの油分によってその浸透が妨げられてしまうからです。
美容液にも様々な種類があり、
例えば、保湿美容液や美白美容液などは顔全体に塗布するようになっているものが多く、
毛穴ケア美容液などは毛穴が気になる箇所を中心に、
小じわやほうれい線対策の美容液は、目元や口元などを中心に塗布するものが多くなっています。
塗り方についても、各商品によっても異なるとは思いますが、
基本的には適量を指にとって、指の腹で優しく塗布してあげるようにします。
特にデリケートな目元に塗布する場合には、極力優しい力で塗るようにし、
指も、力が入りやすい人差し指よりも、力が入りにくい中指や薬指を使われるのがいいでしょう。
8.必要ならスペシャルケアを
さらに、肌悩みが改善されずに、お困りというのであれば、
例えば、
●乾燥やキメの乱れなどが気になる場合には…美容パック
●ハリ不足や小じわ、くすみなどのエイジングケア、毛穴などが気になる場合には…美顔器
を活用してみたりというスペシャルケアを取り入れてみるのもいいでしょう。
他にも、
●毛穴や古い角質、くすみが気になる場合には…適度なピーリング
なども効果的なことがあります。
これらは、スペシャルケアですので、毎日行う必要はなく、特にピーリングなどは肌への負担もあることから、多くても週1回程度にとどめておきましょう。
9.オールインワンジェルだけで済ませるのはOK?
それを付けるだけで、化粧水から美容液、乳液、クリームの役割まで果たしてくれるオールインワンタイプのジェルやクリームもあります。
基本的には、洗顔した後はこれだけでお手入れを済ませることができるようになっていて、とても簡単にケアすることができるようになっています。
毎日のお手入れの時短にもなるので、人気も高く、愛用されている方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、使用していて、それだけでもきちんと保湿することができたり、綺麗な状態を保つことができているのであれば、オールインワンジェルだけでも問題ないでしょう。
ただそのようなオールワンジェルは、その性質上、化粧水と比べると浸透力が低かったり、
乳液やクリームと比べると保湿力や水分蒸発を防ぐ保護力にも弱いものも多くなっていて、
なかには、使い始めて乾燥がひどくなったり、毛穴が目立つようになったり、
そんな乾燥によって皮脂の分泌がかえって多くなってしまって、肌がテカりやすくなったりしてしまう方もいらっしゃるようです。
そのような場合には、使用をあきらめるか、
あるいは、化粧水は使うようにして、その後にオールインワンを乳液やクリーム代わりに使用するといった方法のほうがいいかもしれません。
10.まとめ
いかがでしたか?
毎日何気に行っているスキンケア、その正しい方法はわかっているつもりでも、意外とできていなかったりします。
こちらでは、本当に基本的なのですが、必要不可欠な正しいスキンケアについて詳しくご紹介してみました。
今一度見直すことによって、芯から美しく、しっとりとなめらかで、肌トラブルにも悩まされない美肌を手に入れましょう。
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