リコピンだけじゃない?トマトの他の栄養素に優れた効果、リコピンの上手な摂り方も

トマトの栄養素といえばリコピンがとても有名で、それには非常に優れた抗酸化作用があったり、老化防止や美容にもとても高い効果を発揮してくれます。

そんなリコピン以外にもトマトには豊富に栄養素が含まれていて、様々な効果や効能もあるんですね。

今回はそんなトマトの栄養素や効果、効能、さらに、効果的なトマトの食べ方、リコピンの摂り方などについてもご紹介してみたいと思います。

1.リコピンとは?

リコピン豊富な赤いトマト

リコピンというのはカロテノイドの一種であり、赤い色をした色素成分でもあります。

主にトマトに含まれるカロテノイドであり、トマトのそんな赤色の元ともなる成分となっています。

2.トマトには、他にもこんな栄養素も!

リコピン以外にもトマトには、

・βカロテン(ビタミンA)
・ビタミンC
・ビタミンB1、B2、B6
・ビタミンE
・ナイアシン
・葉酸
・ビタミンK
・ビタミンP
・カリウム
・マグネシウム
・食物繊維
・鉄
・ルチン
・ペクチン

といった栄養素も含まれていて、このような栄養素もたっぷりと摂ることができるようになっています。

リコピン含め、そのことからも非常に優れた栄養価を誇る食材であることがわかります。

3.トマトにはどんな効果がある?

●強い抗酸化作用

高い抗酸化効果を実感する女性

トマトに豊富に含まれるリコピンには非常に強力な抗酸化作用があり、

そんな抗酸化力は、βカロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍もの能力を有するほどだということです。

そのことにより取り入れることで、体内の活性酸素を取り除いたり、体の酸化を防ぐといった効果が得られるようになっています。

またもちろんトマトには、βカロテン(ビタミンA)にビタミンEといった抗酸化力に優れたビタミンも含まれていることからより強力な抗酸化効果が期待できるようになっています。

●老化防止

体内に蓄積される活性酸素というのは、体の老化の原因にもなってしまいますので、

活性酸素が取り除かれることにより老化も防ぐことができ、

若々しさを保つといった効果も得られるようになっています。

●体の免疫力を高める

免疫力が高まり生き生きとした女性

リコピンは抗酸化ポリフェノールの一種でもあることから、体の免疫力を高めてくれるといった効果も期待でき、

トマトの他の豊富な栄養素によってさらに栄養バランスも整えられることでより免疫力も高まり、

あらゆる病気への抵抗力を高めることができたり、

特に、ウイルス性の病気や風邪などへの抵抗力を高めたり、アレルギーの改善といった効果も期待できるようになっています。

●美肌効果

リコピンの美容効果で美しい肌の女性

トマトのリコピンの優れた老化防止効果により、肌の老化を防ぐ効果もあり、

肌を若々しい状態に保ったり、

トマトには他にも、ビタミンAに、ビタミンC、ビタミンEも含まれ、

これは美容にも非常によいことから、『美容のためのビタミンACE(エース)』とも呼ばれるほどで、

それらは、肌をなめらかに整えてくれたり、

肌に潤いを与えて、乾燥を防いでくれるといった美肌効果にも優れたものとなっています。

特にビタミンCには、肌の内部でコラーゲンの生成を促してくれる効果もありますので、

肌のハリや弾力を高めて、たるみを防いでくれるといった効果も期待できるようになっています。

●美白効果

トマトにはビタミンCが豊富に含まれていることから、シミ、そばかすの原因となるメラニン色素の生成を防ぐ効果もあり、

シミ、そばかすを作らせず、明るい透明感のある素肌を保つといった美白効果もあります。

さらに、リコピンの抗酸化力によって肌の紫外線ダメージに対する抵抗力を高めることもでき、より美白のために効果的となっています。

●ダイエット効果

「13-OXO-ODA」の脂肪燃焼効果でスリムな女性

近年の研究においてトマトには、「13-OXO-ODA」という脂肪酸が含まれていることもわかっていて、

そんな「13-OXO-ODA」には、脂肪の燃焼を促すといった効果が期待できることも認められています。

また、血液中の脂肪の増加を抑えるといった働きがあることも認められていて、太りにくい体質へと導く効果が期待できるようになっています。

●生活習慣病予防

リコピンには血液の凝固を防いで血栓ができるのを防いでくれるといった効果や悪玉コレステロールを減少させるといった効果も期待でき、

トマトにはさらに、余分な塩分の排出を促すカリウムも含まれていることから、

動脈硬化や高血圧の予防、そのことが原因となる脳卒中、心筋梗塞の予防といった効果も期待できるようになっているんですね。

●便秘解消

トマトには食物繊維も含まれていることから、腸のぜん動運動を高めて、便秘の解消にも効果的となっています。

また、水溶性の食物繊維も不溶性の食物繊維も両方含まれており

それが1:2という割合でバランスよく含まれているので、より効果的に食物繊維を摂ることができるようになっています。

4.効果的に摂るなら、生で食べる?調理して食べる?

このように様々に優れた効果や効能が期待できるトマトですが、どうせ食べるならより効果的にその栄養素を摂りたいものです。

そこで考えてしまうのが、トマトを生のままで摂るほうがいいのか?調理して摂るほうがいいのか?ということです。

●熱を加えることでリコピンの吸収率がよりアップ!

●加熱をしても他の栄養素も壊れない

加熱調理したトマト料理

トマトの有効成分といえばなんといってもリコピンなのですが、

そんなリコピンをより効率的に摂るためには加熱調理のほうがいいとされています。

というのは、トマトは加熱することによってその細胞壁が壊されて、よりリコピンが吸収しやすい状態になるからなんですね。

他の栄養成分についても、加熱により破壊されることはないということですので、加熱調理のほうがよいとされています。

トマトは生のままでもおいしいのでついサラダなどでそのままで食べたくなりますが、

たまにはトマトを炒めてみたり、よく煮てトマトソースとして活用してみたりして、調理して食べてみるのもいいですね。

●油と一緒に摂ることでさらに吸収率が上がる

●生で食べる時も、オリーブオイルなどをかけて食べるのもGood!

トマト料理にオリーブオイルをかける様子

さらにリコピンは油とも相性がよく、油と一緒に摂ることでより吸収率を高めることができます

ですから例えば、オリーブオイルなどと一緒に炒めて食べるのも良いですね。

生のままで食べる場合にも、オリーブオイルをかけて食べたり、オイル入りのドレッシングをかけて食べるのもより効果的なんですね。

さらに調理の際にも、細胞壁を壊した方がいいという意味では、細かく刻んだり、つぶして食べる方がより効果的といえますね。

5.ケチャップやジュース、ホールトマトでも効果がある?

●トマトの加工品でも栄養素はきちんと摂れる

トマトケチャップ

このようにトマトのリコピンというのは、加熱することによってより吸収率が高まり、また、他のビタミン類も加熱により壊されることはないので、

トマトケチャップやトマトジュース、ホールトマト、トマトソースなど、加工されたものでもきちんと栄養素を摂ることができるようになっているでしょう。

ですから例えば、トマトそのものを食事からでは十分に摂ることができないといった場合や、

トマトがあまり好きでないお子さんなど、特に、トマトケチャップやトマトソースならおいしくいただくことができるようになってますので、

色々なお料理に活用してみるのもいいですね。

6.牛乳、乳製品と一緒に摂るとさらに効果アップ?

またトマトのリコピンは、近年の研究において、乳製品と一緒に摂ることにより、その吸収率が実に約3倍も高まるということもわかっていて、

牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品とも相性がよくなっているんですね。

ですから、例えば朝食に、トマト付きのサラダに牛乳やヨーグルトを添えて一緒に食べたり、トマトのサラダにチーズを添えてみたり、

さらにおすすめなのが、加熱することで栄養素の吸収も高まりますので、オリーブオイルでトマトを炒めて、そこにモッツァレラチーズなんかを添えて、カプレーゼ風にしていただくのもいいですね。

トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ

7.まとめ

いかがでしたか?

トマトには赤い栄養素であるリコピンが豊富に含まれていることはとても有名なんですが、

他にもβカロテンやビタミンC、ビタミンB1、B2、ビタミンEにカリウム、食物繊維、ルチン、ペクチンといった栄養素、

さらには「13-OXO-ODA」といった脂肪酸まで含まれているんですね。

このような高い栄養価から、健康促進に美容、美肌、シミやそばかすを防ぐといった美白効果に便秘の解消、ダイエットといった効果、

抗酸化作用もあることから老化防止、免疫力を高めてくれるといった効果まであるんですね。

もちろんスーパーでも簡単手軽に手にいれることができるお野菜でもあり、おいしくて、調理も簡単ですし、

さらにリコピンをはじめ、トマトに含まれる栄養素は熱を加えても壊れることなく、リコピンにいたっては加熱をする方がその吸収率も高まるということなんですね。

ですから、ケチャップやジュース、ホールトマトなんかの加工品でも十分に栄養素を摂ることができるようになっているんですね。

毎日の健康と美容、美肌、変わらぬ若々しさのためにぜひトマトを活用していきましょう。

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