渡り鳥や回遊魚の強靭なスタミナ、体力を支える「イミダペプチド」という成分をご存知でしょうか?
それには優れた疲労回復効果が期待でき、人の体にも疲れを改善したり、体力、スタミナを与えるといった効果もあるということです。
そこで今回はそんなイミダペプチドについて、その効果や効能、どうやって摂ればいいのか、含まれる食べ物やより効果的な摂り方、1日の摂取量に、
さらに気になる副作用や注意点などについても詳しくご紹介してみたいと思います。
ぜひイミダペプチドを活用して、疲れにくい体、生き生きと活動的な毎日、いつまでも変わらない若さを手に入れましょう!
1.イミダペプチドとは?
イミダペプチドというのは、正式名称を「イミダゾールペプチド」といい、
カルノシンとアンセリンという二つのアミノ酸による結合物質のことです。
そして、摂取することで、体内でヒスチジンとβ-アラニンというアミノ酸に分解されることもわかっており、
さらに、体内では特に疲労の溜まりやすい脳や筋肉へと運ばれ、そこで再度イミダペプチドに再合成されるようになっています。
2.どんな効果が期待できる?
ではこのようなイミダペプチドにはどのような効果が期待できるようになっているのでしょうか?
●高い抗酸化作用
イミダペプチドには、非常に高い抗酸化作用があることがわかっています。
そのような抗酸化作用により、体内で、日々ストレスや紫外線などで蓄積される活性酸素を取り除いてくれるといった効果も期待できるようになっており、
酸化ストレスからも体を守ってくれる効果も期待できるようになっています。
●疲労回復、体力、スタミナの維持
活性酸素というのは、蓄積されると体へと酸化ストレスを与え続け、そのような酸化ストレスは疲労の原因にもなります。
そして、イミダペプチドによる強力な抗酸化作用により、疲労の元になる活性酸素が取り除かれることによって、疲労の回復も促されるようになります。
そのような疲労回復効果により、体力やスタミナの維持にも効果的とされています。
またイミダペプチドは、渡り鳥や回遊魚などに特に多く含まれる成分であり、
特に、長距離、長時間を飛び続けなければならない渡り鳥の羽根の付け根や胸肉の部分、
同様に、長距離を泳ぎ続けなければならない回遊魚の、特に、常に動かし続けなければならない尾びれの部分に多く含まれていることもわかっています。
そして、渡り鳥や回遊魚の強靭な体力、強靭な筋肉を支えているのはこのイミダペプチドの優れた疲労回復効果によるものだとされており、
これがイミダペプチドが注目されるようになったきっかけでもあります。
●自律神経の回復
活性酸素の蓄積は、体内で疲労の原因になるとともに、自律神経をも乱してしまいます。
そのため、活性酸素を取り除くことは、自律神経の乱れを改善し、正常に保つのにも必要不可欠なことで、
抗酸化作用によって、自律神経の回復にも効果が期待できるようになっています。
3.イミダペプチドは元々人の体にも含まれる?
このようなイミダペプチドは元々人の体にも含まれている成分でもあります。
特にイミダペプチドには高い抗酸化力や疲労回復効果があるために、体内でも特に、疲労や消耗の激しい部分に存在していることが多く、
人体であれば、長時間使い続けることが多く、疲労や消耗の激しい脳や、
同様に、使い続けることが多く、疲れの溜まりやすい筋肉にも含まれています。
特に、脳内に含まれるイミダペプチドは、頭をよく使った際の疲労やストレスによる疲労など、あらゆる疲労の回復、改善も促してくれるようになっています。
またそのような体に元々あるイミダペプチドというのは、年齢とともに減少することもわかっています。
4.食べ物でもイミダペプチドは補える?
このように優れた抗酸化効果、疲労回復が期待できるイミダペプチドで、元々人の体内にも存在する成分でもあるのですが、
先のとおりに、加齢によって減少するものでもあり、そのことにより疲労回復が遅くなり、疲れを感じやすくなることもあります。
そんな時に、外側からイミダペプチドを補うこともできるようになっています。
イミダペプチドが非常に多く含まれているものとして大変有名なのが、渡り鳥や回遊魚ですが、それを食べるというのはなかなか難しいので、
一般的に食べられるものとしては、
・鶏肉や牛肉、豚肉などの肉類
・魚介類(なかでも、マグロやカツオ、サバなど回遊魚で、筋肉の発達した赤身の魚)
このような食品に含まれていることがわかっています。
さらに、そのなかでも特に鶏の胸肉に多く含まれていることもわかっていますので、胸肉であればスーパーでも簡単に買えて、色んなお料理にも使うことができるのでおすすめですね。
5.1日にどれくらい摂ればいい?
ではこのようなイミダペプチドは1日にどれくらいを摂れば効果が期待できるようになるのでしょうか。
近年の研究においては、イミダペプチドの1日の摂取量としては200mg程度がよく、
また、それを2週間程度摂り続けることによって効果が期待できるようになっていることもわかっているようです。
さらに、手に入りやすい鶏の胸肉でいえば、
1日に100g程度の胸肉を摂取することができれば、イミダペプチドも200mgを補うことができるようです。
特に、イミダペプチドの優れた疲労回復効果を期待するのであれば、
100gくらいの量の鶏胸肉を2週間程度摂り続けることでしっかりと効果が得られるようになっているということです。
6.どのように摂ればいい?熱には強い?水に溶ける?
では実際に、鳥の胸肉や、あるいは、他の肉類や魚介類などからイミダペプチドを摂る場合には、どのように摂ればいいのでしょうか。
イミダペプチドは熱に強いとされていますので、熱を加えてもその働きが弱くなったり、効果が半減してしまうといったことはないようです。
ですから、加熱調理でも効果的に摂ることができるようになっているのですが、
ただ、イミダペプチドは水溶性の成分であることから、水に溶けやすくなっていて、
お水や煮汁に漬け込んだり、煮込んだりすることによって、煮汁に成分が流れ出てしまうこともありますので、煮込み料理にはあまり向いていません。
ですから熱を加える際には、炒めたり、蒸したりする料理の方が向いているといえるでしょう。
また、煮込み料理でも、例えば、シチューやスープ、カレーなど、煮汁までしっかりと飲んだり、食べたりすることができるお料理であれば、煮汁に溶け込んだイミダペプチドもしっかりと摂ることができるのでおすすめですね。
7.サプリメントで補ってもいい?
最近では、イミダペプチドの優れた効果が認められ、サプリメントやドリンクなどに配合されているものも増えています。
もちろん、食材からでも摂ることができますが、なかなか毎日は摂ることができないといった場合には、そのようなサプリメントやドリンクを活用してみてもいいでしょう。
その際には、そのサプリメントやドリンクにどれくらいのイミダペプチドが配合されているのかを必ず確認するようにし、
配合量が少ない場合には、効果が上手く得られないこともありますので、しっかりとした配合量のものを選ぶようにしましょう。
またできれば、メーカーなども日本のメーカーで、製造も国内製造のものを選ぶようにするのが安心です。
8.過剰摂取や副作用の心配は?
イミダペプチドは元々人の体内にも存在する成分であり、また、一般の食品にも含まれる成分でもあることから、
これまでに、長期摂取や過剰摂取による副作用や何らかの症状が出るといった報告はないようです。
ただ、どのような成分でもそうですが、常識の範囲を超えて過剰に摂取することは避けるようにし、適量を摂取するようにしましょう。
イミダペプチド自体は安全な成分ですが、例えば、食材から摂る場合には、たくさん食べ過ぎてしまうとそれだけ他の、脂質やたんぱく質を多く摂りすぎてしまいますし、
また、サプリメントなどは特に、簡単に有効成分を過剰に摂ってしまいやすいので、必ず、1日の目安量を守るようにしましょう。
9.まとめ
いかがでしたか?
近年、イミダペプチドという健康成分に注目が高まっていて、それは、渡り鳥の羽の付け根の部分や胸肉、
回遊魚の尾びれなどに多く含まれる成分でもあり、
長期間に渡って飛び続けなければならない渡り鳥や泳ぎ続けなければならない回遊魚の強靭な体力を支えるのに欠かすことのできない成分でもあったんですね。
そのために、イミダペプチドには非常に優れた疲労回復効果やスタミナを維持する効果、抗酸化効果などもあり、
またそれは私たち人の体にも存在する成分でもあり、特に、疲れやすい脳や筋肉に存在する成分でもあるんですね。
でもそれは、どうしても加齢などとともに減少してしまうものでもあり、そのことで疲れやすかったり、疲労の回復も遅くなってしまうこともあるということです。
でもそんな時でも、イミダペプチドは食材などからでも補うことができて、特に、一般的な食材としては鶏の胸肉に多く含まれているということで、
食べ方次第では効果的に摂ることもできるようになっているんですね。
こちらではそんなイミダペプチドについて、その優れた効果や含まれる食材や効果的な摂り方、1日の摂取量などについてもご紹介してみましたので、
ぜひ参考になさって、疲れがなかなか取れない方、最近疲れやすくなった方も、
そして、朝からシャキッと活動的でありたい方、いつまでも若々しくありたい方もイミダペプチドのパワーを活用なさってみてはいかがでしょう。
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