敏感肌や肌の弱い方、ファンデーションで肌に負担をかけたくない方におすすめなのがミネラルファンデーションです。
でもミネラルファンデーションって少し使いづらい、カバー力も不安という方も多いかもしれません。
そこで今回はそんなミネラルファンデーションについて、その種類や選び方、種類別の使い方、
さらに上手く使いこなすコツ、きれいに仕上げるコツ、カバー力を高めるコツなどについても詳しくご紹介してみたいと思います。
ぜひミネラルファンデを100%使いこなして、素肌の健康を守りながら、きれいなすっぴん美肌を保ちましょう!
1.ミネラルファンデーションとは?
ミネラルファンデーションというのは、一般的なファンデーションに用いられる化学成分を一切使用せずに、
マイカや酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタンといった天然のミネラル成分だけで作られたファンデーションのことです。
また、基本的には、化学的な着色料はもちろん、保存料などの添加物も一切使用されていないので、非常に肌に優しく、低刺激なファンデーションとなっています。
そのため、一般的なファンデーションで肌荒れする方や敏感肌の方も使用することができるファンデーションといえます。
2.どんな成分が使われている?
ではミネラルファンデーションには、実際にどのような成分が使用されているのでしょうか?
一般的には以下のような成分が使用されているものが多くなっています。
マイカとは、日本語では「雲母」と呼ばれるものであり、特に、火成岩や変成岩に含まれる天然の鉱物です。
それを粉末にすることにより、キラキラと反射するのが特徴で、ファンデーションをはじめ、アイシャドウなど多くの化粧品に使用されています。
酸化鉄とは、鉄を酸化させた成分であり、鉄に熱処理を施すことにより変色させて、安定化させた成分のことです。
赤色や黄色、黒色などがあり、化粧品に着色することを目的として使用され、ファンデーションにも顔料として多く使用されている成分です。
酸化亜鉛は、亜鉛の酸化物であり、ファンデーションでは主に、白色の顔料として配合されています。
紫外線を防ぐ効果もあり、紫外線防止剤、サンスクリーン剤として配合されているものもあります。
酸化チタンは、チタンを酸化させてられる成分であり、酸化亜鉛と同様、白色の顔料として配合される成分です。
肌への密着力、着色力に優れていて、高いカバー力もあるためファンデーションに配合されているものも多く、
また、紫外線を反射する効果も高いため、サンスクリーン剤として配合されているものも多くなっています。
ミネラルファンデーションでは主にこの4つの成分が主成分となっているものが多くなっています。
3.ミネラルファンデーションの種類は?
では、ミネラルファンデーションにはどのような種類のものがあるのでしょうか?
●パウダータイプ
パウダータイプは、「ルースタイプ」とも呼ばれ、ミネラルファンデーションでは最も一般的なタイプです。
その名の通り、パウダー状になっていて、ブラシやパフに粉を取って、フェイスパウダーのように使用するタイプです。
成分も固める必要がないため、油分や水分も含まれず、マイカや酸化亜鉛、酸化チタンなどのミネラル成分のみでできているものが多くなっています。
シリコンや香料、防腐剤などの成分も一切されていないものがほとんどで、
ミネラルファンデーションの中でも最も低刺激なタイプといえます。
ただパウダーで薄付きな分、仕上がりがとてもナチュラルで、中には、カバー力不足や物足りなさを感じる方もいます。
そのような場合には、化粧下地を使用するようにしたり、コンシーラーやフェイスパウダーなどでカバー力を高めるのもおすすめです。
【メリット】
・成分が非常にシンプルで肌に究極に優しい
・ナチュラルに仕上げられる
【デメリット】
・最初は使いづらさを感じることがある
・これだけではカバー力が足りないと感じることがある
●固形タイプ
固形タイプは「プレストタイプ」とも呼ばれ、ミネラルファンデーションのパウダーを固めたものとなっています。
パウダータイプのミネラルファンデーションに比べて肌への密着度が高く、カバー力も高いものが多くなっています。
そのため、パウダータイプではカバー力が足りない方にも最適で、かといって、厚塗りになることもなく、自然な仕上がりにもなります。
通常のパウダーファンデーションのように、コンパクトからパフでファンデーションを取って、手軽に使用することができるようになっていて、持ち運びしやすく、
持ち運びもしやすく、メイク直しがしやすいというのも大きなメリットとなっています。
また、今までプレストタイプのファンデーションを使用していた方なら簡単に使うことができるようになっているのもこのタイプです。
ただ固める際に、油分や水分を用いる必要があることから、ミネラル成分100%というものは少なくなってしまいます。
【メリット】
・簡単に使える
・携帯にも便利で、メイク直しも簡単
・カバー力がありながらも、仕上がりはナチュラル
【デメリット】
・ミネラル成分100%というものは少ない
・乾燥しやすいと感じる方もいる
●リキッドタイプ
リキッドタイプはその名の通り、液状のミネラルファンデーションのことです。
通常のリキッドファンデーションのように、指やパフ、スポンジで肌へと伸ばして乗せていくようになっていて、
非常に伸びがよく、また、ルースタイプやプレストタイプと比べてもカバー力も高くなっています。
水分、油分も含まれているために、保湿力が高いものが多く、肌が乾燥しにくく、また肌へのフィット感も高いので崩れにくいのも特徴です。
保湿力が高いので、肌の表面もなめらかに整えてくれるようになっています。
ただ、通常のリキッドファンデーションと同様、つける際にヨレやムラになりやすく、テカりが気になるものもあります。
また液状にするために使用する油分は、多くのミネラルファンデーションでは、肌への刺激を抑えるため植物性のオイルが用いられていますが、
なかには、石油系のオイルが使用されているものもありますので、気になる方は、購入の際に確認してみるようにしましょう。
【メリット】
・カバー力が高い
・密着度が高く、崩れにくい
・保湿力が高く、肌が乾燥しにくい
【デメリット】
・ヨレやムラになりやすい
・油性成分が含まれている
・製品によっては石油系の成分が配合されているものもある
●クリームタイプ
クリームタイプのミネラルファンデーションも近年では多くなっていて、
これは、植物オイルや美容液にミネラルファンデーションを配合し、ワックス状にしたものです。
やはりリキッドタイプと同じように、手やパフ、スポンジにとって、肌に乗せていくようになっていて、
クリームといっても伸びがいいものが多く、使いやすいものが多くなっています。
また、カバー力が高いものが多くなっており、保湿力が高いものが多いのも特徴で、
植物オイルや美容液、保湿成分も配合されているものも多く、他のどのタイプよりも高い保湿力を誇っています。
そのため、乾燥肌の方やパウダーでは乾燥してしまう方にも最適で、つけている間、乾燥からも肌を守って、肌の表面もしっとりとなめらかに整えてくれるものが多くなっています。
ただやはり、リキッド同様ムラになりやすく、中には、べたつきが気になる方もいらっしゃるようです。
【メリット】
・保湿力が高く、乾燥しない
・肌をなめらかに整えてくれる
・カバー力が高く、しっかりとカバーしてくれる
【デメリット】
・ヨレやムラになりやすい
・べたつきやテカりが気になる方もいる
・重いと感じる方もいる
4.選び方は?
このように、今では、ミネラルファンデーションもパウダータイプだけじゃなくて、色んな種類のものが提供されていて、選択肢も増えているんですが、
それだけ、自分の肌にはどれがいいのか、どのタイプを選べばいいのか迷ってしまいます。
選び方にも色々ありますが、例えば、
●敏感肌なので、肌への刺激はできるだけ抑えたい方は…
・プレスト(固形)タイプ
●朝の時間のない時にさっと仕上げたい方は…
●ファンデーションによる乾燥が気になる、時間が経つと乾燥してくる方は…
・クリームタイプ
●ナチュラルに素肌っぽく仕上げたい方は…
・プレスト(固形)タイプ
●きちんとカバーしたい、カバーしたい箇所が結構ある方は…
・クリームタイプ
●より手軽にミネラルファンデを使いたい、メイク直しも多い方は…
といった風に選ばれると失敗が少ないかもしれませんね。
5.ミネラルファンデーションの使い方
パウダータイプの場合には、ブラシかパフで乗せていくようにします。
ブラシの方がムラなく、均一に乗せることができるようになっているのですが、ブラシでも肌に刺激になってしまうという方は、パフで乗せるのがおすすめです。
ここでは、一般的なブラシでの乗せ方についてご紹介してみたいと思います。
1.まず、1回分の量(1回の量は製品により異なりますので、それに従うようにしましょう)をふたやティッシュにとります。
2.そこへブラシをクルクルとまわしながら、ブラシにパウダーを含ませるようにします。
この時、ブラシの毛先が少し平らになるくらいまで強く押すことで、十分に粉を含ませることができます。

3.ブラシに粉を含ませたら、カバーしたい箇所から、ポンポンと粉を乗せていくようにします。
4.粉を一通り顔全体に乗せたら、今度は、ブラシを円を描くようにクルクルと動かして、肌に均一になじませていきます。
毛穴などが気になる箇所は、丁寧になじませて、毛穴を埋めるようにします。
5.さらにカバーしたい箇所があれば、少量を重ねるようにされるといいでしょう。
プレストタイプの場合は、ブラシで付けるタイプのものもありますが、基本的には、パフを使用するものが多くなっています。
1.まず、パフに適量ファンデーションを取って、
顔の広い面から、顔の内側から外側へ向かって、パフを滑らせるようにして、ファンデーションを乗せていくようにします。
2.ファンデーションが足りない場合には、さらにパフに取って重ねるようにし、
Tゾーンなど、凹凸のある箇所は、均一に薄く広げるようにします。
3.最後に、カバーしたい箇所があれば、さらに、少量を取って、重ねるようにしましょう。
プレストパウダーは、本当に普通のパウダーファンデーションと同じような間隔で簡単に使うことができるようになっているんですね。
基本的には、リキッドタイプもクリームタイプも使い方は同じで、指かパフ、スポンジを使って塗り広げていくようにします。
1.まず、指、もしくは、パフかスポンジに少量ファンデーションを取って、
頬などにポンポンと乗せます。
2.そして、頬、おでこなどの広い分から、指の腹やパフ、スポンジで、内側から外側へ優しく、薄く伸ばしていくようにします。

3.次に、鼻、あごの凹凸のある箇所を丁寧に、薄く伸ばしていきます。
4.最後にカバーしたい箇所があれば、その部分に薄く塗布して、重ねるようにします。
重ねる時には、パフやスポンジよりも、指でポンポンとなじませるようにすると、きれいに均一に重ねることができるのでおすすめです。
リキッドタイプもクリームタイプも、基本的には、通常のリキッドファンデやクリームファンデと同じように使うことができるようになっています。
6.ミネラルファンデをさらに上手く使うコツ
特に、ミネラルファンデーションを初めて使う方は、少し使いづらさを感じる方も多いようです。
そんなミネラルファンデーションを上手く使いこなすためには、ちょっとしたコツやポイントもあるんですね。
●塗る前にはしっかりと保湿をして整えておく
普通のファンデーションを塗る時もそうだと思いますが、ミネラルファンデーションも、塗る前には、
化粧水に乳液やクリームでしっかりと保湿をして、肌を整えておきましょう。
肌が乾燥した状態だと、ファンデーションが乗りづらく、特に、パウダータイプのミネラルファンデーションはより密着しにくくなって、崩れやすくなります。
また、ファンデーションで肌がさらに乾燥しやすくなるので、必ずきっちりと保湿をして、なめらかな状態でファンデーションを乗せるようにしましょう。
●塗る前は肌をサラサラの状態にしておく
ここが難しいのですが、化粧水や乳液、クリームで肌を保湿してから、ファンデーションを塗る必要はあるのですが、
そんな保湿成分が肌の表面に残っている状態で乗せてしまうと、その保湿成分とファンデーションが混ざってしまい、
ムラ付きやヨレの原因にもなったり、崩れや毛穴浮きも起こりやすくなります。
ですからファンデーションを乗せる時には、肌の表面はサラサラの状態にしてから乗せるようにしましょう。
乳液やクリームをつけた時には、しっかりと浸透させて、サラサラになってからつけるようにし、
浸透しづらければ、ティッシュなどで油分を抑えるようにするといいでしょう。
●はじめは少量から、重ね付けで調節する

パウダータイプのミネラルファンデーションは特に、最初は少量からつけるのがおすすめです。
最初に多くつけすぎてしまうと、ムラになったり、よれやすくなったり、崩れの原因にもなってしまいます。
最初は少なすぎるかなと思うくらいの量からつけるようにし、後から、重ねたりして量を調節するようにしましょう。
また最初は、全体的に薄く塗って、後から、気になる箇所だけ重ね付けするようにしてもいいですね。
●気になる箇所は重ねたり、コンシーラーでカバーしてもOK
ミネラルファンデーションは、通常のファンデーションと比べるとどうしてもカバー力が低いものが多くなっています。
そのため、薄いシミやニキビ跡、小じわ、くすみくらいならカバーできますが、
濃い目のシミやニキビ跡、凹凸の大きな毛穴やしわなどはどうしてもカバーできないこともあります。
そのような場合には、ミネラルファンデをさらに重ね付けされるといいでしょう。
その時には、ブラシだと多くつけすぎてしまうことがありますので、
パフの先端を使ったり、綿棒やアイシャドウ用のチップなどを使って、その箇所だけをカバーするようにしてもいいですね。
また、ミネラルファンデだけではまだ不安だという場合には、コンシーラーを併用するのもいいでしょう。
コンシーラーを使う場合には、基本的にはパウダーやプレストタイプのミネラルファンデの場合には、ファンデーションの前につけるようにし、
リキッドやクリームタイプのミネラルファンデの場合には、後につけるようにするときれいに仕上げることができます。
さらに今では、ミネラルファンデーションを提供しているメーカーからもコンシーラーも販売しているところもありますので、
そのようなメーカーのコンシーラーであれば、さらに肌に優しく使えて安心です。
●フェイスラインや崩れやすいTゾーンは薄めに塗る
これは通常のファンデーションでも同じですが、フェイスラインにもしっかりとファンデーションを乗せてしまうと、顔だけ浮いたような状態になりやすいので、
フェイスラインは薄めに乗せるようにして、顔との境目を自然な色合いで整えておくのがいいでしょう。
またTゾーンは皮脂の分泌が多く、崩れやすい箇所であり、特に、パウダータイプのミネラルファンデは厚く塗ってしまうと皮脂で浮いて、汚くなりやすいので、
Tゾーンは最初から薄めに塗るようにしましょう。
メイク直しの時も、余分な皮脂を抑えたら、やはり薄めに重ねるようにしましょう。
7.下地や日焼け止めは必要?
ミネラルファンデーションの場合、化粧下地や日焼け止めは必要なのでしょうか?
肌への負担を少しでも減らすことを考えた場合、基本的には塗らないのが理想的だといえます。
でも、もともと肌がきれいな方で、カバーしたい箇所も少ない方であればミネラルファンデだけでも十分ですが、
そうではなく、カバーしたい箇所が多くあったり、ミネラルファンデだけではカバーできない方の場合、やはり気になります。
そのような方やきっちりとメイクしたい方は、化粧下地と併用するのがおすすめです。
下地と重ねることでミネラルファンデーションをさらにきれいに仕上げることができます。
また、日焼け止めについても、ミネラルファンデーションには酸化チタンが配合されていて、それには紫外線を跳ね返す効果もあり、UV効果も期待できるのですが、
といってもその効果は一般的な日焼け止めに比べると弱いものであり、
さらに紫外線による肌へのダメージは、日焼け止めによる肌への刺激以上に深刻であることを考えると、
気になる方は、日焼け止めも併用された方がいいでしょう。
また今では、やはり、ミネラルファンデーションのメーカーから下地も提供しているところもありますので、そのような低刺激な下地を使用するようにしたり、
日焼け止めも、UV効果の高い下地やミネラルファンデーションもありますので、日焼け止めを使用せずに、下地やファンデーションでUVをするようにしてもいいですね。
8.まとめ
いかがでしたか?
ミネラルファンデーションは天然のミネラル成分だけでできていて、本当に肌に優しくて、安心して使えるファンデーションなんですね。
でも、いざ使ってみると、少し使いづらかったり、カバー力が足りなくて、少し物足りなかったりといった感想を持たれる方も多いようです。
そんなミネラルファンデーションもちょっとした簡単なコツで上手く使いこなすことができますし、
また今では、より簡単に手軽に使うことができる固形のミネラルファンデやリキッド、クリームのミネラルファンデまであるんですね。
こちらではそんなミネラルファンデーションの種類や選び方、使い方のコツ、ポイントなどについてもご紹介してみましたので、
ぜひ参考になさって、素肌の健康や美しさを保ちながら、ミネラルファンデーションを今よりももっと上手く使いこなしてみましょう!
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