1年中紫外線というのは降り注ぎ続けるので、紫外線対策は1年を通して必要になるのですが、
でも、秋や冬も夏と同じケアというわけではいけないのをご存じでしょうか?
そこで今回は季節に合った紫外線対策、季節別の紫外線ケア、ケアの際の注意点などについても詳しくご紹介してみたいと思います。
ぜひ参考になさって、1年中、シミ、くすみのない透明美肌をキープしましょう!
1.紫外線は1年中降り注ぐ
1年のうち、降り注ぐ紫外線量のピークというのは5月~8月とされていて、7,8月が最も多くなっています。
夏場に紫外線が強くなるのはよく知られているところですが、
9月、10月になっても紫外線は降り注ぎ続け、その紫外線量は初夏の頃と同程度だといいます。
さらに、10月~3月にかけては紫外線量は減ってくるものの、それでも、紫外線が強い季節と比べると2分の1以上の強さはあるといいます。
ですから、夏場はもちろんですが、春にも、そして油断しがちな秋から冬にかけても紫外線対策は必要になるんですね。
ちなみに人の肌に影響を及ぼすとされる紫外線には、UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があって、
UVB(紫外線B波)の紫外線量は、春先から多くなりはじめ、5月から8月がピークとなり、10月から3月になると少なくなってくるのですが、
UVA(紫外線A波)の方は、4月から8月にかけてピークとなるのですが、
UVBとは違い、それ以外の季節であっても、最も多い季節の2分の1以上は降り注ぐことがわかっています。
そして、紫外線の多くを占めるのがこのUVAで、
肌に当たるとその約20~30%ほどが肌の真皮層へと届き、シミの原因になるのはもちろん、
肌細胞を破壊して、たるみやしわなどの肌老化の原因にもなるものでもあります。
そんな怖いUVAは1年を通して降り注いでいるものでもあるので、そういう意味でもやはり、1年中紫外線対策は必要になるんですね。
2.冬でも紫外線対策は必要?
冬になると気温も低くなるし、強い日差しもなくなるので、紫外線対策は必要じゃないと思えて、特別何もやっていないという方も多いかもしれません。
でも先のとおりに、紫外線は1年中降り注いでいるもので、特に、肌老化をもたらすUVAは真夏ほどではないにしても、比較的強く降り注いでいるものです。
さらに、秋から冬にかけては、太陽の位置も低くなってきて、高い位置にある真夏とは異なり、
太陽光が低い位置から当たりやすくなってきます。
そのため、街中を歩いていても一番気になる顔に当たりやすくなるのも冬の紫外線の特徴なんですね。
ですから人によっては夏よりもむしろ、冬場の方がシミになりやすいといった方もいるほどです。
さらに、スキーやスノボなどの冬のレジャーによく行くといった方は特に注意が必要で、
ゲレンデというのは、紫外線が雪面に当たると、普通の路面よりも紫外線が反射しやすく、照り返しも非常に強くなってしまうため、
冬のレジャーに行く際にも紫外線対策はしておいた方がいいんですね。
3.季節別に紫外線対策は必要
このように、1年を通して紫外線対策はした方がいいのですが、
では季節によってその対策法は変えていった方がいいのでしょうか?
もちろん、春から徐々に紫外線は強くなっていき、夏に紫外線量はピークとなり、秋、冬にかけて減ってきますので、
1年中夏と同じような強力な紫外線対策をしていると問題になることもあります。
ですから、その季節に合った紫外線対策も必要となるんですね。
ここからはそんな季節別の紫外線対策についてご紹介してみたいと思います。
4.春の正しい紫外線対策とは?
春は夏ほどではないにしても、太陽も高くなっていき、紫外線の降り注ぐ量も次第に強くなってくる季節です。
ですから、冬にはあまり紫外線対策をしていなかった方も、本格的な対策が必要になってくる時期でもあります。
ただ、春は特に、気温の上昇があったり、1日の気温差が激しくなったり、また、まだ空気が乾燥している日もあったり、
さらに、花粉などの影響もあって、肌が敏感になりやすい季節でもあります。
そのため、夏と同じような強力なケアでは肌荒れをしてしまう方もいますので、
日焼け止めを使う場合には、できるだけ低刺激なものを選ぶようにしたり、
防腐剤などが無添加のもの、あるいは、紫外線吸収剤が使われていないもの、保湿成分が配合されているものを選ぶようにするのがおすすめです。
そして、肌へと塗布する際にも、できるだけ刺激を与えないよう、優しい力で塗り広げるようにすることも大切です。
さらに、他の季節では大丈夫なものでも、春になると刺激になるものもありますので、
肌が敏感な方は特に、使用する前に目立たない部分でパッチテストを行ってから、大丈夫なことを確認して使用するのもより安心ですね。
また外出の機会が少ない方や、長時間外出しないといった方であれば、SPFやPA値が低いもの(SPFなら20~25程度、PAなら+や++程度)のものでもいいですし、
日焼け止めを使用せずに、UVカット効果のある下地やファンデーションのみでもいいですね。
そして特に、日焼け止めは乾燥しやすいので、落とした後はしっかりと保湿してあげるようにしましょう。
5.夏の正しい紫外線対策とは?
夏になってくると、気温の上昇とともに、紫外線量も多くなり、1年で最も多い季節になります。
ですから、どんな方でも本格的な紫外線対策が必要となります。
できれば毎日日焼け止めを塗るようにして、特に、長時間の外出が必要になる場合には、しっかりと日焼け止めを塗るようにしましょう。
そして、汗をかきやすいという方は、ウォータープルーフ処方の日焼け止めを使用するようにしたり、
汗をかいたら、できれば2~3時間おきくらいに頻繁に塗り直すようにするのも安心です。
そこへ日傘や帽子を活用するようにしてもさらに安心ですね。
また使用する日焼け止めのSPFやPAは、数値が高いものほど効果があるのでおすすめなのですが、一方で肌への刺激も強くなってしまいますので、
例えば、出勤や通学、お買い物など、日常生活程度で、肌があまり強くない方は、SPF25~30程度といったさほど強くないものでも大丈夫でしょう。
ただ夏は特にレジャーが多い季節で、海のレジャーや山のレジャーに行く際には、どうしてもUV効果の高い日焼け止めが必要になってくるでしょう。
肌の弱い方は効果の高い日焼け止めの刺激が心配になるところですが、紫外線による肌ダメージの方がより懸念されるところでもあり、
また今では、効果の高いものでも、低刺激処方のものだったり、無添加のものや、
肌を乾燥させにくいものなどもありますので、そのようなものを選ぶようにするのがおすすめです。
さらにそのようなUVカット効果の高い日焼け止めによって肌が乾燥してしまうこともあるので、
日焼け止めを落とした後は、皮脂や汗が気になる夏場であっても、化粧水や乳液などでしっかりと保湿をするようにしましょう。
また保湿することで、紫外線ダメージを受けた肌のクールダウン効果やターンオーバーの改善といった効果も期待できるようになるでしょう。
さらに、紫外線ダメージを受けやすい夏場は特に、体の中からのケアも効果的になるでしょう。
例えば、ビタミンCには、高い抗酸化作用があり、肌の色素沈着を防ぐ効果もあるため、シミやそばかすを防ぎ、肌を明るく保ってくれる効果がありますし、
ビタミンEにも高い抗酸化作用があり、血行促進効果もあるので、肌の血行をよくしてくれます。
ビタミンAも高い抗酸化作用があるビタミンで、また、皮膚や粘膜を丈夫に保ってくれる効果もあるビタミンでもあります。
ですから、これらのビタミンが多く含まれる食べ物を積極的に摂るようにしたり、サプリメントなどを活用して、体の中から紫外線対策をするのもこの季節には有効ですね。
6.秋の正しい紫外線対策とは?
秋の紫外線量というのは、真夏ほどではないにしても、実際には真夏の3分の2程度の紫外線量が降り注いでいるとされています。
その一方で、秋になると気温も湿度も下がってきて、体感的にもとても過ごしやすくなってきて、
夏のような強烈な日差しも落ち着いてくるので、紫外線対策もついつい怠りがちになるので、ある意味夏場よりも最も紫外線には気を付けなければいけない季節ともいえます。
また秋の紫外線対策としては、秋になってもまだまだ紫外線が強いので、外出の際には、できれば日焼け止めを塗っておく方が安心です。
真夏ほどの強力なカット効果のあるものである必要はなくて、長時間の外出であっても、SPF25~30程度の、中程度のものでいいでしょう。
また通勤や通学、お買い物など日常生活程度であれば、UVカット効果のある下地やファンデーションだけでもいいですね。
秋になっても、日傘をさすのも安心です。
とにかく、秋になってもまだまだ紫外線は強く降り注いでいるということを意識して、きちんとケアしておきましょう。
ただ秋にはどうしても、夏に受けたダメージや夏の暑さによる疲れが出やすい時期でもあり、
そこへ気温の変化などもあって、肌が敏感になってしまうこともあります。
夏場と同じようなケアをしていると、突然肌荒れしてしまったり、乾燥してしまうこともありますので、
夏場のような強力な日焼け止めから、SPF、PA値の低いものへと切り替える、低刺激処方や無添加処方の優しいものに切り替える、
あるいは、UV効果のある下地やファンデーションだけにするといったことも必要になるかもしれません。
さらに、秋には肌の乾燥も進みやすくなり、また、夏場に蓄積した古い角質によって、肌くすみも起こりやすいので、
適切な洗顔をし、古い角質を取り除いて、その後はたっぷりと保湿をし、角質層の潤いバランスを整えてあげるケアも必要になりますね。
また秋は食べ物がおいしくなる季節でもあります。夏場に落ちた食欲も戻ってきますので、暴飲暴食は避けながらも、
色々な食材を取り入れてバランスよく食事をし、そうすることで肌の免疫力も高まり、
夏のダメージや秋の紫外線にも強い肌を内側らか育ててあげることができるのもこの季節の特徴でしょう。
やはり、抗酸化力の高いビタミンCやビタミンE、ビタミンAが豊富に含まれる食べ物もおすすめですね。
さらに秋というと行楽シーズンでもあり、長時間の外出も増える季節でもありますので、行楽をする時にはやっぱり日焼け止めを塗るようにし、
日傘や帽子などを活用するのもおすすめです。
7.冬の正しい紫外線対策とは?
冬になってくると、日差しも弱くなり、紫外線の量も減ってきます。
直射日光を浴びる機会も減ってきますので、冬には全く紫外線対策をしないといった方もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、他の季節ほどでないにしても冬にも紫外線降り注ぎ続け、特に、肌の真皮にまで届くUVAは冬場でもピーク時の2分の1程度は降り注ぐといいます。
そのため冬場であっても紫外線対策は必要で、
ただ日常生活程度の紫外線であれば、日焼け止めは必要なく、いつもお使いのUV効果のある化粧下地やファンデーションだけでも十分でしょう。
また冬になってくると肌も乾燥しやすくなり、そのことからどうしても肌のターンオーバーも乱れがちで、
夏や秋に受けた紫外線ダメージよってできたメラニンが上手く排出できずに、冬になってシミとして表れてしまうこともあります。
ですから、冬には特に保湿を十分に行うようにしましょう。
今では、UVカット効果のある日中用の美白美容駅などもありますので、そのようなものも活用するのもいいですね。
紫外線もカットしてくれながら肌に潤いも与えてくれるので、まさに一石二鳥です。
また特にスキーやスノーボードなど、冬のレジャーによく出かけるといった方も注意が必要です。
ゲレンデというのは意外と注意が必要で、雪面はどうしても反射率が高く、紫外線もよく乱反射させてしまいます。
路面よりも紫外線を反射させてしまい、その照り返しによって日焼けを起こすこともあります。
ですから、冬のレジャーの際にはできれば日焼け止めを塗っておくほうが安心でしょう。
ただ、日焼け止めは肌を乾燥させてしまうこともありますので、きっちりと肌を保湿してから塗るようにする、
また、保湿成分が配合された肌に優しい日焼け止めを塗るようにするといったことも必要ですね。
8.まとめ
いかがでしたか?
紫外線対策というと夏場だけで、きちんとしている方でも、春から夏だけという方も多いようです。
でもそんな紫外線は太陽が昇っている限り、1年中降り注ぐもので、
特に、紫外線の中でも肌の真皮にまで届いて、シミはもちろん、肌の老化の原因にもなってしまうUVA(紫外線A波)は、
冬場であっても、夏のピーク時に比べても2分の1くらいは降り注ぐということです。
ですから、シミや紫外線による肌老化、紫外線ダメージを徹底的に防ぎたいのであれば、1年中紫外線対策が必要になるんですね。
とはいえ、春や秋、冬にも、夏と同じような強力な対策が必要かといえば、そうではなくて、
夏と同じようなケアをすると、かえって肌荒れや乾燥を引き起こし、よくないこともあるんですね。
こちらではそんなその季節に合った紫外線対策、季節別の紫外線ケアについてご紹介してみましたので、
ぜひ参考になさって、1年中、紫外線ダメージに悩まされない美白肌を目指しましょう!
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